■村 |
☆From:オズワルド To:クロス |
さて、わしの倉へ行きたいのはこれで全部かの? |
■村 |
☆From:クロス To:オズワルド |
ええ。一応、僕がそういうの担当ですから(^▽^; |
オズワルドはクロスを連れて勝手口から外に出ると、隣接する倉の扉を開けた。
部屋の中はすこし埃くさいが、積もる程ではなく、程々人の出入りがあるような雰囲気だ。
■村 |
☆From:オズワルド To:クロス |
こっち側には保存食や酒を置いてある。この箱の中とこの棚にわしのコレクションがあるんじゃよ |
倉は人が3・4人入れる程の広さがあり、扉を真ん中に横長の構造になっている。
左側には酒瓶や根野菜のような日持ちのする食品が保存されており、右側には大きな棚といくつかの箱が積み上げられていた。
■村 |
☆From:クロス To:オズワルド |
ははぁ… |
クロスはまずざっと棚の上の物を見回してみた。
棚は3段になっていて、一番下の棚にはごろごろと石が置いて有る。
2段目にはいくつかの剣と鞘が並べてあり、一番上の棚には細かい装飾品や古そうな日用品が雑多に並べてある。
■村 |
☆From:オズワルド To:クロス |
どうじゃ、値打ち物がごろごろしておろう? 箱の中にはわしが使っておった鎧がしまってある。どれでも手にとって 見たかったら触っても良いが、丁寧に扱うんじゃぞ。 |
■村 |
☆From:クロス To:オズワルド |
ええ、そりゃもう。じゃあ早速見せていただきますね。 |
クロスは早速棚へ近寄り、下の段から調べはじめる。
子供の目に付きやすい、そして手に取りやすい場所から順に調べるつもりだ。
まずは普段滅多に動かされることがないはずの、オズワルドの古い持ち物が置かれた棚から始める。
コットンが持ち出したり動かしたりしたなら、その跡を見つけられるかもしれないからだ。
まずしゃがみこんで、石がごろごろしている一番下の段を丹念に調べた。しかし、特に目を引く事はなにもなかった。
石自体は見る人が見れば価値のあるものかもしれないが、今注目しているのはそこではないので次の段を調べる為に中腰になった。
中段には鞘に納められた剣が3本とそれとは別に鞘が1つ並べられており、剣の形通りにうっすらと埃がたまり、特に動かした形跡は見られないようだった。
しかしよく見ると、棚の端の埃がすこし薄くなっているのに気が付いた。
最後に上段の棚を調べる為に少し痛くなりかけていた腰を伸ばして立ち上がった。
高さはクロスの胸より少し高いくらいで、子供の背では見えない高さである。
棚の上にはアクセサリーや冒険者が普段使っているような日用品等が雑多に並べられている。
クロスは棚の端に手を付いたような跡があるのに気が付いた。手が小さいところをみると子供の跡の様だ。なるほど隣の箱によじ登れば子供でも覗ける高さになる。
跡のある付近を丁寧に調べると、丸く埃が他の場所よりうすい所を発見した。
■村 |
☆From:クロス To:オズワルド |
これは……オズワルドさん、ちょっと見ていただけますか? |
オズワルドがクロスの指差す部分を覗き込んだ。
■村 |
☆From:クロス To:オズワルド |
ここ、何か置いてあった物を取ったか動かしたかした跡だと思うんですよ。 たぶんコットンくんが持ち出したものというのは、それだと…… 何を置いてあったか、覚えてらっしゃいます? |
■村 |
☆From:オズワルド To:クロス |
ふむ・・・。本当じゃ。なにか置いてあった後があるのぅ。 ここにあったもの・・・う〜む。なんじゃったかのぉ。最近物忘れがひどくて、よう 思い出せんの。 ここはたいした物は置いとらんかった気がするが、はて・・・? |
ドアの方から新たな灯かりが近づいてきた。
振り向いて確認するとルイーザだ。
■村(ボブの家) |
☆From:ルイーザ To:クロス |
あの、クロスさん・・・ですよね? お友達が上で調べて欲しい事があるって呼んでらっしゃるんですが。 |
■村 |
☆From:クロス To:オズワルド |
あっ、はい。ありがとうございます。えーと…… (ここはとりあえずこれ以上はどうしようもないかな…) …それじゃすぐ行きます。 オズワルドさん。僕上へ…えーと子供部屋行ってるのは…ポムとミュンのとこへ行ってみようと思うんですけ ど、その置いてあった物、何だったか思い出せたら教えて下さい。 |
■村 |
☆From:オズワルド To:ルイーザ |
わかった。わしもわかったらすぐに言おう。 さて、説明してたら喉が渇いたのぉ。お茶が欲しいんじゃが・・・ |
■村 |
☆From:ルイーザ To:クロス |
あ、私、おとうさまにお茶をお出ししてから上にあがりますので、
先に子供部屋に行っててもらえますか? 場所は階段を上がってみなさんの部屋と反対側にある部屋です。 |
ルイーザとオズワルドは食堂の方へ向かった。
クロスはポム達の待つ2階へと急いだ。
外はすっかり日が落ちてしまっている。
灯かりが薄闇のなかぼんやりと浮かんで、家の場所を明らかにしていた。
シリルは持ってきたカンテラを前に掲げた。
■村 |
☆From:シリル To:ルタード |
もう暗くなってしまいましたね。まず誰に話を聞きにいきますか? |
■村 |
☆From:ルタード To:シリル |
そうですな、あまり遅くならないうちに、子供たちに話を聞いてみましょうかの。 特に、コットン坊やと仲がよいらしいチェルシー嬢ちゃんの話は、 聞いてみるべきかと思いますな。それと、コットン坊やの姿を最後に見た子供の話も。 |
■村 |
☆From:シリル To:ルタード |
それではお隣に行きましょう。最後にコットンを見たのもチェルシーなので、
一度に用事が済んでしまいますね。 少し暗いので、足元に気を付けて歩いてくださいね |
■村 |
☆From:ルタード To:シリル&アイシャ&シェルナ |
おお、それは話が早いですな。さっそく参りましょう。 足元なら、わしは大丈夫ですじゃ。お二人は気をつけての。 |
■村 |
☆From:アイシャ To:ルタード |
はぁ〜い。
(と元気よく返事をしたものの、そう言った矢先に、つまづいて危うく転びそう
になってしまった。)
きゃっ。・・・ふぅ、危なかった〜(^^;
|
そう言うと、バツが悪そうに笑いながら、前を歩いているルタードの肩に 手をかけた。
