SW-PBeM Scenario #36
氷晶の蒼狼
第2章 さぁ、調べものだ

学院に潜むものは?


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賢者の学院 門
 カヴァレスとバジルの調査先‥‥賢者の学院へと着いた。
 丁度朝の講義が開始される時間近くなのか、若い生徒やら導師やらが学院の門をくぐっている。
 さて、最初はどこから調べようか?
■バジル To:カヴァレス
 なんだか人の往来が多くて慌しいねぇ。ああ、なんだかドキドキしちゃうなぁ。
 とりあえずさ、中に入る為には受付行ったりしなくちゃ駄目?

■カヴァレス To:バジル
 後で面倒になりたきゃぁ構わねぇがなぁ?
 学院で睨まれるとよぉ,後が面倒臭ぇぜぇ?

■バジル To:カヴァレス
 にっ、睨まれちゃうの??
 ちょっとそれは嫌だなー。それじゃ受付行こう。
 そんな事位で万が一睨まれて蛙とかにされちゃったりしたら大変だもんね。

 いくら僕がカエル色の瞳だからってさ、‥‥‥と続けるバジルを無視し、カヴァレスは学院の受け付けをざっと見渡す。

 丁度受付近くの廊下に、知人の姿が‥‥腐れ友達の衛兵のガリオだ。


賢者の学院 受付
■ガリオ To:カヴァレス
 お?カヴァレス先生じゃないか。
 どうした?ここはお前さんの大好きな場所だろう?(笑)

■カヴァレス To:ガリオ
 クク,そりゃぁ大好きだぜぇ?燃やしちまいたいくらいによぉ。

■ガリオ To:カヴァレス&バジル
 おおっと、オトモダチさんとご一緒かい。
 それにしても、お前さんのオトモダチ‥‥前といい今回といい‥‥まったく似合わねぇな‥‥‥ってって、あんたの事悪く言ってるんじゃねぇぜ。
 こいつ(カヴァレス)があまりにも真っ当じゃねぇからな(笑)。

■バジル To:ガリオ
 大丈夫。悪く言われたなんて思ってないよ。
 こんにちは、僕、レスの友達のバジルだよ。あなたも彼の友達だね。それもとても仲良しみたい。

 にっこり二人に微笑みかけた。
■ガリオ To:バジル&カヴァレス
 おぉ、こいつはご丁寧にありがとよ。
 それにしても‥‥カヴァレス先生のご友人にしちゃ〜〜だいぶん上等な人じゃねぇか(笑)。

 ん〜?俺とカヴァレスが仲良しだって?
 腐れ縁ってやつさぁ。

■カヴァレス To:ガリオ
 相変わらず脳味噌の腐り具合は絶好調かぁ?

■ガリオ To:カヴァレス
 お前もな(笑)

 って挨拶はこのぐらいで。
 どうせまた調べモンなんだろ?
 前とおなじ事するのか?それとも、今度はちゃ〜んと受け付けすんのかい?

■カヴァレス To:ガリオ
 記帳だけはしておくぜぇ,この精霊使い殿も一緒になぁ。
 あとは頼んだぜぇ?
 それからよぉ,ちぃと訊きてぇが, ブルートパーズでできた狼の像ってぇヤツに覚えは無ぇかぃ?

■ガリオ
 はぁ?ブルートパーズでできた狼の像だぁ?
 また、なんでそんな高価なモン探しているんだよ。

■カヴァレス To:ガリオ
 貧弱な魔術師にゃぁ仕事が無くてなぁ?クックック・・・
 まぁ,知ってりゃぁだが,
 ブルートパーズの産地ってぇヤツも知りてぇんだがよぉ。

■ガリオ
 おいおい、お前、俺を誰だとおもってるんだい?
 そんなこと、知るわきゃないだろ(笑)

■カヴァレス To:ガリオ
 安心しなぁ,ハナっから期待なんざぁしてねぇさぁ。
 ところで「ルツァー」ってぇヤツぁ知ってるかぁ?

