SW-PBM Scenario #88 | 目次 |
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クロード家 客室その1 |
調査8日目の朝―――クロード家の客室でランス、アンリ、レイン、ヴィトリス(つまり男連中)は目を覚ました。
家族向けの部屋なのだろうか、広い部屋にベッドが4台あり、全員がふかふかの羽毛布団で寝ることが出来た。
■ヴィトリス To:ALL |
ふぁ、おはようございます。 どうも、柔らかすぎる布団ってのも、逆に落ち着きませんねぇ。 |
■アンリ To:ヴィトリス |
そぉ〜?オレ、めちゃくちゃ楽しかったヨ〜♪ ほらほら!!ベットの上で泳げるの〜☆しかも、ジャンプし放題!! |
人様の家のベットの上で大暴れし始める。
■ランス To:アンリ |
ぐぇっ ななな、なんやぁ!? |
犠牲者、其の一。
■アンリ To:ランス |
アレ?なんか踏んだ・・・?気のせいだよネ〜♪わ〜い!! |
更にジャンプ!!全てのベットの上を飛び回り床を転げまわり、好き勝手し放題!!
■ランス To:ALL |
うぐぐ、とりあえず皆で怪しい奴を探りにいこか・・・ |
アンリに踏まれた腹をさすりながら部屋を出た。
クロード家 客室その2 |
同じ頃、隣の客室ではイグレッタとナミキが目を覚ましていた。
■イグレッタ To:ナミキ |
起きた? |
そのまま、ベッドから下りると、素早く仕度をする。
■ナミキ To:イグレッタ |
ん……起きた。……ねむぃ。 |
■イグレッタ To:ナミキ |
行きましょう |
■ナミキ To:イグレッタ |
……ん(まだ眠気まなこ)。 |
客室のドアを開いた。
そして隣の男性陣の部屋をノックする。
■アンリ To:外の人 |
は〜い!!起きてるヨ〜♪オレはネ☆ |
バタバタ扉に向かって走っていき、勢いよく扉を開ける。
■イグレッタ To:男性陣 |
起きれたようね |
■ランス To:イグレッタ |
そこの元気爆発してる輩のおかげでな・・・(;_;) |
部屋の中をチラリと見て
■イグレッタ To:ランス |
便利じゃない |
■ナミキ To:ランス |
感謝しなくちゃね。ふわぁ〜あ……。 |
クロード家 食堂 |
食堂で皆が朝食を取っていると、少し遅れてイザベルが入ってきた。
■イザベル To:ALL |
おはよう。 昨日はよく眠れたかしら? 私の方はおかげさまでぐっすりよ。 外から誰かに見られてたと言う気配も無くなったしね。 寝坊もしてしまったし、今日は学院はお休みする事にするわ。 あなた達はどうするの? |
■イグレッタ To:イザベル |
一応6人の女中に話しを聞きたいわ あと、あなたの部屋を念のため調べたいわね 何か手がかりがあるかも知れないでしょう |
■イザベル To:ALL |
全員を一度に呼ぶのは・・・彼女達もお仕事中だし、難しいわ。 一人づつ私の部屋に呼びましょうか? 私の部屋の調査はよろしくお願いするわ。ただし、調査が終わったら少し休ませてもらうわよ。 |
■イグレッタ To:イザベル |
私は、それでいいわ |
■ヴィトリス To:ALL |
僕もよいですよ。 |
■アンリ To:イグレッタ&ALL |
お仕事の邪魔しちゃいけないもんネ〜♪ |
■ナミキ To:イザベル |
ん、お願いするわ。 |
■ランス To:イザベル |
んじゃ、そういうことで、宜しゅうたのんます。 |
クロード家 イザベルの部屋 |
全員でイザベルの部屋にやってくると、女中を呼ぶ前にまず自分達でもう一度薬が無いか調べる事にした。
イグレッタは何も見付ける事は出来なかったが、外の木を登れば、窓から部屋の中を覗けるだろうと思った。
一応、辺りを見回すが、誰も潜んでいなさそうである。
アンリも探してみたが、やはり見つからない。アンリで駄目ならこのパーティの誰が探してもやはりここには無いのかも・・・。
そして、女中を一人づつ呼び出し、薬の事を聞いてみる。
ここはレインの提案どおり、「実験で使う薬品を預かっていたが、無くなったが知らないか?」と言うように聞いてみる。
これには全員が知らないと答えた。
ピリオーネとソニアにはもっと具体的に、掃除中、花瓶に入った薬の瓶を見なかったかと聞くが、二人とも知らないと答える。ピリオーネは憤慨し、ソニアは少し怯えてるようだった。
■イグレッタ |
(何故怯えるわけ?) |
イグレッタは少し不審に思った。
昨日、給仕をしてくれたケリとクレイシェルはと言えば、噂好きのケリは目を輝かして応答し、おっちょこちょいのクレイシェルの方は自分が責められているわけでもないのに、半べそ状態であった。
「痩せたい」が口癖と言うドーラは、確かにイザベルの話にあったように体格の良い女性で、痩せたがるのもよくわかる。しかしガレリアのように本気で思っているわけではなく、ただの口癖らしい印象を受けた。
女中頭のクルニエには女中全員の事も聞いてみた。彼女の話ではソニアがちょっと元気が無いように見える他は、全ていつも通りだと言う。
そして、クルニエからはもう1つ重要な事が聞けた。これは女中全員に聞いていたことだが、彼女はローブの男を目撃したと言う。
それも昨日の夜、イザベルの部屋のすぐ下にあたる庭でである。クルニエが呼び止めようとした時には既に消えていて、彼女は幻覚でも見たのだろうと思い、大事にしなかったらしい。
■イグレッタ |
(昨日、同じ敷地にいたですって!!) |
■ナミキ To:イグレッタ |
……さて、接触をもっていたのは誰なのかしらね。 |
■アンリ To:ナミキ |
もしくは、誰ももってなんかいなくて、ただモグリンが薬を盗むために様子を見ていたとかカモ・・・。 |
■ナミキ To:アンリ |
そっか。そういう考え方もあるか。 |
■イザベル To:ALL |
薄気味悪い話だわ・・・ローブの男だなんて。 ・・・ さ、少し休ませてちょうだい |
イザベルはクルニエを下がらせると、冒険者達にも部屋を出て行ってくれるように頼んだ。
■イグレッタ To:イザベル |
まだ、どこかに潜んでいる可能性もあるから、気をつけていて |
イザベルの部屋を出る一行。取り合えず全員イグレッタとナミキの部屋へと戻って行く。
(男性陣の部屋は一晩で散らかってしまったので(^^;)
■ランス To:イグレッタ |
(他の人に聞こえないよう、ひそひそ声で) さっきの女中、一人怪しいのがおったけど・・・判ったか? |
■イグレッタ To:ランス |
ソニアでしょ |
■ランス To:イグレッタ |
そうや。あまりにも挙動不審やからな・・・後で色々 聞いてみなあかんな。 |
■アンリ To:ランス |
みんなが怖かったダケだったりして〜♪ |
■ナミキ To:ランス、ALL |
そうね。とりあえず聞き込みするしかないわね。 |
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