奪還!

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奪還!

 バティの案内で、座員達が捕らえられている家までやってくる。テントに戻って装備を整えてきたので準備は万端だ。
 家が見えるところまできて、一度パーティは歩みを止めた。夜もかなり更け、家の中は静まりかえっている。

■郊外(アジトの前)
☆From:イスカ To:All
(声をひそめて) ふたりがつかまっているのは、あの窓の中だね? とりあえず、屋敷をひとまわりして様子をうかがってみようか。

遠回りに家の回りを探ると、屋敷の窓と扉の配置は下図のような感じになっている。

AB CD EF GH
1   □↓ ◇↓
2
3 ←□
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8 ■→
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11
12

■:人質が見えた窓
□:窓
◆:正面玄関
◇:勝手口

 まずパーティで作戦を練る。

■郊外(アジトの前)
☆From:イスカ To:All
さて、まずは人質の救出が最優先だ。さっきの窓からこっそり忍び込んで、ふたりを助け出そう。 これは静かに行動できる人の役目だね。バティさんと・・ミュンさんが適任かな。 残りの私たちは正面の入り口をかためて、敵が人質の異常に気づいたら一気に突入して攪乱しよう。
待てよ、そうすると裏口から逃げられるかもしれない。二手に分かれて裏口を見張り、挟み撃ちにするべきだね。 ひとりも逃すわけにはいかないのだから。

 イスカがきっぱりとした口調で言い切る。目は怒りを秘め、唇は強く引き締められている。
 イスカの言葉を聞いてユリが悲しげな顔をする。

■郊外(アジトの前)
☆From:ユリ To:イスカ
(いかにも悲しそうな表情で(^^;)
 そんな、いくら悪い人でも、殺しちゃうなんてちょっとかわいそうです。

■郊外(アジト前)
☆From:ジャン=バッティスタ To:イスカ
でもな、イスカ。俺達の請け負った仕事は人質の解放だ。敵を殲滅することじゃない。 そりゃあ、捕まえることができたら誰かに誉められるかも知れないけどな。でも、それだけだ。
それに俺達はこの6人しかいない。 人質を救出したらそいつらを安全なところに逃がすのに何人か必要になるかもしれない。 犯人のグループだって何人いるかわからないんだ。 圧倒的な力を持っているならともかく、昨日今日、冒険者になった俺達には力がなさ過ぎる。 これは事実なんだ。受け止めるしかない。 これから先、冒険者として生き残りたかったらできることとできないことの境目を見極める勇気が必要になると思うぜ。
6人しかいない戦力を分散することには、反対だ。 それに敵が人質を放置して逃げてくれるのであれば、逃がす。 第一目標は人質を無事救出すること。それで任務完了だろ?余力があるなら犯人をつかまえよう。

 バティの冷静な言葉にイスカの繊細な眉がぴくりと上がった。しかしすぐにその表情は別のものへと変わった。

■街中(アジトの前)
☆From:イスカ To:バティ
卑怯な敵どもを黙って見逃せというのか!
(しばらく考えて)・・いや、もっともだな。 これは本の中の勇者物語とは違う、本物の冒険なんだ。 私たちが勝つと決まったわけではない。
「できることとできないことの境目を見極める勇気」・・か。 よく肝に銘じておくとしよう。ありがとう。 経験豊かなバティさんのような人がいなかったら、 私はむちゃをして仲間を危険な目に合わせていたかもしれないな。

 そう言ってバティを見つめ返すイスカの瞳は冷静さを取り戻していた。おずおず・・・といった様子でヴィクターが皆に提案を出す。

■郊外(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:ALL
・・なんかよく分かんないんだけど・・・別な方法って無いのかな?とりあえず「クレー」さんとかって人と話してみるとかさ
でもやっぱり悪い人だからやっつけないといけないのかなぁ?

