ひとさらいの森

夕暮れの冒険者

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 買い物が終わって、一行が銀の網亭に戻ってきたのはすっかり日も傾いた頃だった。
 欲しいものが買えて、ほくほくな者、懐がすっかり寂しい者、色々だが、みんなの顔は一様に明るいといって良いだろう。
 なんといっても、明日の糧を約束してくれる仕事を掴んでいるのだから。

 酒場にもどって中を確認したが、ダッドリーらしき人は見当たらない。なんとか彼より先に戻ってくることができたようだ。

 ルタードがすっかり寂しくなった財布の中身を数えている。

■銀の網亭
☆From:ルタード
しまった、調子に乗って少し金を使いすぎたようじゃわい。ひぃ、ふぅ、みぃ、 ……あわわ、手持ちが92ガメルぽっちになってしもうたわ。これまでの倹約が水の泡……。 今日の夕飯は我慢せねばならんようじゃの。

 しかし正直なのは腹の虫。ぐぐぅ〜と、低音で自己主張。

■銀の網亭
☆From:ポム To:ルタード
ルタード、我慢はよくないぞ…て言っても
あたしも新しい鎧頼んじゃったから、あまり持ってないんだよな〜
うにに〜お腹空いたな〜

■銀の網亭
☆From:アイシャ To:ポム
そういえばお腹空いたねぇ。

 カウンターから流れてくる夕食の良い匂いに耐えかねて、ルタードがポムに提案する。

■銀の網亭
☆From:ルタード To:ポム
ポムどの、よければそなたと二人で1人前の料理を注文して、半分ずつ食べることにせぬか?
でも、中途半端に食べては、かえって腹が減ってしまうかのう。

■銀の網亭
☆From:ポム To:ルタード
お腹減っちゃうぜ、ルタード〜
アイシャもお腹減ったのか?
う〜ん(^^;
(アイシャもルタードと同じお腹減って=お金がない と勘違いしているらしい)
どうしよう〜なぁ
(知力12で考え中〜(笑))

 ミュンが酒場の中をゆっくりと見廻して、依頼人の姿が無い事を確認してから空きテーブルに近寄る。

■銀の網亭
☆From:ミュン To:ALL
どうやら先ほどの案内人は未だ来ていないようですね。 今のうちに食事でもしておきますか?

 キラーン☆ 今、確かにポムの目が鋭く光った(笑)。

■銀の網亭
☆From:ポム To:ミュン
え、ミュンがおごってくれるのか?
(考え途中で飛び込んできた言葉を完全に聞き違えている(笑))
アイシャ、ルタードよかったな(^^)/
みんな〜ミュンがおごってくれるってさ♪ごはん♪ごはん♪
森の人はやっぱりいい人だ〜(^^)
(はしっとミュンの服のを掴んでニッコリ)

■銀の網亭
☆From:アイシャ To:ミュン
ホントに?

(目をキラキラさせながらミュンを見てます(笑))

 ポムの聞き違いにも特に動揺した様子をみせず、さらりと髪を揺らしてうなずいた。

■銀の網亭
☆From:ミュン To:ポム
いいですよ。

 その姿はまさに伝説のうなずきエルフの再来か!(笑)
 このままではパーティの歩く財布になってしまう様な気がするが、本人があまり気にしていないようだから構わないのだろう。
 それにしても太っ腹なエルフである。浮世離れしているというか、世間知らずというか・・・・(^^;
 一行は注文の為におやじを呼んだ。

■銀の網亭
☆From:おやじ To:パーティ
おや、早いね。ダッドリーさんはまだ戻ってないよ。
腹ごしらえする位の時間はたっぷりあるだろうよ。
さて、何にする?今日のお勧めは子牛肉のシチューとベイクドトマトの付け合わせだ。もちろんパンと水がついてるセットだよ。
あとはレバーの肉団子に香草サラダのセット、その他は豆料理とかもあるよ。

 カウンターの奥から流れてくるおいしそうな匂いの正体はこれのようだ。
 アイシャがうっとりした目で鼻をくんくんさせる。

■銀の網亭
☆From:アイシャ To:おやじさん
みんなおいしそー(*^^*)

