SW-PBM Scenario #88 目次

後処理(前編)


スカルノ邸 応接室

ソニアの家を出た後、まず依頼人であるミランダの元を訪れた。
■ミランダ To:ALL
お久しぶりです(^^)。
全然連絡が無いものだから少し心配してたんですよ?
上手く行ったんですね?皆さんのお顔を見ればわかります。

そういうミランダの顔も嬉しそうだ。
■ランス To:ミランダ
んー、実は・・・

ランスはこれまでの経過をミランダに説明した。
また,ローブの男達が薬を盗んだ犯人である可能性が高いことや、ローブの
男達の特徴も詳しく話した。ただし,イザベルがガレリアから薬を手に入れた方法や
ソニアが薬を使って夫を殺そうとした事は伏せておいた。
■ミランダ To:ALL
あら、ガレリアって・・・カレンさんの教え子ですよね?
本当に彼女が薬を買ってたのね。でも500ガメルで買われたなんてある意味ラッキーですわね(^^)。本当はその何十倍もしますもの。

■ナミキ To:ミランダ
何十倍っすか……ハァ。

イグレッタは思い出しながら納得できなかった事を、ランスの報告に付け足した。
■イグレッタ To:ミランダ&ALL
ローブの男達なんだけど…何か気持ち悪いのよね
行動が理解できなくて。
お金を儲けるわけでなくて、…そう、薬で誰かが死ぬのを待っているような…感じかしら?

■アンリ To:ミランダ
 しかも、めちゃくちゃ強そ〜だったし!!

■レイン To:ミランダ
 まあ、どっか行っちゃったからよく分からないけど。

■ミランダ To:ALL
でも何事もなくて良かったわ。ガレリアさんがちゃんと用法を守って使ってくれたおかげね(^^)。

ミランダはあやうく薬が殺人に使われそうになった事を知らない(^^;
その為か、盗んだ男達についてもそんなに気にしていないみたいだ。
■イグレッタ To:ミランダ
逃げた犯人の動機も分からないから
また、薬を狙う可能性があるわ
気をつける事ね

■ミランダ To:ALL
はい、これからはもっと気をつけて管理しますわ。
で、薬はどこかしら(^^)?回収していただけたのよね?

■ランス To:ミランダ
ええっと・・・(ごそごそ)
これです。

ランスはミランダに錠剤が入った瓶を手渡した。
見た目でも結構使われてしまった事がわかる。
■ミランダ
結構、使われてますね。ガレリアさんだいぶ痩せたでしょうね。
(ひい、ふう、みい・・・・・・・・・)
はい、数え終わりました。24錠残ってますね。
報酬は1錠160ガメルですから・・・ええと・・・
・・・・・・・・・
3840ガメルですね。
少々お待ちになって。

ややあって、大小いくつかの袋を持って戻ってきた。全部で3840ガメルだと言う。
■ランス To:ミランダ
おおきに〜

ランスは報酬を丁重に受け取り、中身を確認した。
■ランス To:ミランダ
ところで・・・お願いがあるんやけど・・・。
さっき話しの中で出てきたガレリアっていう娘には、
この薬は綺麗さっぱりなくなったという事にしといて
もらわれへんやろか。あの娘にこの薬もたすのは
色々な意味で不安やし・・・・

■イグレッタ To:ランス&ミランダ
今ある薬は、渡す訳にはいかないけど
完成品を正規に買うならいいんじゃない?
どうしても欲しいと言ったら、紹介してもいいかしら?

■アンリ To:イグレッタ
 ま、紹介するのは本人のタメには良くなさそ〜だけどネ♪

■ミランダ To:ALL
彼女がまだダイエット薬を欲しがってたら、どうぞ紹介して下さい(^^)。私が思うに、多分もう薬の必要も無いほど痩せていると思うのですけれど。

何も知らないミランダはにっこりと笑った。
■ナミキ
(それは…)

■レイン
(どうかな…)

■ミランダ To:ALL
では、この度は本当にありがとうございました。
もし機会がありましたらキャロリン村に遊びに来て下さいね。
色々サービスいたしますわ(^^)

■アンリ
色んなサービス・・・何があるのカナ?ドランブイ、一年分とか・・・いらな〜い。ご飯食べられないの嫌だもん!!

■ナミキ To:ミランダ
あたしはぜひぜひ。機会がなくてもそのうちいくわ。

■ランス To:ミランダ
ほな,ご機嫌よう・・・

冒険者を見送ると、彼女もまたキャロリン村に戻る旅支度をし始めた。
クロード邸 イザベルの部屋

クロード邸に戻った頃には既に日は落ちかけ、イザベルは学院から帰宅していた。
イグレッタがソニアからの手紙を渡す。
■イザベル To:ALL
・・・そう、そういう事だったの。
ご苦労さま。

手紙を読み終えるとそう声をかけた。
■イザベル To:ALL
ソニアは”一生かかって盗んだ薬の代金はお返しします”なんて書いてるわ。
馬鹿よね。もともと私のものじゃないと言うのに。

苦笑する。
■アンリ To:イザベル
 んじゃ、退職金代わりダヨとか言ってあげれば〜?

■イザベル To:ALL
クルニエや執事には私から話しておくわ。
代わりの女中なんていくらでも見つけられるもの。そう大事にはならないでしょう。

■イグレッタ To:イザベル
代金を持ってきたらどうするの?

■イザベル To:ALL
いつか彼女が訪ねてきたら?
もちろん受け取らないわよ。
今すぐ伝えてあげたい気もするけど、働いてお金を貯めるのは良い事よね?
向こうから来るまで放っておくわ。

手紙を渡し、話が一段落すると、イザベルは机を引き出しから小袋を取り出し、ランスに声をかける。
■イザベル To:ランス
あなたがリーダーだったかしら?
これ・・・少ないけど私から。
迷惑料よ。

その・・・ガレリアにこの話は伝わるのかしら?

うそ。本当は口止め料(^^;。
■ランス To:イザベル
ガレリアなぁ・・・うーん,わいらは黙っとくつもりやけどな。

とかいいつつ,しっかり迷惑料を受け取る。
イザベルもちょっとほっとしたようだ。
■イグレッタ To:イザベル
少しは仲良くしてあげたら

■アンリ To:イザベル
 うん、そーだよ!!
 だって、仲がよければ今回みたいなことは起きなかったヨ?まぁ、死にかけるのもいい経験だったカモしんないけどサ・・・。

■イザベル To:イグレッタ、アンリ
おせっかいな人達ね!
仲良くしたいと思ったらするわよ。指図しないで。

何がいけなかったのか・・・赤くなって怒る(^^;
■イザベル To:ALL
で、ではごきげんよう。
二度と会わないといいわね。

本気なんだか冗談なんだか・・・。
冒険者達は数日居座ったクロード邸を立ち去り、懐かしい銀の網亭へと向かった。



連絡先:かなめ
E-mail: kaname@yk.netlaputa.ne.jp