希望なき<生命>


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さらに悩む冒険者


 魔法生物の扱いをどうするかで、パーティ内では討論が続いていた。
魔法生物生成実験室

☆From:シェルナ
 (ずっと考えていたらしく、ふと、独り言のように)自我が成熟しすぎてる……まるで人間そのものだわ。でも、あの人たちとあたし達は違う……それは間違いない。
 それに、相手のオリジナルは古代王国の魔術師だわ、「蛮族」相手に本音を言うとは思えない!

☆From:シェルナ To:シュウ&ポム
 ただのシュミラクラは自我が無いから、放っておけば利用されるだけだし、あれは魔術師ギルド行きね。
 グランディとシェリーは……彼女は、あたし達に嘘をつく理由が無いと思うし、多分本音で喋ってる。
 あたしには、彼女は彼ほど精神的に成熟してない、ありていにいえば、子供っぽくみえるのよ。狡猾な大人じゃなくって。だから、彼女が「あたし達を受け入れる気がある」のなら、一緒に出してあげてもいいと思う。あたしは、彼女の願いをかなえる協力をしてあげたいし……。
 ただ、グランディは……彼は……いろいろ考えたけど、彼が残りたいのなら放っておけばいいわ。もちろん、キーはこっちの手においてね。彼はそれでいいって言ってるんだから。
 依頼人だって、事情を説明すれば解ってくれるはず……2人は古代王国時代の生き証人と同じですもの、実験に掛けるよりそっちのほうが有益だわ。
 まぁ、まずはあの2人が互いの立場の違いをはっきりさせてくれない事には、何とも言いがたいけど。

☆From:シュウ To:シェルナ
 うみぅ〜〜……シェリーの性格がどんなだか分かんないけどさぁ…………やっぱ、かわいそうだよ……こんな、草木もないトコに閉じ込めちゃうのはサ。耐えられないよ、あたし。

☆From:シェルナ To:シュウ
 でしょ? だから、出してあげようと思ってるの。

☆From:シュウ
 あのさ、あのさ。シェリーやグランディがクリエイターたる「親」を殺しちゃったとか、どんな魔法が使えるかわからない!とか言うけどさ……そしたら、今いる人とどこがちがうの?
 今、外でのうのうと暮らしてる人達の中にも「悪い人」っていっぱいいるよ? 自分をこの世に誕生させてくれた親を殺しちゃう人だっているよ?
 知識を求めて……そして、その知識におぼれちゃって暴走しちゃった魔術師だっているよ? そういうサーガ、いっぱいあるよ?
 その人と彼ら自我を持つ魔法生物……どこがちがうの?
 自我を持ったら……いくら「魔法」で生み出されたとしても……あたし、人と同じだと思うんだ……
 ……
 実験体になるのはかわいそうだって言ったけど……彼らに「今の世の常識」をちゃんと教えてあげれば……きっと共存できると思うんだけどなぁ……
 ……うにぃぃぃ…………

☆From:ウィードのプレイヤー To:パーティ
 共存を可能にするには協力者が必要でしょう?
 でも、それって事情を知っている僕達以外に適任者いないよねぇ(^^;)。シェリーを外に出すならしばらくは面倒見なきゃいけないね。

☆From:シェルナのプレイヤー To:パーティ
 ウィードのPLと同意見です。
 ちょっとまぁ、お約束かな? とは思うんですが(^^;)。それ以上の案は見当たらないし……

☆From:シュウ
 実験体としてではなく、古代の知識者として学院が受け入れてくれるんだったら楽なんだけどねー(^^;)。
 でも、偏見の目もあるんだろーが……(--;)。
 ……やっぱ、シュミラクラグレートの性能が気になる……お願い、古代語喋れるお二人さん……彼らに聞いてくれ(^^;)。嘘つかれちゃわからないけどね(^^;)。
 ちなみに、シュウの言う『人』は、「人間・ハーフエルフ・エルフ・ドワーフ・グラスランナー」などの事です。種族としての「人間」は「ヒト」と呼びます(^^;;;)。

☆From:ウィードバル To:パーティ
 シェルナと同意見だな。キーをすべて渡すのには反対だが、シェリーの希望を奪ってしまうのにも反対だ。
 死ぬ事さえできずに、こんな場所に500年以上も閉じ込められていたんだ。きっと人間を憎んでいるはずだ。
 だけど……シェリーはそんな人間に……受け入れられたいって言った……。シミュラクラとして、人間と共に生きたいって希望を捨てていないんだ。
 孤独な永遠の空間から解き放たれる事を夢見ている、そんな気持ちを踏みにじる事は俺にはできないよ……。

 キーは2つずつにしてこの部屋を封印しよう。
 グランディは部屋に残るだろう。でもその時、シェリーがこの部屋を出たいと言ったら、シェリーはこの部屋から出してあげよう。いいかな?