一歩一歩確かめるように慎重に歩いているシェルナは、他のメンバーより かなり遅れて歩いている。
■村 |
☆From:シェルナ To:アイシャ |
アイシャぁ、気をつけないと危ないよぉ〜。 あわてる冒険者は得るもの少ないって言うし、もっと慎重に行こうよ。 |
■村 |
☆From:アイシャ To:シェルナ |
はぁ〜い ^^;
|
月がまだ昇りきっていないようで、灯かりはカンテラだけが頼りだ。
しかし暗闇はルタードにはさほど障害にはならない。
ほどなく一行は隣の家の扉の前にたどり着いた。シリルが声を掛けると中から 男性が一人顔を出した。
■村(隣家) |
☆From:隣人(男性) To:シリル |
おや、シリルさん。こんばんは。 後ろの人がおやじさんの言ってた冒険者かい? |
■村(隣家) |
☆From:シリル To:隣人(男性) |
そうだよ。コットンを探してくれる人達がさっき到着したんだ。 それで手がかりになるような事がないかおたくのチェルシーちゃんに話を 聞きたいんだが、いいかな? |
■村(隣家) |
☆From:隣人(男性) To:シリル |
ああ、いいとも。これから夕食なんだが、よかったら一緒にどうだい? |
■村(隣家) |
☆From:シリル To:隣人(男性) |
ありがとう。でもうちで早めの食事をとったばかりなんだ。遠慮しておくよ。 忙しい中悪いけど、いいかな? |
■村(隣家) |
☆From:ルタード To:隣人(男性) |
お邪魔いたしますな、ご主人。なるべく手短にすまそうと思っとりますので。 |
■村(隣家) |
☆From:アイシャ To:隣人(男性) |
こんばんは。お食事前にお邪魔しちゃってすみません(ぺこっ) |
■村(隣家) |
☆From:シェルナ To:隣人(男性) |
こんばんは、失礼します。 夕食前の忙しい時間にお邪魔かとは思いましたが、なにぶん人命のかかった 問題ですのでなにとぞご理解・ご協力をお願いします。 |
男性は一行を家の中へ招き入れると、すっかり用意の整のったテーブルから椅
子を持ってきて、4人に勧めた。
男は台所へ声をあげて娘を呼んだ。可愛い返事が返ってきて、奥からまだ小さ
い少女がとてとてやってきた。
■村(隣家) |
☆From:ルタード To:チェルシー |
お嬢ちゃんが、チェルシーちゃんかの? わしはルタードと申す者じゃ。こちらのお姉ちゃんたちは、 アイシャどのとシェルナどの。 コットンくんを探すために、この村に来たんじゃよ。 わしらは、お嬢ちゃんがコットンくんと大の仲良しじゃと聞いてな、 こうしてお家を訪ねたというわけなんじゃけども。 どうかな、ちょっとお話を聞かせてはくれんかのう? |
■村(隣家) |
☆From:アイシャ To:チェルシー |
アイシャよ。よろしくね(^^) |
■村(隣家) |
☆From:シェルナ |
あれ・・・ |
シェルナは後ろから微笑みかけるタイミングを外して、少しバツが悪そうな
雰囲気だ。
チェルシーは父親の影に半分かくれながら、はにかんで微笑み返した。
■村(隣家) |
☆From:ルタード To:チェルシー |
ではさっそく、いくつか聞かせてもらおうかな。 えーと、わしらはお嬢ちゃんがコットンくんを最後に見たと聞いとるんじゃが、 そのときコットンくんはどんな様子じゃったのかの? ボーっとしてたとか、興奮してるようじゃったとか、そんなことでよいんじゃけど。 |
■村(隣家) |
☆From:チェルシー To:ルタード |
コットンは手に持ってるものを一生懸命見てたわ。あたしが声をかけてもしらん ぷりだったから知らないって思って放っておいたの。 |
■村(隣家) |
☆From:ルタード To:チェルシー |
チェルシーちゃんのようなかわいい女の子を知らんぷりとは、けしからんやつじゃ。 会ったらよく言い聞かせとかんとなあ。
あと、コットンくんが大事にしてたものって、なんだか知ってるかのう? |
■村(隣家) |
☆From:チェルシー To:ルタード |
最近、なにかいいものをみつけたみたいよ。でもあたしには見せてくれないの。 ちょっとあたまきたから放っておいたのだわ。あたしの大切なお人形は貸してあ げたのに、コットンはケチよ。 |
■村(隣家) |
☆From:ルタード To:チェルシー |
おやおや、「知らんぷり」で「けち」とな。そりゃ困ったもんじゃわい。 |
■村(隣家) |
☆From:チェルシー To:ルタード |
でしょう?おじさんいい人ね。 |
ルタードは、にっこりと微笑んだ。チェルシーもにっこり微笑み返す。
彼はシリルのほうを振り向いた。
■村(隣家) |
☆From:ルタード To:シリル |
息子さんがいなくなる直前に「手に持ってたもの」と、
最近見つけた「なにかいいもの」とは、同じものかも知れませんな。 さきほどシリルどのがおっしゃっていた、坊やが「倉で見つけた面白いもの」とやらかと。 |
■村(隣家) |
☆From:シリル To:ルタード |
そのようですね。いったい何をみつけたんでしょう… |
ルタードは、再びチェルシーのほうに向き直った。
■村(隣家) |
☆From:ルタード To:チェルシー |
んーと、コットンくんのけしからんことはとりあえず置いとくとして、
も一つ質問いいかの? 最近、森のあたりで妙な声や音が聞こえたり、 変なものが見えたりしたことはなかったかな? |
■村(隣家) |
☆From:チェルシー To:ルタード |
妙な声や音?さぁ、特に気にならなかったわ。 |
■村(隣家) |
☆From:ルタード To:チェルシー&アイシャ&シェルナ |
ふーむ、そうか……。 お二人は、何かほかに尋ねたいことはあるかの? |
■村(隣家) |
☆From:アイシャ To:チェルシー |
うーん。チェルシーちゃん。他に何か覚えてる事や、気になった事ってあるかなぁ? |
■村 |
☆From:チェルシー To:アイシャ |
うう〜ん…そういえばコットン、最近はあんまりお人形で遊ばなくなった気がす
るわ。 あとはねぇ、なんかうきうきしてたかも。よくわかんないけどね。 |
■村(隣家) |
☆From:ルタード To:チェルシー&お父さん |
「うきうき」とな……。何かいいことでもあったのかのう?