 (なんだかマーファの神官らしさが初めて発揮されたヴィクターだ(笑))

■街中(アジトの前)
☆From:イスカ To:ヴィクター
そうか、ヴィクター君はそういえば平和を愛するマーファ神に仕えていたんだっけ。 それならなおのこと、犯人を殺してしまうわけにはいかないね。
ユリも安心して。せいぜい生け捕りか、もしも逃げようとするのならかってに逃げさせておくさ。

 それを聞いてヴィクターは少し安心したように、表情を和らげた。

■街中(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:イスカ
うん、そうだよね。でもやっぱり戦わないといけないのかぁ・・戦わなくても捕まってる人達を救い出せたらいいのにね
(腕を組んでそう言う方法がないか考え込む)

■街中(アジトの前)
☆From:ルタード To:ヴィクター
もちろんそれが最善じゃが、わしらの力量や向こうの都合を考えると、成り行きから戦いに なってしまう公算が高いじゃろうな。マーファ神に仕える身としてはつらかろうがの。

 すっかりまとめ役としての貫禄もついたルタードがちゃきちゃきその場を捌く。

■街中(アジトの前)
☆From:ルタード To:All
どうやら、だいたいまとまったようじゃな。つまりわしらは、

まずバティどのに、向かって左手の窓から忍び込んでもらい、女性2人の身柄を確保する。
そのほかの者は、窓と正面玄関の見わたせる場所(A11あたりか?)で待機

バティどのからの合図があり次第、残りの者がアジトの中に入る。 どこから入るかは状況による

万一バティどのがクレー一味に気づかれたら、その時点で正面玄関から一斉に突入

人質の座員たちの救出が最優先。場合によっては犯人の逃亡もやむなし

という作戦をとると。

これでよければ、さっそくバティどの、行ってきてもらえますかの?

 うなずきかけるバティを遮って元気よく(しかし声は控えめに)ユリが手を挙げる。

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:オラン雑技団
 はい。は〜〜い。
(元気良く手を上げて。)
 ちょっと良いですか。忍び込むってそれじゃぁ不法侵入になっちゃいますよ。
 それに、バティさんって、ひょ、ひょっとして、以前、盗賊だったとか。(ひ〜〜ん(^^;)

 言いながら恐い考えになっていったらしく、語尾が小さくなった。(ユリにとって盗賊はとんでもない職業らしいです(^^))
 ユリの発言を流して、バティはミュンに質問をする。

■郊外(アジト前)
☆From:ジャン=バッティスタ To:ミュン
なぁ、ミュン?あんた、お友達の風の精霊にあたりの音を消させることできるかい? そういう魔法があるって昔の仲間に聞いたんだけどな?それができるんだったら使ってほしいんだけど・・・
まっ、いづれにせよ忍び込むんだったら1人の方が安全だな。 俺様が侵入に成功して女2人を確保したらみんなに合図するよ。 うまくいったらそこから一気に突入できるかもしれないだろ。

■テント小屋
☆From:ミュン To:ジャン=バッティスタ
すみません。未だそれができる程の力は持っていないのです。。。

 すまなそうにミュンが答えた。
 ユリが良い案が浮かんだらしく、ねぇねぇ、と側にいる人の裾を引く。

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:オラン雑技団
 それより、
 「アンブローズ一座の者ですけど、やっぱり、私も今回のお話に入れさせていただけませんか?」
 って感じで入れてもらった方が良いじゃないかなぁ。

 どう?といった仕草で廻りを見廻すが、イスカにあっさり止められてしまう。

■郊外(アジト前)
☆From:イスカ To:ユリ
いや、ここはやっぱりバティさんを頼ることにしよう。 結局、下手な小細工はしないのが一番いいと思うんだ。

 よいしょっと・・・身体を伸ばし、邪魔になる楽器を肩から下ろして置くと、バティは軽く右手を挙げる。

■街中(アジトの前)
☆From:ジャン=バッティスタ To:All
そんじゃ、行ってくらぁ。

ちょっとそこまで出掛けるような、いつもの感じで人質の捕らえられている窓へ歩いていった。
もちろん本職、足音を立てないように気はつかっている。

(忍び足判定:窓辺まで無事にたどり着けるか。ダイスの目は8。難なくクリア)

