ひとさらいの森

依頼主の元へ

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 もう一晩夜営をし、翌日、すっかり日も傾いた頃に遠くに村が見えてきた。
 道中、特にトラブルもなく、なんとか村へたどり着く事ができた。

■村
☆From:ダッドリー
やっと着いただよ。暗くなる前に着いてよかった。
馬車置いてきたら、さっそく村長んとこに案内するで、ちょっくらここで待っててもらえねぇかね。

 そういうと、みんなを馬車から降ろして、自分の家の方へ向かった。

■村
☆From:ミュン
うう、足が痛い。

 ポムの人間(エルフ)座布団になっていたミュンは、辺りを見廻しながらしきりに足をさすっている。

■村
☆From:クロス To:ミュン
あはは(^^;
……立てますか?(笑)

 思わず苦笑するクロス。

■村
☆From:ミュン To:クロス
ええ、まだ大丈夫そうですよ。

 まるで人事のようにミュンが答える。

■村
☆From:ミュン
到着したんですね。

■村
☆From:ルタード To:ミュン
そのようじゃの。

 アイシャも馬車を降りて、村を見渡しながら呟いた。

■村
☆From:アイシャ
男の子は見つかったかなぁ・・・。

 50戸程の中小規模の村は柵で囲まれ、柵の外にも畑が広がっているのが見える。
 各戸に家畜小屋があり鳥や豚を飼っている。
 村の奥に立派な建物が建っている。おそらくあれが依頼主の家だろう。

■村
☆From:ポム To:みんな
うんまいごはん〜(^^)
(家畜小屋の方をみて(^^;)
早く村長に会いに行こうぜ♪

 良く見ればポムは身体に似合わない程大きな荷物を背負っている。

■村
☆From:ミュン To:ボム
なんか荷物重そうですね。半分持ちましょうか?

■村
☆From:ポム To:ミュン
うに?本当にいいのか?
じゃぁ頼んじゃうぜ、ミュン♪

 ご機嫌に荷物を降ろす。
 ニコニコとミュンと荷物のやりとりが終わる頃にポムがアイシャを呼び寄せた。

■村
☆From:ポム To:アイシャ
アイシャ、アイシャ〜!
(おいでおいでと手を振る)
アイシャは確か持ってなかったろう?
あげるよ

 必要筋力2のダガーをアイシャの手に渡す。

■村
☆From:ポム To:アイシャ
アイシャは優しいからこんなの持ちたくないだろうけど…
でも、冒険者だから持っていた方がいいと思うんだ
たいしたもんじゃないけど、役に立つ時があるかもしんないだろ?
たぶん…自分や仲間を守るために使って欲しいんだ。あたしは
あたし?あたしはこいつがあるさ(にやりん)

 ポムは手持ちのショートソードをポンと叩いた。
 アイシャはじっと手渡されたダガーを見つめている。

■村
☆From:アイシャ To:ポム
仲間を守るために・・・・・?
(しばらく考えて、ためらいは残るもののダガーを受け取る事にした。)
ありがとう、ポム。大事にするね。

 馬車を置いてダッドリーが戻ってきた。

■村
☆From:ダッドリー To:一向
 お待たせして申し訳ない。こっちですだ。

 ダッドリーが案内するままに、奥の建物へ向かった。

■村(村長の家)
☆From:ダッドリー To:マキャフリー
 マキャフリーさん、冒険者の人達を案内してきただよ。

 建物の中から長い黒髪を後ろで束ねた優しそうな女性が出てきた。

■村(村長の家)
☆From:ルイーザ・マキャフリー To:一向
 ごくろうさまです。みなさんもはるばる来てくださってありがとうございます。
 さ、こちらへ…

 彼女と目が合った時、ポムの小さい頭は、優しそうな大きい人だ、この家の人だし挨拶せねばと考えた。(らしい(笑))

■村(村長の家)
☆From:ポム To:ルイーザ・マキャフリー
こんにちは(にっこり)
あたし達おじゃましちゃうし
いろいろお世話になっちゃうかもしんないけど
よろしくたのむ〜。あたしはポムって言うんだ(^^)/
(元気に挨拶)