さて、お二人から質問がないようなら、そろそろおいとまいたしましょうかな。 |
■村(隣家) |
☆From:シェルナ To:ルタード |
いなくなったときの状況は大体わかったし、私から訊くことも もうなさそうね。失礼しましょうか。 |
■村(隣家) |
☆From:シェルナ To:主人 |
お忙しいところ、どうもお邪魔しました。 お嬢さんのためにも、捜索に全力を尽くさせて頂きます。(ぺこり) |
■村(隣家) |
☆From:アイシャ To:チェルシー |
大事なお人形を貸してあげるくらいコットンくんとは仲良しだったのよね。 コットンくんが戻ってきたら仲直りしてあげてね(にこっ) |
■村 |
☆From:チェルシー To:一行 |
ええ、いいわよ。仲直りするわ。 それじゃおねぇちゃんとおじさん、またね。 |
シリル達は一家に挨拶すると、外へ出た。
■村 |
☆From:ルタード To:アイシャ&シェルナ&シリル |
さて、アイシャどの、シェルナどの。次はどこへ聞き込みに参ろうかの? わしとしては、ふだん村では見かけない女性を目撃したとかいう、 ボブどのとやらの話を聞いてみたいと思っとるんじゃが。 シリルどの、ボブどのはどこにいらっしゃるんでしょうかな? |
■村 |
☆From:アイシャ To:ルタード&シェルナ&シリル |
そうね。アイシャもボブって人に会いたいわ。 |
■村 |
☆From:シリル To:一行 |
ボブは村の入り口近くの家に住んでいます。それでは彼の家に向かいましょう。 |
月に照らされた道を一行は歩く。歩く道すがら、アイシャがシリルに問い掛けた。
■村 |
☆From:アイシャ To:シリル |
ねぇ、シリルさん。コットンくんってどんな子だったんですか? おうちで1人遊ぶほうが好きだった?それとも外でみんなと元気よく遊んでたのかしら? |
■村 |
☆From:シリル To:アイシャ |
どちらかというと家の中で遊ぶ方が好きだったようです。 姉が2人いるせいもあるでしょうが、お人形遊びなどもよくしたようですね。 チェルシーちゃんともそうしてよく遊んでいたようなんですが、最近では 違うようでしたね。 |
■村 |
☆From:ルタード To:シリル |
外で遊ぶようになったということですかの? チェルシー嬢ちゃんの話では、最近何かうきうきしていたとのことじゃし、 外で何か楽しい遊びでも見つけたのでしょうかな? 森の中の秘密基地作りとか? 男の子は、そういうのが大好きですからのう。かくいうわしも小さい頃は……、 あ、わしの話はどうでもいいですな。 |
■村 |
☆From:シリル To:ルタード |
そうですね。私も父の真似をして棒切れなどを振り回して遊んでいましたね。 |
■村 |
☆From:シェルナ To:ルタード |
そうね、暗いからよく見えないけど、これだけ大きい森ならいくらでも秘密の 遊び場ってありそうよねー。
で、ルタードさんの小さい頃ってどんな事をしてらしたんです? |
■村 |
☆From:ルタード To:シェルナ |
いや、特に変わったことをして過ごしたわけじゃないはずじゃがの。 野山を駆け回ったり、悪友たちと廃坑探検に出かけたり、 それこそ秘密基地を作って遊んだり。 まあ、一応神殿の跡継ぎ候補の身じゃからして、 言葉の勉強や武術の稽古などもちぃとはさせられたがのう。 |
アイシャは2人の子供時代を思い浮かべて微笑んだ。
■村 |
☆From:アイシャ To:シリル |
コットンくんには、お外で遊ぶような
男の子の仲良しさんはいなかったですか? 最近外で遊んでいる時はいつも1人だったのかしら? |
■村 |
☆From:シリル To:アイシャ |
たまたま同じくらいの歳の子供が女の子が多くて、男の子の仲良しは いないようでしたね。コットンより大きな男の子達はおうちの手伝いなどで あんまり遊べないですしね。 |
■村 |
☆From:アイシャ To:ルタード&シェルナ |
やっぱりコットンくんは森に行ったのかなぁ。(ちょっと不安げな表情を浮かべている。) コットンくんが見つけた宝物は森と関係があるものなのかしら・・・? |
案内されたボブの家はかなり小さな家で、灯かりはついているが人の話し声はせず、ひっそりとしている。
シリルが声をかけると、家の中から20代前半の青年が顔を出した。
■村 |
☆From:ボブ To:シリル |
あれ、シリルさん。こんばんは。 |
事情を説明すると、快く一行を部屋にあげてくれた。
■村 |
☆From:ボブ To:シリル |
で、おらに何を聞きたいんだっけ? |
■村(ボブの家) |
☆From:ルタード To:ボブ |
あ、ごあいさつがまだでしたな。 わしはしがない冒険者稼業をしている、ルタードと申すものですじゃ。 さきほどシリルどののおっしゃったような事情ですので、 なにとぞご協力をお願い申しまする。
で、質問のほうなのですが、聞くところによると、
ボブどのは、ふだん村では姿を見かけない女性を目撃されたとのこと。 |
ルタードが挨拶をしている横でアイシャ・シェルナも「よろしくお願いします」と言って、ぺこっとおじぎした。
■村 |
☆From:ボブ To:ルタード |
これはご丁寧に。おら、ボブだ。 いいともよ。ちょっと前になるけんど、おら、村外れでみかけねぇ女の人を見かけたんよ。 その時は村に行商に来てる人等の仲間だろうと思ってたけんど、隊商の人に聞いたらそんな人いないっていうんだよ。 いや、ちょっと綺麗な顔してたんで気になってさ。聞いてみたんだ。 |
そういって青年はちょっと照れたように頭を掻いた。
■村(ボブの家) |
☆From:ルタード To:ボブ |
で、そのきれいな女性は、どんな様子だったのですかな? |
■村(ボブの家) |
☆From:ボブ To:ルタード |
村の方を見ていたよ。おらが見てるのに気が付いたら、さっと向うに行って
しまったんだ。 頭巾つきのマントを来てたからあんまり細かい様子まで見えなかったんだけど、 何か探している風だったかな。 |
