思わぬリサイタルが開かれた後、一同は寝る準備に入った。夜営の順番は次の様に決まった。
1直目:シェルナ&ミュン
2直目:ルタード&アイシャ
3直目:ポム&クロス
まず、シェルナ&ミュンが見張りをする。ダッドリーは依頼主側ということで見張りの順番はまわってこないようだ。
1直目 ミュン&シェルナ
2人は焚き火を囲みながら、ぽつぽつと話をしたり、辺りの物音に気を配ったりしながら気が付くと交代の時間が来ていた。
■野営地 |
☆From:ミュン To:ルタード&アイシャ |
ルタードさん、アイシャさん。交代の時間です。後はよろしくお願いしますね。 |
そっと他の人を起さないように交代の2人を揺すった。
■野営地 |
☆From:ミュン To:ルタード&アイシャ |
特に何もなかったですよ。それではよろしくお願いします。 |
2直目 ルタード&アイシャ
■野営地 |
☆From:ルタード To:ミュン&シェルナ |
んぁ、もう時間が来てしもうたか。お二人とも、ご苦労さま。 アイシャどの、交代の時間になったようじゃぞ。 |
■野営地 |
☆From:アイシャ To:ルタード&ミュン&シェルナ |
ん・・・・うぅ〜ん。おはようございます〜。 (目をこすりながら) お疲れ様でした〜。交代ですね〜。おやすみなさい〜。 |
■野営地 |
☆From:ルタード |
ふう、ひと眠りしたら喉が渇いてしまったわい。 (と、水袋から水を一口飲む) |
アイシャが眠そうに小さなあくびをする。
■野営地 |
☆From:アイシャ To:ルタード |
・・・・・はふぅ。
(さっきの歌騒動(笑)を思い出しながら) |
そっと眠っているみんなの方を見やって、起こさないように、ささやくように歌い出した。
■野営地 |
☆From:アイシャ To:ルタード |
幼い頃はいつの日も 雲の上、空の果てに♪ お伽ばなしのような 国があると信じてた♪ 願い事は叶えられる なくした笑顔は星空に♪ ハレルヤ ハレルヤ Wishing Well♪ ハレルヤ ハレルヤ Heaven's Dream♪ 幼い頃はいつの日も どこか虹の彼方に♪
えへへ、おしまいっ(*^^*) |
歌い終わると気恥ずかしそうに後ろを向いて、自分の荷袋の中身を整理し始めた。
■野営地 |
☆From:ルタード To:アイシャ |
落ち着いた、いい曲じゃのう。それにアイシャどのの歌声も、
心の奥にしみわたるようじゃ。 それほどの喉を持っているのなら、先ほどの合唱にも加わればよかったのに。 あ、それとも、あまりににぎやかなのは苦手かな? わしも、いやしくもブラキ神さまに仕える神官として、 みだりに騒ぎ立てるのは慎まねばならんはずなんじゃが、つい……の(ポリポリ)。 (そう言うと、所在なげに火をかき回したりする。鍛冶職人だけに、 火の扱いはお手のものだ――笑) |
■野営地 |
☆From:ルタード To:アイシャ |
ありがとう。今度はみんなと一緒に歌おうかな(^^)
ルタードさんの神様は賑やかなのは苦手なの?