■銀の網亭
☆From:ポム To:おやじ
おやじ!そのシチュ〜のセットとなぁ♪
豆料理が食べたいぞ♪

 ここでちら、とミュンの様子を見るが嫌な顔をしていないので注文続行(笑)

■銀の網亭
☆From:ポム To:おやじ
あとなぁ〜りんごのデザートあるか?(^^)
(テーブルをぺちぺちと催促。遠慮とは縁が遠いらしい(^^;)
なるべく早く頼むぞ〜♪

 再びちら、とミュンを見る。特に変わった様子なくうなづくミュン。

■銀の網亭
☆From:ミュン To:ポム
いいですよ。

■銀の網亭
☆From:ルタード To:ミュン&おやじ
ミュンどの、本当にごちそうになってもよろしいのか? それでは、 遠慮なくお言葉に甘えることにしよう。この借りは、いずれ精神的に(笑)。

ご主人、わしはその「本日のお勧めセット」をいただこう。 あ、水は冷ました香草茶と替えてもらえるかの。

■銀の網亭
☆From:ミュン To:ルタード
いいですよ(^^;

■銀の網亭
☆From:アイシャ To:ミュン&おやじさん
あ、それもうひとつくださいっ(あせっ)
(急がないとなくなっちゃうとか思ってるらしい(笑))
アイシャも香草茶がいいな。あったかいのください〜(^^)

ありがとうミュン(にこにこ)

■銀の網亭
☆From:ミュン To:アイシャ
いいですよ(^^;;;

■銀の網亭
☆From:シェルナ To:ミュン&おやじ
ミュン、私もお言葉に甘えていいかなぁ?(にこにこにこ)

■銀の網亭
☆From:ミュン To:シェルナ
いいですよ(^^;;;;

■銀の網亭
☆From:シェルナ To:ミュン&おやじ
おやじさん、あたしも今日のおすすめと、香草サラダお願い。 あ、パンにつけるもの、何か欲しいなぁ。ありますか?

■銀の網亭
☆From:おやじ To:シェルナ&ミュン
甘いものかい?それともレバーペーストやチーズみたいなやつ?
それにしても太っ腹だね、みんなにおごって大丈夫かい?
お勧め4つに豆料理、林檎のデザート、香草茶のアイスとホット各1つ、あとサラダでいいのかな?
太っ腹な大将ともう一人の彼はいらないのかな?

■銀の網亭
☆From:クロス To:ミュン
ミュン……その……えーと……やっぱなんでもない(^^;

■銀の網亭
☆From:ミュン To:おやじさん
僕は先ほど食べたばかりだし、それ程お腹もすいていないので、何か果物と 軽い飲み物をもらえますか。

■銀の網亭
☆From:クロス To:おやじさん&ミュン
えと、僕もおすすめセットで。 …とりあえずまとめて払っておいてもらえますか?(言外に後で払うから、との意を込めて(^^;)

■銀の網亭
☆From:ミュン To:おやじさん
あ、そうだ。先ほどの依頼の件なんですが。僕たちが行く所について どのような所か知っておられたら教えていただきたいのですが。

■銀の網亭
☆From:おやじ To:ミュン
依頼主のいる村についてか・・・。ごく普通の農村って話しだよ。主産物は芋と花だそうだ。
それほどオランからも遠くないから、オランまでよく売りにくるという話しだよ。
自分ところで食べる分はだいたい作ってるんじゃないかな。
特にこれといった噂話も最近じゃ聞かないけど、隣接している森は昔、妖魔が出たりしたらしい。
村人達も森には近寄らないようにしているらしいな。残念ながら俺が知っているのはこれくらいだな

■銀の網亭
☆From:ポム To:ミュン
昔出たって事は、今もいるかも知れないって事だよなぁ…
どんなのが出たのかな〜
森に住む妖魔かぁ、どきどきしちゃうぞ(^^;
子供、無事だといいな

■銀の網亭
☆From:ミュン 
妖魔。。。ですか。。。

 ミュンは妖魔がでると聞いて、微妙に嫌な顔になった。

■銀の網亭
☆From:ミュン To:おやじ
その村はなんと言う名の村なのですか?