☆From:ポム To:ウィードバル
 シェルナとウィードそう考えて決めたのなら、あたしはそれで良いと思う。

☆From:ウィードのプレイヤー To:GM
 ではシェリーに僕達と外に出るかい?と聞きます。

☆From:シェリー To:グランディ
 (グランディを見て)……あたしは彼らと行きたい。自由が、欲しい!

☆From:グランディ To:シェリー
 シェリー、その前に一つ、はっきりさせておかなければならないことがある。
 (ウィードの方に向き直って)ウィードよ、我々は王国において『意志を持った魔法生物』以上の何者でもなかった。今の時代の人間に、そんな我々を受け容れる余地があるのか?
 私にも、外に出たいという願望はある。だが、受け容れられぬ事がわかっていながら、それでもあえて出ていくつもりはない。もちろんシェリーを出させるつもりもない。無用の波風は起こさぬに限るのだ。

☆From:ウィードバル To:グランディ
 人間全部が受け入れてくれるかどうかは分からないな。だが、あんたらに悪意がなく、ただ普通に暮らしていきたいだけなら、俺達はあんたらを拒絶はしないさ。
 (しばらく考えて)でもな……その能力は危険だ。そしてシミュラクラには寿命がない。だからいつその能力を使って悪用するとも限らないだろう。口約束は信用に足る物ではないからな……。
 それはシェリーにしても同様だ。外に連れ出してあげたいとは言ったが、良く考えると、良心を信じるだけでは不安が残るな。

☆From:グランディ To:ウィードバル
 君の言い分はもっともだ。私にも、それを否定することはできない。過度の信用、すなわち『盲信』は忌むべきことだからな。

☆From:ウィードバル To:グランディ
 もし、二人とも能力を二度と使えなくする手段があるのなら、それを信用と引き換えにするとか、信用を勝ち取るものが必要だ。
 それができないのなら、「危険要素を含んだ爆弾を野放しにする」なんて狂った行動はできないぜ。

☆From:グランディ To:ウィードバル
 ……残念ながら、能力をなくすような手段はないな……。
 信用を勝ち取る方法は……さて……

☆From:シェリー To:ウィードバル
 (グランディの横から一歩進み出て)あたし達は……クリエイターをコピーしたきり、一度も能力を使わなかった。そして、これからもずっと使わないわ! ウィード、あなたの良心にかけて約束する!
 ……それとも、こんな口約束じゃ駄目? あなたにとっても、魔法生物は信用に足らない生き物なの?

☆From:ウィードのプレイヤー To:GM
 マスター、ずるいよ〜女の子に(年齢は500歳以上だが)そんな風に頼ませるなんてさ〜(^^;)。断ったら良心が痛みまくりじゃん。

 こんな抗議は、もちろん黙殺である(笑)。
 まあ、せいぜい悩んでもらわないとね。こちらとしても、シナリオを作った甲斐がない。

☆From:シュウ To:シェリー
(カヴァの通訳を聞いて、共通語でつぶやく) 魔法生物だから信用できないなんてないよ。だって、あたし達と一緒で、自分の考えを持って生きてるんだもん……。長い時に縛られている分‥‥きっと貴方達の方が辛いだろうしな……。
 ……みぅ〜〜みぅぅ〜〜怪電波がぁ〜〜(--;;;;)

☆From:ウィードバル To:シェリー
 シェリー、君が人間じゃないからといって疑っている訳じゃないんだ。相手を知り、自分をさらけ出し、相手に無防備になり、でもなぜか安心できる、それが信頼っていうものなんだ……。
 信頼は待っていても得る事はできない……。そう、自分で掴み取るものなんだ。
 俺達とあん…いや、君達との過ごした時間は余りにも短かった。ただそれだけさ……。

