現地へGo Scenario #114
とってもおいしぃはなし


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陽気な酒樽亭 酒場
 陽気な酒樽亭の部屋から階下へと降りようとした一行。
 だぶだぶな格好のリュッケは、グラスランナー特有なのか、服装なんぞ気にせず飛んで歩いている。
■シャイアン To:ALL>リュッケ
 いやはや、いろんな意味でドキドキするでござるな〜(^^;
 それで、その屋敷とやらはどこにあるのでござるかな?
 高級住宅地に行くとなると、拙者達は少々怪しげな一団でござるが・・・

■バリィ To:シャイアン&ALL
 どこ行ったって、充分怪しいだろ。
 どこの屋敷に行くのかは知らねぇが、猫用の道とか、そういう所を通るのは止めてほしいね。

■シャイアン To:バリィ
 そりゃそうでござるが(^^; 厳しい所は問答無用に通報されてしまうでござるからなあ・・・

■リュッケ To:バリィ
 えー。そういうふーにして行こうとしてたのにぃ。
 遠回りになっちゃうにゃん!

■レジー To:リュッケ
 なに、急がなくとも屋敷は逃げないさ。

 などと、暢気に話ながら階段を下りる一行。
 普通に降りていたハズだが、最後の一段でリュミが階段を踏み外してしまい……リュッケのだぶだぶマントの端を踏む。
■リュミ
 あ”っ

 ずり、と、それに伴いずれるフード。
 陽気な酒樽亭の酒場に、リュッケの猫耳が晒される。
■シャイアン
 の”っ

 リュッケの傍にズザァーと滑り込み、マントを被せるシャイアン。
 苦し紛れに口笛を吹いている。
■レジー
 口笛は怪しいぞシャイアン・・

■飲んだくれドワーフ
 ん?

 リュミとシャイアンの、ちょっとしたドタバタに、店内で飲んだくれていたドワーフの一人が気が付いた。
■バリィ To:ALL
 じゃれてねぇで、さっさと行こうぜ。

 バリィは何事も無かったかのように、平然と一行を促した。
■飲んだくれドワーフ To:冒険者達
 はて……?
 そのだぶだぶマントはリュッケちゃんじゃろぉ?
 今、頭に変なものが付いてるように見えたんじゃが……
 そういや、リュッケちゃんは病気で寝てるんじゃなかったのかのぉ?
 一体、どうしたんじゃ?

 片手にエール。赤ら顔。
 酔っぱらっているからか、さくっと冒険者達に声をかける。
■バリィ To:飲んだくれドワーフ
 良い医者がいるらしいから、今から診てもらいに行くんだよ。
 悪いが、急ぐんだ。じゃぁな。

 バリィはドワーフとリュッケの間に入ると、当然のことのようにそう答え、軽く手を挙げてこれ以上話をする気が無い事を暗に示した。
 その後姿を見て、
■飲んだくれドワーフ To:冒険者達
 はて……確かに見えたんじゃがのぉ……

■陽気な酒樽亭おやじ To:飲んだくれドワーフ
 どうした?ジャッグ。もうできあがったのか?
 おめぇにしちゃー珍しいじゃねぇか。

■飲んだくれドワーフ To:陽気な酒樽亭おやじ
 ばーろ。俺が、こんなんで酔うわきゃナイだろぉが(ヒック)
 おかみ!エール追加してくれ!!

 どうやら、酔ったせいにされたらしい。
 シャイアンは溜息を吐いて、掻いてもいない汗を拭う。
■シャイアン To:バリィ
 バリィ殿、さすが慣れたものでござるなあ。 拙者こうゆうのドキドキで苦手でござるよ〜

■バリィ To:シャイアン
 こんなン、慣れてたって自慢になんねぇよ。
 それに、ありゃ、酔っ払いだったから白を切れたんだ。
 先が思いやられるな。



陽気な酒樽亭 酒樽亭前
 なんとか無事に店からでた一行。
■クーザ To:ALL
 ………あー……どうなるかと思った。

■リュミ To:リュッケ
 ホント、注意してよね。

■ゴズ To:リュミ
 おまえじゃろ、今のは……

 ごつん、とげんこつ一つ。
■リュミ To:ゴズ
 ぼ…暴力ハンターイ……(--

■クーザ To:リュッケ
 ええと……漫才はおいといて。
 リュッケ、僕たちが普通に歩ける道で案内ヨロシクね?

■リュッケ To:クーザ&ALL
 えー。つまんないにゃ〜〜

 ゴズ、構える。
■リュッケ To:ゴズ&ALL
 こ、こっちだにゃ〜……

 てくてくと歩きだした。
 バリィは、そんなクーザ達の様子に溜息を吐いた。


オラン 市内
 陽気な酒樽亭を離れてすでに1時間。
 リュッケは相変わらずてけてけ歩いている。
■リュッケ To:ALL
 まだ歩くにゃ〜♪

■バリィ To:リュッケ
 ……まだって、お前ぇ、いったいどこまで行く気だよ?

■リュッケ To:バリィ
 えー?拾ったお家までだにゃー?

