朝食は忘れずに
銀の網亭 酒場 |
昨晩のお酒がほどほどだったのか、皆の寝起きはまぁいい方だった。
今日から仕事が正式に始まる。
皆が下の店の方へ朝食を取りに降りてきたとき、既にルツァーはテーブルにつき、朝食の真っ最中であった。
■クロス To: |
あれ? ルツァーさん、もういるよ… |
■ルツァー To:ALL |
おはようございます(^^)。 今日から仕事を初めてもらうんですが、よろしくお願いしますね。 |
■バジル To:ルツァー |
おはよう♪ルツァーさん、早いね〜。 |
■ポム To:ルツァー |
おっはよう(^^)/ |
■クロス To:ルツァー |
おはよう。 |
■シーアン To:みんな、おやじ |
おはよう! 腹へった〜。 おやじ、いつものくれ! |
■おやじ To:シーアン |
おはよう。良く眠れたかい? パンとベーコンと‥‥ほい、半熟目玉焼きっと。 紅茶は‥‥ポットのままもっていくかい? |
今日の紅茶はアールグレイらしい。
■ルツァー To:ALL |
おはようございます。 皆さんも朝早いですよね。 |
ルツァーはにこやかに挨拶を返す。
と、バジルが急に思い出したようにくすくす笑いだした。
■バジル To:ルツァー |
ルツァーさん、勿体無い事したよ。 いつもならうちの歌姫の美声とダンスが披露されるところなのに。 今日は常連の観客がいないからあっさりした朝だねぇ。 |
歌姫ぐららんは言わずもがな♪もちろん観客とは、毎度寝起きの悪いミュンの事である(笑)
■ルツァー To:バジル |
?? 歌姫さんの美声とダンスか‥‥それは惜しい事をしたかもしれませんね。 今度、是非聞かせて欲しいと歌姫殿にお願いしてみようかな? |
あぁルツァー。
麗しの歌姫の歌声に、君の精神力はうち勝つ事ができるのか?(笑)
■シーアン |
(歌”姫”・・・ねぇ・・・) |
■クロス |
(うんうん…) |
シーアンの隣で、わけありげな顔をしながらうなずくクローリス。
なんとなく、考えが読めたらしい‥‥‥なんとなく(笑)。
■ポム To:ルツァー&バジル |
任せろ♪必要なら明日にでも披露させてもらっちゃうぜ♪ バジルもな♪(にやりん) |
にこっと満点の笑みと共に、用意していた竪琴をポンと叩くポム。
そのまま、朝食を注文するためにカウンターへと向かう。
■ルツァー To:ポム |
では明日、楽しみにしていますよ(^^)。 |
■バジル To:ポム |
ぼ、僕、静かじゃないと起きれない性質なんだ。せっかくだけど遠慮しとくよ。 |
思いきり慌ててバジルが返事を返した。 ‥‥
明日、どうなるかは、明日の風が知っている。うん。
■ポム To:おやじ |
おやじ♪おやじ♪ 蜂蜜とバターがたっぷりな焼いたパンとミルクたっぷりなお茶な♪ |
■おやじ To:ポム |
ほいよ、おまっとさん♪(と、ポムの前に皿を置く) しっかり食って、しっかり稼げよ(^^) |
■クロス To:おやじ |
あ、僕いつものね。 |
■おやじ To:クロス |
おまえさんのは‥‥ミルクとオレンジ。あとは焼きたてのパンな(^^) ほい、おまっとさん♪ |
■バジル To:おやじ |
僕はいつも通りオレンジジュース。……ん、ポムの食べてるのおいしそうだね。 僕もそれ下さい。 |
■おやじ To:バジル |
おう、オレンジジュースとパンと‥‥(と、ポムの内容をもう一度確認)オレンジはどうする?ジュースといっしょに食べるか?(笑) |
■バジル To:おやじ |
あ、紛らわしい言い方してごめん、パンとオレンジジュースをお願いします。 |
■おやじ To:バジル |
いや、食べてもらえるぶんにゃどっちでもよかったんだがな(笑)。 ほい、おまっとさん |
と、バジルの前には絞りたてのオレンジジュースと焼きたてのパンが置かれた。
と、さわやかな朝食風景に、眠そうに階段を降りてくる影が一つ。
■アイシャ To:ALL |
おはよ〜。(まだ少し眠たそう。) |
■アイシャ To:おやじ |
えっと、このベーコンとかぶのチキンスープください〜。 |
■おやじ To:アイシャ |
お、おはよう(^^) スープだけでいいのかい?なら、具を‥‥ほい、ちょっとおまけしといたよ(^^) |
通常ひとつのところを、かぶがふたつ。
にょっきりスープに浮かんでいる。
■アイシャ To:おやじ |
わ〜♪ありがと〜(^^) |
めいめい朝食を取った後、昨夜の話し合いで決めた通り3つの班に分かれて調査する事となった。
一組目はカヴァレスとバジル。賢者の学院担当である。
二組目はシーアンとアイシャ。道具屋へ行き情報がないか聞いてくる。
最後はクロスとポム。おなじみ盗賊ギルドで情報を仕入れる。
■カヴァレス |
学院ねぇ・・・ |
大嫌いな場所にも関わらず、やたらと学院に縁があるカヴァレス。
仮にも魔術師なんだから、当たり前といえば当たり前なのだが‥‥‥
しかし、フードの奥はしかめっ面だ。
■バジル To:カヴァレス |
ああ、楽しみだなぁ。学院の中ってどんなだろう。 ミルマに前に聞いたところによると、死ぬほど沢山の本とガミガミいうおじさんがいる所なんだって。 僕のイメージする学院って、怪しい実験とかしちゃって、恐い動物とかお化けとかを部屋で飼ってるようなのなんだけど、今日はそんな所まで見れるかしら。 |
魔術師の憂鬱なぞ知らずに、一人興奮しているバジル。
百聞は一見に‥‥‥が確認できるのが、うれしそうだ。
夕方に銀の網亭に集合すると約束し、それぞれオランの各所へと情報求めて出発した。