 だが……人を見抜く眼は持っているつもりだ。

☆From:ウィードのプレイヤー To:GM
 シェリーの瞳をじっと見つめて、心を読もうとします。悪意がないか感受します。グランディにも同様に。

☆From:GM To:ウィードプレイヤー
 悪意……は感じないな。もっとも、それが善人であるという証明にはならないだろうけどね。

☆From:ウィードのプレイヤー To:GM
 二人とも?
 それなら責任を持って二人を外の世界に連れて行くよ。

☆From:ウィードのプレイヤー To:パーティ
 今後の対応についてもう少し熟考してみよう。

☆From:シュウのプレイヤー
 ……外に出す条件としては、シェルナPLとかポムPLが言ってた「高レベル司祭によるギアス」と……あと、「魔法学院に対して知識の提供」が適当じゃないかな? 高レベル「ギアス」ならば……きっと人に害をなす事は少なくなるだろうし。
 また、魔法学院としても、古代王国の生の知識を得られるとしたら……これは、幾多の古文書にも匹敵するぐらいの財産だろうしね。

 註:司祭がかけられるのは「クエスト」。同種の効果を持つ魔法「ギアス」は古代語魔法である。

☆From:ウィードのプレイヤー To:パーティ
 条件1の「ギアス」には賛成。
 で、もう少しギアスの内容を掘り下げてみましょ。

1.「2度とコピー能力を使わない」
 これは当然必要ですね。能力の悪用を防止するという意味で。

2.「魔法が使えるのなら魔法を封じる」
 これも必要なんだろうな……。でも、遺失呪文を使えるのなら、彼らから呪文を習ってからギアスして欲しいな。遺失呪文を覚えるまたとない機会だしね。

3.他になんかあったらこの2つに追加しましょう。

☆From:ポムのプレイヤー
 自分で出来るならお互いに「変身」しないと言うギアスをかけて合ってもらう。それを信用の証としてはどうだろう?
 あっ! ギアスをかけたソーサラーが呪を解けるんだっけ(^^;)。だとすると、意味がないかな(^^;;;)。仮止め程度にしかならないね。

☆From:ウィードのプレイヤー
 特にないなら、条件1の「ギアス」は2つね。

☆From:シュウ
 んで、魔法学院に対しても「知識の提供」の見返りとして、彼ら……シュミラクラぐれーと達の保護を約束してもらえれば、シェリーやグランディの今後も安心♪なんじゃないかな?

 さあて、どうだろうね?

☆From:ウィードのプレイヤー
 そうだね、条件2の「魔法王国の知識の提供」もいい手だね。学院が喉から手が出るほど欲しいものだから取り引きに超有効。
とりあえずは「2人の身柄の保護」と「一般常識&一般教養の師事」を頼めばいいかな?

☆From:シュウのプレイヤー
 シュウとしては、いくら魔法生物と言っても「自我」を持っている時点で、我々と同じ個体だと考えています。
 ちなみに、自我のないシュミラクラ達は……可哀相だけど、実験台決定だね(^^;)。ま、こやつらは「自我」がないから……考えるのはやめておきます。
 願わくば……シュミラクラぐれーと達が戦争の道具として使われない事だな……。って、もし、「魔法」が使える個体だとしたら……その魔法・魔力を封印(やっぱり「ギアス]?)するのも忘れちゃイケナイだろな。彼らの知識だけでも十分な資産(って言ったら悪いけど)なんだもの。無意味に恐れられる元となる魔力は封じた方が彼らの第二の人生もすごしやすいでしょう。
 ……しかし、おちゃらけじゃないシュウって、シュウじゃねーよな〜(--)。

☆From:ウィードのプレイヤー
 では、連れ出す条件も決まったし、2人に話し掛けよう。

☆From:ウィードバル To:グランディ&シェリー
 (2人に悪意が無いのを感じ取って)………………あぁ信用するよ。
 俺の目が節穴じゃなければ、君達は信用に値するはずだ……。瞳がそう言ってる。2人とも、俺達といっしょに外に出よう。
 きっと、どこまでも広がる世界と未来が待っているよ。

☆From:シェリー To:ウィードバル
 本当?! ありがとう、ウィード!(抱きつきっ)

