戦闘3ターン目

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第3ターン

●現在の各人員の位置関係●
AB CD EF GH
1   □↓ ◇↓
2
3 ←□
4
5
6
7
8 ■→
9 7,8  
10 ☆1  
11 ☆2 ★4 ★3
12 5、6
13
14  
15
16

バティが潜伏している部屋廊下薄暗がり
:人質が見えた窓 :窓
:正面玄関 :勝手口
:バティ :ユリ
:ルタード :ミュン
:ヴィクター :イスカ
:ダーナ :エルヴィラ
  
  
  
☆1:男A ☆2:男B
★3:男C(クレー)   ★4:男D(ボス)
1マス:2m

 

 ヴィクターがクォータースタッフを掲げて男Bへ攻撃。

 (攻撃力を基準値として成功ロール。ダイスの目は6。攻撃成功!)

 男Bにヒット。
 (ダメージを決める打撃ロール。ダイスの目は4。クォータスタッフで攻撃。ユリの掛けてくれたエンチャントウェポンの効果もあり、4ダメージ)

■郊外(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:男B
 ごめんっ!

■郊外(アジトの前)
☆From:男B To:ヴィクター
 やりやがったなぁっ!

 ミュンは追い討ちを掛けるように再度、男Cへ向けてウィルオーウィスプを召喚する

 (魔法の発現の判定:ダイスの目は6。発動。相手の抵抗を破れるか判定します。・・・完全にかかりました。)

 (ダメージの判定:ミュンのダイスの目は5。追加のダメージを足して合計6ダメージ)

 先程と同じだけのダメージを男Cに与えてウィスプが崩壊する。男Cの膝が崩れ、がっくりと倒れた。
(生死判定:ダイスをコロコロコロ・・・・。男Cは昏倒しているだけで死んではいないようです。)

■郊外(アジトの前)
☆From:男B To:男C
 クレーの兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!

 イスカは再度、男Bへ攻撃。
 (モンスターに当たるか判定。ダイスの目は7。攻撃成功。)
 (続いてダメージの判定。ダイスの目は8。レイピアで攻撃。ユリのエンチャントウェポンの効果もあり、7ダメージ)
 激しい一突きが男Bを襲う。

■郊外(アジト前)
☆From:イスカ To:男B
 命が惜しければさっさと降伏するがいい!

■郊外(アジトの前)
☆From:男B 
 くっ・・・・・

 衝撃にふらつきながら心細げにボスを振り返る。かなり苦しい息のようだ。しかし、ボスはやれというような仕草を返した。

 一方、バティは部屋の中からドアの外の様子を探る。人の気配が消えたのでそっと扉を細く開け外の様子を確認する。
 人はいないようだ。右手の方に正面玄関があり、その向うで沢山の人が争っている音が聞こえてくる。
 正面と左の突き当たりに扉があり、よくは見えないが左の扉の側に下へ降りる階段が見えた。
 地下室に残りの人質が・・・という言葉を思い返し、そっと忍び足で階段へと向かった。

 (忍び足の判定。ダイスの目は4)

 そっと歩くつもりが、廊下に置かれていた荷物に足をとられ、ガターンと大きな音を立ててしまう。
 慌ててキョロキョロと辺りを伺うが、音を聞きつけて出てくる人の気配は無い。
 ほっと、胸をなで下ろして階段へと向かった。

 男Bがイスカへ切りかかる。

 (イスカの回避判定。ダイスの目は4。回避失敗。)

 (男Bからイスカへのダメージ判定。ダイスの目は7。男Bの与えるダメージは8。イスカは受けたダメージから4差し引いて4のダメージを受けます。)

 男Bの攻撃がイスカに当たった。頬から赤い筋が走る。

■郊外(アジト前)
☆From:イスカ To:男B
 おのれ、小癪な!

■郊外(アジト前)
☆From:ヴィクター To:男B
 やめろよぉ!