■ガリオ
 ルツァーだぁ?誰だ?そいつ。
 そんなヤツのこた、俺は知らねぇよ。

 そこで、簡単にルツァーの特徴を伝えるカヴァレス。
■ガリオ
 さぁ‥‥そんな服装なんざ聞いたこたねぇからな‥‥‥って、「今聞いた」ってのはナシだぜ、へへへ‥‥(笑)

■バジル To:カヴァレス
 ルツァーさん、学院でお勉強したんじゃ無いのかな?
 そういえば、たしなむ程度って言ってたけど、独学で勉強したのかしら?

■ガリオ
 どうだろうな。少なくとも、俺はここじゃ見てねぇってのは確かだぜ。

■カヴァレス To:ガリオ
 質問ついでだ,宝飾品を扱ってやがる所に覚えは無ぇかぃ?

■ガリオ
 さぁヽ(´ー`)ノ
 俺にゃ、まったく関係のない話しだからな(笑)。知らねぇよ。

■カヴァレス To:ガリオ
 つくづく使えねぇ・・・
 ブルートパーズが何に使えるかを訊ぃても無駄だろうよぉ。

■ガリオ
 はは、わかってるじゃねぇか(笑)
 もちろん無駄だな。

■カヴァレス To:ガリオ
 少しは勉強でもしておけよぉ?俺の役に立つようになぁ。

■ガリオ To:カヴァレス
 そんなお頭があったら、衛視なんかしてねぇさ(笑)

■カヴァレス To:ガリオ
 まぁいいさぁ,受付は頼んだぜぇ?クックック・・・

■ガリオ
 んじゃ、ま、後はがんばりな。

■バジル To:ガリオ
 色々ありがとう。
 またね。

■ガリオ To:バジル
 おう、カヴァレスと一緒の仕事じゃ、ま、大変かもしんねぇが‥‥がんばりな

 そういうと、ガリオは持ち場のほうへと歩いていった。
■バジル To:ガリオ
 腐れ縁さんもお仕事がんばってね〜♪



 ガリオと別れた2人は、知識の塔のオーガスタス師を訪ねた。


知識の塔 オーガスタスの研究室
■オーガスタス To:カヴァレス&バジル
 おぉ、カヴァレス。相変わらず知識を追求しておるか?
 今日はお友達をつれて‥‥どんな用じゃ?

■カヴァレス To:オーガスタス
 クク,ゆっくりしている時間も無ぇんでとっとと訊くがよぉ, ブルートパーズで出来た狼を知らねぇかぃ?

■オーガスタス To:カヴァレス&バジル
 ん?ブルートパーズの狼についてとな?
 また珍しいものを聞くよのう。ホッホッホ。
 全身ブルートパーズでできた像があるというのは聞いたことがあるが‥‥実際わしも見たことがないからのう。はてさて、どんなものかのう‥‥
 きっと手のひらにのるくらいの像なんじゃろうな。ほれ、全て宝石でできているんじゃからのう。
 ん?どうしてそのようなことが判ると?推測じゃよ。推測。ホホ。

■バジル To:オーガスタス
 ブルートパーズとか、宝石を特産品にしている地方なんて知らないかしら?

■オーガスタス To:カヴァレス&バジル
 ブルートパーズを特産にのう‥‥。
 ブルートパーズそのものがあまり産出してないからのう‥‥確か、エストン山脈のほうで、すこぉしだけとれると‥‥聞いたことがあるのう。ふむ。

■バジル To:オーガスタス
 エストン山脈…… 行ったことないなぁ。少ししか採れないんじゃ、ほんとに貴重な物なんだね。
 あ、そうだ。オーガスタスさんは学院に長くいて沢山の学生さんを知ってるよね?
 ルツァーさんって言う人の事知ってる?

■オーガスタス To:カヴァレス&バジル
 うむ。確かにわしがそこのカヴァレスよりは長う学院におるの。ホッホッホ。
 ん?るつぁ〜‥‥ルツァー‥‥ふむ。初めて聞く名じゃ。
 その者は、確かにここ「賢者の学院」出身と言うたのかの?
 すまぬが、わしの知識の中には‥‥そのものの名は含まれてないのじゃ。
 やはり、わしももう歳かのう‥‥

■バジル To:オーガスタス
 ううん。学院の出身かどうかは聞いてないんだ。
 でも魔術の心得があるって言ってるから、もしかしたらここで勉強した人かもって思ったの。決してオーガスタスさんが御歳って訳じゃないと思うよ。

