ひとさらいの森

お仕事確保!

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 主人に個室を借りて各人自己紹介などを済ませた頃、ポムが纏っている緑の布を勢い良く跳ね上げると、椅子の上に立ち上がった。

■銀の網亭
☆From:ポム To:みんな
さて、自己紹介も終った事だし、ちゃっちゃと依頼を見に行こうぜ♪♪♪
いいの無くなっちゃうもんな!あたしは行っちゃうぜ(^^)/

 そう言うと、椅子から飛び降り、個室のドアを開けてトタタタ…と走って出て行ってしまった。

■銀の網亭
☆From:アイシャ To:ポム&ALL
あ、待って。わたしも行きたいっ。
ねぇ、ちょっと〜、待ってってば〜。
あん、もう言っちゃった・・・・。

(ポムが出ていったドアをちょっと見つめていたが、クルリとみんなの方を振りかえると首をかしげた。)
 あの、アイシャも行ってもいい?

■銀の網亭
☆From:ミュン To:アイシャ&ALL
ええ、いいですよ。それに僕も行くつもりですから。あれ、ルタードさん。 どうされたのですか、あっけにとらわれて。

 ルタードは感心したように開け広げられた扉の向うを見ている。

■銀の網亭
☆From:ルタード
なんと、すばしっこい……。グラスランナーの身の軽さは話には聞いていたが、なるほど、 確かにつむじ風のようじゃわい。

さて、ではわしも依頼を見に行くとしようかの。わしらに向いた仕事があるといいのじゃけど。

■場所 個室
☆From:クロス  To:みんな
なんだ、結局みんな行くんじゃないですかー(笑) 依頼はきちんと確かめないと。僕も行きますよ。シェルナも行くでしょう?

■銀の網亭
☆From:アイシャ To:ALL
わーい♪ みんな一緒ね(^^)
シェルナも行こう♪ はやくはやくー♪

 アイシャがわくわくした様子でシェルナを呼ぶ。

■銀の網亭
☆From:シェルナ To:ALL
ああっ、みんな、部屋の片付けまだ終わってないのにッ(^^;
まあいいか……ちょっと待って、羊皮紙持っていくから。

 2階の個室から出て、一足先にカウンターへついたポムは早速おやじに声を掛けた。

■銀の網亭
☆From:ポム To:おやじ
おやじ、おやじ〜(^^)
何か良い依頼ない?森に行けるみたいな♪

 声はすれど、カウンターの高さにはばまれておやじの視界には頭のてっぺんしか入らない。
 しかしそこはグラスランナー、カウンターの椅子にぴょんとのっかって、ぺしぺしカウンターを叩いて催促のポーズである(笑)。
 主人は椅子の上のポムを見て、少し苦笑いをしている。

■銀の網亭
☆From:おやじ To:ポム
相変わらず元気だな、ポム。勢い余って椅子から転げ落ちるなよ(笑)。
なになに?森に行きたい?
そいつはぴったりな仕事があるよ。さっき来たばかりの依頼だ。あっと、お前さんの仲間は・・・ さっき一緒だった奴等とは正式にパーティを組む事になったんだったな、なら大丈夫だろう。
張り紙みるかい?

 そういって掲示板に貼る前の紙を出してポムに手渡した。

■銀の網亭
☆From:依頼掲示板 To:冒険者諸氏
大至急!人探し(子供)

      大至急1パーティ求む。報酬 一人250ガメル+歩合。
  オランより2日程度、北西の村まで移動の必要有り。
      詳細は店主へ。

「銀の網亭」主人より

■銀の網亭
☆From:おやじ To:ポム
ちょっと遠出になるから、仲間と良く話し合って決めた方がいいと思うぞ。
オランを離れたくない奴もいるかもしれないしな。

 おやじとポムが話しているところへ、ミュン達も連れ立って2階から降りてきた。

■銀の網亭
☆From:ミュン To:ボム&おやじ
ボムさん。さすがに素早いですね。もうカウンターにいらっしゃるなんて。 何かいい仕事はありましたか?
ああ、おやじさん。こんにちは。

