にぎやかな図書館

　盗賊ギルドからとことこ１時間。クローリスとポムは賢者の学院にある図書館へとついた。

　早速調べ物をしようと中に入ろうとする二人に、受付嬢が声をかけた

　受付の人は、ほわわん☆とした雰囲気漂う女性だった。
　長い栗色の髪の毛を後ろで三つ編みにまとめ、オランでも滅多に見ない丸いガラスのついたもの（眼鏡ですね）を顔にかけていた。

　ちょっと乾いた笑いの２人。

　と、ゆっくりな口調でポムにたずねる。

　と、受付の司書のおね〜ちゃんは、しげしげとポムを見つめる。

　と、ゆっくりと首をかしげながらの質問。
　さて、どうしよう？

　受付カウンターに分厚い羊皮紙の束を置く。
　カード発行用の名簿みたいだ。

　と、作りはじめる。

　どこぞのグラランは、ちゃぁむぽいんとだと言い張っていたが‥‥
　まぁ、それはそれ。受け取る側の感受性にゆだねられるであろう。

　話している内容はアレだが、本人は至って真面目な顔をしている。
　これは‥‥きっと「天然」なのだろう。

　‥‥‥もしかして‥‥経験者は語る？

　と、ふたりは受け付けを離れ、調べものをしに２階へとあがって行った。

　クロスの密かな思いに、草原小人は気付いたのかや？

　にやにやりん♪としたまま、２人は目的の場所へと向かっている‥‥

　慌てて軌道修正をする。

　すたたたた〜〜♪と目的地に向かう。
　しかし、その目にはいたずらっぽい笑みが浮かんでいたという‥‥(笑)。

　一方そのころ‥‥‥
　図書館受付前に、ダークグリーンのローブを身にまとった魔術師の姿が。

　黙って差し出す図書カード。番号には666と書いてある。

　馬鹿にしてるのか？とフードの奥から睨み返すが、その表情を見て「ああ、こいつもか」と諦めるカヴァレス。
　どうして彼の周りには、このテの人が多いのか・・・
　いわゆる「天然」であろう。

　と、にこにことしている。

　言うが早いか，烏は一気に羽ばたき窓の外へ。

　と、のんびり返事をするホゥミの返事も聞かず、カヴァレスは調べ物をするために階段を上がっていった‥‥

　丁度カヴァレスが２階の踊り場にさしかかった頃、ポムとクロスが調べ物の役割分担を始めたところであった。
　３人は合流し、それぞれ調べ物を開始した。

　皆が調べものをしている頃、一人のエルフが図書館受付の前にいた。

　ということで‥‥バジルもカードを作り、そのまま調べものへと突入するのでありました‥‥‥

　調べ物を開始してから約４時間。
　ポムとクロスは自分達が調べた結果をバジル＆カヴァレス組に引き渡し、次なる調査に繰り出した。

　それは自分にも言えるのであ？(笑)

　ふぅ、と一息。冗談もしばし。

　パタン、と本を閉じ棚に戻す。
　カヴァレスも同じく帰り支度をしている。

　バジル達は、銀の網亭へと帰って行った。