■村(村長の家)
☆From:ルイーザ  To:ポム
こんにちは。ポムさん。よく来てくれました。
元気なお嬢さんね。

 ルイーザはにっこりと微笑むと一向を家の中へいざなった。
 食堂を兼ねた応接室には初老の男性とその息子らしき男性が待っていた。
 ポムは若い男と案内してくれた女性はコットンの両親かな〜と思った。

■村(村長の家)
☆From:オズワルド・マキャフリー To:ダッドリー
 ダッドリー、ごくろうだったな。おぬしの働きには感謝している。
 おぬしが戻ってくるまでにコットンが見つかるよう手を尽くしてきたが、やはり冒険者の手を借りねばならないようだ。

■村(村長の家)
☆From:アイシャ
やっぱりまだ見つかってないのね・・・。

 オズワルドはダッドリーにねぎらいの言葉をかけた後、パーティの方へ向き直った。

■村(村長の家)
☆From:オズワルド・マキャフリー To:一向
 だいたいの内容は聞いておるかな?

■村(村長の家)
☆From:ルタード To:オズワルド・マキャフリー
あなたさまが村長どのですか? これはこれは、わしはルタードと申しまする。 どうぞよろしゅう。

道中、ダッドリーどのから、だいたいのお話はうかがっとります。なんでも、 村長どののお孫さんが一週間ほど前から行方知れずになっているとか。

■村(村長の家)
☆From:ポム To:ルタード&オズワルド・マキャフリー
村の人達が探してる事と森に入ったかも知れないって言う事も聞いたよ。ルター ド
(ひょっこりルタードの後ろから)
え…っと、あたしは冒険者の仲間でポムって言うんだ
よろしく頼む、村長さん(^^)

■村(村長の家)
☆From:オズワルド  To:ルタード&ポム
おお、山の友に草原の友か。なつかしいのぉ。昔を思い出すようじゃ。
村長なぞとむずかゆい名前で呼ばんでよい、オズワルドじゃ。
こちらこそ、これからよろしく頼むよ。
こちらはわしの息子でシリル、こっちがその妻のルイーザじゃ。
いなくなったのは孫のコットンで、今年8歳。今日で姿がみえなくなって6日になる。
村とその周辺は探し尽くしたが、みつからぬ。となると後は森の中しか 考え付かぬのだが、森は危険な動物も出るので村人達では手におえないのでな。
おぬし達に働いてもらう事にしたんじゃ。
あと10歳若かったら、わし一人ででも倉から昔の装備を引っ張り出して 探しにいくんじゃがの。

■村
☆From:ポム To:オズワルド
それじゃ、オズワルド…さんって呼んじゃうぞ(^^)
森に探しに行かなくても、オズワルドさんにしか出来ない事あると思うぞ
例えば、あたし達を呼んじゃった事もそうなんじゃないかな〜
あたし達も頑張るから、一緒に頑張ろう(^^)/

■村(村長の家)
☆From:オズワルド  To:ポム
大いに期待しておるのでがんばってくれ。

■村(村長の家)
☆From:ルイーザ  To:一行
子供達には森は危ないから近づいてはいけないと、よく言い聞かせていたんです。
今までだって一度も森へ入ることなどなかったんです。

■村(村長の家)
☆From:ミュン  To:村長
子供がいなくなった時の事を聞きたいのですが。どうして子供がいなくなったと 気づいたのですか?その日は、特に普段と変わった事など無かったのですか?

■村(村長の家)
☆From:ルイーザ  To:ミュン
夕食時になっても帰ってこなかったので、気がつきました。
普段と変わった事は特になかったと思います。
ああ、でも最近は毎日、部屋の中で遊んでたのが、その日は昼ご飯を食べてすぐに遊びに出てました。

■村(村長の家)
☆From:シリル  To:一行
近所の子供が森近くの丘で最後にコットンをみかけているんですが、遠くから 声を掛けた時にはなにかに夢中になってこちらに気がつかない様子でいたので 放って帰ってきてしまったそうです。

■村(村長の家)
☆From:ルタード To:シリル
おやおや、それはそれは……。
子供というのは、何かに夢中になるとてんで周りが見えなくなってしまいますからのう。

■村
☆From:ポム To:みんな
何に夢中になっていたんだろ?
すんごく面白い事があったのかな?
き、気になるぞ〜!

