”墜ちた都市”・外円部「歌姫の宮殿」近辺 |
遺跡の近くに今日の野営の場所を決めた冒険者達。
下調べをするコリューンらを見送り、残ったガイ達はテキパキと野営の準備を始めた。
それを一緒に手伝っていたユリアだったが、やはり気になるのか何度も遺跡の方に目をやっていた。
■ エレボス To:ユリア |
やはり気になりますか? 遺跡の中はダメですがコリューン達の所までなら私が連れて行きますが? |
エレボスの言葉にユリアは期待をしたような目でエレボス、そしてガイとジェスタを見ます。
■ガイ To:エレボス&ユリア&ジェスタ |
別にいいんじゃねぇか・・なあジェスタ? |
■ジェスタ To:みんな |
う〜ん、大丈夫かなあ。。 親分さん、モンスターが襲ってきたら、ちゃんとユリアさんを守ってね? |
戦士でない親分に護衛はちょっと心配だったりして。(^^;
いや、それよりもエレボスがユリアを襲わないかどうかのが心配で・・・(ぉ
■ガイ To:エレボス&ユリア |
まあ、エレボスがついてりゃ心配ねぇけど・・あんまり危険なとこには行くんじゃねぇぞ。 |
■ エレボス To:ガイ |
大丈夫ですよ、私はそこまで無謀じゃないしよ それに一人で危険な所に行く勇気も持ってないし(苦笑) |
リーダーのOKが出たのでユリアの方も納得したようだ。
もともと行きたいのは山々だったのだが、我が侭言うのも大人げ無いと我慢していたのだ。
■ユリア To:ガイ&ジェスタ |
(^^/ |
■エレボス To:ガイ&ジェスタ |
ちょっと行ってきます あと食事の準備もして頂ければ幸いです |
■ジェスタ To:お二人 |
気をつけてね〜。早くコリューンたちに合流するのよ〜。 |
ユリアは笑顔もにこやかにエレボスと野営予定地を後にした。
”墜ちた都市”・外円部「歌姫の宮殿」近辺 |
さて少し時間を前にもどそう。
野営の前に遺跡の下調べをすることにしたコリューン、アルフレッド、クラウディアの3人。
野営地にジェスタ達4人を残し、3人は悠然と建つ遺跡へと近づいた。
そして湾曲した石作りの壁にぽっかりと空いた入り口から遺跡の中を伺う。
入り口から入る日の光の他に灯かりはなく、薄闇が支配していた。
■クラウディア To:ALL |
遺跡とあって、やっぱり暗いんだねぇ(^^; ちょっと待っておくれ、なにが見えるかみてみるから…… |
クラウディアはドワーフアイをこらして中の様子を観察する。
入り口のその先は広い空間となっていた。だが、落ちた衝撃からかそれとも年月のせいか遺跡の中は瓦礫の山となっていた。大人の足で30歩ほど先であろうか、そこは再び壁となっていて、3カ所ぽっかりと通路が開いていた。
■ コリューン To:クラウディア |
どう? 何か見えた〜? こうも暗くちゃ、インフラでも見れないにゃ〜★ |
インフラビジョンは赤外線探知ですからねぇ(^^;
暗視スコープのドワーフアイのが暗闇は有利ですね。
■クラウディア To:ALL |
結構広いね〜。最初の部屋はそこそこの酒場ぐらいの広さがあるよ。 突き当たりに3つほど通路があるみたいだね。 誰も……人も怪物も……いないみたいだ。 とりあえず、明かりをつけても大丈夫だと思うよ。 |
■ アルフレッド To:コリューン&クラウディア |
ちょっと待ってて、今灯りを点けるから。 |
アルフレッドはそう言いつつごそごそやって、ランタンに火を燈します。
ランタンの淡い光に照らされたのは、瓦礫の山だけです。
アルフレッドは、そのランタンを傍らに置いて・・。
■ アルフレッド To:コリューン&クラウディア |
なんか瓦礫ばっかりだね、無駄かも知れないけど・・、 万物の根源たるマナよ、我に魔力の存在を示せ。 |