マーファ様はね、歌は好きだと思うわ。
ルタードさんの神様もきっとルタードさんが楽しいと嬉しいと思うわ(^^) |
■野営地 |
☆From:ルタード To:アイシャ |
いや、にぎやかなのが苦手というか、その、平たく言うと
「こつこつ自己修練せよ」というのがブラキ神さまの教えでの。
「みんなで今を楽しく過ごせればそれでいい」という姿勢とはいまいちそぐわぬのでな。 とはいえ、先ほどのはわしも楽しかったし、 ブラキ神さまもそれを悪いとはおっしゃらぬじゃろう。「慎まねばならん」と申したのは、 あくまで行き過ぎについてなんじゃ。 そうじゃな、今度は無事仕事を終えたあとにでも、またみんなで歌えるとよいのう。 |
というとルタードはさらに水を口に含んだ。それを見てアイシャも荷袋から水袋を取り出した。
■野営地 |
☆From:アイシャ |
あ、アイシャもお水飲もうかなっ。
コクッ・・・(ん〜?) |
ふと、ルタードの鼻を酒の香りがくすぐる。
■野営地 |
☆From:ルタード |
<おや、酒精の香り? 気のせい……じゃないな、これは。 アイシャどのったら、起き抜けに酒を飲んどるのか。 かわいらしい感じで、その実、わしらドワーフも驚くような酒豪だったりするのかのう?> |
■野営地 |
☆From:アイシャ |
コクコクコクコク・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ひぃっく。 |
■野営地 |
☆From:ルタード To:アイシャ |
アイシャどの、それ、酒じゃろ? ほれぼれするような、いい飲みっぷりじゃのう。 わしも早く借金を完済して、祝杯をあげたいものじゃが……。
ところで、アイシャどのはどうして冒険者になろうと思ったのかの? |
アイシャがくるり、とルタードの方へ顔を向けるが、焦点はまったく定まっていない。
■野営地 |
☆From:アイシャ To:ルタード |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひぃっく。 ん?なんら言っら?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひぃっく。 これ、初めれ飲んだのらけろ、とってもおいしいろ〜。ひぃっく。 ルタードさんも飲んれみる? |
■野営地 |
☆From:ルタード To:アイシャ |
いや、じゃから、アイシャどのも、わしのように心身の修練のために……アイシャどの? <はっ、もう酒精が回ってしまっとるのか? 起き抜けに一度にあんなに飲むから……。 しかも「初めて」ではのう……> ああ、わしは借金を全部返すまで酒を断つ誓いを立てとるから、申しわけないが結構じゃ。 酒代わりの香草茶も、慣れてくるとなかなかいけての。 |
■野営地 |
☆From:アイシャ To:ルタード |
なんれ〜?おいしいろに〜? アイシャのおさけが飲めないろか〜? ひぃっく ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひぃっく お茶なんれすすって、おやじみた〜い(けらけら) だいたいれ〜。 ひいっく。 このヒゲがおやじくさいのら〜。 ひぃっく。 それにとっても偉そうら〜。ひぃっく |
アイシャは手を伸ばしてルタードの顎髭をグイグイ引っ張った。
■野営地 |
☆From:ルタード To:アイシャ |
おやじ、おやじって、わしはまだ若……いだだだだ、アイシャどの、 髭を引っ張るのはやめて下されぇ〜! ものすごく痛いんじゃってばぁ〜っ! ひぃ〜っ!(泣) |
ルタードがあまりの痛さに涙目になって抵抗していると、背後でがさがさっという音がして2人の動きが止まった。
■野営地 |
☆From:アイシャ To:ルタード |
ん〜、なんら音がしたのら、ルタード見てくるのら〜。ひぃっく。 モタモタしれないれ早く行くのら〜。 |
■野営地 |
☆From:ルタード To:アイシャ |
はいはいはいはい。 |
ようやく解放され、髭をさすりながら、そそくさとアイシャの示すほうに歩いていく。
暗闇を透かして見ると梢の上のフクロウのぎょろ目と目が合った。どうやらさっきの音はフクロウが飛んできて止まった音だったらしい。
■野営地 |
☆From:ルタード To:アイシャ |
アイシャどの、音の主はどうやらふくろうのようじゃぞ。首を傾げてこっちを見とるわい。
……アイシャどの? おかしいの、返事がない。 |
アイシャのいるほうへ戻っていくと、すっかり酔いのまわったアイシャは倒れて寝てしまっていた。
■野営地 |
☆From:アイシャ |
すーすー。 |
■野営地 |
☆From:ルタード To: |
おやおや、寝てしまっとるわい(苦笑)。 |
そっとアイシャに毛布を掛けてやりながら、苦笑いした。
■野営地 |
☆From:ルタード To: |
おとなしくてかわいいお嬢さんだと思っとったら、こんな一面があったとはの。
つくづく女性(にょしょう)とは分からぬものじゃ。ともかく、
今後アイシャどのからは酒を遠ざけておくにしくはなしじゃな。