■村(ボブの家) |
☆From:アイシャ To:ボブ |
見かけたのは、コットンくんがいなくなる前ですか?それとも後ですか? |
■村(ボブの家) |
☆From:ボブ To:アイシャ |
前だったよ。 |
■村(ボブの家) |
☆From:アイシャ To:ボブ |
1人だった?見かけたのはその時の1回だけ? |
■村(ボブの家) |
☆From:ボブ To:アイシャ |
回りに人は見えなかったなぁ。 見かけたのは、そん時、いっかいこっきりだっただよ。 |
■村(ボブの家) |
☆From:シェルナ To:ルタード、アイシャ |
なんとも気になるわね・・・ |
■村(ボブの家) |
☆From:ルタード To:ボブ |
頭巾つきのマントとはまた、絵に描いたように怪しいですな。 ところで、この村には、それ目当てでよそから人が訪れるような、 名物みたいなものはありますかの? いや、そういうものがもしあるなら、 その女性はそれを探していたのかも知れないと思ったのですが。 |
■村(ボブの家) |
☆From:ボブ To:ルタード |
名物ねぇ…。ここの名物っちゃ野菜と花かな。 だども、そんなもん探さんでも畑さざーっと見ればすぐに見られるもんだけんど ね。 |
■村(ボブの家) |
☆From:ルタード To:ボブ |
となると……、まさか、コットン坊やを探していたのでは……? で、
その女性が坊やをさらった、と……。 いや、しかし、それでは目的が分からんなあ。 身代金などの要求があるとの話も聞かんかったし。 それとも、ほかにわしが考えつかぬような目的でもあるのかのう? うーむ。 |
ルタードは、一人で考え込んでいる。
■村(ボブの家) |
☆From:シェルナ To:ルタード |
ルタードさん、まだそんなに真剣に悩まなくてもいいんじゃないですか? |
■村(ボブの家) |
☆From:ルタード To:シェルナ |
いや、別に悩んどるわけではないんじゃけどな。 |
■村(ボブの家) |
☆From:アイシャ To:シリル |
うーん、ほんとに何してたんだろう・・・。 ボブさんの他にもその女の人を見かけた人っていないのかなぁ?
(クイクイとシリルの服を引っ張りながら、) |
■村(ボブの家) |
☆From:シリル To:アイシャ |
そうですねぇ。その女性について私には初耳でしたが、妻は子供を通じて近所付
き合いもありますから、なにか聞いているかもしれませんね。 村でお年寄りといったら、2・3人いますけど、その女性について知っているか どうかはわからないです。 |
■村(ボブの家) |
☆From:シェルナ To:シリル |
知ってるかどうかわからない、ですか・・・。 もうかなり遅くなりましたから、そういう方のところに行くわけにもいかないでしょうね。 |
■村(ボブの家) |
☆From:ルタード To:アイシャ&シェルナ |
のう、お二人とも、とりあえずこのへんでいったん村長どのの家に戻ってはみぬか? ほかのみなも、そろそろ何か新たな情報を手に入れていることじゃろうし。 集めた情報をまとめたら、あるいは全体像が見えてくるやも知れん。 |
■村(ボブの家) |
☆From:アイシャ To:ルタード |
そうね。そのほうがいいかも(^^) 何かてがかり見つかってるかなぁ〜? |
■村(ボブの家) |
☆From:ルタード To:アイシャ&ボブ |
たぶんの。 それではボブどの、こんな時間に失礼いたし申しました。 ご協力、感謝いたしまする。 |
■村(ボブの家) |
☆From:アイシャ To:ボブ |
ボブさん、いろいろ話してくれてありがとう(にっこり) |
■村(ボブの家) |
☆From:ボブ To:アイシャ |
いんや〜、大した事じゃないだよ。 あんたらも気をつけてな |
■村(ボブの家) |
☆From:シェルナ To:ボブ |
はい、気をつけます。それでは(ぺこり) |
一行はボブの家を出て、村長の家に戻る事にした。
外はとっぷり暗くなり、2軒廻っているうちに結構な時間が経ったらしいことが伺える。
入り口から中に入ってみると食堂には誰もいない。
■村(村長の家) |
☆From:シリル To:一行 |
みなさん、まだこちらには戻ってないようですね。 ルイーザに言ってお茶を入れてもらいましょう。 |
そういって、シリルは台所に声を掛けたが返事はなかった。
■村(村長の家) |
☆From:シリル To:一行 |
あれ?どっか行ってるのかな・・・ まぁ、とりあえずお座りください。あ、それとも部屋に上がりますか? |
■村(村長の家) |
☆From:ルタード To:シリル |
いや、ここで待っておれば、そのうち来ますじゃろ。 ばたばた動いて、行き違いにでもなったら面倒ですからな。 |
台所の方で人の声がして、食堂に通じる扉が開いてオズワルドが現われた。
■村(村長の家) |
☆From:オズワルド To:一行 |
おや、戻っとったか。 |
■村(村長の家) |
☆From:アイシャ To:オズワルド |
ただいまです〜(^^) |
続いてお茶の準備を持ってルイーザがやってきた。
■村(村長の家) |
☆From:ルイーザ To:一行 |
クロスさんとお会いになりませんでしたか? ちょっと前に子供部屋の方へ行ったんですけど・・・。 あ、みなさんの分のカップも持ってきますね。 |
■村(村長の家) |
☆From:ルタード To:ルイーザ |
ああ、どうぞおかまいなく。 |
■村(村長の家) |
☆From:アイシャ To:ルイーザ |
あ、ルイーザさん。ただいまです〜(^^) クロス?逢わなかったですよ? ん〜、アイシャちょっと見に行ってきますね。子供部屋ってどこですかぁ? |
アイシャは、ルイーザに場所を聞いて子供部屋へ行った。
■村(村長の家) |
☆From:オズワルド To:一行 |
どうじゃね?なにか手がかりは掴めたかね |
■村(村長の家) |
☆From:ルタード To:オズワルド |
