エステル商会ってどんな店?
エステル商会 |
銀の網亭をてくてく歩くこと1時間。シーアンとアイシャは時忘れの店のおやじに教えてもらったエステル商会の目の前についた。
お昼ということもあるのだろうが、店の中にもちらほらと客がいるみたいである。
カランコロン‥‥
ドアを開け、店内に入る。
店はこじんまりとした内装ではあるが、要所要所に貴金属が飾られてある。
■店員 To:シーアン&アイシャ |
(さりげなく服装をチェックしながら) いらっしゃいませ。 本日はどのようなご用でございますか? プレゼント用でしょうか?それとも、御婚約用でございましょうか? |
カウンター内の店員が営業スマイルで2人を迎える。
■アイシャ To:店員 |
こんにちは〜(にこっ) 今日はちょっと探し物があって来たんです〜。 えっと、宝石とかの細工物を扱ってるって聞いたんですけど…。 |
■店員 To:アイシャ |
はい、当店ではドワーフの細工師達による細工物を多数取り扱っております。 いかようなものをお探しでしょうか? ご希望の宝石などございますか? |
と、にこにこ度20%Upでおおくりしております。
■アイシャ To:店員 |
探してるのはブルートパーズでできた狼の像なの(にこっ) |
■店員 To:アイシャ |
ブルートパーズでできた狼の像ですか‥‥ そうなりますと、オーダーメイドとなりますがよろしいでしょうか? それとも、お持ちよりの石を狼の像に加工なさいますか? |
どうやら店員は、宝石の注文と思っているらしい。
■アイシャ To:店員 |
(プルプルと首を横に振りながら) ううん。これから加工するんじゃなくて、今あるのを探してるの。 そういうのがあるって聞いたのだけど…何か知りませんか〜? |
■店員 To:アイシャ |
えっと、在庫でございますか? しばらくお待ち下さい。ただいまリストを捜してまいります。 |
一礼すると、店員は店の奥の方へと歩いていった。
しばらくして、店員は膨大な羊皮紙を束ねたものを持ってきて、
■店員 To:アイシャ |
ええと‥‥動物の形をした宝石の‥‥ブルートパーズでできたものでございますよね? もともとブルートパーズ自体が希少なものでして‥‥(ぱらぱら) 大変もうしわけありませんが、当店での在庫としましてはございません。 どうなさいます?注文でございましたら、お受けいたしますが? |
と、注文書を片手に聞いてくる。
■アイシャ To:店員 |
注文は……しないの。 えっと、えっと………(考えてる)。 探してる狼の像は売り物じゃないかもしれないの。 どこにあるかわからないから探しにきたの。 宝石屋さんなら何かわかるかもと思ったの。 ……ごめんなさいなの。 (お客として来たわけではないので申し訳なさそうにしている。) |
自分は客ではない‥‥と店員に言い、申し訳なさそうにしている。
■店員 To:アイシャ |
それは‥‥あぁ、すいません。私のほうで勘違いしていたみたいですね(^-^; お客様は「ブルートパーズでできた狼の像」というものをお探しなのですね。売り物・そうでないに関わらず‥‥でですか? え〜と‥‥(帳簿を調べる) やはり、当店では扱っておりませんね。 他の店でもブルートパーズ商品はあまり扱っていないとおもいますので‥‥大変申し訳ありませんが、わかりかねます‥‥ お力になれなくて、申し訳ございません。 |
買い物にきたのではないと判ってからも、店員の態度は丁寧なものである。
■シーアン To:店員 |
ちなみに・・・ブルートパーズで出来た狼の像があれば、値段はいくらぐらいになると思いますか? |
■店員 To:シーアン |
大きさにもよりますが‥‥親指ほどの大きさ(5cmほど)のものでしらならば‥‥そうですね、20万ガメルほどでしょうか? 親指の爪ほどの大きさ(1〜2cm)でしたならば、4000ガメルほどで作れるかと思いますが‥‥いかんせんブルートパーズが手に入らなければお作りする事ができませんね‥‥ |
と、今までの帳簿などを見ながら答える。
■シーアン To:店員 |
(にっ、にじゅうまんガメル?! ・・・・・・ルツァーさん、あんた大金持ちだね。見つけたとしても買い取れんのかよ?) 思ってたよりずっと貴重な宝石らしいな(^^; オランで手に入らないとすると、他はどこを当たればあるとか・・・ 産地はエストン山脈の方だと、聞いたことがあるんですが。 |
■店員 To:シーアン |
ん〜‥‥確かにエストン山脈のほうで、石のほうは採れますが‥‥後は職人の町エレミアなどを調べる‥‥ぐらいですかねぇ? ちょっと私には判りかねまして‥‥もうしわけありません。 |
■シーアン To:店員 |
エレミアか・・・。 どうしても、それが欲しいと言われて、探してるんです。 |
■店員 To:シーアン |
ん〜〜‥‥‥(考えこんでいる)。 大きさにもよりますが、ある一定以上の大きさのものは店では買えない物だと思いますよ。 その捜している方の財力がいかほどかは判りませんが、だいぶお高い物となりますしね。 貴方は使いの方ですか? |
と、店員は逆にシーアンに聞いた。
■シーアン To:店員 |
ま、そんなとこかな。 ありがとう、参考になったよ。 |
■アイシャ To:店員 |
えっと、どうもありがとうです〜。(にこっ) あ、そうだ…。 |
アイシャはその親切な店員に、ルツァーの特徴などを話したが‥‥依頼人の故郷の手がかりとなるものはなかった。
■店員 To:アイシャ |
またのお越しをお待ちしております(^^) |
シーアンとアイシャは、店を出た。