SW-PBM Scenario #88 目次

あばら家、家宅捜索


オラン郊外 あばら家

 調査2日目。アンリは盗賊ギルドで得た地図を頼りに、ローブの男がいると言う、あばら家を探していた。何かあった時の為に、ランスとナミキも一緒である。
■ランス To:ALL
おっかしぃなぁ・・ここらあたりの筈なんやけど・・。

もう一度地図を見直すランス。アンリが書き写してきたという地図は、目的地の他にも色々書き込んであったりするので何かを見間違えたのかも・・・
■アンリ To:ランス
 オレのせいじゃないよ!!オレはただ地図を丸写ししてきただけなんだから!!

ぷぅ〜っと頬を膨らませて抗議する。
■ナミキ To:アンリ、ランス
(面倒くさそうに)ハイハイわかってるわよ、それよりさっさと探して頂戴。
………。
ところでさ、ランス。あたしががさ入れに選ばれた理由ってなに?

■ランス To:ナミキ
ん?いや、そ、それはその・・・・
学院の方は魔術師なレインの方がええなぁと思うて
ナミキを選んだんやけど・・・
なんで?

この男も素直ではないらしい。
■ナミキ To:ランス
ん〜べっつにぃ……。

ちょっと不満そうな顔。
■アンリ To:ランス
 しかも、ナミキのお姉ちゃんと一緒に居たかったって? あれ?もしかして、オレってお邪魔虫〜?
 きゃ〜!!どうしよっかなぁ〜♪

めちゃくちゃ、楽しそうに囃し立てる。
■ランス
(///) ・・・・・。

赤面したまま黙り込む。図星か?(笑)
■ナミキ To:ランス
アンリィ〜〜〜?
あんたもなにだまってんのよ、まったく。
ど〜せ、あたしがいた方が相手脅しとかしやすいとか思ってるんでしょ。
まぁ、別にいいけどね……。

ぷいとうしろを向いて歩きはじめるナミキ。
とかなんとかいいつつも、ちょっとうれしそう?
■アンリ To:ナミキ
 ちぇっ・・・ナミキのお姉ちゃん、ホントのこと言うとすぐ怒るんだから!!
 雷さんが落ちる前にお家を探すのら〜♪

■ナミキ To:アンリ
ほんとのことってなによ?
あ、こら、待ちなさい!!

■ランス To:ALL
よっしゃ、遊びはそこまでな。
どうやら、あれらしいで・・

 途中、少し迷いながらも、なんとかそれらしい建物を見つける事が出来た。その建物は・・・家と言うより、小屋と呼んだほうが良いかもしれない、粗末なものだった。”あばら家”と言って良いだろう。
 この家の周りがみんなこんな感じだ。ドアの無い家や壁が壊れた家、屋根が一部落ちている家まである。本当にこんな所にいるんだろうか?
 しかし、目指すあばら家の扉には盗賊ギルドの者にしかわからない、暗号が書かれていた。・・・やはりここなのか。
■アンリ
 おぉ〜!!ここに輝くはギルドの印〜☆
 秘密の暗号だ〜♪ってことは、やっぱここだよ!!

ボロボロの家をびしっと指さす。
■ランス To:ALL
・・『いかにも』ってな雰囲気やな。

■ナミキ To:ALL
中の様子わかる?

扉の中の様子を伺ってみるが・・
■ランス To:ALL
よーわからんわ・・・
どっかで扉が軋む音がやかましい・・

ランスには判らなかったようだ。
■アンリ To:ALL
 オレも聞いてみよっと♪期待しちゃダメだよ〜☆

わざわざ、帽子を脱いで聞き耳をたてる。
■ナミキ To:アンリ
あんたの専門でしょ。がんばりなさいな。

■アンリ To:ALL
 だっめだぁ〜!!人の声は聞こえないや☆さっぱ、るんるん〜♪
 ギギィ〜って軋む音は聞こえるんだけどなぁ・・・この家、壊れたりしないカナ?
 ま、いいけど・・・そんで、どうするの〜?突撃ィ〜!!ってする?

■ナミキ To:ALL
一応あたしも聞き耳たててみる。

アンリに駄目なものはナミキでも駄目(笑)。やはりわからない。
■ナミキ To:ALL
まあ、あたしに聞こえるわけないか。
でもいきなり突撃するってのはやばくない?
はじめはそっと中に入って、気づかれなければOK。
見つかったら適当に商談とかの嘘ぶっこいて中に入れてもらうとかはどう?

かなりアバウトな案。
■ランス To:ALL
確かにいきなり突撃っちゅうのはやめといた方がええな・・・。
んじゃ、ナミキ案でいこか。アンリ、できるだけ音たてんと、
扉を開けるのはできるか?

■アンリ To:ランス
 ナミキのお姉ちゃんがサイレンス・・・だっけ?あの、音が聞こえなくなる魔法をかければ絶対に大丈夫だよ♪
 ま、それは冗談として・・・とりあえず、できるだけ立てないようにする〜☆
 でも、ランスの足音がすでにうるさいかもね!!