まあ、ぼちぼちですな。いかんせん、まだ情報が断片的でして。 みなで手分けして集めたいろいろな情報を持ち寄ったら、 何かはっきりと見えてくるかも知れぬと思いましてな、 こうして戻ってきたわけなのです。 |
■村 |
☆From:ルイーザ To:ポム |
お待たせしてごめんなさい。それじゃ子供達のところに行きましょう。 |
■村 |
☆From:ポム To:ルイーザ |
はーい(^^)/ (とてとてすなおについて行く) |
ルイーザが皿を片づけるのを待って、一行は子供部屋へ向かった。
子供部屋は2階のパーティに用意された部屋とは反対側にあった。
扉に3人の子供の名前の書かれたプレートが掛けられている。
■村 |
☆From:ルイーザ To:子供達 |
ジーン、ポーラ。お部屋に入ってもいいかしら? コットンを探してくれる人達がお話しを聞きたいのだそうなの。 おじいさまがおっしゃるみたいな怖い人達じゃないわ。とっても可愛い人達よ。 |
ぼそぼそと部屋の中で話す声がして、扉が薄く開いた。
ポムは薄く開いた扉に向かって、にっこり笑いひらひらと手を振ってみせた。その隣でミュンは無表情で立っている。
■村 |
☆From:ポーラ To:ジーン |
…ジーン!本当よ、私達と同じくらいの人がいるわ。ねぇ、開けてもいいでしょう?私お話し聞きたいもの。 |
部屋の奥から制止の声が小さく聞こえたが、お構い無しに扉が開いて、中からほんわりした雰囲気の少女が現れた。
■村 |
☆From:ポム To:少女 |
やぁ(^^)/ あたしはポムって言うんだ |
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
あなた、いくつ?おじいさまが言ってたのと全然違うけど、本当に冒険者なの? |
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ |
あたしは冒険者だぜ(^^) こう見えてもちゃんとした大人なんだぞ(にやりん) 草原の妖精を知ってるか?あたしがそうなんだ♪ で、こっちにいるのがミュン♪やっぱり冒険者で仲間だ 年は………幾つだ〜ミュン?(^^) |
■村 |
☆From:ミュン To:ポム&ポーラ |
年齢ですか?この間認めてもらったばっかりですから、たったの 100歳とちょっとですよ。 |
ポーラが交互にポムとミュンをまじまじとみつめた。
■村 |
☆From:ポーラ To:ミュン |
ひゃくさい! エミリーのところのおじいさんとどっちが年寄りかしら。 見た感じはおじいさんの方が年取ってそうだけど… |
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ |
…年寄り?そりゃいいや(笑)
(ぺしぺし膝を叩いてうけている)
だけどミュンはエルフだからな 人間よりゆっくり大人になるんだ(^^) だから100歳でも大きくなったばかりなんだこれが 面白いだろ? ところでそのエミリーのおじいさんって村一番の長生きさんか? そんでもって物知りさん? (小首を傾げてポーラを見る) |
■村(隣家) |
☆From:ポーラ To:ポム |
ふぅん。随分のんびり屋さんなのね、エルフって。 エミリーのとこのおじいさんはたぶん、村で一番歳を取ってると思うわ。 |
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ |
ふみふみ〜。 そのおじいさんて優しい人?お話大好きかな? |
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
おじいさん?いっつも同じお話しを何度もするから、きっとお話し好きなんじゃないかしら。 |
二人の会話を意にも止めずに、ミュンが話を本題へと引き戻す。
■村 |
☆From:ミュン To:ルイーザ&ポーラ&(ジーン) |
部屋の中に入らせてもらってかまいませんか? |
ポーラはポムとの話に夢中な様子でミュンの言葉に気がつかないようだ。
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
あなたもそんなに小さくてもう大人なのね。 早く寝なさいなんて言われないのね。あたしも冒険者になろうかしら |
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ |
冒険者になるなら大人にならなくちゃな でもすぐだよ大きい人♪すぐになれさ♪(にやりん) |
■村(隣家) |
☆From:ポーラ To:ポム |
そんなもんかしら。 |
いつまでも続きそうな2人の会話をやんわりとルイーザが遮った。
■村 |
☆From:ルイーザ To:ポーラ |
ポーラ。お部屋に入れてもらってもよいかしら? |
ポーラがしぶしぶといった様子で扉を大きく開き、3人を部屋の中へ迎え入れた。
部屋には小さな机が3つとベッドが並べてあり、一番奥の机にジーンが座っていた。
■村 |
☆From:ポーラ To:ルイーザ |
ね?もじゃもじゃでも、熊でもないでしょう? これならあたしだって冒険者になれるかもしれないわ |
ほんわりした雰囲気のポーラとは違い、しっかり者の姉といった風情の少女が、呆れたように妹に返した。
■村 |
☆From:ジーン To:ルイーザ |
なに馬鹿な事言ってるの。冒険者なんて危なくて実入りのない仕事に就くなんてばかげているわ。 |
■村 |
☆From:ルイーザ To:ジーン |
ジーン、失礼な事を言うものじゃないわ。 |
ジーンはプィと膨れて向うを向いてしまった。
■村 |
☆From:ルイーザ To:ポム&ミュン |
お気を悪くされたらごめんなさい。 あ、子供達に質問がおありでしたよね?なんなりと聞いてみてください。 |
■村 |
☆From:ポム To:ルイーザ&ジーン&ポーラ |
大丈夫、あたしは気を悪くしてないよ(^^) でも、ジ−ンは気を悪くしたかな? なぁ?ジーンは冒険者が好きじゃないのか? えっと…ポーラ?は好きなんだよな(^^) うに?…コットンはどうだったんだろ? 知ってるか?(^^) |