さてと、一人での火の番か。どうぞお眠り下さいという状況じゃな、これは。
眠気覚ましに筋力鍛錬でもしているしかないかの。 |
腕立て伏せに始まり、各種筋力トレーニングを黙々とこなすうち、夜は更けていく。
フクロウは興味深げにパーティを見下ろしている。彼に見守られるように、時間は静かに流れ、交代の時間がやってきた。
■野営地 |
☆From:ルタード To:ポム&クロス |
ポムどの、クロスどの、そろそろ交代の頃合いなんじゃが。起きて下され。 |
3直目 ポム&クロス
ルタードに声をかけられるてすぐ薄く目を開けたクロスは、間をおかずスッと覚醒した。
シーフの修行中にそういう訓練も積んでいたのだろう。
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
…交代ですね。 |
口元で少し笑って、起きあがり、周りを見廻した。寝ているアイシャが目に入る。
ポムが眠そうに目をこすりながら起きてきた。
■野営地 |
☆From:ポム To:ルタード |
うにに〜 もう時間か〜 ……あれ?アイシャは? |
ポムがきょろきょろとアイシャの姿を探して左右を見廻した。
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
そこで寝てるみたいですよ(^^; |
■野営地 |
☆From:ルタード To:ポム&クロス |
あ……、 (ちょっと考えてから) ほんの少し前まで起きとったんじゃが、どうしても眠くて我慢できないと言うのでの。 見張りで少々緊張気味だったようじゃし、一度に疲れが出てしまったんじゃろう。 |
■野営地 |
☆From:クロス To:ルタード |
ルタードは優しいんですね(^^) 僕がはじめての3日徹夜開け夜間訓練で居眠りしたときは、教官に目が開かなくなるほどぶん殴られましたよ。 (笑) アイシャはシーフやレンジャーじゃないですし今回初めての仕事ですから、仕方ないですよ。 それにこの道を進んでいくならじきに慣れてくれるでしょう(^^) |
クロスも初めての冒険に出たアイシャへ優しい目を向ける。
■野営地 |
☆From:ルタード To:ポム&クロス |
それでは、あとはお願いしますぞ。わしらのときも、その前のときも、何もなかったから、 おそらく大丈夫だとは思うがの。 |
■野営地 |
☆From:ポム To:ルタード |
おう(^^)/ 任せろ♪何かあったらちゃんと起こすぜ♪ 起きなくても起こしちゃうぜ(笑) |
■野営地 |
☆From:クロス To:ルタード |
はは(^^; それじゃ、あとは僕らに任せて下さい。良く休んで下さいね。 |
ポムはルタードが横になったのを見て暫くじーっと観察…。
■野営地 |
☆From:ポム |
転がらないぞ… 転ばさなきゃダメなのか…(ボゾ) |
■野営地 |
☆From:クロス To:ルタード |
ぽ、ポム…あんまり無茶なことしちゃダメですよぅ(^^; ほら、せっかく寝たトコですし。 |
■荷馬車の中 |
☆From:ポム To:クロス |
………(^^;;;; 心配性だな〜、クロスは |
ポムがにやりんと笑う中、アイシャがむにゃむにゃと寝言を言いながら寝返りをうった。
■野営地 |
☆From:アイシャ |
ん、ん〜。 ひげ〜・・・・ひげがぁ・・・・。 す〜〜。す〜〜。す〜〜。す〜〜。 |
2人は顔を見合わせてにっこり笑った。
しばらく焚き火を囲むように座ってのんびり火が爆ぜる音を聞いていたが、思い出したようにクロスの方に顔を上げた。
■野営地 |
☆From:ポム To:クロス |
なぁ、もう気分は大丈夫か? |
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
ええ。もうばっちり。 ダッドリーさんにもらったお茶が効いたみたいですよ。 |
クロスもポムの方を向いて微笑む。
■野営地 |
☆From:ポム To:クロス |
……歌、ゆっくり聞きそびれちゃったな(にやりん) クロスは歌うの好きか? あたしは好きだな、楽しいし、みんなの喜ぶのも見れる 気分もスッキリ元気になれる(^^) |
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
僕は……実はあんまり好きじゃなかったんですよ、歌うの。 以前旅の楽団にいたって、さっきみんなで歌ったときに言いましたっけ? 僕、ちょっと気が弱くって、たくさんのお客さんの前だと緊張しちゃって、 いつも他のパートにつられたりして失敗ばかり……先輩の団員に怒られてばかりいましたから… |
■野営地 |
☆From:ポム To:クロス |
苦労ってヤツしてたんだな(^^) あたしも強制ってヤツは好きじゃない! 歌は自分で自由に歌うのがいいんだ(^^) |
先程のリサイタルを思い出してか、クロスの目がすぅっと細くなる。
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
