#183 舞台の時間?!

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【ウインターシアター内部】

■古めかしい剣 To:ウーサー
(ドワーフ語)……!!
×○◆▽▼■◎!

それは、最初にこの劇場に足を踏み入れた時、幕の裏から聞こえてきた言葉に似ていた。
「なんだ?何を言っているんだ?」「ドワーフ語?」「ああ、ドワーフ語だ」「でも、何処から……?」
客席にざわめきが広がっていく。
■リキュオス To:古めかしい剣
さっそく「うっかり」かい!!Σ( ̄Д ̄;;

■古めかしい剣 To:つけ耳男
「うっかり」ではない!
お前さんだってな、ねぐらがぶん投げられたら、大声のひとつやふたつはだすだろう?!

■カラレナ To:古めかしい剣
もうっ、がまんしてって言ったのに〜。

「あー、何か知らんが、うっかりだな」
「しかしあれはなんだ?腹話術か?」
「ねーねー、パパ、フクワジュツってなーに」
「しいっ、だまってみてなさい」
暗がりの向こうでわかりづらいが、客席からの視線は、これまでセンターで大きな動きを見せていない、紫ターバンのエルフ(?)に向けられつつあるようだ。
■リキュオス To:客席
あー、えーと…。
「と、トンガリ耳のモドキ。」「く、国の危機と聞いてはぁ、わたしも立ち上がらないわけにはいきませんねぇ。」
「強力なぁ魔術でぇ皆さんをサポートぉいたしますよぅ。」
あ、あかん、最後までこのキャラクター演じ切れるか、だんだん自信なくなってきた…。

明後日の方向を向くリキュオス。
■カラレナ To:モドキ
ただの変な人になってますね…

■リキュオス To:カラレナ
ほっとけヽ(`д´)ノ

■真ん中ぐらいの席の誰か To:冒険者たち
魔術師さんでも誰でもいいからよ!
さっきの声がなんて言ったのか教えてくれよ!!

客席からまた、大きな声がかかる。
■リキュオス To:ウーサー
「これこれ、ウサヤーン。竜退治の切り札となる、大切なドレッダぁルの聖剣、もっと大切に扱わないといけませんよぅ。」
「なぁにしろ、普通の剣では竜に傷をつけることすら難しいと聞きますからねぇ。」

■うさやーん? To:リキュオス、ALL
お、おいっ! オレ様の名前はウサヤーンで決定かよっ?!

■リキュオス To:ウーサー
こういうのは先に言ったもん勝ちやて代表が言うてた。

■リキュオス To:ベッツ(勇者ドレッダール)、古めかしい剣
「ドレッダぁルさんも、剣を取り落としたくらいで、そんなに大声を出していてはぁ、えー、この先が不安でえす。」
「リーダーには、もっとしっかりしてもらわねば困りますよぅ。」

声の主をドレッダールとすることにした。(おおむね間違ってない)
■古めかしい剣 To:トンガリ耳>ベッツ
トンガリよ、よく言うた!!

そうだ、おまえさんはもっとしゃんとしろい!

■リキュオス To:古めかしい剣
(ドワーフ語)
おっさん、全然潜んでる気ねえな!?Σ( ̄Д ̄;;

■真ん中ぐらいの席の誰か To:トンガリ魔術師
なんでもいいから、客にわかる言葉でしゃべれ〜〜!!

■古めかしい剣 To:客>トンガリ耳>ベッツ
承知した、もっともじゃ!

潜んどるじゃろうが!その上でのアドバイスぢゃ!!

いいから、まずはとっとと剣を拾いやがれ!!!

その剣幕に、一瞬手を動かしかけ踏みとどまったベッツ。
舞台に立つ冒険者達には、彼の顔が舞台化粧越しにもすっかり青ざめているのがみて取れた。
皆の意図をなんとかまとめようと、必死で頭を回転させているのだろう。
リキュオス、そしてカラレナにと視線を動かした「座長」は、すっくと背を伸ばして叫ぶ。
■ベッツ(勇者ドレッダール)To:カラレナ>ALL
そうだ、しゃんとして剣を拾い……やがれ!
従者カラレナ!!

とりあえず、なんでもいいからつないでください。
客に考えさせては駄目です、場面を切らないで。
つなげなければ、話題を変えてっ!

■カラレナ To:勇者ドレッダール様
はっ、はい! ドレッダール様!!

カラレナはひょいと古めかしい剣を持ち上げる。
■リキュオス To:ベッツ
いや、どちらかという眼鏡くんが場面を進めて!?