■村(村長の家)
☆From:アイシャ To:ポム&みんな
なんだろうね?
あとで、その子とお話できないかなぁ?

■村
☆From:ポム To:アイシャ
うん、その近所の子ともお話できるといいなぁ

■村(村長の家)
☆From:シリル  To:ルタード
最近、倉で何か面白い物をみつけてきたらしくて、おそらくそれだと思うんですが、 よくみせてくれなかったので、なんだかはわかりません。

■村(村長の家)
☆From:ルタード To:シリル
倉、ですか。不都合でなければ、そこにはどんなものを収めてあるのか、 お教え願えますかな? 例えば、オズワルドどのが冒険者時代に手に入れた貴重な品物とか?

■村(村長の家)
☆From:オズワルド  To:ルタード
わしが現役時代に使っていたものや、手に入れたものを大切に保管しておるんじゃ。
ま、たまにはガラクタもあるがな。

■村
☆From:クロス To:オズワルド
あの、倉…の事なんですけど、それは普段から良く開けてるところなんですか?

■村(村長の家)
☆From:オズワルド  To:クロス
使ってない家具や季節物の荷物なども置いてあるから、よく開けているんではないかな。

■村
☆From:クロス To:オズワルド
でしたら、よろしければ倉の様子を見させていただけませんか?
いえ、ひょっとしたら何が持ち出されてるのか、分かればなにかの手がかりになるんじゃないかと。

■村(村長の家)
☆From:オズワルド  To:クロス
それならわしが後で案内しよう。続きは夕食を食べながら話すほうが時間が有効に使えるじゃろ。

 オズワルドはルイーザに夕食の準備をして欲しい旨伝え、思い出したように一行の方へ向き直った。

■村(村長の家)
☆From:オズワルド  To:一行
そうそう、最近、森が騒がしいようなのだ。森の奥で灯かりが見えたという話もあった。
また昔のように妖魔が現れたとしたら、孫だけの問題じゃなくなる。
その為にもおぬしらには森にはいって確認してきて欲しいのじゃよ。
まぁ今は日暮れじゃ。すぐに夜がやってくる。
出発は明日、日が昇ったらすぐにお願いしたい。それまでに準備などで必要なこ とがあったら遠慮なく言ってくれ。

■村(村長の家)
☆From:ポム To:みんな&オズワルド
森で明かりかぁ…コットンの面白い物ってそれなのかな?
コットンの部屋に何かそれについてのものないかな…
ふみふみ…
準備?ここの森の事に詳しい人がいるなら話を聞きたいな
コットンの遊び友達のチェルシーにも逢いたいし♪
うに〜今日中に全部は大変だ!
そうだ!お弁当♪明日の森で調査のはげみ必要だと思うぞ(^^)/
(やはり彼女の思考は食べ物で落ち着いたらしい(^^;;)

■村(村長の家)
☆From:オズワルド  To:ポム
わかった。弁当はでかける前に準備させよう。

■村(村長の家)
☆From:ルタード To:オズワルド
妖魔……。
確かに妖魔どもが出たとなれば、わしら妖精族としても見過ごせませぬな。
・・・・・・・・・・・・・・。
ま、さしあたり夕食をいただくことにしましょうか。

■村(村長の家)
☆From:ポム
夕食…?うんまい…ごはん?

 ポムは期待に満ちた眼差しで村長を見ている。どうやらパーティ一の食いしん坊はポムらしい(笑)

■村(村長の家)
☆From:ルイーザ  To:一行
そうですね。
その前にまずみなさんが滞在するお部屋に案内しますわ。 どうぞこちらへ

■村(村長の家)
☆From:ポム To:ルイーザ
おう!じゃなくて、はーい(^^)/

 ポムは元気良く返事をして足取り軽く彼女の後をついて行った。一行は2階へと案内された。
 この村で2階建ての家はここだけだった。宿屋でもないかぎり2階などそうそう必要ではないのだろう。
 事実ここは昔宿屋だったのをオズワルドが買い取って改築したものだ。
 部屋は3部屋用意されていたが、ルイーザはパーティのメンツを確認して少し思案顔になった。

■村(村長の家)
☆From:ルイーザ  To:一行
お部屋は3つご用意してあるのですが、もし2部屋の方が良いなら ベッドを移動しますけど・・・

■村(村長の家)
☆From:ポム To:ルイーザ
ベッドの移動?大変じゃないか!
もちろんあたし達も手伝うけど…
なんで3部屋じゃダメなんだ???