音も無く窓辺に近寄ると、数時間前に覗いたのと同じように覗き込む。もちろん今度はギターを窓枠にぶつけるような真似はしない。

中には先程と同じ位置に2人の女性がいる。部屋には他には人はいないようだ。
窓には鍵がかかっている。当然、中へ入る為には開けるしかない。
(鍵開け判定:ダイスの目は6)
カチリ、とかすかな音を立てて、鍵が外れた。

ゆっくりと窓を引く。窓枠の擦れる音にひとりが顔を上げた。

■街中(アジトの前)
☆From:ダーナ Toジャン=バッティスタ
・・・・。誰?

 語尾が少し震えているが、気丈な性格らしく背筋を伸ばしてこちらをまっすぐに見つめている。
 ダーナからはバティの顔は外の星明かりが逆光となってよく見えない。
 人の気配に寝ていたエルヴィラが目を覚ました。バティを見て思わず悲鳴をあげそうになるが、 ダーナに肩でこづかれて、声を飲み込む。

(窓枠を音を立てずに乗り越える判定(軽業と忍び足って感じ・・・各技能のどちらかを持ってたらボーナス追加OK)  バティはするりと窓を越えて部屋へ入ると、しっ、というように指を立ててけん制した。

■アジト内部
☆From:ジャン=バッティスタ To:人質
よぉ、生きてるかい?感謝感激あめあられなところ、申し訳ないんだけど、ちょっくら質問に答えてくれるかな?
聞きたいことは2つ。犯人は何人だ?そしてどこにいる?
もうひとつは、ほかの団員はどこにいる?
こっちも時間がおしいんで、手短に頼むわ。そしたら外に出てってくれてかまわないから。 みたところ怪我もしていないみたいだし、邪魔にならないところまで行っててくれよな。
あー、そうそう。もしよかったら外に置いてあるギター預かっといてくれる?

■街中(アジトの前)
☆From:ダーナ Toジャン=バッティスタ
なんだかよくわからないけど助けにきてくれたのね?どうしてここがわかったの?
ああ、余計な事、話している暇は無いのね。わかったわ。
ここには、少なくとも4人の人がいる筈よ。えっと、ロビン達はたぶん地下室に閉じ込められていると思うわ。 ニコラスやジェイブが暴れたら大変そうだから、そうするって確か言ってた気がするの。

 バティは話しを聞きながら2人の綱を切っている。縄をとかれ、痛そうに手首をさすりながらエルヴィラが訪ねた。

■街中(アジトの前)
☆From:エルヴィラ Toジャン=バッティスタ
あなた一人でここまで来たの?

 バティは首を振ると窓の外を指さす。
(聞き耳:ダイスの目は3・・・)
 再び辺りで何か物音がしないか確認した。とりあえず気になる音はしないので、 窓の外へひとりずつ送り出した。

(彼女達の窓枠乗り越え判定:サーカス団員(それも綱渡りと空中ブランコ!) なので軽業技能をもっているとして判定しています気になるダイスの目は5と8。ひらり・・・・ってところでしょうか(笑))

 一方待機しているイスカ達は、窓からひとりずつ女性が出てくるのを見て、 とりあえず最初の手はずが上手く行った事を確認した。

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:オラン雑技団
 あ、誰か出てきたみたいですよ。
 でも、実はバティさんは見つかっていて、犯人グループが周りを調べるために出てきてるとか....。
 そんなはず無いですよね。

月明かりの中、目を凝らしながらユリが2人を見る。

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:オラン雑技団
 もし、ダーナさんとエルび...痛っ、舌噛んじゃった。(;_;)
 とにかく、女性2人だから、この場合、男の人が暗闇からいきなり出て行くと、 痴漢に間違われて悲鳴を上げられると後が大変ですまず私が出て行ってお話してきますね。
 上手くお話しでしたらお友達がいること話ます。そうしたら、両手を振りますから出てきてくださいね。
(そう言うと、メイジ・ワンドをイスカに預け接触をはかる。)