 本人、いたってまぢめに答える。
■バリィ To:リュッケ
 ………そうかい。

 バリィは先ほどよりも大きな溜息を吐いた。
■レジー To:リュッケ
 しかしな・・こんな遠くからツボを持ってきたのか。
 いやはや・・・(さすがはグラスランナーだな)



オラン 現地?
 かれこれ、もう2時間弱が過ぎただろうか?
 やっと、ぴたっとリュッケは止まる。
■リュッケ To:ALL
 あそこの、おーーーーーーっきなお家の隣のお家の塀に、壺が置いてあったにゃ〜♪

 リュミが手……前足……?で指し示した方向に、ででーん!ととても大きなお屋敷があった。
 その隣に、広い敷地のある屋敷がある。それなりに大きな屋敷なのではあるが、隣の屋敷があまりにも大きいため「あ、そんなもんか」程度に感じられるかもしれない。
■シャイアン To:リュッケ>ALL
 リュ、リュッケ殿、こんな大きな屋敷にどんな用で入ったのでござるか??
 屋敷の者に正直に話すと、ものすごく怒られてしまうのではござらんかなあ(TT
 このまま正面から行くでござるか?
 それとも壺があった所まで黙って潜入してみるでござるか?
 あとは・・・使用人を魅了して、話を聞いてみるという手もあるでござるな。

■リュッケ To:シャイアン
 入ったんじゃないにゃ〜♪門の外に置いてあったんだにゃ〜♪
 でもでも、屋敷の裏手のほ〜の門、一部崩れてる所があるから、前、遊びで入った事もあるにゃ〜♪
 んとね、んとね。お庭ひろーっくて楽しいのにゃ〜♪

■シャイアン To:リュッケ>ALL
 門の外でござるかっ!?ふーむ、罠でないとしたら
 馬車にでも積むために外に置いておいたのでござるかな・・・?
 裏手にまわれば中に入ることは容易のようでござるな。
 まあ、黙って潜入する危険を冒すこともないでござるよ。

 てってってーっと屋敷の門まで走っていくシャイアン。
 極普通の門で、特に判断をつけれそうな紋章などは見あたらない。
■シャイアン To:屋敷の人
 たのもー!誰かおらぬでござるかー?

 シャイアンは呼び鐘のようなものを探してキョロキョロとまわりを見渡します。
 しばらくして、門から離れた正面玄関が少し開き、小さな子がててて……と外の門のところに駆け寄ってきた。
■バリィ To:ALL
 どういう奴の家だか分からねぇし、ま、正面から尋ねるのが一番無難だろうな。

 言いながら、バリィも屋敷の様子を伺っている。
■レジー To:ALL
 とりあえず、誰か出てくるのを待つか?
 無断で入るのも問題だろうしな。
 まぁ、そもそも壷の盗難とすればそれだけで問題なんだろうが・・・。

■小さな女の子 To:冒険者
(はぁはぁはぁ……)
 ええと……あの……何かご用でしょうか……?

 屋敷から出てきた子は、12歳ぐらいの小さな女の子であった。
 小さい、というのは身長の事であるが、その背にぴったりのメイドの服を着込んでいる。
 シャイアンは、まさか小さな女の子が出てくるとは思っていなかったらしく、
 顔をひくつかせている。
 バリィの上着の裾をちょいちょいと引っ張る。
 バリィは、シャイアンの意図を察したようだ。
■バリィ To:小さな女の子
 この家の主人に用があるんだが、今、いるか?

 恐らく使用人だろうと見当をつけ、女の子が怯えないように穏やかに―あくまでもバリィにしては―尋ねてみる。
■小さな女の子 To:バリィ
 ……ええと、"おきゃくさま"という事ですね。
 んと、えと、お約束とかされておりますか?

 バリィの外見よりも、フードを被ってる人物の方を警戒しているらしい。
■レジー To:ALL
 いや、ない。
 屋敷の主人に壷とエールについて話があると言ってもらえれば何の事か分かって貰えると思うのだが・・。

■小さな女の子 To:レジー
 ええと………?

 ここで、レジーを下から覗き込む。
 微かに髭が確認できたのか、びくっっっと身体を硬直させる。
■小さな女の子 To:レジー
 ええと……んとぉ……押し売りさんでしょうか……?

 ちっさく「このひと、わんこ……?」と呟いているのも、確認できる。
 あわてて女の子からレジーが見えないように体を割り込ませるシャイアン。
 しかしどんなに頑張ったとて、シャイアンの背ではレジーを隠せるわけもなく。少女は相変わらず警戒している。
■シャイアン To:レジー>女の子
 レ、レジー殿、とりあえずここは拙者達にまかせるでござるよ(激汗)
 えー、急な訪問失礼仕る。
 拙者達は、この辺りで不思議な壺を拾った者でござる。
 持ち主を探してこちらに訪問したでござるが・・・
 ところでこのお屋敷はどちら様のものなのでござるか?

■小さな女の子 To:シャイアン
 ええと、ここはルイト………
 あっっ……"名乗らない人に"おしえちゃだめだっけ……んとぉ……
 その前に、貴方たちは、一体どなたなんですか?

 何か発言するたびに、ぶつぶつと記憶を呼び起こしているらしい。
 どうやら、メイドとしての仕事にあまり慣れてないようだ。
■バリィ To:小さな女の子
 ああ、俺らは冒険者ってやつでね。
 俺はバリィ。このちっこいのがシャイアンで、犬のカッコしてんのがレジーだ。
 ……レジーのカッコ変だろ?犬好きが昂じて、普段から犬みてぇなカッコしてんだよ。
 害はねぇから、生暖かい目で見守ってやってくれ。

 それから、バリィはクーザ達を適当に紹介した。
■リュッケ To:小さな女の子
 壺はね、アタシが拾ったんだにゃ〜♪

 にゃんこっぽいのが、なんかアピールをしております。
■小さな女の子 To:冒険者
 ああ、貴方達は"冒険者"の方々なんですね。
 だから……

 と、レジーとリュッケの姿をまじまじと見る。
 どうやら、冒険者に対して、少し違った見方をしているのかもしれない。
■小さな女の子 To:冒険者
 ええと、ここはルイトゥーラ様のお屋敷で、私はルネと言います。
 では、お客様をご案内してよいか聞いてきますので、しばらくお待ち下さい。

 ぺこり、と頭を下げて屋敷の方へと向かった。

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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp