SW-PBM Scenario #88 目次

スカルノ邸 カレン嬢


再び スカルノ邸

 調査2日目。イグレッタはまたスカルノ邸に来ていた。今度はスカルノ夫人ではなく、娘のカレンに会うためだ。
 しかし昨日と一番違うのは、お目付け役がナミキではなくレインに変わった事かもしれない・・・。

 昨日と同じように応接室に通されると、やはりメイドがお茶とお菓子を持ってきた。(今日のお茶はアプリコットティー、お菓子はブランデーケーキだった)
 メイドが下がるとほぼ同時に、ミランダがやって来た。
―――もう1人女性を連れて。
 顔はあまり(スカルノ夫人に)似ていないが、この人がカレンだろう。歳の頃はミランダと同じぐらいか、それより少々上かもしれない。三角塔で教師をしていると言うだけあって、スカルノ夫人の派手な印象は受けない。長い黒髪は後で1本に結んでいる。
■ミランダ To:カレン
カレン様、こちらが冒険者のイグレッタさんとレインさんです。
私の為に申し訳ありませんが、御協力をお願い致しますね。

■ミランダ To:イグレッタ、レイン
おはようございます(^^)。イグレッタさん、レインさん
こちらがカレン様です。

紹介を受けて軽く一礼。
■イグレッタ To:カレン
イグレッタ・マロックです

■レイン To:カレン
 レインです。

■カレン To:イグレッタ、レイン
カレン・スカルノです。
よろしく。

にっこりと微笑む。教師が生徒に笑い掛けるような感じだ。
■イグレッタ To:カレン
お話を伺いたいのですが

これが無難だと思っているのか、挨拶が昨日と同じだ。(笑)
■カレン To:イグレッタ
はい、どうぞ。

にこにこしながら、冒険者の質問を待っている。この人は生徒からの質問も喜んで聞くタイプの人だろう。
■レイン
(う…学院の先生と話してるみたい…)

苦手だな〜と思う。それが表情に表れてしまったか?
カレンは見逃さなかった。
■カレン To:レイン
はい、レイン君―――さん
質問は(^^)?

■レイン To:カレン
 う…ええと………

視線でイグレッタに助けを求めます(笑)
■イグレッタ To:レイン
!(何にこっち見てるの?)

しばしの沈黙の後
■イグレッタ To:カレン
最近、身の回りに急に痩せられた方はいますか?
そのような噂を聞いた事は?

■カレン To:イグレッタ
急に痩せた人・・・。
・・・思い当たる人がいますね。私も心配していたところです。

■イグレッタ To:カレン
その方について教えて頂けますか?

■カレン To:イグレッタ
・・・痩せた太った・・・などと言う個人的な情報をそう簡単に人に教えられますか?
何故あなたにはその情報が必要なのでしょう?

先生にちゃんと説明して下さい(笑)
■イグレッタ To:カレン
使用を間違えると危険な薬を、そうと知らずに入手した可能性のある人を追っています。
使用後の特徴は、急に食が無くなる。急に痩せる(だったかしら?)そうです。
私達はそれを回収するため情報を集めてるのです。

■カレン To:イグレッタ
どのように危険なのかしら?命も危ういですか?

・・・実は私の生徒なのですけど、女の子ですからね・・・その・・・わかるでしょう?
デリケートな年頃ですし、へたにダイエット薬の事などを聞けばとても傷つけてしまうわ・・・。

この冒険者達にはたして、名前を教えても良いのかどうか・・・カレンは悩んでいた。
■レイン To:カレン
 一度に飲むと命に関わるらしいから…

■カレン To:イグレッタ、レイン
そんなに危険な薬なのですか・・・。
・・・わかりました。
あなた方を信頼しましょう。ガレリア・ルーデンスよ。14歳。
慎重にお願いしますね。

■イグレッタ To:カレン
はい(できるだけ…)。
どのようなお嬢さんなんでしょう?
住いの方は?

■カレン To:イグレッタ
貴族のお嬢さんでね、大人しい感じの方ね。
その・・・少し体格が良くて、それが理由かは知りませんけれど同じ教室のお嬢さんがたから、からかわれたりしてたわ。
住まいの方は割とここから近いわね。

カレンは口頭でルーデンス家の場所を説明する。
■カレン To:イグレッタ、レイン
・・・必要だったらメモをお取りなさいね。

やはり教師(笑)
■イグレッタ To:カレン
……。
(そんな道具もってないわ…)

じろりとレインを見て。
■イグレッタ To:レイン
(小声)だ、そうよ

■レイン
 ん…メモ………

■イグレッタ To:カレン
最近、痩せる薬について何か耳にした事は?

■カレン To:イグレッタ
今あなた方から聞いた”危険なダイエット薬”と言うのが最新よ。

カレン流の冗談らしい。
■イグレッタ To:カレン
…確かに。
その他の薬の話しは聞きませんでしたか?

■カレン To:イグレッタ
キャロリン村のドランブイなら知ってますけれど。

ミランダの方を向いて、にこっと微笑む。
■イグレッタ To:カレン
その話はいつ頃?
結構有名なんですか?

■ミランダ To:イグレッタ
すみません、その話はこの事件の起こる前の話だと思いますわ(^^;
スカルノ夫人が前にキャロリン村に訪れていらっしゃるので、それで―――

ミランダが思わず話に割り込んできた。
カレンも頷いている。
■カレン To:イグレッタ
キャロリン村のドランブイについては、名前程度なら結構知られている話ですよ。

■イグレッタ To:カレン
他の薬の話はありませんか?

■カレン To:イグレッタ
今のところドランブイより有名、もしくは効果の強い薬の存在は知りません。
はっきり申しあげてミランダさんには悪いですけれど、あまりダイエットには興味が持てないですしね。

確かに必要なさそう・・・。カレンは細身である。(それを言うならスカルノ夫人だって決して太ってはいない)
■イグレッタ To:カレン
教えて頂いた生徒さんが、探している薬を使っていない事も考えられますので
また、当てはまる噂など聞かれた場合は、教えて頂けますか?

■カレン To:イグレッタ
わかりました。
何度も言いますが本当に慎重にお願いしますね。
薬を使っていても使って無くても”ダイエット薬を使ってたでしょ?”なんて疑われればとても傷ついてしまうでしょうから・・・。

■イグレッタ To:カレン
協力ありがとうございました。




連絡先:かなめ
E-mail: kaname@yk.netlaputa.ne.jp