 すたすたとユリが2人の方へ歩き出す。
 ユリを見送ってヴィクター以外のメンバーは少し家に近づいたところで待機した。

■街中(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:独り言
・・・・・う〜ん・・う〜ん・・・・・・うぅ、思いつかないよぉ〜
(ふと周りを見ると皆がいなくなっている)
あれ?・・・あぁ、もう行っちゃったのかな!?待ってよぉ〜
(一応状況に気を配ってか小声でそう言いながら仲間を追いかける)

 (屋敷の中の人に気付かれないか判定:ダイスの目は9。ボーナス無しなので達成値は9のまま。家人には気付かれなかったようです。)
 ダーナとエルヴィラが物陰から近寄ってくる人影に一瞬身体が硬直したが、現れた相手のまだ幼さの残る顔立ちと 柔らかい雰囲気に、ほっと肩の力を抜いた。

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:ダーナ&エルヴィラ
 ダーナさんと、エルヴィラさんですか?
 安心してください。さっき不法侵入した。こ〜〜んな顔のお兄さんのお友達です。
(指で、目を吊り上げてバティの顔を表現する。(^^;)
 ほんと良かった無事で。あ、そうそう他にも数人お友達がいるんで、驚かないでくださいね。 今、呼びますから。
(そう言うと両手をぶんぶん振る。次いでにぴぃんぴぃん跳ねてる。)

(こ、ここで跳ねる!?ぬぬぬ・・・)

■郊外(アジト前)
☆From:エルヴィラ To:ユリ
 ぷっ。
 さっきの彼ね。よく似てるわ。

 エルヴィラとダーナはユリの顔真似に思わずくすくすと笑い出す。
 2人は今まで緊張して張り詰めていた糸が緩んだのか、少し目尻に涙を浮かべている。

 家の外から微かに聞こえる話し声が気になったのか、ガチャリと音がして、正面のドアの鍵が開いた。

●現在の各人員の位置関係●
AB CD EF GH
1   □↓ ◇↓
2
3 ←□
4
5
6
7
8 2■→
9 7,8  
10
11 ☆1
12
13
14 3,6
15 4,5
16

2人の人質が居た部屋薄暗がり
:人質が見えた窓 :窓
:正面玄関 :勝手口
:バティ :ユリ
:ルタード :ミュン
:ヴィクター :イスカ
:ダーナ :エルヴィラ
  
  
☆1:敵
一マス:2m

 

 男は暗がりの方へ目を凝らす。外は月明かりでかなり明るい。

■郊外(アジト前)
☆From:男A 
 なんか外で物音がする気がするんだが・・・

 ふっと首を右手の方へ向けた時に隠れようと動いたエルヴィラ達の姿が目に入った。

■郊外(アジト前)
☆From:男A 
 お、お前達、どうやって・・・・!

 大声を出して家の中の仲間へ、人質が逃げた事を知らせる。

■郊外(アジト前)
☆From:男A 
 おーい!!!女が逃げたぞ〜!みんな出てきてくれ〜!!!

 屋敷がざわめき、部屋に明かりが灯った。


戦闘開始!

■郊外(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:ALL
・・あれ?・・ねぇねぇ、もしかしてユリ姉ちゃん達見つかっちゃったんじゃ・・・ど、どうしよう?