■オーガスタス To:バジル
 ホホ。そうか、いまいち確信がなかったわけじゃな。
 ふむ。安心したわい。

■カヴァレス To:オーガスタス
 ・・・・よぉ,ブルートパーズってぇ事ぁ,だ。美術品ってぇ事だろぉがよぉ,宝飾品の彫像ってぇヤツぁどこで手に入るんだぁ?
 俺にゃぁ縁が無いんでなぁ・・・

■オーガスタス To:カヴァレス&バジル
 宝飾の‥‥彫像とな?
 ごく普通に宝飾を取り扱っておる店ならば知ってもおるが‥‥それが彫像も扱っているのかどうかは、すまぬがわからぬのじゃよ。
 ホホ。わしにはとんと、関係がないからのう。

■カヴァレス To:オーガスタス
 そぉかぃ。クク,まぁ期待しちゃぁ居ねぇがなぁ?
 最後にひとつだ。ブルートパーズはよぉ, 魔法の触媒としちゃぁどんな特性を持っていやがる?

■オーガスタス To:カヴァレス&バジル
 さぁ‥‥すまぬが、それはわしには判らぬ。
 そもそも、触媒を用いる魔法については、わしはとん‥‥とご無沙汰じゃからのう。
 ‥‥おぉ、そういうのは師匠に聞いてみるのはどうじゃ?
 ギャレットも、愛弟子の顔を見たいとおもっておろうて。

 カヴァレスと師匠の関係を知ってか知らずか、「しれっ」というオーガスタス。
 うむ。いつも通りだ。

 それを聞き、露骨に顔をしかめるカヴァレス。
 もっとも、フードの奥の表情は誰にも確認できなかっただろうが。
■バジル To:カヴァレス
 レスの先生!?それは挨拶しとかなきゃじゃない!
 早速先生の所に行かなくっちゃ♪

 カヴァレスの心バジル知らず‥‥。
■カヴァレス To:バジル
 よぉ,精霊使い殿よぉ,俺達の今の仕事は情報収集だ。 時間も無駄にゃぁ出来ねぇ,そこでだがよぉ・・・

 そういうと,自分を示すものだから,とバジルにダガーを差し出す。
 これを差し出せば、カヴァレスの知人であることがわかるだろう‥‥と。

 そして,以下の提案を行った。
 図書室が自分なのは「勝手がわかる」が建前だが、うっとおしい人物を押し付けたのは言うまでも無い。

 バジルにはギャレット、バイナル、オルロイのところへ。
 カヴァレスはダバと図書室のほう。
 はてさて分割はうまくいくのか?
■バジル To:カヴァレス
 えっ…、ぼ、僕、一人で聞きに行くの?
 大丈夫かなぁ?迷ったりしないかしら?行き方をちゃんと教えてね。
 そうだ、僕がいきなり尋ねても変に思われないように、一筆書いてよ。

 不安そうに言う口とは裏腹に、うれしそうにバックパックの中から羊皮紙とペンと取り出した。
■バジル To:カヴァレス
 それと、ここは入っちゃ駄目とか注意する事があったら教えて。
 もちろん、いけない場所に入らない為だよ。僕が駄目って言われたところにわざわざ行くと思う?
 万が一迷っちゃった時に、間違えて扉を開けちゃったりしないようにって事さ。

■カヴァレス To:バジル
 クク,訊きてぇかぃ?
 強いて言やぁよぉ,学院なんざに入っちゃぁいけねぇってぇ事さぁ。
 まぁ,何処へでも行くがいいさぁ。今日中に出てこれなけりゃぁよぉ, 一生出てこれねぇだろうからなぁ? 短い一生だろぉがよぉ。クッククク・・・

 普通ならば、単なるからかいの言葉のようだが、カヴァレスの場合、表情が見えない分本気にも見えるような・・・?
 羊皮紙を受け取ると、ギャレット師の部屋までのルートを確認してから大事そうにポケットにしまい込んだ。
■バジル To:カヴァレス
 終わったら受付に行くよ。そこにいなかったら図書館に行くね。

 心なしか弾むような足取りで、バジルはギャレット師の部屋へ向かった。
 それを確認し、カヴァレスはゆっくりとダバの居るところへと歩いていった。



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