 隣でイスカが怪我するのを見てヴィクターが思わず叫んだ。

 ルタードは目標を男D(ボス)へ変更。攻撃。

 (ルタードの攻撃。ダイスの目は9。男Cの回避は失敗。)

 (ダメージの判定。バトルアックス(片手持ち)で攻撃。ダイスの目は10。おしいっ!・・・くないのか。 バトルアックスのクリティカル値は11以上だった(^^;これに追加ダメージ4を足して13ダメージ。)

 男Dは足元を何かにとられたかルタードの攻撃をまともにくらった。

 男Dの反撃。

 (ルタードの回避判定。ダイスの目は8。・・・回避失敗。)

 (相手のダメージ判定。ダイスの目は9。これに追加ダメージ4を足して9ダメージ。鎧で6はじき、さらに1ダメージ引き、最終敵に2ダメージくらった。)

 男Dの攻撃がルタードをかすめた。

■郊外(アジト前)
☆From:ルタード 
かすり傷、かすり傷!

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:敵
 ひどい、なんて人達なの。ぷんぷん。 

 ユリはイスカがダメージを受けたのを怒っている。イスカの体力を心配してプロテクションを掛ける。

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:イスカ&ルタード&ヴィクター
【上位古代語】 「万能なるマナよ・・・・・。」

 (魔法の発動チェック。ダイスの目は7。発動しました。)

 イスカに魔法の防御膜が張られる。(これによりイスカが被るダメージー1)

3ターン目行動記録
名前 敏捷度行動  生命力精神点
ヴィクター 20 攻撃:男B  13/13 15/15
ミュン 19 攻撃(ウィルオーウィスプ) 13/13 10/22
イスカ 16 攻撃:男B   8/12 13/13
バティ 13 移動(室内)  11/11 12/12
ルタード 11 攻撃:男D   18/20 19/19
ユリ 8 魔法(プロテクション)14/14 7/19
赤字は減っているパラメータ


第4ターン

●現在の各人員の位置関係●
AB CD EF GH
1   □↓ ◇↓
2
3 ←□
4
5
6
7
8 ■→
9 7,8  
10 ☆1  
11 ☆2 ★4 ★3
12 5、6
13
14  
15
16

バティが潜伏している部屋廊下薄暗がり
:人質が見えた窓 :窓
:正面玄関 :勝手口
:バティ :ユリ
:ルタード :ミュン
:ヴィクター :イスカ
:ダーナ :エルヴィラ
  
  
  
☆1:男A ☆2:男B
★3:男C(クレー)   ★4:男D(ボス)
1マス:2m

 

 ヴィクターがイスカへ向かってキュアー・ウーンズをかける
 (魔法の発動チェック。ダイスの目は9。正常に発動し、回復値決定のダイスの目は12。回復値は10。)

■郊外(アジトの前)
☆From:ヴィクター 
 マーファ様!イスカ姉ちゃんの怪我を治してっ!!

 イスカの傷がみるまに塞がっていく。完全に回復した。

 ミュンは再び、ウィルオーウィスプを召喚し、今度はまっすぐにぶつけずにボスの側で止め、降伏勧告を行った。

 しかし、男は聞く気は無い。

 男Bは防御専念の構え。もはや戦う気が失せているらしい。

 イスカは男Bへが戦意喪失したのを見て、攻撃の目標をボスへ変更。ルタードの隣へ移動する。

■郊外(アジトの前)
☆From:男B 
 すみません、ボス。

 その様子を横目で見て、ボスは激しく舌打ちをする。

 一方、バティは下り階段まで到達して、階段を下りていく。地下はほとんど真っ暗闇で何も見えない。
 壁に手をつきながら下りて行くと、正面に扉の手応えを感じた。
 中の様子を探ろうと扉に耳をあて、聞き耳をそばだてる。
 (聞き耳。ダイスの目は9。各種レベルとボーナスを足して合計13。)

 ぼそぼそと人が話しをしているのが聞こえる。

■アジトの中(地下)
☆From:? To:??
 なんだか外の様子が騒がしいような気がするんだが、気のせいかな?

