SW-PBM Scenario #88 | 目次 |
前 | 次 |
クロード家 イザベルの自室 |
レインはたった一人イザベルの自室に通された。(途中はGMの都合により省略(^^;)。
自室と言っても、スカルノ邸の応接間ぐらい広い。部屋の奥にベッドとサイドテーブル、机などがあり、手前には小さいながらもソファセットが置いてある。
イザベルはソファに腰をかけると、レインにも座るように促した。
■イザベル To:レイン |
お茶を入れてあげられなくてごめんなさいね。 |
これは”さっさと済ませて”の合図(笑)?
女中を呼ぶ気は無いらしい。
■レイン To:イザベル |
ううん、お構いなく。 |
■レイン To:イザベル |
それで、薬は? |
直球(笑)
■イザベル To:レイン |
・・・あなた、ガレリアに雇われた探偵なの? 彼女はいくら出すと言っているのかしら。 |
レインの質問は無視された(笑)
■レイン To:イザベル |
はずれ。まあなんていうかね、元の持ち主、かな。 盗まれたものが巡り巡ってガレリアのところに行っちゃったんだけど。 |
そこでちょっと言葉を切って、イザベルの方に少し顔を近づけてじーっと見ます。
■イザベル To:レイン |
なっ、なによ?! |
小娘らしく動揺(笑)。
■レイン To:イザベル |
命に関わるから取り返して欲しいって。あのやつれ薬。 |
■イザベル To:レイン |
(なんだ) ダイエット薬でしょ?ガレリアが急激に痩せるなんておかしいと思ったのよ。 |
すくっと席を立ちます。
■イザベル To:レイン |
薬は返すわ。あんなのこりごりよ。 実はもう飲んでないの。 |
話しながら部屋の奥へ
■イザベル To:レイン |
・・・薬を返しても私はどこかへ訴えられるのかしら? 私が盗んだと言う証拠は何かあった? |
サイドテーブルの横まで来て、レインに確かめます。
■レイン To:イザベル |
どうして僕が君に声を掛けたと思ってるの?盗んだところを誰にも見られなかったと思ってる? |
■イザベル To:レイン |
・・・あの視線はあなただったのね。 目撃したってだけで、物的証拠は何もないのね。 まぁ、いいわ。今更ごちゃごちゃやる気力もないもの。 持って行って。 |
そう言って、サイドテーブルの上の空の花瓶を手に取ると、逆さまにひっくり返す。
・・・・・・・・・・・・
何も起きない。
■イザベル |
??? 無い・・・わ。 |
■イザベル To:レイン |
昨日の夜まで、確かにここに入れてたのよ。 今更隠したりしやしないわ、本当よ。 |
■レイン To:イザベル |
………(じーーーー) |
顔をのぞき込むようにして―――
■レイン To:イザベル |
………あのさ、何錠飲んだ? |
■イザベル To:レイン |
? (1回2錠で、昨日の夜まで飲んでいたから・・・) 14錠よ。それが何?まだあったんだから。 |
■レイン To:イザベル |
飲み始めたのはいつから?ちゃんと食事はしてる? |
イザベルにはレインが何を気にしているのかがわからない。
■イザベル To:レイン |
・・・飲み始めたのは3日前の夜から。食事はほとんどしてないわ。食べ物を見るとムカムカしてしまうんだもの。 あの根性無しのガレリアが、よくこんなもの飲めたと思うと感心するわよ。 |
■レイン To:イザベル |
分量を守って飲めば平気らしいよ。で、薬は? |
■イザベル To:レイン |
書かれてた通りに飲んでたわ(むかっ)。 薬、瓶ごと無くなってしまったから返せないわ。悪いけどお引取り願える? 探してもいいけど、屋敷の者に不審に思われないようにお願いするわ。 |
ふらふらとベッドに腰を落とす。気力で持ってはいるが実は立っているのも辛いはずだ。
■レイン To:イザベル |
その花瓶の中に入れてたんでしょ?君以外に誰か持ち出しそうな人はいる? あのね、さっきも言ったけど、分量を誤ると危険な薬なの。 もし、致死量以上一度に飲むと… |
そう言いながらベッドの方に近づいて、中腰になって声を落とします。
■レイン To:イザベル |
ものが食べられなくなる。徐々に衰弱する。最後には… |
更に声を落として