でも、今日は楽しかった! お客さんに聞かせるためだけじゃなくて、 自分や仲間が楽しむためにも歌えるんですよね、歌って。 そうやって歌えるなら、また歌ってもいいかな…って。 シーフギルドで修行中は、歌の事なんてすっかり忘れてましたけど。 |
クロスの言葉を受けてポムが「う〜ん・・」と脳細胞をフル活動させて答えた。
■野営地 |
☆From:ポム To:クロス |
歌は何かしたい気分から生まれるんだと思うんだ 楽しい、嬉しい、大好き 悲しい、寂しい、悔しい |
指を折って数え上げて、クロスを見る。
■野営地 |
☆From:ポム To:クロス |
いっぱい感じて、そうすると誰かに伝えたい気分になるだろ♪ で、これって、誰かを喜ばせたり、楽しませたり、 勇気づけたり、慰めたりする事にも使えるんだぜ(にやり) 歌って言う方法でさ♪ 自分のためとか誰かのためだって 言葉で言うより結構効いたりするんだ(^^) クロスがまた歌いたいって言ってくれたのは、あたしが伝えてたかった 事を受け取ってくれたんだと思ってる。 ものすごく嬉しいし、こういう嬉しいのはバードの特権! だよな♪ |
といって、照れたのかてへへと笑ってみせた。
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
実は好きじゃないとか言いながら、弾き語りの楽器、後生大事に持ってるんですよ(苦笑) |
そういうと、がさごそと荷物を漁って、一つの包みを取り出した。
広げると、幾つかにばらされた竪琴の骨組みが一組。
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
ほら。小さい竪琴ですけど、良い音が出るんですよこれ。久しぶりに組み立ててみようかと思うんです。 |
■野営地 |
☆From:ポム To:クロス |
聞きたいな、聞きたいぞ(^^) そうだ、あたしに竪琴を教えて欲しいな♪ 今日買ったばかりの竪琴があるんだ みんな、よく眠れるような曲にしようぜ(^^) |
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
喜んで(^^) それじゃぁ、はじめだから簡単なのがいいかな… (クロス、慣れた手つきで…ほとんど無意識に竪琴を組み立て、弦を張り、音を調律しながら) そうだ。僕がまだ拾われたばかりの頃、母親代わりに面倒を見てくれたおばさんが、よく聞かせてくれた子守歌 があるんですけど、それをいきましょうか! 簡単なメロディだからすぐ弾けるようになりますよ。(^^) |
■野営地 |
☆From:ポム To:クロス |
うん、それ行ってみよう(^^) (がさごそ竪琴を取り出してくる) クロス♪用意は万全だぜ♪ |
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
それじゃさっそく。 んっ、んん! |
少し喉の調子を整えると、寝ている人達を起さないように声を抑えて歌い始める。
声は竪琴の細い音色と混ざりあってかすかな旋律となり、たき火の回りに広がった。
絹糸のように繊細な旋律は、森の夜気の中へ滲むように消えていった。
■野営地 |
☆From:ポム To:クロス |
ふみふみ… すごくいいぞ♪優しい心が聞こえる クロスは、そのおばさんがすっごく好きだったんだな〜 子守り歌。そんな感じで聞ていたならその人もきっと…な(^^) (ポロロン…と一奏で弦を弾いてみる) あたしには間の取り方がちぃと難しいなぁ〜 もう一度頼む〜(^^; |
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
いいですよ、まだ夜明けまでは随分ありますし(^^) じゃあ、小節ごとに区切って一緒に弾いてみましょっか。 |
2人が仲良く練習をしているうちに、東の空が明るくなってきた。
■野営地 |
☆From:ポム To:クロス |
うわ〜、何か空が明るくなってきたぞ! |
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
ホントだ。 |
クロスも空を見上げた。
空が紺から青くなって行くのが2人の目に映った。朝の清涼な空気が胸に満ち、気がつけば鳥達がやかましくさえずり出していた。
■野営地 |
☆From:ポム To:クロス |
歌っていると早いよな(^^) あたしはみんなを起こすから、朝のしたくを頼む もちろん、クロス教わったばかりの竪琴を使ってだな |
■野営地 |
☆From:クロス To:ポム |
じゃ、まかせますよ(^^) |
にゃりん、とポムの瞳が細くなり、ご自慢の竪琴を掲げる。腕を広げ思い切り息を吸い込むと大きな声で皆を起こしにかかった。
クロスはシェルナに借りてた調理道具で、朝食の準備に取り掛かる。
■野営地 |
☆From:クロス To:独り言 |
そうだ。でがけに道具屋のおじさんに聞いたやつ、やってみよ…… まずはたき火の火を少し起こさなきゃ。 |
まだ残ってた薪を折って小さくなった火にくべる。
■野営地 |
☆From:クロス To:独り言 |
鍋に水入れて、火にかけて…乾し肉と豆はこれくらい入れていいかな……ルタードやポムがもっと食べるかな?