■村(村長の家)
☆From:ルイーザ  To:ポム
女性と男性が同数のようだから、その方が良いかと思って…。
希望があったら遠慮無く言ってくださいね。
それでは夕食の支度が出来たら声をかけますのでそれまで荷物を置いて休んでいてください。

 そう言うと、ルイーザは夕食の準備に1Fへ降りていった。
 一向は部屋割りを決めると荷物を下ろして、2日間の馬車上生活ですっかり硬くなった身体をほぐした。

 ほどなく階段を昇ってくる足音が聞こえてきた。

■村(村長の家)
☆From:ルイーザ  To:一行
お夕食の準備ができたので、どうぞ食堂までおいでください。

 思っていたより早く声がかかり、ポムは待ってましたとばかりに部屋から飛び出して、階段を飛ぶように駆け下りた。
 先程の応接室に机が運び込まれ、ちょっとした宿屋の食堂風になっている。
 机の上には大きなポットとピッチャーに茶と酒が用意されていた。

■村(村長の家)
☆From:ルイーザ  To:一行
これはこの村の特産品のお茶です。お酒を飲まれない方もいらっしゃるでしょうから、よかったらどうぞ。
少し独特な香りがしますけど、慣れるととてもおいしいですよ。

 ポムはすっかりテーブルの上の食べ物に気を取られながら、隣にいるシェルナに話し掛けた。

■村
☆From:ポム To:ルイーザ
野営の時のお茶だ♪あたしは好きだぜ(^^)
美味しいそうだ〜♪いっぱいある〜♪
これ全部食べていいのかなぁ?

■村
☆From:シェルナ To:ポム
ほんとに、このお茶は香りがいいわね。
何杯でも飲めちゃいそう(^^)

■村
☆From:クロス To:ルイーザ
僕も気に入っちゃいましたよ、このお茶。
実は道中このお茶には助けられましたし(^▽^;

 ルタードが席につくやいなや、さっそく自分のカップに茶を注ぎながら、ポムを見る。

■村(村長の家)
☆From:ルタード To:ポム
全部って、ポムどの、そなた、どういう胃袋を持っとるんじゃ!?

■村
☆From:ポム To:ルタード
全部食べたいくらい、おしいそうって事さぁ
こう言っておけば、もしみんな食べてちゃっても大丈夫だろ
それともルタ−ドの分の心配してるのか(にやりん)

■村(村長の家)
☆From:ルタード To:ポム
そりゃ、心配じゃよ。本当に全部平らげてしまいそうにみえたからのう(ニヤ)。
それにポムどのがあまり食べると、 今回の仕事の報酬から食事代を差し引かれぬとも限らんしな。

■村(村長の家)
☆From:アイシャ To:ポム&ルタード
くすくす(^^)

 その脇には山とつまれた無発酵パン(スコーンのようなもの)の皿が置かれ、何個でも好きなだけ取れるようになっている。
 各人の前には鮮やかな赤や黄色のピーマンとキノコのマリネと鶏肉とクルミの蒸し焼き等が並べられ、自然に恵まれた村らしいメニューになっている。

■村(村長の家)
☆From:クロス To:オズワルド
あはは(^^;
……そうだ。報酬と言えば、本格的に探しはじめる前に、報酬のことを確認させていただきたいんですけど。
基本は一人頭250ってことですが、それは行方不明のコットンくんを探し出せた場合ですよね?