■アジトの中(地下)
☆From:?? To:?
 いや確かに、なにやら叫び声などが聞こえたようだ。仲間割れか?

■アジトの中(地下)
☆From:??? To:?
 腹減った・・・・・

 ルタードは引き続きボスを攻撃。
 (ルタードの攻撃。ダイスの目は9。(なんだか9が多いなぁ(^^;)・・・攻撃成功。)
 (ダメージの決定。バトルアックス(片手持ち)で攻撃。合計で14ダメージ。)

 ルタードの攻撃は激しくボスに当たった。男はう〜ん・・・とうめくと身体がぐらりと揺れて地面に崩れた。
 (生死判定。・・・・・・この辺がしぶとい悪党なのか、瀕死の状態だがまだ息がある。)

 ミュンの飛ばしたウィスプが照らす中、戦闘が終了した。

 どさ

 ボスとはてんで方向違いの方向から何やら音がした。
 ユリが緊張の糸が切れたのか、終了と同時に気を失って倒れた音だった。

4ターン目行動記録
名前 敏捷度行動  生命力精神点
ヴィクター 20 回復魔法(キュアー・ウーンズ)  13/13 10/15
ミュン 19 威嚇(ウィルオーウィスプ) 13/13 7/22
イスカ 16 移動   12/12 13/13
バティ 13 移動(地下)  11/11 12/12
ルタード 11 攻撃:ボス(男D)   18/20 19/19
ユリ 8 静観     14/14 7/19
赤字は減っているパラメータ


人質解放

 戦闘が終わり、イスカ達は3人の敵を撃破、1人を降伏へと追い込んだ。
 3人のうち1人(男C)とボスはまだ息がある

 男Bを前にヴィクターがマーファ神へ祈りを捧げる。

■郊外(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:永遠の眠りについた人(男A)
・・・どうかマーファ様の加護がありますように、 そして今度生まれ変わったときには悪いことをしなくても自然に生きていけますように・・・。

 そして祈りが終わると、さっきまでの敬謙な表情はどこへいったか、満面の笑顔で皆の方を振り返った。

■郊外(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:ALL
そうそう!みんな見た?オレついに魔法が使えるようになったみたいなんだ。な んか無意識のうちにこのスタッフに魔法が掛かってさ!
(満面のにこにこ笑顔で得意げに話している)

■郊外(アジトの前)
☆From:イスカ To:ヴィクター
<うーん・・それはちょっと違うような・・。 でも本人がこんなに喜んでいるのなら、まあ、いいか>
信じれば必ず夢はかなうんだよ。 あ、でも魔法はむやみに使っちゃいけない。 慣れない魔法は危険だからね。

■郊外(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:イスカ
(少し残念そうに口を尖らせながら)
・・・うん、そうだね。どうやってやったのか自分でも良く分からないし。オ レ、そうするよ

 ルタードが男Bの側へやってきて話し掛ける。

■郊外(アジトの前)
☆From:ルタード To:男B
ふう。どうやら片づいたようじゃな。

おい、お前の仲間はこれだけなのか?
<じゃとしたら、わしのはったりはあまり意味がなかったことになるが(苦笑)。>

それと、ほかの人質はどこにおる? 万一のことがあったら、容赦せんぞ。

 男Bは弱々しく頭を垂れ、上目使いでルタードを見る。

■郊外(アジトの前)
☆From:男B To:ルタード
ああ・・・、これで全部だ。
他の人質は地下室に閉じ込めてある。別に怪我だってしちゃいないさ。

 そう言うと深くため息をついて目を閉じた。

■郊外(アジト前)
☆From:イスカ To:ユリ
ふーっ、終わったか。みんなは無事? (と、気絶しているユリに気づく)
ユ、ユリ、どうしたの?!(ぺしぺしぺし・・)

■郊外(アジトの前)
☆From:ルタード To:イスカ&ミュン&ヴィクター
さて、向こうの女性2人はユリどの……は失神しておるようじゃから、イスカどの、 頼みます。ユリどのの手当てもの。