☆From:ウィードバル
 外に出たら、まず俺達の知り合いがいる「賢者の学院」に行って、君達を保護してもらうつもりだ。
 「賢者の学院」ってのは、知識の探求・発見を願って止まない連中の溜まり場さ。2人が「魔法王国に関する知識の提供」をしてくれたなら喜んで2人の安全を保障してくれるだろうし、そこで、この世界の「一般常識や一般教養」を学ぶ事もできるだろう。

☆From:グランディ
 ……うむ……(考え込んでいる)

☆From:ウィードバル
 ただし、俺達の信用に応えてくれるかい?
 信用の証として、「コピーの能力を今後使えないように、「ギアス」を掛ける」ことと、「もし君たちが魔法を使えるのなら、これも「ギアス」で封じる」こと。この2つの条件を飲んでくれ。
 コピーの能力のために、有らぬ疑いをかけらたり、臆病な人間達が君達2人を恐れて、殺そうする、なんてのは嫌だろう?
 (…2人の顔色を窺いつつ)そうそう、魔法王国時代にあった魔法の中には今では失われた魔法が数多く存在するんだ。魔法を使えるんだったら、「ギアス」をかける前に俺達に教えてくれないかな? この遺跡ではめぼしい物が無かったからさ、せめて失われた魔法だけでも覚えたいんだ。

☆From:グランディ To:ウィードバル
 ……そうだな、我々の能力を封じるのには応じよう。これは当然だ。
 ただ、賢者の学院か? そこへ知識を提供するというのは……ものにもよるが、これは少々受け入れ難いな。
 歴史的、あるいは文化的な知識というのなら喜んで提供する。だが、「この時代に失われた魔法の知識」は……ちょっと問題がある。君たちにそれを教えることも、また同様だ。
 魔法の知識がなぜ失われたのかは知らんが……私の考える限り、カストゥールの文明はあまりにも魔法に偏りすぎている。今の君たちに、それを制御するだけの力があるとは思えんのだよ。
 だから、「魔法の知識の提供」には応じられない。それ以外は、今君たちの出した要求を飲もう。

☆From:ウィードバル To:グランディ
  学院に提供する知識は、君達の判断で構わないぜ。「歴史的、文化的な知識」だけでも貴重な財産だからな。「魔法の知識の提供」が嫌なら、それは仕方ない。諦めるさ。

☆From:ポムのプレイヤー
 二人が学院に話せる事って、あたし達が約束できる事なのか?
 知識交換の交渉は私達の手を離れて、二人と学院の間になるだろうな。
なるべく害にならない程度の魔法を教えて、後は知らないふりをする事を勧めたいな。そして、私達が知らないふりを勧めた事を黙っていて欲しいと頼もう。
 と言うのはどうでせう?リーダー(^^)/

☆From:ウィードのプレイヤー To:GM
 賛成。2人にこう伝えます。

☆From:シェルナのプレイヤー To:ウィードのプレイヤー
 ……通じるかどうかは微妙なところね。だったらはじめから、魔法的な知識は受け継いでない、だから自分達は魔法を教える事はできないって言った方がいいかも?
 それ以外の知識でも、十分すぎるほどのものを彼らはもってるから。

☆From:シュウ
 魔術師かぁ……。
 嘘じゃないけど真実じゃないって言い方ないかなぁ……。うにぃ……。

☆From:ウィードバル
 それから何度も言っているように、俺達はこの遺跡でめぼしい物を見つけていない。この遺跡を出る前に、この部屋と扉の向こうの部屋を調べさせてもらうよ。
 勘違いしないもらいたいが「魔法生物生成の実験施設」に興味はない。ただ、魔晶石や魔法のかかった武具とか、そんなのが欲しいだけだ。調べ終わったら、この部屋を封印して遺跡を出よう。

☆From:GM To:ウィードバル
 なあウィード。常識的に考えて、「魔法生物生成の実験施設」に魔法の武具が転がってると思うかね?(笑)

☆From:ウィードバル To:GM
 別に期待はしてないよ。ただ「魔法生物生成の実験施設」が目的なのでは? と2人に思われたくなかったから釘を刺したかっただけ。

 うっ、なるほど。非常に納得してしまった(^^;;;)。

☆From:グランディ To:ウィードバル
 別に見るだけなら構わんが、あの部屋にそういった類のものはないぞ。
 何しろ場所が場所だからな……。それでもよければ、あえて拒む理由はない。