■古めかしい剣 To:トンガリ耳&ALL
おいおい、まとめと進行とネタふりとをぜんぶこやつにやらせる気かい。
流石にそれは酷というもんじゃなかろうか。

■リキュオス To:古めかしい剣
主におっさんの尻拭いやで!?

■古めかしい剣 To:トンガリ
(・з・)〜〜♪

■カラレナ To:客席
そ…そう、私、普段はとっても非力なんですけど、勇者ドレッダール様のためならすごい力が湧いてくるんです!
こんなふうに〜♪
(ああ〜何言ってるの私〜(T_T))

半ばヤケになって剣をくるくる振り回す。
■古めかしい剣 To:カラレナ
うぉ〜〜〜〜ぃ!
やめてくりょ〜、めがまわる〜〜〜〜!(◎_◎;)

一転して、剣から響く情けない声に、客席がどっと沸く。
「パパ!やっぱりあの剣、しゃべるんだよっ!」
「そうだね、勇者の剣だからね、魔法の剣なのかもしれないね」
笑い声に混じって、そんな会話も届いてきた。
■ウーサー To:カラレナ
「そういやあ、選ばれた剣士か乙女にしか持てねぇ剣がある、って聞いたことが有るが……いや、まさかなぁ!?」

■リキュオス To:カラレナ
「いや、まさかなぁ!?」

■カラレナ To:モドキ&ウサヤーン
選ばれし勇者はドレッダール様です!
私はただの従者です。
だから荷物持ちは、私に任せてくださいねっ! ウサさん!

■ウーサー To:カラレナ
誰がウサさんかっ、この怪力娘っ!?

■カラレナ To:勇者ドレッダール様
(がばっと耳を塞ぎながら)と…というわけで、ドレッダール様!
さっそく竜が待つ城へ向かいましょう!!

恥ずかしいので話題を変えたくなったらしい。
■ベッツ (勇者ドレッダール)To:カラレナ>冒険者たち
し、城?!
ああ、そうだな、竜は城にいるのだっ!
誰か、城の場所を知っている者はいるか?

新たに加わった設定が、舞台袖で待機しているはずのクローエに伝わるよう、声を張り上げるベッツ。
すぐに移動を始めなかったのは、準備時間を与えるためであろうか。
■リキュオス To:ベッツ(勇者ドレッダール)
「姫攫いの暴れ竜はぁ、ハリボテ山に城を構えているという話でえす。」
「ほら、ここからも山巓がわずかに見えますやろでしょう?」

よくわからない言い回しで、下手側の桟敷席——ちょうど5番ボックス席あたりをメイジスタッフで指し示すリキュオス。
■リキュオス
!?

■ベッツ(勇者ドレッダール) To:トンガリ&ALL
なるほど!あそこか!!
何か見えるか?

すいません、眼鏡はずしちゃっていると、僕、遠くが全然見えないんですよ。
怪人さんの気配、ありますか?

伸び上がるように、遠くを眺める演技をしながら、ベッツがささやきかけてきた。
■ウーサー To:ベッツ(勇者ドレッダール)>リキュオス&カラレナ
「あの山は険しすぎて、昔っから旅人は勿論、山賊やゴブリンだって棲み着いたことが無いってハナシだぜ!」
「おうどうだトンガリ、怪力! なんか見えるか!?」

とりあえず、手の平をあてた目を闇の向こうに凝らしてみる……が、残念ながら隣の偽エルフよりなお闇の向こうが見えていないように思える。
■カラレナ To:ウサヤーン
怪力って言わないでくださいっ!

ウーサーの足を思いっきり踏む。
■ウサヤーン(?) To:カラレナ
いいってえっ?!

■リキュオス To:ALL
い、いや…怪人はいないけど、どこかで見たことあるような紫ターバンが…?

■ベッツ(勇者ドレッダール) To:トンガリ
紫のターバン???
あなたがしているやつですか?

暗くてはっきりとはわからないが、5番BOXには腰掛けているふたりの人影が見える。
ひとりは赤毛の髪を結い上げた女性。もうひとりはどこかでで見たような、紫のターバンと銀髪(!)
■カラレナ To:こころのなか
(えっ!…ゾフィーさんがあの熱烈なファンレターを…?)

■ウーサー To:ALL
「だが、どっか地下深い所に、山の真ん中まで続く洞窟があるってえ噂もある……その先にゃあ、お宝を隠した遺跡があるってえ噂もな!!」
舞台の明かりを暗めにすりゃあ、洞窟のシーンにできねぇか? ちったあ間延びを防げんだろ?