 ヴィクターがルタードやイスカの後ろでわたわたしている。

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:ダーナ&エルヴィラさん
 え?もう見つかっちゃったの?どうして。あう(^^;
 ダーナさんと、エルヴィラさん。大丈夫、安心して、必ず無事に私達が逃がしてあげるからね。

 と、そっと二人の手を取る。ひとつ大きく息を吸うと、声がした方に2人を庇う様に立ち、男を確認すると、凜とした声で、話始める。
■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:男A
 クスッ。ちょっと見つかっちゃうのが早かったけど、まあ、いいわ。すでに他の座員3人は私達の 仲間が助け出してるはずよ。折角の計画、残念だったわね。
 大人しく降参するなら命までは取りません。さあ、このまま何処かにお行きなさい。

 男Aは人を呼んだ後、エルヴィラ達を逃がすまいと、彼女達の方へ向き直った。

■郊外(アジト前)
☆From:男A To:ユリ
 ぬぁ?お前誰だ?さては、お前が人質逃がしたんだな。
 そこ動くなよ!逃げるんじゃないぞっ

 まったく説得を聞く様子もないのを見て、2人をみんなのいる方へ逃がすことにした。

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:ダーナ&エルヴィラさん
 さあ、皆の居る茂みに移動します。着いてきてください。

 戦闘の予感にルタードが思わず舌打ちをした。

■郊外(アジト前)
☆From:ルタード To:ジャン=バッティスタなど
ちっ、見つかってしもうたか。

バティどの、レガードどの、感づかれ申したっ!  手はず通り、各々突入して下されっ!

 叫ぶと、正面玄関の男めがけて突入していく。

■郊外(アジト前)
☆From:イスカ To:
(「レガード」って誰だろう、と疑問に思いながら)
ユリ、隠れていろ!ここは私たちが引き受ける!

 そう叫ぶと、足の長さの分(というか敏捷度の分)、ルタードよりも先に玄関にたどり着いた。

■郊外(アジト前)
☆From:イスカ To:ユリ
ユリ、危ないからそこにいなさい! ほら、これを!

 ユリのいる方へ預かっていた武器(ワンド)を投げる。しかし少し距離がある為、ユリの手元には届かなかった。
 家の中からは男Aの叫びを聞きつけて男が2人出てきた。
 一人は先程、酒場で見た堅実な方の男(男B)で、もう一人は痩せて目つきが鋭い男(仮に男C)だ。

■郊外(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:ALL
れ、れがーどって??
(などと言ってわたわたしているうちに皆先に行ってしまう(苦笑))
あれ?・・みんなぁ、どこ行っちゃったのぉ!?待ってよぉ〜。まっくらで見えないよぉ!!

 そう言って、とりあえず自分の背負い袋からランタンを取り出そうとする。
 と、そこで落ち着けっ!とばかりにリッキーの放ったバナナブーメランがヴィクターに命中する。
 スコーンッ!(イメージ音(笑))

■郊外(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:リッキー
いっ、いったぁ〜・・いきなり、なにするんだよぉ!
(と、リッキーは空のお月様を指さしている)
・・ん?お月様がどうかしたの?・・・あれれ??

 空を見上げたヴィクターが改めて辺りを見渡してみると月明かりで十分見えていた。
 どうやらヴィクターは慌てすぎて周りが見えていなかったようだ。
 平静を取り戻し仲間の後を追いかけるように駆け出していった。

 一方、バティは部屋の中で外の騒ぎを聞いていた。彼の居る部屋の外を複数の人の足音がばたばたと通り過ぎる。

■郊外(アジトの前)
☆From:ジャン=バッティスタ
レガード?うーん、どっかで聞いた名前だな・・・助っ人がもう1人いるとなるとそいつの分の報酬は誰がだすんだろ・・・
さて、これからどーするかな。ここにいる女が逃げたんだから、だれか確認にくるかな?まっ、のんびり行くかぁ。
・・・あっ、レガードってルタードの兄貴ぢゃねぇか?

 ミュンは男Aがユリ達の方へ、すごい形相で近寄ろうとするのを見てなんとかしなくてはと慌て、とりあえず足止めの為に魔法を繰り出す。

■郊外(アジトの前)
☆From:ミュン
まずい!光の精霊、お願い。

 ミュンがウィスプを呼び出す。
 (魔法の発現の判定:ダイスの目は7。無事発動です。男Aの精神抵抗も打破りました。)

 ミュンの上空に光の泡が湧き出るようにウィスプが出現し、すっと動かす手の動きに従って男Aを目指し、光の軌跡を描いた。

■郊外(アジトの前)
☆From:ユリ
 きゃっ。な、何?
(男に向かってくる光の玉により生じる光源の差により一種の目くらまし状態。)

 (ダメージの判定:ミュンのダイスの目は11!クリティカルだ!もう一回、ダイスの目は・・・・10!ど、どうしたミュン!もういっかい。コロコロコロ・・・・(イメージ音(笑))、9。・・・・あぶない、あぶない・・・・・。やっと止まりました。ダメージは合計で15、追加のダメージを足して、合計19ダメージ!!!)