■村(村長の家)
☆From:オズワルド To:クロス
さすがは冒険者じゃな。そうじゃ。孫をみつけてきた時の報酬じゃ。
…もし森の中で死んでいたとしても、連れて帰ってきてくれれば同じだけ払うつもりじゃ。

 ルイーザがオズワルドの言葉に少し硬くなる。

■村(村長の家)
☆From:オズワルド To:クロス
もちろんそうならないことを切に願っておるがな。
それとこの村までくるのにかかった経費は払うつもりじゃから、請求してくれ。

■村(村長の家)
☆From:クロス To:オズワルド
わかりました。じゃあ行き帰りの経費は、後で計算してお知らせしますから(^▽^)
            ^^^^

 食事をとりながら、一向は依頼についてさらに詳しい話を聞く事にした。

■村(村長の家)
☆From:ミュン  To:村長
そういえば20年ほど前にも何かあったとか?何があったのですか?

■村(村長の家)
☆From:村長  To:ミュン
20年に森の奥の祠にコボルトが住み着いたんじゃよ。

 オズワルドが酒を口に含みながら答えた。

■村(村長の家)
☆From:ルタード To:オズワルド
コボルドとはまた、ろくでもない……。

……そういえば、ダッドリーどのの話では、オズワルドどのは以前、 冒険者をなさっていたとの由。もしやそのコボルドどもが現れたときなどに、 森の中に入ったことがおありなのでは? そうであるならば、 森の様子について簡単にお話をうかがえませんかな?

 顔を紅潮させオズワルドは立ち上がった。

■村(村長の家)
☆From:村長  To:ルタード
なにを言うか!わしがその時そのコボルトの群れを追い払ったんじゃ。
その時にこの村に住んでくれとの村人たっての願いに、わしは冒険者稼業から足を洗って この村に住む事にしたんじゃよ。

■村
☆From:アイシャ To:
きゃっ。(村長さんの声に驚いて、持ってたスコーンを皿にポトっと落としてしまった。)
ご、ごめんなさい。おはなし続けてください。(あせあせっ)

 こほん、と咳払いを一つして席に座り、ルタードの方を見てにやりとした。

■村(村長の家)
☆From:村長  To:ルタード
ふふ、最近ではその話を聞いてくれるものもおらんでの。聞いてくれるか、そーかそーか。

思い返せば20年前、森はうっそうとした雰囲気でわしらを…おっと、一人で行った訳じゃないからの。
まぁ、おぬしも冒険者じゃからわかっているとは思うが、念の為にな。それでじゃ、森はいかにも暗い感じに わしらを迎えてくれたのじゃ。
それまでの情報から入って少し行ったところにある祠に棲みついたらしいということはわかっておったので、 まずはそこを目指して進んだのじゃ。
祠までは細い道が通っていたからそれをつたって無事辿りついての、何度か戦ううちに、やつらの 足りない頭でもわしらに勝てない事がわかったらしく、森の奥へ逃げていってしまったんじゃよ。
それ以来、やつらは戻ってきた事はなかったんじゃ。
全滅した訳ではなかったので、村人も森に入らなくなってしまったから、森が今、どうなってるか 詳しく知るものはいないじゃろうな。

■村(村長の家)
☆From:ルタード To:オズワルド
なるほど、お話は分かり申しました。
して、その森の奥の祠とは、いったいどのようなものか、 ご存じでらっしゃいますか? 何かの神様でも祀っておるのですかな? 

■村(村長の家)
☆From:オズワルド To:ルタード
小さな洞穴を工夫して作られたものじゃったな。さほど深くは無いがいくつかの部屋があって 一番奥に祭壇があったようじゃ。
なんの宗派であったかはようわからんかった。

■村
☆From:ポム To:オズワルド
ふみふみ、そんな事があったのか〜
オズワルドさん達に恐れをなして、逃げたコボルトが森にいるかもしれないんだ な…
祠の近くは注意しなくちゃだな
祠の先の事を知ってる人もいないのかな?
もちろん昔の事でも知りたいな

■村(村長の家)
☆From:オズワルド To:ポム
祠の先…とな?祠より深い森の奥という意味かな? わしも祠より先には行った事がないからわからん。
知っている人間は…おそらく村にはいないんではないかの。

■村
☆From:ミュン To:オズワルド
森の事ですが、祠以外に何かありますか?例えば洞窟とか廃屋とかそういった ところですが?もし怪しいと思われているところがあれば教えておいて欲しいの ですが。

■村(村長の家)
☆From:オズワルド To:ミュン
村近くの森では祠が一番怪しいかの。というのも灯かりが見えた方向は祠の方向に近いんじゃよ。
他に洞窟はあるやもしれんが、なにしろ場所も知られておらんでなぁ。

■村
☆From:ポム
ふ〜ん…に?!(何か思い当たったらしい)

 チラリチラリとクロスとシェルナを見ている。視線に気が付いてクロスが小声でポムに問い掛けた。

■村(村長の家)
☆From:クロス To:ポム
? どうしました?