アルフレッドは力を持つ言葉を呟き、センスマジックの魔法を唱える。
だが彼の目に映るのは先ほどと変わらぬ瓦礫の山の風景であった。と、そのアルフレッドの後ろから、コリューンは中を覗き見る
■ コリューン To:クラウディア&アルフレッド |
・・・なんか、瓦礫みたいのがいっぱいあるね〜★中、入ってみよっか? |
■クラウディア To:コリューン&アルフレッド |
枯れた遺跡だって言うし、入口はいってすぐに大きな罠はないかとは思うけどね。 あたしから入ろうか? |
などといいつつ3人が遺跡へと足を踏み入れた辺りで、ひょっこりとユリアを連れたエレボスが姿を見せる。
■クラウディア To:ユリア&エレボス |
ありゃりゃ、来ちまったかい(苦笑) |
■ アルフレッド To:ユリア&エレボス |
ん、どうしたの?って、やっぱりユリアさんは気になるよね。 でも何があるか分からないから、それ以上入って来ちゃ駄目だよ。 |
■ ユリア |
(^^; |
皆にそう言われてちょっとばつが悪そうです。
■エレボス To:3人 |
我慢しきれなくなって暗くなって1人で来られると困るから。皆がいるうちにって思ってね |
■ コリューン To:ユリア&エレボス |
そうそう、瓦礫がいっぱい落ちてるみたいだしね。 |
ユリアは皆へと頷き、入り口から中を伺っているだけでとりあえずは満足するようです。遺跡の入り口にエレボスとユリアを置いたまま、中を調べはじめる3人。
その昔には豪華な調度品で飾られていたはずであるが、瓦礫と砂埃にまみれた現状からは当時の姿を思い描くのは困難であった。
入り口すぐの床には大きな鉄屑が落ちており、その真上の天井には何かを吊るしていた跡があった。
となるとこの鉄屑はシャンデリアのなれの果てだろうか?
■ コリューン To:クラウディア&アルフレッド |
なんか、瓦礫ばっかりだね〜★ 埃まみれにゃ〜 =^+_+^= |
■ アルフレッド To:コリューン&クラウディア |
そ〜っと歩かないと、埃だらけになっちゃうね。(^^; |
■クラウディア To:コリューン&アルフレッド |
本当に宮殿だったんだろうか……夢のあとって感じだねぇ。 でも、この形……なんか引っかかるんだよ……。 |
さて入り口付近の瓦礫を調べていたクラウディアの目に、瓦礫の下で何か光ったような気がした。
アルフレッドの持つランタンの灯かりが何かに反射したようだ。
■クラウディア To:アルフレッド&コリューン |
おや?アル先生、ちょっと明かりをそのままにしておくれ。そこになにかあるみたいだよ……。 |
クラウディアは手をふれないようにして、なにが光ったか観察する。
■ コリューン To:クラウディア&アルフレッド |
鏡とか・・・? |
コリューンも、何が光ったか注視する。
■ ユリア |
?! |
ユリアは3人の動作に何か見つかったのかと急にそわそわしだしました。
■エレボス To:ALL |
え? 何処何処? 何も見えないけど? |
いや、エレボスの場所からは見えないけど(^^;
■ コリューン To:クラウディア&ALL |
ん〜・・・金属の板みたい。 ディア姉、何か書いてあるか見える〜? |
■ アルフレッド To:コリューン&クラウディア |
何だろ、ネームプレートかな? |
かたやアルフレッドは、しゃがみ込んで光った物をメイジスタッフの先っぽでつつきます・・・・って何かあったらどうする気?(笑)
まあ金属音のような乾いた音がしただけですが(^^;
■クラウディア To:コリューン&アルフレッド |
どうやらこのへんの石を動かさないとだめみたいだね。 取り出せるかどうかやってみるよ。 なにかあると危ないから、ちょっと離れておいておくれ。 |