■ランス To:アンリ
 ま、その時はその時でなんとかなるやろ・・。
 魔法つこたらバレるかもしれんし、とりあえず正攻法で
 行こや。

■アンリ To:ランス
 OK〜♪ランス達も出来る限り音立てないでついて来てネ☆

普段のバタバタした様子からは想像できないほど慎重に扉に近づき、鍵を調べる。
もともと鍵はかかってなかったようだ。ゆっくりと扉を開き始める。
アンリの巧みな技により、扉は音もなく開いた。
■ナミキ
さすが、本職。やるわね。

■ランス To:ALL
よっしゃ!ええ感じや!
・・・と、中は誰もおらんかな?

部屋の中には誰もいない。
粗末なカマドとテーブルと椅子があるだけだ。
■ランス
む・・・奥にもう一部屋あるんか・・・

入って左手すぐに扉が1つある。どうやら、もう一つ部屋があるらしい。
■ランス To:アンリ
アンリ、あそこの扉まで行って中に誰かおるか
確認できるか?

■アンリ To:ランス
 うん、いいヨ♪

足音を忍ばせて扉に近づくと聞き耳を立てる。しかし、何も聞こえてこなかった。
■アンリ To:ALL
 いないみたいだよ♪扉、開けちゃうよ?いいよネ?

■ランス To:アンリ
あ、ちょい待て!

■ナミキ To:ランス
聞いてないわよ。

ランス達が答える前にばっと扉を開けてしまう(笑)
奥の部屋は寝室だったようだ。粗末なベッドが2つある。それと比較的新しい毛布がそれぞれのベッドに1枚づつ。
人はいない。
■ランス To:アンリ
あ〜あ・・・ま、誰もおらんかったみたい・・ん?これは・・・

ランスはベッド上の毛布を調べた。1枚はまだ暖かく、もう1枚はすっかり冷え切っていた。―――と言う事は?

その間にアンリは周辺の物を漁り始める。
■アンリ To:ランス
 どったの?眠いの〜?

■ランス To:アンリ
どうやら、今し方までここに誰かおったみたいやな・・・。
手がかりになるようなもんは残ってないかな?

とか言いつつ、ベッドの下を覗いてみる。
■アンリ To:ALL
 なんか、物売って高い金もらったとしたら貧乏すぎない〜?
 どっかに、隠してあるのカナ〜?

寝室と玄関のあった部屋を行き来しながらそこら辺を手当たり次第に漁る。
■ナミキ To:ALL
ん〜汚っぽいなぁ……。
がんばって探して頂戴。

■アンリ To:ランス
 ベットの方はランスに任せるから、しっかりへそくりを探してネ!!

■ナミキ To:アンリ、ランス
へそくり!?
ランスっ、気合い入れて探しなさいっ。

■ランス To:アンリ
 へそくりへそくり・・・っと。
 おおっと、こいつぁ・・・

ランスはもう一つのベッドの枕下に革袋を見付けた。
■ランス To:ALL
へそくりらしきもんを見付けたで(笑)

革袋には500ガメル程のへそくり(?)が入っている。
■ナミキ To:ランス
よくやったわ、ランス!!

■アンリ To:ランス
 わぁ〜い!!へそくり〜☆
 本当は人様の物を取っちゃいけないんだケド、オレは盗賊だからいいのだぁ〜♪
 臨時収入げっとだぜぇ〜!!

一気に勢いづいて床周辺などに他にへそくりがないか探し始める。
しかし、流石にそうそうお金が落ちているはずもなく・・・。
落ちているのはゴミばかりである。・・・が、そのゴミの中に1枚の小さな羊皮紙を見つける事が出来た。
■アンリ To:ALL
 あっ!!見てみて!!羊皮紙を発見〜!!
 オレが読めない字でなんか書いてあるよ〜♪

ひらひらとさせながらナミキに手渡す。
■ナミキ To:ALL
はいはい。えっとどれどれ……。
"食前に1錠飲むこと。1日3錠まで。飲みすぎると危険です”
だってさ。
なんか、依頼書の文字と似ている感じね。

ナミキが内容を読み上げると―――

キィ・・・バタンッ

その時、突然背後で扉が閉まった。
風だろうか?

■ナミキ To:ALL
ん? 風かしら。

■アンリ To:ナミキ
 もしくは、曲者かもネ♪

いちおう、しまった扉の前にいって扉をあけて外をのぞいてみる。
すぐに覗くと、視界の隅にローブの男が映った。
男は駆け足で立ち去り、すぐに見えなくなる。
■ナミキ To:ALL
うぇっ、ほんとに曲者。

■アンリ To:ALL
 わぉ!!曲者の方だったよ!!どうしよっか?
 オレじゃあの距離で追いつくのなんてできないヨ?

■ランス To:ALL
いや、多分わいらの足じゃ追いつけんやろ・・・
奴は外に逃げたように見せ掛けといて、この家のどこかに
潜んでたんやろな。で、わいらを確認してから姿を消した・・

■ナミキ To:ALL
そんなところかしらね。
それにしても残念。今逃げたやつ捕まえられたらもうお仕事終了だったかもしれないのに。
ま、でもここにいたヤツが薬泥棒と関係があるのは間違いなさそうね。

■ランス To:ALL
ま、逃がしたもんはしゃあない・・とりあえず
宿にもどろか。




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