■村
☆From:ポム To:みんな&オズワルド
なあなあ〜(ちょっと言い出しにくげに)
……あたし思ったんだけど
森にはコボルトとかいて危険かもしんないんだよな
コボルトとか危険な奴を退治したら、報酬とかになるのかなぁ
ほら、銀の網亭でゴブリン退治とかの依頼があったよな
あれみたいな感じでさ(^^)

■村(村長の家)
☆From:オズワルド To:ポム
ふむ…。村に危険を及ぼすものを排除してくれたらもちろん報酬を加算しよう。
今の相場はどのくらいなんじゃろうな。例えば一匹あたりいくら、のような形で支払うのかの…
一匹当たり50〜100Gでどうじゃ?脅威の大きさによって若干変動するというのではどうじゃ?

■村
☆From:ポム To:クロス
脅威や大きさで変わるのは、いいとおもうな。うん♪
50〜100G…コボルトって一匹いくらなんだろう?
クロス、知ってるか?

■村(村長の家)
☆From:クロス To:ポム
えーとコボルトは……確かに一般の人には脅威かもしれないですけど、 備えのある冒険者なら無理なく倒せる魔物ですし……
う〜ん、…大きな群になってるとか状況にもよりますけど70以上は望めないんじゃないかな…(^^;

■村
☆From:ポム To:みんな
だと、オズワルドさんの提案でいいんだな(^^) あたしはいいと思うぞ シェルナ〜いいか?

■村
☆From:シェルナ To:ポム
ええ、悪くない、というよりかなり魅力的な数字ね。
場合によるとはいえ、何百ガメルかの収入があるかも知れないって言うのは(^^)

■村(村長の家)
☆From:ミュン To:オズワルド
他の村の人からも聞きたいのですが。それと、いなくなった子供の部屋とかも。 なにか手がかりが残っている可能性がありますので。

■村(村長の家)
☆From:オズワルド  To:ミュン
後で話を聞きたい人がいたら、シリルに案内させるから夕食後に言ってくれ。
子供部屋へはルイーザが案内してくれるだろう。

■村
☆From:ポム To:みんな
なんか、話を聞く奴と物探しをする奴と分けた方がいいかもな
(と言いながら無発酵パンに手を伸ばす)
クロス、確か倉を探すって言ってたよな(^^)
それならあたしは、子供部屋へ行こう。
ほんとはいつぱい話聞きたいけど…(もぐもぐ)
子供とは話せるし♪物探しの方がきっとあたしは役に立つ(^^)

 テーブルの上のパンは順調に減っているようだ。(笑)
 クロスが軽くポムにうなずいた。

■村
☆From:シェルナ To:みんな
そうね。明日は早いんだし、手分けしてでもきちんと準備しておいた方が
困らないで済むよね、絶対。
ポムは物探しに回るって言ってるけど、みんなはどうする?

■村(村長の家)
☆From:ルタード To:ポム
では、物探しにはてんで役に立たないじゃろうわしは、聞き込み役のほうに回ろうかの。

■村(村長の家)
☆From:クロス To:シェルナ・みんな
じゃ、僕もさっきオズワルドさんに頼んだ通り、倉の様子を見にいきます。

■村(村長の家)
☆From:シェルナ To:みんな
それじゃあたしは話を聞く方にするわ。
森の話も聞けそうだし(#^^#)