いや、ミュンやシェルナとアイシャが少し食細そうだし、このままで良いかな(^^) そうだ、塩は控えめでよかったんだっけ。あとは、隠し味におまけしてもらったこのワインを… |
■野営地 |
☆From:ポム To:寝ている人達 |
みんな!朝だぞ!!! れっ♪すいんぐ♪おめざめのうた〜♪ |
元気な演奏と声が寝ている仲間を襲う。アーリーバード(呪歌)を歌っているのだ。
まだ眠いルタードが抵抗を試みる。
■野営地 |
☆From:ルタード To:ポム |
うむぅ、もう少しだけ……。 |
しかしアーリーバードに抵抗しきれない。自分の意志とは別の力によって瞼がこじ開けられてしまった。
ダッドリー氏の目も同様に見開かれた。もっとも彼には抵抗の意志は見られなかったので、すっきりした目覚めのようであったが。
アイシャもパチッと目を開けた。
■野営地 |
☆From:アイシャ |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
起き上がったまま、頭はまだよく働いていないらしく、ボーっとしている。
■野営地 |
☆From:アイシャ |
ん、ん〜〜。 ・・・・・・・・あれぇ・・・・・朝なのぉ? たしかルタードさんと見張りをしてたはずじゃ・・・? うーん、なんだかあんまり思いだせない・・・・・・。 はっ、アイシャったら見張りの途中で寝ちゃったのかしら(ドキドキ) |
その隣でミュンは無意識に呪歌の抵抗に成功し、すやすや眠り続けている。
■野営地 |
☆From:ミュン |
す〜〜〜う。す〜〜〜う。す〜〜〜う。 |
みんなが起き出す様子に御満悦のポムの視界に、唯一起きない森の人が入る。
■野営地 |
☆From:ポム To:シェルナ |
仕方ない…これ頼む |
バードとしてのプライドが傷ついたらしい。おもむろに呪歌を止めて、竪琴を起き抜けのシェルナに預けると、 パパおきて〜!えい!とばかりに勢いよくお腹辺りに飛び乗る。
■野営地 |
☆From:ポム To:ミュン |
ミュン!おきろ〜!!! とう! |
■野営地 |
☆From:ミュン |
ぐほっ!〇×△●□!! |
ミュンの口から言葉にならないうめきがもれる。
■荷馬車の中 |
☆From:ポム To:ミュン |
??? おはよう!ミュン(^^)/ 今のは森の人の言葉か? あたしにはわかんないぞ(笑) (くんくんと鼻がをひくつかせる) いい匂いがする〜ごはんの作る匂いだ〜(^^) (お腹からピョンと降りて、クロスの方に行こうとする) そーだ、そのうち森の人の言葉を教えてくれよな。ミュン♪(うぃんく) |
一方、寝る前の記憶が定かでないアイシャは、必死にルタードを揺さぶっている。
■野営地 |
☆From:アイシャ To:ルタード |
ルタードさん、ルタードさん、起きて〜。(ゆさゆさ) アイシャ、見張りの途中で眠っちゃったの? ルタードさん1人に見張りをまかせてごめんなさい。 怒ってる〜?(;;) |
どうやら、酒を飲んで酔いつぶれた時の事は、少しも覚えてないようだ。
■野営地 |
☆From:ルタード To:アイシャ |
むむっ、今朝はなにやら強烈な勢いで目が覚めたのう。
アイシャどの、もう起きとるから、そんなに揺さぶらんで下され(身を起こす)。 |
■野営地 |
☆From:アイシャ To:ルタード |
そうだったの。ルタードさん1人に任せてしまってごめんなさい(しゅん) でも、次はちゃんとするわっ。ほんとよ。(ちょっと必死) |
ルタードはにっこりとうなずいている。うなずきエルフならぬ、うなずきドワーフである(笑)。
空腹を刺激する、良い匂いが漂ってきた。
■野営地 |
☆From:クロス To:みんな |
もういいかな……みんなー、朝御飯、できましたよー♪ |
