追跡!

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(最新分はヘッダにがついています(^^) )

追跡!

 バティは一足先に酒場を出て店から少し離れ、街灯が作る影に潜んで2人が出てくるのを待つ。
 キィ・・・と扉が軋む音がして待ち人が姿を現わした。
 (尾行スタート:尾行開始時に気がつかれないかどうか・・・。サイコロの目は7。)
 影から出ようと一歩踏み出した瞬間、足元の砂利が微かに音を立て、足を止めた。
 (あぶないところで気づかれずにすみました。)
 男達は酒がほどよく廻って良い気持ちらしく、大きな声で話しをしながら歩き出した。

■テント小屋
☆From:男A To:男B
 あー、今日こそは兄貴に負けねぇぞ〜

■街中
☆From:男B To:男A
 まだ、言ってやがる。やったって勝てねぇんだからいいかげんやめろって。もうすっからかんなんだろ?

■街中
☆From:男A To:男B
 今度入る金を掛けるからいいんだよっ

■街中
☆From:男B To:男A
 ・・・・懲りないねぇ。お前は。

■街中
☆From:男A To:男B
 お前は小金ためてるって言うじゃんよ。俺に貸さねぇ?いい利子つけてやるからよ

■街中
☆From:男A To:男B
 何言ってやがる。お前に金を貸すなんざ溝に捨てるのと一緒だよ。とんでもない。

街灯がまばらになってきた。郊外へ向かっているようだ。

■街中
☆From:男B To:男A
 今日は星明かりが明るいから、足元あかるくっていいやね。

 建物の数も人も減って来ているので、少し距離をおいて尾行を続ける。2人の声は聞こえなくなってしまった。
 男達は郊外の一軒家の前に来ると辺りをキョロキョロっと確認している。

 (2度目の尾行チェック:サイコロの目は・・・・・6!)
 雲が切れて満月の明かりさーっと照らす。
 (ぎりぎり成功・・・・。)
 慌てて身をひそめたバティに気が付かずに、男達は郊外の一軒家に入っていった。

 辺りを良く確認してみると、ここはテントのある公園を少し北へ行ったあたりの郊外のようだ。

■街中
☆From:ジャン=バッティスタ
ふぅ、まったく月の気まぐれには困ったもんだ。危うく尾行がばれるところだぜ…
さぁて、ついてるうちに中の様子でも、っと。ロビン達の状況が掴めるといいんだが…

 といって中の様子を探るべく建物へと近寄る。
 (忍び足:サイコロの目は6。・・もー、体調悪いんじゃないの?またもやぎりぎり成功です。)
 かつん、と足元の小石を蹴ってしまい、壁に当たる音がする。慌てて茂みに身を隠して様子を伺うが、特に出てくる気配はない。
 細心の注意を払って窓辺へ寄ると、聞き耳を立てる。
 (聞き耳:サイコロの目は5。・・・・・とことん目に恵まれないねぇ(^^;)
 全身を耳にして中の様子を探るが、がさごそとたまに人の動く気配がするだけで人の声は聞き取れない。

 ふと、横を見ると、隣の窓が少し空いているのに気がつき、そろり・・と移動し、頭ひとつ上くらいの位置の窓の中を覗き込む。
 (再度聞き耳で判定(覗き見って技術は無いよね(^^;):サイコロの目は10!やっとバティ君の本領発揮か!)
 中にはぐるぐると縛られた女性が2人うなだれているのが見えた。他には人影は見えない。

■街中
☆From:ジャン=バッティスタ
うーん、女が二人…監禁されている、か。こりゃぁどう考えても「踏み込んで正義の鉄槌」を振るっても文句は言われないだろうな。
でも、うちの今のパーティにそんなにまっすぐな奴がいたっけか?
ところで、あの顔は…誰だっけ?

(記憶術:サイコロの目は6。さらに集中して覚えると宣言した顔だったので軽くクリアです。)

縛られている2人は見覚えがあった。化粧をくっきりしている方のが空中ブランコのエルヴィラで、もうひとりが綱渡りのダーナだ。
2人ともぐるぐると縄をかけられぐったりしている。
(影でGMがサイコロをころころ・・・・発見チェック。)
よく確認しようと窓へさらに顔を寄せた時に、肩に掛けた楽器が窓枠にぶつかって音を立てた。
うなだれていたダーナが顔を上げた。

■街中
☆From:ダーナ To:エルヴィラ
何か音がしなかった?

エルヴィラは顔を上げる気力もないのか、うつむいたままだるそうに答える。

■街中
☆From:エルヴィラ To:ダーナ
風で枝でもぶつかってるんじゃないの?