■村(村長の家)
☆From:アイシャ To:みんな
それじゃ、アイシャも話を聞く方にしようかな。

 だいたい食事が終わった頃に、デザートのフルーツが運ばれた。青い小さな宝石の様な果物が皿に盛られている。

■村(村長の家)
☆From:ルイーザ To:みんな
この果物はあまり摘んでからもたないので、火を通して甘く煮詰めてパンにつけるジャムを作ります。
瓶に詰めて街でも売っていますのでみなさんそちらは食べた事がおありでしょう?
でも生で食べるのが一番美味しいんですよ

 口に含むと爽やかな香りと酸味が広がった。

■村(村長の家)
☆From:ルタード To:ルイーザ
いやあ、わしは生のも煮たのも食べたことがありませんのう。どれどれ。
(もぎゅもぎゅ……)
ははあ、なるほど。こういう味ですか。ふむふむ。

■村(村長の家)
☆From:クロス To:…
じゃ僕も遠慮なく…
(ぱく……もぐもぐ……)
うわ…これは…美味しいや(^▽^)
生の実が長く持たないのが残念ですね…ジャムにするよりこっちの方が絶対美味しい!

■村
☆From:ポム To:ルイーザ
ほんとだ♪うんまいぞ♪

 青紫の小さい粒を次々口に運んでいる。

■村(村長の家)
☆From:アイシャ To:ルイーザ
アイシャ、これ大好きなの〜♪ やっぱり生の方がみずみずしくっておいしい〜(*^^*)

 ミュンがたんたんと質問を繰り出す。

■村(村長の家)
☆From:ミュン To:オズワルド
最近、見慣れない人達がこの村に出入りしてるという事は無いですか?

■村(村長の家)
☆From:オズワルド  To:ミュン
行商の者達くらいしかこの村にくるような人間はいないが、彼ら以外ではわしは知らんな。

■村(村長の家)
☆From:ミュン To:オズワルド
そういえば、いなくなった子供以外にもう一人子供がいると思ってたのですが。

■村(村長の家)
☆From:オズワルド To:ミュン
姉が二人おる。上からジーン、ポーラじゃ。ちょっと人見知りでな、2階にひっこんでしまっておるんじゃよ。
子供部屋に案内した時にでも紹介しよう。

 シリルが苦笑ぎみにオズワルドに話し掛ける。

■村(村長の家)
☆From:シリル To:オズワルド 
お父さんが怖い冒険の話ばかりしていたからですよ。熊みたいな冒険者が来ると思ってたんじゃないですか?(笑)
こんな可愛い人達も冒険者にいるってわかったら誤解も解けると思いますけどね。

 そう言って、ポム達の方に微笑みかけた。ポムもにっこり笑い返す。

■村
☆From:ポム To:シリル
あたしはアリのようなだけど
二人と友達になれるかな?(^^)

■村(村長の家)
☆From:クロス To:…
……(^^; (……ポムやルタードは、食欲だけは熊みたいかも知れないけれどね……)←心の声

 ニコニコしているポムを見ながらちょこっとそんな事を思ったりするクロスであった。(笑)

■村
☆From:ルイーザ To:ポム
ええ、もちろんですわ。
お皿を片づけるまで待っていただけますか?その後で子供部屋に案内しますね。

■村(村長の家)
☆From:ミュン To:オズワルド
最後に、いなくなった子供の特徴を教えてもらえませんか?

■村(村長の家)
☆From:オズワルド To:ミュン
顔立ちは父に似ておるが、髪は母と同じ黒髪じゃ。
背の丈はその草原の民の肩くらいじゃの。

■村(村長の家)
☆From:ルイーザ To:ミュン
いなくなった日には緑の服に茶色の半ズボンを着ていました。洋服は半袖で、襟のところに茶色の糸で動物の刺繍がしてあります。

 食事が一段落し、パーティはいくつかの組に分かれる事にした。

■村(村長の家)
☆From:オズワルド To:一同
さて、誰と誰がどこに行くんじゃったかの?
子供部屋へ行くものはルイーザに、村の誰かに話を聞きにいきたいものはシリルに、倉へ行きたいものはわしに付いて来てくれ。

 オズワルドとシリルが立ち上がった。
 シリルの側へはルタードが、ルイーザの方へポムが近寄った。クロスも立ち上がって、オズワルドの側へ歩いていった。

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