☆From:ウィードバル To:グランディ
 キーは、この部屋に残す事ができるのならそうするし、できないなら、俺達と君達で2つずつに分ける、それでいいだろう。

☆From:ポムのプレイヤー
 キーは学院と彼等が半々と言うのは成り立たないのかな……(^^;)。

☆From:ウィードのプレイヤー
 いいんじゃないかな。
 ここでは「僕らが今、受け取る」という意味で言ったの。

☆From:グランディ To:ウィードバル
 この部屋に残すことは可能だ。もうしばらくすれば、隔壁により自然に閉ざされる。我々がキーを奥の方に置いて外に出れば、それでもう誰も入ることはできなくなる。

☆From:ウィードのプレイヤー To:パーティ
 キーは置いていった方がいいのかな?
 一人身のおっちゃんに渡せば報酬増えるかもね。
 ……ところで、ここら辺の発言ってちゃんとカヴァがみんなに通訳してくれているんだよね?(^^;)

☆From:カヴァレスのプレイヤー
 だから自分の発言が出来ないという話も(^^;)。

 結構哀れな話だな(^^;)。

☆From:ウィードバル
 ではみんな、探索しよう。
(床、あるなら机、引き出し、クリエイターの持ち物も)

☆From:カヴァレス
 クク、ここまで話がまとまりゃぁもう通訳は必要ねぇな。さぁて、家捜しの時間だぜぇ?

☆From:シュウ
 うにうにぃ〜♪ 家捜しっていったら、あたしの出番だ♪

☆From:シェルナ
 あたしは部屋より、シェリー達に興味がある〜。シェリーと筆談を試みます(笑)。
 基本的な日常語とか、教えてあげられないかな? それだけでも印象違うと思うんだけど。

☆From:GM To:シェルナ
 「嬉しい」とかなら、調べている間に教えられるとは思うけど……ま、シェルナはそれに時間を費やしたと。

 傍観するグランディとシェリーを尻目に、総出で探し出す一行。
 しかし「ない」と言ったものは、ホントにないのである(笑)。

☆From:シュウ
 しょぼしょぼぉ〜〜(ふしゅるるる……としぼんでいる)

☆From:ウィードバル
 クリエイターの額にあるやつをもっていこうっと(^^;)。

 こらこら、なんてことを……
 ……ん? そう言えば、魔法王国の人間をコピーしたら「額の水晶」もコピーされるような……
 ………………。まあいいや、細かいことは気にしない(おい)。

☆From:シェルナのプレイヤー
 シェリーは本当に納得してるのかしら?
 魔法学院にほうり込まれちゃったら、自由はないような気がする……。

☆From:シュウ
 魔法学院〜〜。
 確か、魔術師達の中にもも冒険者に負けないぐらいの探索者がいるって聞いた事あるけど……なんなら、その探索者達のブレインとしてパーティーに入れてもらうって手もあるじゃん♪(GM「無茶言うなよ(笑)」)
 そしたら、大陸のいろんなトコ旅できるよぉ〜♪ にぅにぅぅ〜♪ いろんなサーガにも出会えるしねん♪

☆From:ウィードバル To:GM
 調べ終わったら、向こうの部屋ね。とっとと終わらせちゃえ〜。

☆From:GM
 向こうの部屋は……大きさが10メートル四方の空間になっていて、いろいろな機材なんかが並んでいる。賢者の学院でもお目にかかったことのないような代物ばかりだ。ただ、「誰か」が暴れたらしく、その大半は壊されているね。
 ここからもめぼしいものは見つからない。

☆From:カヴァレス
 まぁ、何も無ぇよりゃマシだろうぜぇ。

☆From:カヴァレスのプレイヤー
 部屋の様子、実験機具等壊れているものもあわせてスケッチしますね。この場合、レンジャー技能か何かが役に立つのだろうか(^^;)。

 いや、そんなことはないと思う(笑)。

☆From:シェルナ
 うっ、もったいない(^^;)。あたしが調べてから壊して欲しかった……。

☆From:ポム
 すげー!(壊れた部品を摘み上げながら、シェリーとグランディを見る)
 シェルナ、どっちがやったんだと思う?