2人が探している人間である事を確認したバティはそっと窓辺を離れ、幸福の銀貨亭へ向かった。

(バティはパーティ合流(幸福の銀貨亭) へ・・・)


酒場経由でお風呂お風呂〜♪

 イスカとユリは銀の酒場亭を経由して武器屋で注文しておいた品物を受け取った。
 白い鎧にお揃いのユニコーンの刺繍の入ったマントと盾は、大層イスカに似合っていて、まさに麗人めいた高貴な雰囲気さえ漂わせている。
 鏑矢はあいにく在庫が無かったようだ、と酒場の主人が伝言を伝えてくれた。
 ユリは酒場でロビン達を見なかったか聞き込みをした(サイコロの目は7・・・)が、あまり成果はあがらなかった。

■銀の網亭
☆From:ユリ To:イスカ
 結局、収穫はなかったですね。
 バティさん達の方は上手く行っているんでしょうか?

■銀の網亭
☆From:イスカ To:ユリ
ん? ああ、そうだね・・
(受け取ったマントと盾をためつすがめつして満足そうに)
それにしても良い仕上がりだな。この鎧にぴったりだ。素晴らしい。

 イスカは受け取った盾とマントに夢中で半分上の空で返事をする。
 2人は店主に礼を言って、店を出ると急いで公衆浴場へと向かった。

 風呂への道すがらユリは緊張のあまりイスカの2メートル程後ろを歩いて付いている。
 公衆浴場の入り口付近には湯上がりらしく顔を上気させた人々が行き交っている。
 入り口は大きく解放され、入り口で5ガメルを店の人に渡して中へ入る。うち2ガメルは荷物預かり料で、帰りに荷物札と引き換えに武器や貴重品を受け取る。
 貴重品は持って入っても構わないが、盗難があっても店は関知しない。武器については持ち込み禁止となっているので、必ず預ける事になる。
 入り口を入ったところに店番の人がいて、荷物と料金の受け取りをしている。入った所は休憩所の様に椅子がいくつも用意され、待ち合わせや雑談の場所に利用されているようだ。
 奥には3つの扉が並んでいる。

■街中
☆From:店番 To:イスカ&ユリ
 荷物はここで預かるわ。荷物なければ3ガメルでOK。左が男湯、右が女湯、真ん中が混浴よ。

 そういうと店の人は後ろの扉を指した。
 イスカは荷物を預けるとすたすたと右の扉へ向かって歩いて行った。

■街中(公衆浴場)
☆From:ユリ To:イスカ
 [あぁ〜あ。折角二人きりになれて、何かお話できる絶好のチャンスだったのに、 結局、緊張しちゃって一言もお話できなかったよぉ。ユリの意気地なし。うるうるうる。]

(ふと見ると、イスカは女湯に入ろうとしているではないですか。さあ大変。(^^;)
 ちょ、ちょっとイスカ様だめぇ〜〜!!
(そう叫んで必死でイスカの腕を引っ張る。で、慌てていて、ついつい触れてしまっている事に 気付き行き成り腕を放したりします。)
 あっ。ご、ごめんなさい。
 もしかして、イスカ様って公衆浴場来るの初めてなの?
 イスカ様は、こちらじゃなくて、あちらじゃないといけないんですよ。

 と、顔を真っ赤にして、男湯を指差す。イスカはユリと扉を交互に見比べて悩んでいる。

■街中(公衆浴場)
☆From:イスカ To:ユリ
こっちが「女湯」・・あっちは「男湯」・・。 うーん。なぜ女湯に入ってはいけないのだろう。謎だ。
(イスカ、困ってしまってユリの顔を見る。すると彼女が必死のまなざしで見上げている)
よし、わかったよ。(決心して男湯にすたすたと入っていく)

 そして十秒後・・・・

■街中(公衆浴場)
☆From:イスカ To:ユリ
(イスカ、顔を赤くして出てくる)
ユリ、ちょっと話し合おう。どうしても私はこちら(男湯)に入るべきなのだろうか? なぜユリと一緒に入ってはいけないの?

■街中(公衆浴場)
☆From:ユリ To:イスカ
(「一緒」といふ言葉を聞いて、ユリはたちまち赤面する。  それは湯気が目に見えるくらいに(^^;)
 い、いくらイスカ様でも、駄目なものは駄目です。
 人間の世界の決まりではそういう風になってるんです。
(上目使いでちらりとイスカを見る。そして、少しためらいながら...。)
 そ、それに.....。
 な、なんでもないです。本当に、今のは気にしないで。(^^;

■街中(公衆浴場)
☆From:イスカ To:ユリ
“それに”何だい?
(まじめな顔で、ユリの瞳を間近にのぞきこむ)

 イスカに近寄られてますます赤くなるユリ。そのままあいまいな笑顔で誤魔化そうとする。

■街中(公衆浴場)
☆From:ユリ To:イスカ
 何でもないです....。本当に、何でもないから気にしないで。(^^;
 あはっ。

 うつむいてしまったユリの前で困ったように立つイスカ。見かねて番台から店の人が出てきた。

■街中(公衆浴場)
☆From:店の人 To:イスカ&ユリ
アンタ達、入るの?入らないの?そこ通り道だから邪魔よ。
何揉めてんだか知らないけど、ちょうど今なら混浴、誰もいないから、そっち入れば?ほら、行った行った。
あ、そうそう、公衆マナーは守ってちょうだいよ!

