SW-PBeM Scenario #36
氷晶の蒼狼
第2章 さぁ、調べものだ

時忘れの店にはなにがある?


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時忘れの店

 銀の網亭をてくてく歩くこと1時間。シーアンとアイシャは不思議なもの満載で有名な店、時忘れの店の前へとたどりついた。

 扉は閉められてはいたが、戸の隙間から香の匂いが立ちこめてくる。
 2人はそっ‥‥と‥‥店の扉を開けた。
■道具屋のおやじ To:シーアン&アイシャ
 おう、いらっしゃい。今日はなんの用だい?

■シーアン To:道具屋のおやじ
 久しぶり、おやじさん。
 今日はおやじさんにちょっと聞きたいことがあって来たんだ。

■道具屋のおやじ To:シーアン
 ん?なんだ?俺で判ることならいいがな。

 シーアンの後ろからひょこっとアイシャが顔を出し、
■アイシャ To:道具屋のおやじ
 こんにちは〜(にこっ)

■道具屋のおやじ To:シーアン
 ん?お嬢ちゃん。こないだ買ったエプロンはどうだったい?
 ちゃんとプレゼントできたかい?

■アイシャ To:道具屋のおやじ
 えっ?うん。こ、この前はありがとうなの〜。
 (ひゃ〜、おじさんってば本人がいるんだよ〜。あせっ)  

 シーアンの後ろで口に手をあて、しぃぃぃ〜〜〜のポーズ。
 当のシーアンはエプロンと聞いて、ぴくっとする(笑)。

 その贈られ主が居るのを知ってか知らずか。
 おやじはにこにこと話しかけている。
■シーアン
(そうか、あのエプロンここで買ったのか・・・。
 本当になんでも置いてあるんだな(^^;)

 シーアン。照れているのか、ちょいと無口。
■アイシャ To:道具屋のおやじ
 あ、アイシャ教えて欲しい事があるの〜。   
 あのね、どこかにブルートパーズでできた狼の像っていうのがあるんだって〜。
 おじさん、何か聞いた事ないかなぁ?

■道具屋のおやじ To:アイシャ
 ん?ブルートパーズでできた狼の像だって‥‥‥?
 ん〜〜〜‥‥ブルートパーズ、ブルートパーズ‥‥‥。
 その宝石ならばエストン山脈のほうで、少々採れると聞いたことがあるが、その像についてはな‥‥
 それってどのぐらいの大きさなんだ?

 顎に手をよせ、考えるぽぉずで悩むおやじ。
■シーアン To:道具屋のおやじ
 さぁなぁ?
 俺達も名前しか知らないんだ。
 でも、ブルートパーズって宝石だろ?まさか等身大とかじゃないと思うぜ。

■道具屋のおやじ To:シーアン
 そうだな。いくら狼とはいえ‥‥等身大はないだろう(笑)。

■シーアン To:道具屋のおやじ
 宝石に細工とかしてる連中って知らないかい?
 ここには珍しいものが多いけど、そういう細工物って流通経路みたいなのが決まってんのか?やっぱドワーフの村とか、そーゆーとこか?

■道具屋のおやじ To:シーアン
 宝石の細工師達か。
 ここからしばらく行ったところに「エステル商会」ってのがあって‥‥そこでたしか宝飾とかの細工物を取り扱っているんじゃないかな?
 流通は‥‥う〜ん‥‥
 ここにくる宝石は、宝飾も多少はあるが‥‥たいていが冒険者が持ち込んだものだからな。
 流通については‥‥すまん。わからん。

 おやじは、ぽりぽりと頭を掻いています。
■シーアン To:道具屋のおやじ
 「エステル商会」?
 おやじさん、ちょっと御苦労だけど、これに地図描いてくんねーか?

■道具屋のおやじ To:シーアン
 ん?かまわんぞ。
 ただし、俺の字が読めるかだな(笑)

 そういうと店のおやじはシーアンが差し出した羊皮紙に地図を書き始めます。
 ちょっとばかり‥‥塩をふられたナメクジのような字ですが‥‥一応場所は確認できました。
■シーアン To:道具屋のおやじ
 で、さぁ、その「エステル商会」ってのはどんな感じの店なんだ?
 俺みたいなヤツが入っても平気なとこかい(笑)?

■道具屋のおやじ To:シーアン
 ん〜〜〜〜‥‥‥(と、シーアンとアイシャの格好を見ます)
 鎧は‥‥脱いでいったほうがいいな。
 別に紳士淑女の社交場ってとこじゃないが、その格好はちょっと目立つだろう。
 なに、若いカップルも行くところだから、格好さえ普通ならば入れる店だよ。

 こじんまりとしているが、いい雰囲気の店だよ(^^)。

■アイシャ To:シーアン
 そこに行けば何かわかるかもしれないねぇ。

■シーアン To:アイシャ
 さっそく、行ってみようぜ(^^)。
 おやじさんの地図を見る限り、昨日クロスから教わった店より、銀の網亭に近いみたいだからさ。
 宿寄って鎧脱いでから、そっち先にあたろう。さっさと行動すれば、その後でクロスの言ってた方にも行けると思うぜ。

■アイシャ To:シーアン
 うん♪  

■アイシャ To:道具屋のおやじ
 あ、そうだ。
 ねぇねぇ、おじさん。ここにはいろんな人が来るよねぇ?
 こんな人が来た事はないですか〜?
 (そう言ってルツァーの外見の特徴や服装の事をおやじに話します。)
 この辺では見ない感じだから、どこの出身の人なのかなぁと思って…。

■道具屋のおやじ To:アイシャ
 ん?また珍しい格好のやつだな‥‥‥(記憶を探っている)
 ん‥‥‥すまん。どこの人かはさっぱりだ。
 しかし、俺の店にも来た事がない地方のやつがいるとはな‥‥大陸はまだまだ広いなぁ。

■シーアン To:道具屋のおやじ
 ありがとな、おやじさん。
 おかげで色々わかったぜ。

■アイシャ To:道具屋のおやじ
 ありがと〜。

■道具屋のおやじ To:アイシャ&シーアン
 いやいや、どういたしまして(^^)。

 シーアンは店内を見まわした。
 店内には小鳥と赤い実が浮き彫りになっている銀製の腕輪、木の葉をかたどった銀製のブローチ、かわいらしいクマのぬいぐるみ、木彫りのカラス、小さなハーモニカ、可愛らしい柄のハンカチ、ビーズでできたブレスレット、あとお料理のレシピ本が数冊置いてあった。
 その中から、ビーズのブレスレットを手に取る。
 それと・・・料理のレシピ本の中でも、1冊の本にも目が止まる‥‥お菓子の本。
 シーアンはこの2つをおやじの所に持って行き、
■シーアン To:道具屋のおやじ
 この2つをくれ、いくらだ?

■道具屋のおやじ To:シーアン
 ん?本とブレスレットだな。
 ふたつで12ガメルだよ。まいど♪

■シーアン To:アイシャ
 ほい、アイシャにプレゼント。
(と言って、ビーズのブレスレットを渡します)

 それと、これは”エプロン”のお礼な(^^)。
(お菓子の本を手渡します)

■アイシャ To:シーアン
 えっ?アイシャにくれるの?ほんとに?
 わ〜い♪シーアン、ありがと〜(にこっ)
 これっ、これもくれたのに〜。
 (くるっとシーアンに背を向けて、自分の頭の髪留めを指します。)

 アイシャは、さっそくブレスレットを身につけようとしますが、なかなかキチンと金具を留める事が出来ません…。)
■シーアン To:アイシャ
 そんなに喜ばれると、なんか照れくさいな(^^;

 ん?どした?ああ、回転して上手く留めれないのか、見せてみな。

■アイシャ To:シーアン
 ん。留まらないの〜。

 アイシャは手を差し出します。
■道具屋のおやじ
(はてさて、彼氏さんがつけてやるのかな?)

 おやじはニコニコとふたりを見ています♪

 シーアンはアイシャの手を取り、ブレスレットを留めてあげた。
 店のおやじもまじまじとは見ないにしても‥‥横目で「ほのぼのしてるなぁ‥‥」と見ているらしい。
■アイシャ To:シーアン
 えへへ、ありがと〜♪

■シーアン To:道具屋のおやじ
 じゃ、また来るぜ!

■道具屋のおやじ To:シーアン
 あぁ、また来てくれ(^^)。

 シーアンとアイシャは時忘れのおやじさんの言葉を聞き、宝石店行く前に銀の網亭で着換えることにしたそうです。

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