SW-PBeM Scenario #36
氷晶の蒼狼
第2章 さぁ、調べものだ

イオカステ‥‥ら?


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イオカステ宝石店

 エステル商会での聞き込みを終えた2人は、そのまま今度はクローリスに教えてもらった宝石商へと向かった。

 てくてくてくてく歩くことしばし。
 先ほどの店よりも、ちょっと大きめの店が見えた。
 看板には「みなさまのイオカステ宝石店」とかかれている。
■店員 To:シーアン&アイシャ
 いらっしゃいませ☆
 本日は何をお求めでしょうか?

 カウンター内の店員が愛想良く挨拶をする。
 エステル商会よりは、多少店舗が大きいものの、取り扱っている宝石はお値段もリーズナブル。
 なんとかこの年代でも買えるかな‥‥?といったものばかりである。
■シーアン To:店員
(こっちはそんなに緊張しないですむな)
 依頼で、”ブルートパーズで出来た狼の像”を探しているんだ。
 何か情報ないかな?
 大きさや形もわからないし、どこで作られたものかもわからず、困ってんだ(^^;

 そういいながらシーアンは、ブルートパーズの産地について調べたことや、宝石の加工ならばエレミアのほうが主じゃないかということを話した。
■店員 To:シーアン&アイシャ
 「ブルートパーズの狼」‥‥?
 それって‥‥もしかして伝説の狼の像の事かしら?
 それとも、ごく普通に商品として探しているの?

 店員は何か思い出そうとしている。
 外見はれっきとした男性なのではあるが、口調はどこかしら女性的なものを感じる。
■シーアン To:店員
(なんかこいつ・・・気持ち悪いぞ・・)
 伝説の―――?
 多分、そっちだ。珍しいものだから欲しいって言ってたからな。
 伝説の狼ってなんなんだ?ただの狼じゃなかったのか・・・。

■店員 To:シーアン&アイシャ
 ええ。私が知ってるのであってるのなら‥‥ばね。
 氷狼とかなんとかいう、なんでも凄い狼にまつわるアイテムで‥‥ブルートパーズでできた狼があるってのを聞いたことがあるのよ。
 でもね、モノが希少なブルートパーズでしょう?
 本当にあるのかしら‥‥?

 と、ちょっと自信なさげに答える。
■アイシャ To:店員
 どんな伝説なんですか〜?

■店員 To:アイシャ
 うう〜ん‥‥私もうろ覚えな伝説なんだけどねぇ。
 エストン山脈‥‥ってわかる?ここ(オラン)よりもずぅ〜〜っと、ずぅ〜〜っと北にある山々なんだけど‥‥そこに氷狼ってのがいるんだって。
 その氷狼達にまつわるアイテムで、ブルートパーズでできた精巧な宝石の像があるって聞いた事があるんだけど‥‥いかんせん伝説でしょう?
 あたしも、はっきりとした事がわかってるってんじゃないのよぉ。
 ごめんねぇ〜〜お嬢ちゃん。

 シーアンがエストン山脈の事を詳しく話したにもかかわらず、自分でも詳しく説明しながらアイシャの頭をなでる。
 話す相手が違うから、か?
■アイシャ To:店員
 (はにゃ〜)

■シーアン
 !

 アイシャは突然なでられてびっくりしたのか、少し首をすくめた。
■店員 To:アイシャ
 あら、かぁいっ♪

 その様子が可愛らしかったのか、店員はくすっと笑っている。
 しかし、ここに面白くないと思っている者一人。
■シーアン To:店員
 あ〜、こいつに触れるには、保護者の俺の許可をもらってからにしてくれ。

 そう言いながら、アイシャを片手で抱き寄せ、店員を威嚇中(笑)。
■店員 To:シーアン
 あらら、保護者の方だったの‥‥ごめんなさいねぇ(ウィンク)☆
 じゃぁ、今度からは許可をもらってからにするわ。

 シーアンからの威嚇を、さらっと流す。
■シーアン To:店員
 で、あんたはその”氷狼”ってのをどこまで知ってるんだ?
 名前だけ?

■店員 To:シーアン
 そうね、名前だけよ。
 だって、あたしの専門は宝石、宝飾。
 学者さんみたいなマネゴトはしてないわ。

■シーアン To:店員
 ・・・そっか、色々とありがとうな。

 じゃ、また来るぜ。
 今度は別件でな(笑)。

■店員 To:シーアン
 ええ、その時はよろしくね(^^)。
 またいらっしゃい‥‥☆

 店を出たシーアンは、さささっとアイシャの髪の毛を手で払う。
 そう、まるでゴミでもついていたかのように‥‥‥


 ちょっと(?)あったが、無事聞き込み終了。
 シーアンとアイシャは銀の網亭での聞き込みへと移った。

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