■野営地 |
☆From:アイシャ To:ルタード |
あ、クロスがご飯を作ってくれてるんだ。 また失敗して迷惑をかけないように、ちゃんとご飯を食べて頑張らなくっちゃ。(にこっ) ルタードさん、行こ〜。 |
■野営地 |
☆From:ルタード To:アイシャ&シェルナ&ミュン |
おお、参ろう、参ろう。 シェルナどのもミュンどのも、ほれほれ。 |
ルタードが鍋の中を覗き込む。乾し肉と豆がふっくらと仕上がった具沢山なスープが出来上がっている。
正確におやじの助言を覚えていたクロスは、しっかり乾し肉の塩味も考えて味の加減を行なっていた。
■野営地 |
☆From:ルタード To:クロス&ダッドリー |
おお、これはうまそうじゃ。 ……もしや、保存食の乾し肉と豆が材料か? あれがこんな風に化けるとはのう。 さっそくいただくとしよう(一口すくう)。 うーむ、これはいける、いける。クロスどの、実にいい腕をお持ちじゃの。 あ、ええと、ダッドリーどの、すみませぬが、香草茶いただけますかの? |
■野営地 |
☆From:ダッドリー To:クロス |
ほんとにおいしそうだねぇ。こっちのお湯を使って茶を入れてもええかね? |
朝の空気に香草茶のさわやかな香りがブレンドされた。
■野営地 |
☆From:アイシャ To:クロス |
おはよう。いい匂いね〜(^^) |
■野営地 |
☆From:クロス To:アイシャ |
おはよう! ふふ、わりと美味しそうでしょ? 実は出がけに道具屋のおやじさんに聞いたやり方なんですよ。d(^▽^) |
にこにこしながらクロスが答えた。
■村 |
☆From:アイシャ To:クロス |
お料理好きなんだね。とっても楽しそうよ(^^) 朝食のお礼に、後片づけはアイシャに任せてね♪ |
夜営の失敗を挽回すべく、アイシャが力を込めて申し出た。
一向は賑やかに楽しい朝食を取り終えると、さっそく馬車に乗り込んで残りの行程を急ぐ事にした。
荷馬車の上では小さな身体のポムが昨日の事を思い出してお尻を抑えている。
■荷馬車の中 |
☆From:ポム |
う〜、昨日は尻が痛くなったからな〜 今日もなっちゃうとイヤだな〜(^^; この馬車の揺れって………の歌に似てるよな ミュンはどう思う? |
何気に横のミュンにふる。
■荷馬車の中 |
☆From:ミュン To:ポム |
そうですかね〜。なんかこの揺れって結構気持ちよいですよ〜。
お尻が痛いんだったら、誰かのひざの上に乗っちゃうという手もありますよ〜 (それにしても眠いなあ。街のニオイがしないのも久しぶりだものなあ) す〜〜〜う。 |
よほど眠いのか、朝の寝坊だけでは足りないらしく、ミュンはこの揺れの中眠りに落ちていってしまった。
■荷馬車の中 |
☆From:ポム To:ミュン |
誰かの膝の上かぁ… ミュン、座っていいか? |
その時馬車がガタンと揺れ、ミュンが頷いたように見えた。
■荷馬車の中 |
☆From:ポム To:ミュン |
やったぁ♪やっぱり森の人は優しいなぁ(^^) |
遠慮無くポムはミュンの膝に座った。堅い荷台よりはずっと楽だ。ポムは残りの行程これでいくことに決めた。
■村 |
☆From:アイシャ To:ミュン&ポム |
あぁ〜、いいなぁ〜。アイシャも〜。
|
そばに寄っていくが、ミュンの膝に2人は座れないようだ。仕方がないのでミュンの隣にちょこんと座った。
しばらくするとミュンに寄りかかり、気持ち良さそうに寝てしまった。
二人につられて何時の間にかポムも寝息を立てている。
ガラガラと車輪がうるさい音を立てながら、馬車はひたすら村への道を急いでいった。
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