■銀の網亭
☆From:おやじ To:ミュン
確かサムビジーって言ったと思うよ。

 注文を受けておやじはカウンターの奥に消えていった。
 日が暮れてきたのか、ぽつぽつ他の冒険者達も酒場に顔を出し始めた。

■銀の網亭
☆From:おやじ To:ALL
あんたらタイミングよかったな。混む前に注文できてラッキーだよ。
ほれ、これがお勧めセット、サラダに、茶。デザートも先にもってきたけど、いいかな?
果物はラズーベリーとクランベリーの盛り合わせ(その名もベリーベりーだ(笑))だ。苦手なら別のに変えるがどうだい?

 どん、どん、と皿をテーブルに置く。シチューの良い匂いがテーブル一帯に広がってまわりの人の視線が集まった。
 ブラウンシチューから立ち上る湯気がルタードの髭の下をゆらゆらくすぐる。パン粉とガーリック、バター、玉ねぎを 良く炒めたものを輪切りのトマトに乗せ、さらに火を加えたベイクドトマトはトマトの酸味とバターのまろやかな香りが ブレンドされてより一層、食欲をそそった。
 一同は雑談をしながら、もりもりと夕食を片づけていく。

 あらかた夕食が片付いた頃、シェルナが扉の方を見ながら心配そうにつぶやいた。

■銀の網亭
☆From:シェルナ To:ALL
…それにしても、ダットリーさん、遅いなぁ…。 そろそろ来てもいい頃じゃないかしら。

 そんなつぶやきに呼ばれてか次に扉が開いて入ってきたのはダッドリー氏だった。 きょろきょろと酒場を見廻して、一行をみつけると一直線にテーブルに向かう。

■銀の網亭
☆From:ダッドリー To:ALL
もうしわけない。すっかり遅くなってしまったで。早速出発しましょう。

 よほど急いで来たらしく、息があがっている。

■銀の網亭
☆From:ダッドリー To:ALL
ちょっと、一杯だけ私も茶を飲む間だけ待ってくださんねぇかね。

 カウンターまで言って茶を受け取るとついでに予備の椅子も引きずって戻ってきた。
 一口すすって、息をつく。

■銀の網亭
☆From:ポム To:ダッドリー
もちろんだぜ(^^)
あたしもまだデザートを食べ終わってないんだ
(まぁるい焼きりんごと格闘中(笑))

■銀の網亭
☆From:ダッドリー To:ALL
ふぅ。それじゃ出掛けるかね。

■銀の網亭
☆From:ポム To:ミュン&おやじ
すっごくおいしかった(^^)
ごちそうさま〜(満足そうにニッコリ)

 清算と挨拶の為におやじを呼んだ。

■銀の網亭
☆From:ダッドリー To:おやじ
今から出発しますんで・・・。ほんに、お世話になりました。

■銀の網亭
☆From:おやじ To:ダッドリー
村長・・・オズワルドさんによろしく。またこっちに来る事があったらぜひ寄ってくれと伝えてください。

 荷物がまだ2階の人が荷物を取りに行っている間、2人で雑談をしている。
 どうやらかつて村長は冒険者だったらしい。おやじとはパーティは組んだ事こそなかったものの、 何度も酒場などで一緒になった事がある仲らしい。

■銀の網亭
☆From:アイシャ To:おやじさん
個室から荷物を取って戻ってくると、てけてけとおやじに近づき話しかけた。

ねぇ、おやじさん。(ごそごそ・・・あった♪)
この水袋にお水を入れてくれないかしら?

 そう言って、水袋を2つ差し出した。

■銀の網亭
☆From:おやじさん To:アイシャ
あいよ。

 おやじは袋を受け取ってひとつに水を満たし、もうひとつはサービスでエールを入れて返した。

■銀の網亭
☆From:おやじさん To:アイシャ
サービスで片方にはエールを入れておいたよ。

■荷馬車の中
☆From:アイシャ To:おやじ
ありがとう(にっこり)
それじゃ、行ってくるわ(^^)/

 出発の用意が整のったところで一行は酒場を後にして、ダッドリーの案内で荷馬車を預けてある馬屋に向かった。

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