■村(隣家) |
☆From:ジーン To:ポム |
別に好きでも嫌いでもないわ。 ただ思った事を素直に言ったまでよ。 |
■村(隣家) |
☆From:ポーラ To:ポム |
あら、あたしは好きよ♪おじいさまだって冒険者だったじゃない。 コットン?さぁ、どうかしら。 |
■村(隣家) |
☆From:ミュン To:ジーン&ポーラ |
でも、そちらの彼女が言っている事は正しいと思いますけど。 借金をかかえているものも多いみたいですし。 |
ほぅら。といった顔でジーンがポーラを見る。ポーラはジーンの視線に気が付かないふりをした。
■村 |
☆From:ポム To:ミュン&ジーン |
そうなのか?あたしが知ってるのは…二人とも山の人だな(^^; 素直な事はいい事だ、それは違わないと思うんだけどな… うにに〜 冒険者って確かに報酬も危険も決まってないけどな 実入りはお金だけじゃないよミュン♪ジーン♪ (分かってないな〜と言いたげに見ている) あたしとミュンがここにこうしている事も、ジ−ンやポーラに逢う事も、 あたしにとっては実入りの一つなんだぜ♪ここだけの話♪(にんまり) その事はミュンだって知っているはずだよな。 だからミュンも冒険者なんだろう? |
ポムの言葉にミュンは思わずはっとしたように真顔になり、深くうなずいた。
■村 |
☆From:ミュン To:ポム |
・・・・・そうですね・・・・・ |
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ&ジーン |
実入りと言えば、よくばりあたしは、
コットンにも逢いたいと思っているんだ。 だから、ポーラやジーンにいろいろ教えて欲しいんだけど、いいかな? |
ジーンとポーラは一瞬目を合わせ、一呼吸おいた後、2人に向かってうなずいた。
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
ええ。いいわよ。 |
■村 |
☆From:ミュン To:ルイーザ&ポーラ&ジーン |
では早速質問させてもらいます。 |
ミュンはすっかり普段の顔つきに戻って質問を開始した。
■村 |
☆From:ミュン To:ポーラ&ジーン |
いなくなる前のことですが、何処かに行くような事を言っていなかったですか? |
■村 |
☆From:ポーラ To:ミュン |
いいえ。言ってないと思うわ。 |
■村 |
☆From:ミュン To:ポーラ&ジーン |
彼は何かを持っていなかったですか? |
ポーラが一瞬言葉につまったが、ジーンが冷静に答える。
■村 |
☆From:ジーン To:ミュン |
いいえ。知らないわ。何かって何を?いつ? |
■村 |
☆From:ミュン To:ジーン |
そうですね。例えば、納屋の中にあったものとか、”あの建物”のものとか。 彼がいなくなる前日とか当日のことですけど。 |
■村 |
☆From:ジーン To:ミュン |
そうね。何か持ってたかもしれないわ |
■村 |
☆From:ミュン To:ジーン |
ところで、森に入ったことってありますか? |
■村 |
☆From:ジーン To:ミュン |
無いわ。お母様にきつく止められているもの。 |
ポムはミュンとジーンがやりとりをしている横でポーラに話し掛けた。
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ |
ポーラは冒険者が好きなんだよな(^^) それって、ポーラのおじいさんがいろいろお話してくれたって事かな いっぱい、おじいさんがした冒険のお話をさ ジーンやコットンとよく聞いた話ってどんななんだ? みんなどんな話が好きだったのか教えほしな(^^) |
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
おじいさんは、とっても強かったのよ。 熊みたいなお友達と一緒にあちこち旅をしていたの。 私は怪物をやっつけたり、宝物を探していた時のお話が好き。 おばあさまと会った時のお話も好き。 ラブロマンスなのよ♪ |
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ |
らぶろまんすかぁ♪(^^) うにに〜冒険はいろんな奴と出会うからな〜 吟遊詩人の詩になるような出会いだってあるんだぜ♪ かく言うあたしも詩の勉強をしているとこなんだ♪ |
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
へぇ〜 |
ポーラがますます興味があるような雰囲気になるのを、ジーンが眉根を寄せる。
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ |
お話の中に出てくるお宝や怪物ってどんなのがあるんだ? (わくわくと聞いている) |
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
魔法の力が宿った石や武器よ。宝物はたいがい怪物がいるような場所に眠っていてお爺様を待っているの。 怪物は頭や目がいくつもあるような気持ち悪い生き物よ。それをやっつけちゃうお爺様はとっても強いでしょう? |
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ |
へ〜 頭や目が幾つもあるなんてすごいや おじいさんは強いなぁ あたしは人に化けるのが上手な奴に逢った事あるぞ♪ なかなか面白い奴だったんだけどなぁ〜 (うにに〜と前の冒険を思い出しています) |
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
そうよ、強いのよ♪ |
ポーラが誇らしげに胸を張る。
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ |
なぁ、なぁ、ポーラは部屋で遊ぶのと 外で遊ぶのとどっちが好きだ? |
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
中で遊ぶ方が好きよ。 |
■村 |
☆From:ポム To:ジーン |
ジーンは部屋とお外どっちが好きなのかな? |
■村 |
☆From:ジーン To:ポム |
中よ。 |
相変わらずそっけない返事が返る。
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ&ジーン |
最近コットンとお部屋で何かして遊んだか? 出来ればどんな事して遊んだか教えてほしいな(^^) ないしょなら、こっそりでもいいぞ〜(^^) |
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
最近、コットンとは遊んでないわ。 だってあの子ったら… |
ジーンがさっとポーラの方に視線を送った。
ポーラがはっとしたように、一瞬口を閉ざした後、ちらりとポムの方を見あげた。
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
お人形遊びには飽きちゃったみたいだもの。 もうあたし達とは遊ばないみたいだったし |
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ |
そうか〜ぁ、それはつまんいな〜 じゃぁコットンはお人形の代わりに何を見付けたんだろう? なんで二人と遊ばなくなっちゃったんだ〜? |
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
し、知らないわ。 |
ミュンはしばらくポム達の会話をじーっと眺めていたが、おもむろに眼を伏せ、再び視線を上げた時にはまた普通の表情に戻っていた。
■村 |
☆From:ミュン To:ルイーザ |
すみません。ちょっとお願したいとがあるのですがかまいませんでしょうか。 |
■村 |
☆From:ミュン To:ルイーザ |
クロスさん−倉を調べに行った僕たちのうちの1人ですが−彼を呼んできて
欲しいのです。これから、この部屋や持ち物を調べよう思ってるのですが、
ちょっと2人だけでは時間がかかりそうなので。。。あ、子供たちはここにいて
もらって構わないです。持ち物等の事を聞きながら調べる事ができますので。 あ、そうそう、彼には、「そちらの仕事と判断を優先させてもらって構わない」と言ってもらえますでしょうか? |
■村 |
☆From:ルイーザ To:ミュン |
あ、はい。わかりました。 クロスさんを呼ぶんですね。 |
ルイーザは子供部屋を出て、階段を下りて行った。
ミュンはルイーザの足音が遠のくのを確認して子供達の方へ向き直った。
■村 |
☆From:ミュン To:ポーラ&ジーン |
さて、そろそろ本当の事をしゃべってもらえますか? |
■村 |
☆From:ジーン To:ミュン |
ほ、本当の事って何よ。あたし達が嘘付いてるっていうの? |
ジーンがミュンの鋭い視線から外れようとした。
■村 |
☆From:ポーラ To:ジーン |
…おねぇちゃん、ねぇ…ちゃんと説明しよう?冒険者さん達、きっとコットンを見 つけてくれるわ。みつからないの嫌でしょう? |
ポーラがジーンの袖を引く。ジーンが目をそらし、しぶしぶうなずいた。
■村 |
☆From:ポーラ To:ミュン |
あのね、最近コットンは鏡に夢中だったの。 いっつも持ち歩いて暇があると覗いていたわ。 |
■村 |
☆From:ジーン To:ミュン |
最初はあたしがおじいさまの倉からみつけてきたのよ。 でも汚くなっててろくに顔もうつらないから、その辺にほっぽって忘れてたら、 あの子が見つけて持ち歩くようになったの。 |
■村 |
☆From:ポーラ To:ミュン |
あんまり熱心にみているから、何がそんなにおもしろいの?って聞いたら 人が映ってるっていうの。後ろから覗いたけど、そんなもの見えやしなかったわ。 |
■村 |
☆From:ジーン To:ミュン |
なのにあの子ったら、にこにこして鏡を覗いているから、そんなもの大事にもっ
て歩くなんて馬鹿じゃないの、って言ったのよ。あたし。ちょっと気味も悪かっ
たし…。 そしたらその次の日にいなくなっちゃったの… |
最後の方の言葉は消え入りそうにちいさな声だったが、ミュンの長い耳にはしっかり届いたようだった。
■村 |
☆From:ジーン To:ミュン |
倉から物を持ち出したのがわかったら、お爺様にしかられちゃう。 まして、あの子がいなくなったのがあたしのせいだったらどうしよう…そう思うと、この一週間、気が気じゃなかったの。 |
うつむいた頬には涙が光っている。ポーラがすがるような目で二人を見つめた。
■村 |
☆From:ポーラ To:ミュン&ポム |
お願い。コットンを見つけて。 |
ポムはジーンを静かに見ていたが、鼻の頭を掻いた後、にやりんと笑った。
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ&ジーン |
もちろん!あたし達は頑張るさ だから二人にも頑張ってほしいな |
ふたりがうなずくのを確認してポムが続けた。
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ&ジーン |
すーっごく勇気がいる事だったと思うけど 二人が話してくれた事はコットンを探すのにすんごい助けになる これってあたし達と一緒に、二人もコットンを探している事になるんじゃないかな だからジーン、ポーラ、もう少しお話を聞かせてほしいな 思い出して欲しいんだ 鏡を持ったコットンの事を。どんな小さな事でもいいんだ。 鏡に映る人の事とか、森の事とか何か言っていたら教えて欲しいな |
■村 |
☆From:ミュン To:ポーラ&ジーン |
それと”鏡”の大きさや形も教えてもらえますか? |