 おやじはミュンを見て、サーカスのチケットを子供達へ配ってくれと頼まれていた事を思い出した。

■銀の網亭
☆From:おやじ To:ミュン
ああ、あんたか。この間のチケットな、みんな大層喜んでいたよ。

■銀の網亭
☆From:ミュン To:おやじさん
え、ああ、あのサーカスのチケットの事ですね。
ところで、今度僕はこの方達と一緒に仕事をすることになったんですよ。 すみませんが先ほどボムさんに紹介していただいた仕事について詳しい話を 聞かせてもらえないでしょうか?

 おやじが口を開こうとした時、ミュンの後ろからひょっこりアイシャが顔を覗かせる。

■銀の網亭
☆From:アイシャ To:ポム
みんなで来たのよ♪ ポム、はやいのねー。

(おやじに)
こんにちは。仲間なの。一緒にお話聞かせてね(にっこり)

■銀の網亭
☆From:ポム To:ミュン&アイシャ
今、聞いているとこなんだ♪ミュン(^^)/
(おやじとミュンの頭上のやりとりを聞いている)
サーカスのことってなんだ?サーカスに行ったのか?(^^)
(その時ミュンの後ろからアイシャが(笑))
遅いぞアイシャ、みんな〜(笑)
あたしが早いって?(えっへんと胸を張る)
だって、それがあたしなんだぜ(^^)

■銀の網亭
☆From:ミュン To:ポム
サーカスですか。この前ちょっとサーカスの仕事をしたのですよ。なかなか興味 深い経験をさせてもらいました。
(ちょっとルタードの方を見て)そうそう、ドワーフの歌というのも初めて聞くこ とができましたし。

■銀の網亭
☆From:ポム To:ミュン
へぅ?ドワーフが歌を歌う?(目をぱちくり)
ルタードが歌うのか?そいつぁすごいぜ(^^)

■銀の網亭
☆From:ポム To:ルタード
ルタード!歌を歌うんだってな♪
あたしもちょっとした歌(呪歌)を習ったんだ(^^)
後で一緒に歌おうぜ〜♪

■銀の網亭
☆From:ルタード To:ポム
いや、その、みなさんにご披露するような大それたものではないんじゃけどな。
ま、よろしければ、あとで景気づけに一曲やるかの。

 ミュンはその言葉にピクっと反応して、たらりと冷や汗をかいた。

■銀の網亭
☆From:クロス To:ルタード・ポム
あ、いいなあ。僕もご一緒して良いですか?(^▽^) 僕も以前楽団にいましたから。多少は歌えるんですよ!

 何も知らないクロスが無邪気に続けた。アイシャはわくわくと話しの行方を見守っている。
 早急にシルフと仲良くなる必要性を感じるミュンであった(笑)。

■銀の網亭
☆From:おやじ To:ミュン
そういやあんたは前も人探しの仕事をしたんだったな。
こいつは子供がいなくなったのを探してくれって依頼だよ。
村は深い森に接しているから、森の中を探す事もあるだろう。森に詳しいメンツは いるな?ならいい。
森で迷子になっているのかもしれないし、そうでないかもしれん。 まぁ、手がかりは現地に行って仕入れて欲しいんだがな。
居なくなってから日が経つにつれ生きている可能性も減ってくるから、依頼主は緊急に 冒険者を探しているんだ。
もしこの依頼を引き受ける気なら、村へ案内してくれる男を紹介するが、どうするかね?