 ウィスプは一直線に男Aにぶつかり、激しい衝撃を与える。当たり所がよかったか悪かったか、男は一撃で昏倒した。
(生死判定:目標は・・・・・完全に沈黙・・・・(^^;)

■郊外(アジト前)
☆From:男B 
 あああああっ!!!カールっ
 よ、よくも・・・・

■郊外(アジトの前)
☆From:イスカ To:ミュン
!・・す、すごい。光の精霊からこれだけの力を引き出せるとは・・。
いや、このあたりが純血エルフのミュンと、私のような混血との 違いなのかもしれないな(ちょっと劣等感を感じているイスカ)。

■郊外(アジトの前)
☆From:ユリ
(次第に目が慣れてきて・・・・・)
 もしかして、今の魔法なの?し、信じられない破壊力だわ。

 ユリはイスカの投げてくれたワンドを取りに走った。

1ターン目行動記録
名前敏捷度行動    生命力精神点
ヴィクター 20 移動(接敵せず)     13/13 15/15
ミュン 19 攻撃(ウィルオーウィスプ:男A)13/13 16/22
イスカ 16 移動&接敵:男B      12/12 13/13
バティ 13 部屋で潜伏     11/11 12/12
ルタード 11 移動&接敵:男C      20/20 19/19
ユリ 8 移動   14/14 19/19
赤字は減っているパラメータ

●現在の各人員の位置関係●
AB CD EF GH
1   □↓ ◇↓
2
3 ←□
4
5
6
7
8 ■→
9 7,8  
10
11 ☆1 ☆2 ★3
12
13
14  
15
16

バティが潜伏している部屋薄暗がり
:人質が見えた窓 :窓
:正面玄関 :勝手口
:バティ :ユリ
:ルタード :ミュン
:ヴィクター :イスカ
:ダーナ :エルヴィラ
  
  
☆1:男A ☆2 :男B
★3:男C   
一マス:2m

 


第2ターン

 ヴィクターがイスカの前の敵(男B)に近づく。

 ミュンは再度、ウィルオーウィスプを召喚する。酒場で目つきの鋭い男が魔法使いだ、という男達の言葉を思い出して、 ターゲットをルタードの前の男へ決める。

 (魔法の発現の判定:ダイスの目はまたしても7。また嵐が起るのか・・・!?とにかく無事発動。これに相手(実は男Bのパラメータもモンスター扱いらしい(^^;)の抵抗の判定を行った結果…完全にかかりました。)
 (ダメージの判定:ミュンのダイスの目は5。(ほっ、これで瞬殺は無いな)ダメージは2、これに追加のダメージを足し、合計6ダメージ)
 ウィスプは男Cに当たって激しい光を放って崩壊し、激しい衝撃を与えた。

■郊外(アジト前)
☆From:男B To:クレー
 あっ、兄貴!大丈夫ですかっ

■郊外(アジト前)
☆From:クレー To:男B
 大丈夫だ、よそ見するんじゃない

■郊外(アジトの前)
☆From:イスカ To:ルタード
 ルタード、待て、殺すな!

 イスカは目の前の男達に向かって声を張り上げる。

■郊外(アジト前)
☆From:イスカ To:男B、男C
この男(A)のようになりたくなかったら、さっさと降伏するがいい。そうすれば危害は加えない。

■郊外(アジト前)
☆From:男B To:イスカ
 ふざけるなぁぁっ!!