■リキュオス To:ALL
「まずは、そのぉ洞窟を探すところからですねぇ。」
「さっそく手分けをしてぇ、情報を集めますよぅ。」

■ベッツ(勇者ドレッダール) To:トンガリ&ALL
確かに、流石は魔術師トンガリだ!
よし、ではみんなで探そう!!
姫を攫った暴れ竜がいるという城がある、ゴブリンも住み着かない険しい山の地下深く、山の中心まで届く洞窟から続く、お宝を隠した遺跡の情報を集める為に出発だ!!!
ふう、ここまでをなんとか時間内に収めないと……。
ああっ!ポーズ、ポーズ取ってくださいっ。早くっ!

■カラレナ To:勇者ドレッダール様
え…えっと、おーっ!

舞台中央で、抜き身の剣をかざし高らかに宣言するベッツ。
天井から、スポットライトが差し込み、勇者ドレッダールを、そして拡散して周りの3人をも照らし出していく。
同時に、床下からオルガンのファンファーレが鳴り響き、軽やかな行進曲の演奏が始まった。
「おー、いけいけ!」
「悪いやつなんぞやっつけちまえ〜!」
「ドレッダールさまぁ、かっこいい〜〜」
「怪力嬢ちゃんも、可愛いよ〜っ!!」
客席は大盛り上がりである。
■カラレナ To:ひとりごと
うう…すっかり怪力娘で定着…(T_T)

■ベッツ To:ALL
情報収集の場面をやりますか?
それなら、衣装替えのできる上手にはけます。
洞窟の場面にするなら、明かりをいじれる下手ですね。
竜の場面を挟むなら、大道具のある後ろにわけいることもできます。
どれがやりやすいですか?

歓声に紛れながら、ベッツは冒険者達にささやきかけてきた。
■リキュオス To:ベッツ、ALL
情報収集の場面は盛り上がらんし、省いてええと思う。
あと、俺はトンガリじゃなくてモドキや。まあもうどっちでもええけど。

■カラレナ To:ベッツ、ALL
せっかく客席が暗いから、客席を歩き回って洞窟のシーンに見たてるのはどうでしょう?
その間舞台で竜ととらわれの姫の場面にするとか…。

■ベッツ(勇者ドレッダール)To:カラレナ&ALL
なるほど!
それなら、観客を巻き込んで情報収縮するのはどうでしょう。
客席の後ろまで行くのが、情報収集。
そこから舞台に戻ってくるのが、洞窟探検。
できれば、途中でお客さんに道を尋ねてみてください。
ただ、足下が暗いので気をつけてくださいね


さあ!行くぞ!!仲間たちよ!!
姫は今、なにをしているのだろう?それも心配だ。

下手袖にいるであろうクローエに呼びかけた後、かざしていた剣を収めると、ベッツは客席に向かって左側の端から客席に降り、舞台と反対側、劇場の正面ロビーの方向に向かって歩き出した。
■カラレナ To:勇者ドレッダール様>ウィスプ
はい! ドレッダール様!!
ウィスプ、彼の道を照らして…

カラレナが追尾させたウィスプの明かりに照らされる中、ベッツは直ぐに足を止め、そばの席に腰をかけていた男性客に話しかける。
■ベッツ(勇者ドレッダール) To:男性客
そこな男。
この辺りで遺跡をみなんだか?

■男性客 To:勇者ドレッダール
え、ええっ?!
あー、た、たしか北にいくと堕ちた都市が……。

心底驚いた表情を見せた、比較的若い男性が、慌てた口調で返事をかえしてきた。
■ベッツ(勇者ドレッダール) To:男性客>冒険者達
かたじけないっ!
皆、北にむかうぞっ!

客席通路をさらに先へと踏み出すベッツ。
■ウーサー To:こころのなか>女性客
おっ、成る程ああやるのか!
「おう、そこの美人さんっ! 北は寒いと聞いてるが、なにを持っていきゃあ寒さが凌げるかなっ?」

ベッツのあとに続きつつ、ウーサーはカラレナが5番BOXへと到るまでの時間稼ぎがてら、演技をしてみることにした。
■若い女性 To:うさやん?
あんれま、あたいにきいとるんかね。
美人さんだって、ま、照れるうなぁ。
北に行くんかぁ、ほんなら、これもっていきや!!