■村 |
☆From:ジーン To:ポム |
手のひらより大きいくらいの円形の鏡だったわ。 それに短い取っ手がついてるの。 人が鏡に映ってたってコットンが言うだけで私達には見えなかったから、 詳しいことはわからないわ。 |
■村 |
☆From:ポム To:ジ−ン&ポーラ |
その鏡って、おじいさんの昔話に出てきた事ってあるか? |
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
無いわ |
■村 |
☆From:ポム To:ジ−ン&ポーラ |
最近知らない人とか見かけなかったか? |
二人は首を振った。
■村 |
☆From:ミュン To:ジ−ン&ポーラ |
ところで、貴女方が最後に彼を見たのはいつです。その時、彼は何をしていましたか? |
■村 |
☆From:ジーン To:ミュン |
最後…。朝ご飯を食べていたかな… |
■村 |
☆From:ポム To:ジーン&ポーラ |
その時何か言っていたか? |
■村 |
☆From:ジーン To:ポム |
何も・・・ |
■村 |
☆From:ミュン To:ジ−ン&ポーラ |
彼の持ち物でなくなっているものとかありますか? |
■村 |
☆From:ジーン To:ミュン |
特に無いと思うわ。 |
姉妹は二人の質問に答えようと一生懸命、記憶を探ったが、特に覚えている事は無いようだった。
■村 |
☆From:ミュン To:ポーラ&ジーン |
彼の事ですが、保証はできませんが努力はしてみましょう。 |
ポムが目をパチクリさせて見た。
■村 |
☆From:ポム To:ポーラ&ジーン |
ん〜、ミュンはおっとりさんだからなぁ でも努力を惜しんだりしないのは信じて欲しいな コットンの無事を願う気持ちにだって答えたいって あたし達は思ってるんだぜ(^^) |
■村 |
☆From:ポーラ To:ポム |
うん。信じてる。冒険者さん達はきっとコットンをみつけてくれるわよね。 私達、信じて待ってるから、お願い… |
■村 |
☆From:ポム To:ジーン&ポーラ |
ありがとう(^^) 教えてくれて、その勇気わすれちゃぁだめだぜ(にっこり) |
ふたりはポムをみつめて深くうなずいた。
子供部屋の扉が軽くノックされた。
■村 |
☆From:クロス To:部屋の中 |
クロスです。ポム、ミュン、いますか? 入って良いですか? |
■村 |
☆From:ポム To:ジーン&ポーラ |
その声はクロスだな(^^) (扉から振り返る) さっきミュンが二人のお母さんに頼んで呼んできてもらった あたし達冒険者の仲間だ♪ |
ミュンは無言で扉をあけた。
■村 |
☆From:クロス To:ミュン |
あ、なんか呼んでるって聞いて… |
クロスは部屋の中に入って、ポム達と子供2人を確認した。
■村 |
☆From:クロス To:ポーラ&ジーン |
やあ、君たちがえーとポーラと…ジーン?(^^) |
■村 |
☆From:ミュン To:クロス |
あ、クロスさん。倉庫の方はどうでしたか。 |
■村 |
☆From:クロス To:ミュン、ポム |
ええ。何か持ち出したような跡はあったんですけど、それがなんだったかまではちょっと分からないみたいで
す。 ほこりに付いていた跡から考えると、円盤状か、円筒状…もしかしたら円形の台の上に乗ったものかもしれませ ん。 オズワルドさんには、何か思い出したら教えていただけるように頼んではありますけれど…。 こちらはどうでした? |
■村 |
☆From:ポム To:クロス |
そうだ、クロスも来た事だし 念のためにコットンの机やベットを見てみないか? 変わったもんが見付かるかもしんないしな |
■村 |
☆From:クロス To:ミュン、ポム |
あ、探すの手伝います。 |
■村 |
☆From:ポム To:ジーン&ポーラ |
ジーン、ポーラ コットンの使ってた奴ってどれだ?(^^) |
ポムはコットンの机やベットの回りを調べた。
子供らしいおもちゃやコットンのものらしき服があるだけで、特に目をひくも
のは見当たらなかった。
クロスも一緒になって探したが、特に手がかりになるようなものはないようだ ということがわかった。
■村 |
☆From:ポム |
うに〜(^^; 見付かんないな〜 |
ミュンもポムと一緒になにか手がかりになるものを探した。
やはり特になにも見つからなかった。
■村 |
☆From:ミュン To:ALL |
そろそろみんなが帰ってくる頃ですね。下に降りましょう。 |
■村 |
☆From:ポム To:みんな |
そうだな(^^) ポーラ、ジーン、またお話しようぜ(^^)/ |
アイシャはトントンと階段を上り、1つの扉の前までやってきた。
扉にはプレートがかかっており、そこには子供達の名前が書いてある。
■村 |
☆From:アイシャ |
(ん、子供部屋はここね。) |
ドアをノックしようとしたが、それより少し早く扉が開いた。
■村 |
☆From:アイシャ To: |
きゃっ。 |
■村 |
☆From:ポム To:アイシャ |
アイシャ? 何かあったのか? |
■村 |
☆From:アイシャ To:ポム |
あっ、ポム〜。 アイシャ達、さっき戻ってきたとこなの。 ちょっと様子を見に来ただけよ(^^) クロスも来てる? ルイーザさんがお茶を入れてくれてるみたいだし、話が済んだのなら下に戻らない? みんなでわかったことを話しましょうよ(^^) |
■村 |
☆From:ポム To:アイシャ |
あたし達も今、下に行こうとしてたんだ(^^) お茶を飲みながらお話しようぜ♪ こばらが空いたような気がするぞ……焼き菓子とかはでるかな〜(笑) |
■村 |
☆From:ポム To:ミュン&クロス |
二人とも早く行こうぜ♪ |
ポムはアイシャの手を引いて、とてとてと食堂へ向かった。
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