ミュンどのには、バティどのへの連絡をお願いできるかな? 「こちらは片づいた」と。 もしほかの人質の保護が始まっていたら、手伝ってあげて下され。

それからヴィクターどの、その男(男B)を見張っていてくれるかの? わしはこちらの 2人(男D=ボス & 男C=クレー)の気付けをしてやらねばならん。

 そう言ってルタードはまず、クレーの側へしゃがみ込むと、応急手当を始めた。
 もちろんその前に、彼のメイジスタッフを取り上げる事は忘れない。

(レンジャー技能の応急手当を行います。1人当たり30分前後、集中して手当てを行う時間が必要となります。)

■郊外(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:ルタード
はーい!見張ってればいいんだね。オレに任せてっ!

 と言うと少し離れたところからじーっと男Bをみつめ始めた。

■郊外(アジトの前)
☆From:ミュン To:ルタード
では行ってきます。

 ミュンは頷いて家の中へウィスプを先行させ、足元を明かりで照らしながら入っていった。

 ユリはイスカの腕の中、夢の世界を漂っていた。
 いつの間にか2人は馨しい香り漂うお花畑で向かい合っている。

■ユリの夢の世界
☆From:夢の中のイスカ To:ユリ
 ユリ、私は生まれる前から君が好きだったんだ。

 イスカが口元をキラリと輝かせながら告白する。

■ユリの夢の世界
☆From:ユリ To:夢の中のイスカ
 え?そ、そんな。急に言われても....。

 なおも眩しすぎる微笑みを浮かべ、イスカはユリの手を取る。

■ユリの夢の世界
☆From:夢の中のイスカ To:ユリ
 大丈夫、私なら君を幸せにする自信があるんだ。結婚しよう。

■ユリの夢の世界
☆From:ユリ To:夢の中のイスカ
  で、でも。イスカ様は女性......。

 目を伏せ掴まれた腕を振りほどこうともがく。イスカが驚いた様に目を見開いた。

■ユリの夢の世界
☆From:夢の中のイスカ To:ユリ
 何を言っているんだい、ユリ。

 手を離して、いきなりイスカは服を脱ぎ出す。(注:上半身の衣服だけ)

■ユリの夢の世界
☆From:ユリ To:夢の中のイスカ
 きゃっ。

 ユリはイスカの均整の取れた上半身を見て、頭のてっぺんまで真っ赤になっている。

■ユリの夢の世界
☆From:夢の中のイスカ To:ユリ
 ほら、男だろこれで何も問題はないよね。

 確かに平たい胸は男性そのものだ。

■ユリの夢の世界
☆From:ユリ To:夢の中のイスカ
 あれ?確かにこの間は女性だったのに。どうして。とにかく、は、早く服を着てください。

 合点がいかぬまま、ユリはイスカの上着を指差して懇願した。

■ユリの夢の世界
☆From:夢の中のイスカ To:ユリ
 何を言っているんだい。私が女であるものか。さあ、こっちにおいで・・・。

 そして、そのまま強引に引き寄せられ、端正な顔が近づいてきた・・・・・?

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:イスカ
(と思いきやぺしぺしぺし叩き起される。(^^; でも、ユリはまだ夢と現実の狭間に....。)
[きゃっ。イスカ様がこんなに近くに。でも何?何か頬が痛い気がする。]
(目をつむり、口付けを待っている。(^^;)

 ユリが気が付いた気配に、頬をたたくのをやめて様子を見るイスカ。

■郊外(アジトの前)
☆From:イスカ To:ユリ
<おや、目が覚めたのかな?・・でも、目をつぶったままだ。 ど、どうしよう。困った>
(途方に暮れてあたりを見回すと、茂みの方でこちらのようすをうかがっているダーナとエルヴィラが目に入る)
あっ、あの人たちは。

 ユリを抱きかかえたまま二人の方に歩いて近寄る。

■郊外(アジトの前)
☆From:イスカ To:ダーナ・エルヴィラ
まったく、あなたがたがしでかした「ちょっとしたいたずら」のおかげで、このざまだよ。
まあとにかく、無事でよかった。今ほかの人たちも助け出してくるから、さっさとテントに帰ってみんなで座長さんに謝りなさい。