■レイン To:イザベル |
餓死。 |
これを聞いたイザベルはますます顔色を悪くします。
■イザベル To:レイン |
が、餓死? もう薬飲んでないのに? |
しかし、自分でも気づいている。薬を飲んでから丸一日以上経っているのに未だに物が喉を通らない。
■レイン To:イザベル |
それがね、多分一番最初の持ち主から盗んだ奴が入れたんだと思うんだけど、説明書。偽の。あれって本当は1日3錠までしか飲んじゃいけないんだ。 3日で14錠も飲んだらちょっと多いんじゃないかなぁ… まあ、ほら、僕もできる限りのことはするから… |
そう言って、ちょこんとイザベルの横に腰掛け、にこっとほほえみます。
イザベルにはレインの姿が悪魔に見えるかも(^^;;;
■レイン To:イザベル |
思い残したこととか、ある?聞いてあげる。 あ、でもせっかくだから薬を探すのも手伝ってくれると嬉しいな。死んじゃう前に。 |
■イザベル To:レイン |
ひ、人を勝手に殺さないでよ!私はまだまだ生きるんだからっ |
まぁ、このぐらいの元気があればなんとかなるかもしれない(^^;
■イザベル To:レイン |
協力するから助けてよ・・・?(すがるような目) えっと・・・薬ね。私以外にこの部屋に入れる者は・・・女中ぐらいかしら。毎日部屋を掃除してるはずよ。 お父様やお母様ももちろん入れるけれど、めったに部屋まで来られる事はないわ。 |
女中と言っても、その数は一人二人ではない。
■レイン To:イザベル |
君が薬を持ってるって知ってるのは、他に誰かいる? |
■イザベル To:レイン |
いるわけないじゃない。話さないわよ、こんな事。 |
■レイン To:イザベル |
ふぅ…参ったなぁ。 誰が持っていっちゃったのか知らないけど、もしあの偽の説明書を信じてたくさん飲んじゃったりしたら… 死んじゃうのはできれば君一人だけで済むと助かるんだけど。 |
■イザベル To:レイン |
酷い・・・あなた楽しんでるでしょ?! |
■レイン To:イザベル |
あ、ところで、まだまだ生きるとか思い残すと後で化けて出そうだから、困るなぁ。 あと、美味しいものをお腹一杯食べるとかも無理そうだし、可愛いお嫁さんになるとかも無理だと思うよ。 |
■イザベル To:レイン |
私にどうしろと言うの? 何か要求があるならはっきり言いなさい! |
■レイン To:イザベル |
要求?ほんとに言っていいの?後悔しない? |
■イザベル To:レイン |
構わないわ。 私はぐだぐだ回りくどいのは好きじゃないの。イライラするのよ。 |
もともと短気な性格なのだろうが、レインとの会話のせいで焦りを感じてもいるようだ。
■レイン To:イザベル |
わあ、こんなところにおあつらえ向きにベッドがある。 |
わざとらしく言いながら腰掛けているベッドをぽんぽんと叩くと、耳に息がかかるほど口を近づけて囁くように言う。
■レイン To:イザベル |
靴を脱いで、横になって。 |
■イザベル To:レイン |
はっ? なんで、そんな事―――? !! あ、もしかして、あなた医者の心得があるとか? |
良い風に解釈。(と言うかそう願ってるので信じてしまう)
言われるまま靴を脱いで横になります(笑)。
■レイン To:イザベル |
ないよ。 そりゃ、僕だって健全な男で、このシチュエーションでどうするかって…どうすると思う? |
それを聞いてイザベルはがばっと飛び起きる。
ちょっと前まで倒れそうだった人間の動きとは思えない(^^;
■イザベル To:レイン |
なっ、なっ、なんですって―――(わなわな) わ、私は病気なのよ? あなたは薬を探してるんでしょ?こ、ここでこんな事してる場合じゃ――― ひ、人を呼ぶわよ。 |
真に受けた(哀れ)。
■レイン To:イザベル |
(くすくす) 無理強いはしないよ。でも、化けて出ないでね。 |
■イザベル |
化けて出るわよっ! |
キッとレインを睨み付ける。その目には涙が―――
■レイン To:イザベル |
で、どうするの? 横になって、目をつぶって、身体の力を抜いて、じっとしてるだけだよ。ほら、観念したら?抵抗しないなら…痛くしないから。 |
前 | 次 |