 何を考えたか最後の一言をつけて、2人を混浴へと追い立てた。

■街中(公衆浴場)
☆From:イスカ To:ユリ
とにかく、早くしないと時がうつる。いいから一緒に入ろう。 人間の世界の決まりは知らないが、女の私が女湯に入って いったい何の問題があるというの。さあ行こう!
(ユリの手をつかみ、強引に女湯へ向かう)

 イスカの言葉に、ユリが電撃に撃たれたように硬直する。

■街中(公衆浴場)
☆From:ユリ To:イスカ
 えっ?「女の私」?
 そ、そんな......。
(じわりと涙かが溢れ出す。そして、イスカの腕を振り払うと。)
 もしかしたら、と思っていたけど....。
 でも、でも.........。
(暫しの沈黙。するとユリは髪に飾ってあった一輪の花を取ると投げ捨てようと....。)
 こんな、こんな、花なんて要らない。こんな....花なんて....。
(胸の前で投げ捨てようとした花をそっと抱きしめてるとイスカに目をやる。)
 イスカ様は私の事をそうやって、そうやって、ず〜っと私の事をからかって、楽しんでいたのね。
 イスカ様のばかぁ〜〜。
(と、走り出すが、自分の足に躓いて倒れるぅ。)
 ふえ〜〜ん。え〜ん。え〜〜〜〜ん。

 道に倒れたまま、泣き出す。ユリの言葉を理解してイスカの瞳が大きく開かれた。

■街中(公衆浴場)
☆From:イスカ To:ユリ
ユリ・・もしかして、私のことを男だと思っていたの?
・・そうか、そうだったんだね。ああ、なんてことだろう。 私はれっきとした女だよ、なかなかそうは見てもらえないけど。 でも、まさかユリが誤解しているとは思わなくて・・。
だからね、けしてユリのことをからかっていたわけじゃないよ。 いいかい、女だろうが、男だろうが、そんなこと関係ない。 ユリはユリだし、私は私じゃないか!

 転んだユリを引き起こして、ぎゅっと抱きしめる。

■街中(公衆浴場)
☆From:ユリ To:イスカ
 え?
 イスカ.....様?
(おもいっきり抱きしめられ、涙に濡れた頬をほんのりと朱色に変える。)
 イスカ様、ちょっと、苦しいです。(^^;
(イスカの腕から抜け出すと.....。注)真顔で!)
 どうして、女の人なのに、あんな風に声をかけてきたんですか? しかも、このお花までくれるなんて........。
 誤解されるのが普通じゃないですか。
(そう言うと、ぷぃっと背中を向ける。)
[それに、それに、何だか、ごちゃごちゃしたこの気持ちどうしたら良いのよ。え〜ん。]

■街中(公衆浴場)
☆From:イスカ To:ユリ
ああ、誤解を招いてしまったのなら、謝るよ。 今まで話す機会がなかったけれど、 私は家の都合でずっと男として育てられてきたからね、 それで今でもそのときの癖が抜けないんだ。それでつい、ね。
だけどあの時は、ユリにはこの花がぴったりと心から思ったんだ。 だから、プレゼントしたんだよ。それだけ。
(ユリの正面に回りこんで、両肩に手をのせて)
ねえ、私はユリと一緒に冒険をはじめられて、 ほんとに良かったと思ってる。 もし私が男だったら、ユリをお嫁さんにもらいたいくらいだな。
どうかな、私たちこれからも仲良くやっていけるよね?

 そう言って、キラキラと星を閉じ込めたような瞳でユリをみつめる。

■街中(公衆浴場)
☆From:ユリ To:イスカ
(イスカにまじまじと見詰められて。)
[どきどき、そんなに見詰められたら私.....。]
(さらに、お嫁さんにとダメおしされて。純情な?ユリはまたまた真っ赤っかです。(^^;)
[あぁ、どうして、女の人なのにどきどきするんだろう....。私全然そんな気ないのに。おろおろ。]
 と、とにかく、お、お風呂早く入ってみんなの所に行きましょ。

 2人は連れ立って女風呂の扉をくぐった。

 風呂は湯気でもうもうとしている。
 ユリがまだ若干戸惑いながら脱衣所からタオルを巻いた状態で中へ入ってくる。
 タオルの裾からはすらりと健康的な足が伸び、傭兵生まれにもかかわらず実戦経験0だけあって、傷もひとつ無く綺麗な肌をしている。
 イスカはさっぱりとあまり人目を気にせず中へ向かった。スレンダーな身体に鎧の上からは想像できない豊かな胸が揺れている。  湯船につかると、白い肌がほんのり紅を差したように上気する。
 恥ずかしそうにしていたユリも廻りの開放的な様子にだんだん慣れ、笑顔がこぼれるようになり、2人はゆっくりと風呂を堪能した。

 風呂上がりに綺麗好きなユリは、肩の空いたローマ風の服に着替え、濡れた長い髪を丁寧にタオルドライして身だしなみを整えると、 幸福の銀貨亭へと向かった。

(2人はパーティ合流(幸福の銀貨亭) へ・・・)

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