 いきなり厳しい口調で諭されて、2人は面食らった。

■郊外(アジトの前)
☆From:ダーナ To:イスカ
 なっ、なによ。いきなり。
 助けてくれたのはありがたいけど、いたずらだなんて。
 それに元はといえば、座長がきちんとみんなに売り上げを分けないのがいけないのだわ。

■郊外(アジトの前)
☆From:イスカ To:ダーナ・エルヴィラ
 詳しいことは座長さんに聞きなさい。

 そう言って、イスカは2人をそのままに男Bの側へ向かった。
 ユリを家の近くで下ろして、男Bの前に立つ。

■郊外(アジト前)
☆From:イスカ To:男B
<さてと、こいつをどうしたものか・・縄で括って役所に突き出すべきだろうか?>
とりあえず、話を聞くとしよう。
まじめにしゃべらないと、どうなるかわかっているな。
いったいどうしてこんな真似をしたんだ?

 男は傷を押さえながら、苦しそうに答えた。いや、答えたというよりはほとんど独り言に近いかもしれない。

■郊外(アジト前)
☆From:男B To:イスカ
 ボスが酒場で奴等の会話を聞いて、こいつはいいカモになるって思ったんだ。
 ボスじゃ見てくれが怖いから、あまりごつくないクレーの兄貴が奴等に声をかけて引っ掛けたのさ。
 奴等の話しじゃ座長は金を持ってるって話しだったから、身の代金位払うだろうって腹さ。
 自分から歩いてきてくれる人質なんてそう滅多にお目にかかれないからよ、良い話しだと思ったんだけどな。
 幕が下りて見りゃこのザマよ。

 ここで長い息をついて、イスカの顔を仰ぎ見た。

■郊外(アジト前)
☆From:男B To:イスカ
 なぁ、あんた。ひとつ頼みを聞いてもらえないか。
 なぁに、見逃してくれなんて野暮なこたぁいわねぇよ。・・・・たださ、カールの奴を埋めてやりてぇんだ。
 あいつとは長い付き合いでさ。カードですぐ金をすっちまう馬鹿な奴だったけど、憎めない奴だったんだ。
 ボスは金の付き合いしかなかったけど、あいつとはもちっと違うもんがあったんだよ。
 少なくとも俺はそう思ってたんだ。

 そう言って、少し向きを変えようとして、身体に走った激痛に顔を歪める。

■郊外(アジト前)
☆From:男B To:イスカ
 ・・・・ははは。こんなザマじゃ、猫の子一匹埋められそうもねぇや。
 今の話は聞かなかった事にしてくれや。すまねぇな。
 それにしても俺もカールも運がねぇなぁ。最後だと思って引き受けた仕事で、本当の意味で年貢を納める事になっちまうとはな・・・。

 それっきり男は、口をつぐんでしまった。

■郊外(アジトの前)
☆From:イスカ To:男B
・・殺すつもりは、なかったのだ。あまり抵抗するものだから、 こんな結果になってしまった。お互い、むなしい戦いだったな。
わかった、その男は埋葬してやる。 あちらにいるドワーフに頼んでみよう。

 イスカはそういってクレー(男C)へ応急処置をしているルタードの方を指差した。 男Bの唇の端がほんの少し上がった。

 一方、地下室の前でバティは孤軍奮闘を続けていた。

■地下室
☆From:ジャン=バッティスタ To:人質
んだよ、ここは・・・真っ暗だな。
おおい、まだ全員生きてるか?
もうそろそろ目も慣れてくるだろうし・・・

 いきなり目の前の扉が照らされ、そこに自分の影がくっきりと焼き付けられた。
 暗闇に慣れた目には強烈な光だ。振り返ったバティの眉間に鈍い痛みが走った。 一瞬、目をつぶり、ゆっくりと目を開くと、バティのすぐ側にミュンが落ち着いた様子で立っていた。

■地下室
☆From:ミュン To:ジャン=バッティスタ
あ、バティさん。ご無事だったんですね。よかった。
この先に、残りのサーカスの人たちがいるんですね。

 目を細めたまま頷くバティ。

■地下室
☆From:ジャン=バッティスタ To:ミュン
おっ。これでやっと中の様子がわかるようになったな。声が聞こえるから生きているとは思うんだけどな。 他の連中はなにしてるんだ?