リンゴ色の頬をした、ややふくよかな若い女性が、微妙な恥じらいととともに、ウーサーに差し出したモノ。
それは、ピンクのうさぎをふたつ繋げた形をした耳当てだった。
■うーさー
…………。

そのままで硬直すること、瞬きひとつの間。
ウーサーは奥歯も砕けよとばかりに歯を食いしばりながらも、奇跡的に(彼にしては珍しく)愛想の良い笑みを浮かべつつ、差し出されたモノを受け取った。
そして、受け取ったぴんくうさぎなソレを、戴冠式のように両手で天に掲げるようにして周囲に示すと〜〜
■うさウーサー To:若い女性
おおっ、こりゃあいい! あったかそうだぜ! ありがとうよっ!!

そうび した。
■リキュオス
!?Σ( ̄Д ̄;;

■若い女性 To:うさウサやん
まあっ、あんた、笑うとかわいいわぁ。
耳当てもよくにあっとるvvv

ウーサーの周りを中心に、客席がどっと沸く。
拍手や口笛、足を踏み鳴らす音まで聞こえる盛り上がりぶりだ。
■うさウーサー To:若い女性
あとで返すから、終わったら楽屋に来てくれな!

■若い女性 To:うさウサやん
いいや、それ、あんたにあげるわぁ。
だから、気をつけていってなー。

にこにこ笑みを浮かべつつ、両手をちぎれんばかりに振る女性。
■リキュオス To:ウーサー
「おお、その耳はもしかして!? ウサヤーン、ついに 覚醒 したのですねぇ。」

戻って来たウーサーに生暖かい視線を送るトンガリ耳の魔術師もどき。
■ウーサー To:リキュオス
「ぬふぅ……馴染む、なじむぞぉ……!!」

周囲の状況に、もうなんか自棄気味になって妙なノリで叫んでみたり。
■カラレナ To:勇者ドレッダール様&ALL
そういえば、遺跡にはどうやって入るんでしょう?
私はあちらの方に聞き込みをしてみます!

下手側から降りて、5番BOX席への階段をするすると上がる。
■カラレナ To:紫ターバンの女性&赤毛の女性
こんばんは、旅のおふたりさま!
北の山にある、遺跡へ入るための合言葉を知りませんかっ?

まるでインタビューするような口調で(かなりわざとらしい)。
■赤毛の女性 To:怪力娘
ここまでくるとは、なにやつ!
こちらにおわすお方を……

背に手を延ばしかけ、慌てて止めた赤毛の女性の言葉は、鋭い叱責に遮られた。
■紫ターバンの女性 To:赤毛の女性
おそいっ!
彼女に攻撃の意図があったなら、誰何する前に先手を取られていましてよ。

■赤毛の女性 To:紫ターバンの女性
お言葉ですが、彼女はハーフエルフ、どうみたってあたしより早いと思うんですけど。

■紫ターバンの女性 To:赤毛の女性>カリノナ(?)
その話は、お芝居が終わってからね。
無いと気づいたのなら、補うことまで考えましょう。

あら、あなた、ごめんあそばせ。
この娘がとんだ不調法をいたしまして。
お探しなのは、遺跡の入り口を開く合言葉でしたわね。
そうね、わたくしでしたらこう設定いたしますわ。
「開くな」とね。

にこりともせず、鋼色をした視線が、まっすぐカラレナを見つめてくる。
そんな初老のドワーフの左眉が、不意に見慣れた動きで跳ね上がった。
■カラレナ To:紫ターバンの女性&赤毛の女性
ひ、開くなですねっ!
ありがとうございます!
えっと…お礼に…

いきなり荷物から丁寧に布に包まれリボンまでかかった妙に長いものを差し出す。
■カラレナ To:紫ターバンの女性&赤毛の女性
どうぞ、お肌すべすべですよっ!
ではお元気で!!

鋼色の瞳ににっこり笑いかけると、素早く階段をかけおりた。
■紫ターバンのドワーフ To:金褐色の髪のハーフエルフ>赤毛のドワーフ
はぁ?!ちょっとお待ちなさい……北のヤマの遺跡は合言葉だけでは……。

まったく、どいつもこいつも、自分の言いたいことだけ!!

憤然とした声が遠くに聞こえる。
■カラレナ To:勇者ドレッダール様
ドレッダール様〜!!
遺跡を開く合言葉は、開くなで〜す!!

薄暗い分、観客にもちゃんと伝わるよう大きな声でアピール。

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