■銀の網亭
☆From:ルタード To:All
おや、もう仕事の内容を聞き出しとるのか。手際がよいのう。しかし、 あまり慌てて仕事を選ぶのも考えものじゃぞ。ブラキ神さま曰く、 「器量に合わせて仕事を選べ」じゃからの。……あ、間違えた。これは 鍛冶職人組合の標語じゃった(笑)。

ま、それはともかくとして、この依頼、わしらに向いとるような気もするのう。 野外活動の心得を持つ者が、わりあいに多いし。みなさんがよければ、わしはこの仕事、 引き受けてもよいかと思うぞ。

■銀の網亭
☆From:おやじ To:ルタード
お主の言うのももっともだな。他にも森に関係しそうな依頼があるし。そっちもも検討してから決めたほうがいいだろうな。
ゴブリン退治なんてどうだね?武勇をあげるチャンスだぞ。
もっとも森があるかどうかは行ってみないとわからないが、とにかく街での仕事でないことは確かだよ。
あと・・・外に出掛ける仕事はさっき出てしまったな。

■銀の網亭
☆From:ポム To:みんな
あたしは、これでいいと思うぞ
(ピラピラと依頼書を持ってみんなに見せる)
ゴブリン退治もいいけど、 森があるかどうか判らないっておやじが言ってるし
森で子供が迷子になっているなら、早く見付けてやらないとな
(珍しく真面目な顔)

■銀の網亭
☆From:アイシャ To:みんな
アイシャも賛成よ。この依頼受けたい。
子供がいなくなっちゃったなんて、きっと、その子の家族はとても心配してるわ。 早く行って力になってあげましょうよ。

■銀の網亭
☆From:ミュン To:ALL
僕も構わないですよ。

■銀の網亭
☆From:シェルナ To:クロス
クロスもこれでいい?

■銀の網亭
☆From:クロス To:シェルナ・みんな
僕も。それで異存無いですよ。 ほっとけない話ですし。たまには町を離れるのもいいもんですよ、きっと。 幸い森に詳しい人が何人もいるから余裕をもって解決できるんじゃないですかねー。

■銀の網亭
☆From:シェルナ To:おやじ&みんな
じゃ、みんな異存なしね。おやじさん、この依頼、お受けします。

ね、みんな。詳しい事を聞いたら、買い出しの前に一度部屋に戻って、 各々の持ち物を確認しておかない?誰が何を持ってるのか、はっきりして おいた方がいいと思うんだ。
出来るだけ早く出発したいし…混乱しない様に、ね。

■銀の網亭
☆From:ミュン To:シェルナ&おやじさん
そうですね、その方がいいと思います。
それでは、すみません、おやじさん。詳しい話を聞きたいのですが、 よろしいですか?

■銀の網亭
☆From:おやじ To:ALL
どうやら、依頼を受ける事で話しは決まったみたいだな。
彼は依頼主からこの依頼をうちへ届けて、冒険者を連れて帰るのを 頼まれている男だ。今、呼んでくるから少しここで待っててくれ。

 おやじは店の使用人の一人を呼んで、男を二階の客室から呼んでくるように言いつけた。

■銀の網亭
☆From:アイシャ To:ポム
(ポムの持ってる依頼書を指差しながら、ちいさい声でポムに耳打ちします。)
ポム、ポム〜、あのね、その紙になんて書いてあるのか教えてくれる?
アイシャ、キチンと読めなかったの。

■銀の網定
☆From:ポム To:アイシャ
へ?ああ、いいぜ(^^)
え〜っとだな、大至急…人探し、子供
大至急1パーティ求む。報酬 一人250ガメル!+歩…合だな
オランより2日程度、北西の村まで移動の必要有り。
って書いてあるぞ…2日って事は野営になるかな〜
(紙から視線をアイシャに戻す)

■銀の網亭
☆From:アイシャ To:ポム
ありがと(*^^*)
そっかぁ、村まで2日もかかるなら急がないとね。

■銀の網定
☆From:ポム To:アイシャ
そうだな、うん。あたしもそう思う(^^)

