#155 雲の上の話

深夜の空中戦

前のページへ シナリオトップページへ 次のページへ


浮遊船ノーヴァテリウス上空
上空には、“ちょっとだけ”欠けた月が辺りを照らし、見下ろすと、あの船を中心に周辺が雲に包まれているように見えた。

船の方から飛来し、月明りに照らされた3体の“悪魔の石像”ガーゴイルが、『魔法の絨毯』に乗り込んだ一行に襲いかかる!。
しかし、レイスが下位古代語で思考すると、絨毯は速度を落すことなくガーゴイルの背後に回り込み……実際にはガーゴイルも振り向いた為、背後を取る事はできなかったが……、それでもかなり有利な位置から攻撃する事ができた。
■ジン To:ALL>ガーゴイル
空中戦は不利になる可能性が高い。
全力でいく。一気に片付けるぞ!
『これでもくらえっ!』

ガーゴイル達はそれぞれアール、リフィル、ミルフィーユに襲いかかってきたが、ジンの3本出現した魔法の矢によって、かなりの深手を負わせることができた。
■リフィル To:ジン
 流石だな、暫く逢わなければ、その分強くなってる
まぁ、一気に片づけるのは、賛成だが、ジン、お前は最初から飛ばし過ぎるなよ

矢継ぎ早に、アールに襲いかかろうとしていたガーゴイルに、ゼファルディートがショート・ボウで矢を打ち込みアールもハルバードの槍先で迎え撃ったが、ガーゴイルの石の身体に阻まれ、思うように傷を負わせられない。
■ゼファルディート To:独白
くそっ! やっぱり非力な僕の力じゃ、たいしたダメージが与えられない!
けっこう、改心の一発だったのに。

■リフィル To:>ガーゴイル
 雑魚には勿体ないが、練習がてら的に成って貰うぜ!

同時に、リフィルも構えていたクレインクィン・クロスボウを自らに襲いかかってきた相手に叩き込む! リフィルの放った弩の矢の一撃は、見事にガーゴイルの一匹を撃墜した。

また、自力で飛行するミルフィーユにもカーゴイルが襲いかかってきたが、
■ミルフィーユ To:ガーゴイル
コルネリア流剣技・基本形、『一閃の突き!』

巨大な魔法のレイピアである“グランド・レイピア”の一撃はガーゴイルの胸部を完全に貫き、既に魔法の矢で傷ついていたガーゴイルに止めを刺す。
■キューレ To:ミルフィーユ
あの技は……くもふね村の戦い方に似てる!
っていうか、化物を一撃なんて……。

■リフィル To:キューレ
 ぼさっと、するな!
お前の村の事だろ。どの辺が手薄か指示を出せ

■キューレ To:リフィル
はっ!
びっくりし過ぎて、意識が飛んでたよ。……ってアールさん危ない!

残った一匹は何とかアールに接近し、牙と爪で攻め立てた。
牙こそ避したものの、爪で引っかかれてしまう。
レイスも絨毯を操作して支援に入るも、回避しきれない。
■レイス To:ALL
くっ!すまん!!

■アール To:レイス
たいした傷じゃない!そのまま操作に集中してて。

結局これが、ガーゴイルの最後の抵抗となった。
アールに2撃目を与えようとした隙をミルフィーユとレイスに付け込まれ、為す術も無く撃墜された。
■ミルフィーユ To:ALL
他には飛んでいないようです。
では、この隙にノーヴァテリウスに侵入しましょう。

中で体勢を整える余裕があれば良いのですが、それほど甘くないでしょう。
何れにせよ、次のガーゴイルが出てくる前に侵入しなければ危険です。

■アール To:ミルフィ−ユ
あなたの知ってる情報ではどうだ?
魔法装置から離れれば、それだけ安全に進入できると思うのだが…。

■ミルフィーユ To:アール、ALL
船の上にある建物の正面の入り口は、カストゥールの魔導師達が使用していた玄関です。
入ってすぐ階段があり、2階は艦橋(ブリッジ)になっています。……操舵輪などは全くない只の部屋ですが。

奥の塔は、正に「浮遊船の心臓部」とも言える魔法装置そのものです。1階まで吹き抜けになっています。

左側面の入口は、いわゆる船であれば「本来の出入口」とも言うべき構造物で、地上に投錨したとき、荷物を人力で運び込んだりする入口です。
入れば左側が正面玄関のあるホールの部屋の入口になり、右側が奥から小部屋の扉、塔入口、小部屋の扉と3枚並んでいて、正面(右側面寄り)には降りる階段もあり、船底の倉庫に続いています。

■キューレ To:ミルフィーユ
すごい!、とっても詳しいね、その通りだよ。
あと、村の左側の2階のところに開いてる穴は、ぼくが突き飛ばされた時にできたやつだよ。
あそこに「おじいさん」の部屋があるけど、艦橋(ブリッジ)って言うんだね。

鎧の化物は筒の部屋…塔って言うんだね…にあったんだ。
それと、ホールって言うの? あそこには村で飼ってるグリフォンも居るよ。

などと相談しているうちに、絨毯は船を一周旋回する。
気の所為だろうか?、右側面の塔3階(?)部分の窓に、一匹のグリフォンがとまってるように見えた。
キューレに聞いても、村で飼っている個体とは異なる、全く別の個体のようだとの返答があった。

前のページへ シナリオトップページへ 次のページへ


GM:支倉真琴