☆From:シェルナ To:ポム
 こういう場合って、大抵女の子(シェリー)の方だけど…案外、二人で大暴れしたのかもよ。喧嘩かも(笑)。

☆From:ポム To:シェルナ
 それって、痴話喧嘩ってやつか(^^;)。

☆From:ポムのプレイヤー
 ヒステリーの後なんでしょうかねぇ(^^;;;)。めぼしい物は見付からないし、大半は壊れてるし、どうしたもんか……。ところで普通のシュミちゃんをどうすします? この部屋に残して行きますか? リーダー、二匹の事は一応シェリーとグランディにも聞いておきます?
 二人にこの部屋を封印と言うこだわりが無くなっていたらキーを外へ。二つに分けて、一組を学院に渡す。もしまだ封印して欲しいなら、キーを奥へ置いてきましょう。封印した場合、二人を発見した場所をでっち上げなければ(^^;)。
 と思ったんですけど?リーダー?(^^;;;;;;)

☆From:ウィードバル
 自我のないシミュちゃんの処置か……。連れていったら学院の研究対象になるんだろうね。
 処置について、2人はなんて言ってんの? 2人の意見を尊重するから。

☆From:グランディ
 研究対象……ということは、シミュラクラを創り出す技術はないわけか……。
 先ほども言った通り、私としては分不相応の魔法技術を伝えたくはないのだよ。……かといって、自我がないとはいえここへ置き去りにするのも……

☆From:シェリー To:グランディ
 (いらいら)……もう、あなたって面倒な人ねぇ! あたしはさっさと外に出たいの!

☆From:GM
 ──というが早いが、彼女の両手がピカッと光ってだ、次の瞬間にはカヴァ2とポム2が跡形もなく蒸発していた。もちろんウィード達が見たこともないような魔法だ。

☆From:カヴァレス
 (!? な、なんてぇ奴だ……一体、何をしやがった?)

☆From:シェリー
 さあ、これでシミュラクラの問題は解決したわね?(にっこり)

☆From:ウィードバル
 ……確かに、やけにあっさりと解決したな……(^^;)。

☆From:ポム To:シェルナ
 ……解ったぞ。壊したのはシェリーだ……(^^;;;)。

☆From:シュウ
 うににぃ……(^^;;;;;;)。

 シナリオを通して、一度も戦闘がなかったからなあ。少しはプレイヤーの期待(?)に応えてあげないとね(にやり)。

☆From:ウィードのプレイヤー
 キーについては、二つに分けて、一組を学院に渡す。
 これはグランディ達がキーを持つ事によって、彼らの立場が少しは有利になるかなって思ったから。学院に軟禁されて、いい様に利用されたら可哀相だし……。

☆From:GM To:ウィードのプレイヤー
 ちょっと待った。グランディは、あくまで鍵を中に残していくことを主張しているけど、それはどうするんだ?

☆From:カヴァレス To:ウィードバル
 よぉ、キーはどうする気だ? さっき……クク、「俺」を殺ったところは見ただろぉ? ここに残さないにしても、うまく頼むぜ、リーダー殿よぉ。

 時間が経つに連れて、性格矯正の効果がだんだん鈍ってきたな(笑)。

☆From:ウィードバル To:カヴァレス
 ん? 心配しなくても大丈夫さ。交渉は任せてくれ。

☆From:ウィードバル
 「キーを2つに分けて半分を彼らが持ってた方が、立場が少しは有利になると思う」とグランディに伝えた上で、グランディが主張を変えないようなら、グランディの意見を採用します。
(良かれと思って2つに分けようとしてるんだけど……)

☆From:ポム
 決まったな(^^)。

 ところが決まってないのである(^^;;;)。
 結論のはっきりしていないのは「シミュラクラにギアスを要求するのか?」「ギルドにはどこまで伝えるのか?(嘘をつくのか否か?)」の2点。
 この後、議論はさらに続けられ──パーティは「ギアスを要求する」「ギルドには真実をすべて伝える」という結論に至った。
 これが吉と出るか凶と出るか……いよいよエンディングである。

☆From:ウィードバル
 では遺跡を出よう。
 きっと、一人身のおっちゃんが報酬を片手に待ってるぜ。

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連絡先 : 綺郷 燎 kisato@vc-net.ne.jp