■地下室
☆From:ミュン To:ジャン=バッティスタ
家から出てきた最初の2人がサーカスの一員だということを確認しにいった ところで、捕まえていた人達にみつかってしまったらしいのです。それで 戦いになってしまって。。。捕まえていた人達は全員身柄を拘束するか 死んだかしました。こちらの被害はユリさんが気絶されたぐらいですね。 今、イスカさんが介抱してると思いますけど。

■地下室
☆From:ジャン=バッティスタ To:ミュン
やれやれ、せっかく潜入してやったのに台無しだな?まっ、結果オーライならいいんじゃねぇの。

■地下室
☆From:ミュン To:ジャン=バッティスタ
あ、そうそう。ルタードさんからの伝言です。
「こちらは片づいた」
だそうですよ。

■地下室
☆From:ジャン=バッティスタ To:ミュン
ふーん、強引に片付けたねぇ・・・さて、早いとこ人質連れてみんなのところに戻ろうぜ。

 バティが手元をウィスプの明かりで照らしながら、地下室の鍵を開ける。

 (鍵開け。ダイスの目は9。)
 軽い音を立てて、鍵が開いた。扉を開くと中には3人の人影が寄り添うように固まっている。

■地下室
☆From:ジェービス 
 な、なんだ眩しいっ

■地下室
☆From:ニコラス 
 腹減った・・・

 目が慣れて来て扉を開けたのが、誘拐した男達では無い事に気が付いた。

■地下室
☆From:ロビン 
 アンタ達は・・・・?

■地下室
☆From:ニコラス 
 ああ・・・・腹減った・・・

 2人は助けに来た事を告げると3人の縄を解いてみんなの待つ地上へ戻った。

 地上ではルタードが応急処理を終えていた。
 自分も怪我をしていた事を思い出し、治療の呪文を自分へ掛ける。
 イスカに請われて、男Aを埋める穴を掘り始める。自分の斧は使わず、ボスの持っていた幅広のブロードソードでザクザク土をかき出す。
 家の中からミュンとバティが残りの人質を連れて出てきた。

■アジト前
☆From:ジャン=バッティスタ To:ALL
よぉ、なんだか騒がしかったじゃねぇか?おまけにルタード、おまえ兄貴呼んだだろ?
とりあえず残りの人質解放してきたぜ。

 ルタードは穴を掘る手を休めて顔をあげ、2人の後ろにいる人数を確認した。

■郊外(アジト前)
☆From:ルタード To:ジャン=バッティスタ
ほう、全員無事だったようじゃな。何より何より。あとは、みんなを連れて座長どのの許に 戻れば、わしらの初仕事はめでたく終了ということになるかの。あ、でもまだ こやつらをどうするかという問題が残っておるな。

バティどの、あれは一応、連中を慌てさせるためのはったりのつもりだったんじゃがの。 とっさには、兄者の名前くらいしか思い浮かばなかったんじゃよ。

 ユリは意識を取り戻したものの、戦いの後の血の匂いに気分が悪くなり、生け垣の裏で吐いている。
 本当の戦いの場を見たのは初めてなのだ。始まりの冒険者としてはこんなものなのだろう。

 イスカは彼女の背中をさすり介護しながらバティの方へ声を掛けた。

■郊外(アジトの前)
☆From:イスカ To:バティ
バティさんならうまくやってくれると思ってたよ。
さて、それじゃあテントに戻って休もうか。 こいつらをどうするかも、まずは帰ってからにしよう。

 男Aを丁寧に埋葬してやると、パーティは生きている犯人達を連行しサーカスのテントへ戻る事にした。

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