 男Bが絶叫して武器を抜いた。

■郊外(アジト前)
☆From:イスカ To:男B
それなら、いやでも降伏させるまでのこと!

 イスカは男Bへ攻撃。
 (モンスターが回避するかを判定します。…攻撃失敗。)
 イスカの攻撃は男Bにかわされた。

■郊外(アジト前)
☆From:イスカ To:男B
 く、はずしたか

 男Cはウィスプの衝撃に少しふらつきながら、おもむろにミュンのいる方向へスリープクラウドを掛ける。

(魔法の発現チェック:男Cのダイスの目の合計は11。ミュンがこれに抵抗する・・・ダイスの目が11(ミュンのダイスはよく廻るなぁ(^^;)。効果消滅)
 ミュンは魔法の抵抗に成功した。

 一方、バティは部屋の中からドアの外の様子を探る。人がいなくなったら残りの人質を探しに行こうというつもりだ。

(聞き耳:ダイスの目は11。)
 外に人の気配がある。こちら(バティの部屋)に注意を向けているようでは無いようだ。まだ外には出ない方が安全だろう。

 男Bが猛然とイスカへ切りかかる。

(イスカの回避の判定。ダイスの目は12!回避成功です。)
 イスカは美しい動きで完璧に攻撃をかわした。

 ルタードは目の前にいる男Cへ攻撃。
 (攻撃が当たるかの判定。…惜しい!攻撃失敗。)
 男Cがすんでのところでルタードの攻撃をかわした。

 ユリはとりあえずこちらへ向かってくる人がいないのを確認すると、ダーナ達には少し下がってもらって、自分は前衛の3人にエンチャントウェポンを掛ける。

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:イスカ&ルタード&ヴィクター
【上位古代語】 「万能なるマナよ・・・・・。」

(魔法の発動チェック。ダイスの目は6。無事発動しました。)
 イスカ、ルタード、ヴィクターの持つ武器に力が宿った。(武器の打撃力が5増加)

■郊外(アジト前)
☆From:イスカ To:ユリ
な、なんだ、これは!? もしかしてユリの力なのか?

■郊外(アジト前)
☆From:ユリ To:イスカ
その話は後で....今は戦いに集中して。

 そんな緊迫したやりとりの隣でヴィクターはまったく2人の会話を聞いていない。

■郊外(アジトの前)
☆From:ヴィクター To:独り言
・えっ!?・・あれ・・これって・・も、もしかして・・・もしかして・・・
(呆然としながら心の中で呟く)
<ついにオレ無意識のうちに魔法を使えるようになったっ!?>
・・・やった・・やったぁぁぁ!!

 突然のヴィクターの叫び声に敵も味方もぎょっとする。
 家の中からもう一人、男が出てきた。傭兵崩れなパワーファイター系の男だ。

■郊外(アジト前)
☆From:男D To:男B
 てめぇら、何の騒ぎだ!

 怒声が飛ぶ。

■郊外(アジト前)
☆From:男C To:ボス(男D)
 サーカスの連中を掴まえてるのが、どっからかばれたらしいですぜ。ボス。
 人質を奪還しに来たんです。

 ルタードと睨み合いながら、クレー(男C)が答える。

■郊外(アジト前)
☆From:男B To:ボス
 ボス、カールが・・・カールがやられましたっ

 男Bが男Aを指差して言った。

■郊外(アジト前)
☆From:ボス To:男B 
 なんでぇ、ふがいねぇ奴らだ。さっさとやっちまえ

2ターン目行動記録
名前 敏捷度行動  生命力精神点
ヴィクター 20 移動(接敵:男B)  13/13 15/15
ミュン 19 攻撃(ウィルオーウィスプ) 13/13 13/22
イスカ 16 攻撃:男B   12/12 13/13
バティ 13 部屋で聞き耳  11/11 12/12
ルタード 11 攻撃:男C   20/20 19/19
ユリ 8 魔法(エンチャントウェポン)14/14 10/19
赤字は減っているパラメータ

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