 少し待っていると、階段を先程の使用人と一人の男が降りてくるのが見えた。

■銀の網亭
☆From:おやじ To:ダッドリー
やぁ、ダッドリーさん。どうやら早速依頼を受けてくれる者達がみつかりましたよ。

 おやじが呼んだ男は30後半の農夫風の男で中肉中背のこれといって特徴の無い男だ。

■銀の網亭
☆From:ダッドリー To:おやじ
それはよかった。なんとしても明日までにみつけてご案内するのが私の仕事だったんで、 安心しました。
あ、こちらの方々が冒険者の方ですか?
これはどうも、依頼を引き受けて戴いてありがとうございます。
依頼主はうちとこの村長なんですけども、今、村を離れらんねくて代わりに街に用があった私が こちらに伺った次第なんですわ。

 慣れない役目に緊張ぎみなのか、会話が丁寧になったり地が出たりで少し変だが、心底安心したような顔をしている。

■銀の網亭
☆From:ダッドリー To:パーティ
おらの・・いや、私の用が終わってから村へ出発って事になるんで、出発はも少し後になっちまうんですよ。
いやさ、こんなに早く見つかるとは思ってもなかったもんでね。
午後遅くの出発になっちまいますけど、それまで待ってもらえますかね?
村長さんとこで借りてきた馬車があるで、そんなに辛い道中にはならないと思うんですけども。

■銀の網亭
☆From:ルタード To:ダッドリー
ダッドリーどのとおっしゃるか。わしはルタードと申す者、よろしゅうお願いしますの。

それでは、どうぞ用足しをしてきて下され。わしらにも出発の準備がありますから、 あわてなくても結構ですぞ。依頼の詳しいお話などは、 道中おうかがいすることにしましょうかな。

■銀の網定
☆From:ポム To:ダッドリー
なぁなぁ、馬車ってどんな馬車だ、早く走るのか(^^)
(ルタードの話してる側から興味深々に聞いてくる)
あたしはポムって言うんだ(^^)
よろしくなダッドリー…さん(^^)/
ルータドの言う通り、あたし達にもいろいろあるから気にするなって
ダッドリー…さんは忙しい人なんだな
村の近くに森があるって聞いたけど、後で森の事とかいっぱい聞きたいな
ダッドリー…さんの事とかさ、駄目か?(小首をかしげる)

■銀の網亭
☆From:シェルナ To:ダッドリー&ポム
(横から、ポムに)駄目なんてことはないと思うよ?
馬車に乗ってる間、いくらでもお話できるんだし。
まぁ、どちらにしても森の事は詳しく聞かなきゃいけないけど…
(ダットリーに向き直って)あ、申し遅れました、あたし、シェルナといいます。
よろしくおねがいします、ダットリーさん。

■銀の網定
☆From:ダッドリー To:ポム
これはご丁寧な挨拶をどうもです。あれ?こんなちっけぇ子供(もちろんポムを指差して)も冒険者なのかい?

■銀の網定
☆From:おやじ To:ダッドリー
ダッドリーさん、彼女は子供じゃないですよ。立派な大人の冒険者です。
話し位は聞いた事があるでしょう?陽気な草原の民と呼ばれているグラスランナーの事を。

■銀の網定
☆From:ダッドリー To:ポム
あぁ〜。こりゃ、ほんとにはじめまして。子供なんて言って悪かったなぁ。 おらあんたみたいな人初めて見たで、悪気はなかったんだ。
馬車は荷馬車だで、あんまし乗り心地は良くねぇと思うけど、まぁ、歩くよりはマシって程度だな。
村からこっち来た時は荷物積んでたけんど、帰りは空になる予定だから、6人でも余裕で乗れると思うよ。
あとの詳しい話はまた後でゆっくりするとして、おらこーしちゃいらんねぇ。
早速用事済ませて戻ってくるで、あんたがたの用事もそれまでに終わらせて夕方にまだここで待っててもらえねぇだろうか?

■銀の網亭
☆From:シェルナ To:ダッドリー
それじゃ、お互いの用事が済んだら、もう一度ここで会いましょう。

 話がまとまると、挨拶もそこそこにダッドリーは用事を済ませに飛び出していった。
 一行もとりあえずキープしてある個室に一度戻って今後の行動を考えるべく、ぞろぞろと連れ立って2階へ上がっていった。

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