クラウディアはよっこらせと金属板の上の瓦礫をどかしていく。
何個かどけたところでようやく金属板が姿を見せ、彼女は慎重にそれを取り上げる。
どうやら銀製のプレートで、表面に何か文字が書いてあるようだ。
だが、その文字はクラウディアでは読むことが出来なかった。
■クラウディア To:ALL |
やれやれ、なんとかまあ出てきたよ。 銀……らしいけれど、何に使ったんだろうね。 |
■ アルフレッド To:クラウディア |
ん、何か書いてあるな・・・、ちょっと見せてもらえますか。 |
■クラウディア To:アルフレッド |
はいよ。こういうのは専門家におまかせするよ。 |
■ コリューン To:アルフレッド |
何々〜? ねぇ、何〜? 何て書いてあるの〜?? |
アルフレッドの周りをぐるぐる回って催促する。
■ アルフレッド To:コリューン&クラウディア |
う〜ん下位古代語かな・・、文字が潰れてて読みにくいな。(-_-;) え〜っと「魔法王に愛されし歌姫、満月の夜に当劇場にて公演」って書いてあるみたい、歌劇の演目か何かかな? |
■ コリューン To:アルフレッド |
・・・赤兄、よくこんなの読めるね〜☆ |
コリューンはちょっぴり尊敬の眼差しで、アルフレッドを見ている。
覗きの分はこれで挽回できたのかな?(笑)
■ アルフレッド To:コリューン |
俺達魔術師は古代語が必修科目だからね、これくらい普通だよ。ヾ(´▽`*)ゝ |
アルフレッドはかーなり照れてるみたいです。(笑)
■ コリューン To:アルフレッド |
ふぅ〜ん。魔術師って頭良いんだ〜☆ |
といってコリューンはふと、今までパーティを組んだ事がある魔術師達を思い浮かべる。アルト、メルディス、カヴァレス、アシスト・・・・・
■ コリューン(胸中) |
(・・・・・・・・・・・・・・考えるの、止めトコ・・・) |
それが賢明かも・・・(笑)
■クラウディア To:アルフレッド&コリューン |
歌劇ねぇ……。 そういえば、思い出したよ。 古代王国の歌姫の話。カストゥールの王も愛でたという伝説の歌姫がいて、一度聴くと忘れられないほどの歌声だったとか。 そうするとここは、その歌姫にまつわる廃墟なのかもしれないね。 ……そうそう、その話を聞いたとき、“歌姫の宮殿”の噂もあったねぇ。 なんでも音楽堂みたいな形をしているって話だったよ。 ……ん?満月??? |
■ アルフレッド To:独り言 |
この遺跡が音楽堂だったとすると、今居るとこが正面玄関で奥がステージと観客席、三つの入り口が玄関と観客席を仕切る防音扉だったのかな・・・。 だとすると、どの入り口から入っても同じ所に出るのか・・・。 |
アルフレッドは何やら独り言を言いながら、自分の考えを纏めているようです。
■ アルフレッド To:コリューン&クラウディア |
そうだ、これとランタン持っててくれる? 一応こいつに魔法がかかってないか確認しておくよ。 万物の根源たるマナよ、我に魔力の存在を示せ。 |
■ コリューン To:アルフレッド |
あいよん♪ |
アルフレッドは金属板とランタンをコリューンに渡して、センスマジックを使います。
ですが、そのカードからは魔力を感じることは出来ませんでした。といつのまに近づいてきたのかユリアがアルフレッドの後ろからカードをのぞき込んでいます。
■ ユリア(筆談) To:ALL |
何が見つかったんですか? |
ユリアは期待いっぱいの目で3人を見てます。
■ アルフレッド To:ユリア |
ええ、銀製のプレートに下位古代語で「魔法王に愛されし歌姫、満月の夜に当劇場にて公演」って書いてある物を見つけたんですよ、ここが古代の歌姫に関係の有る施設なのは間違い無いようですね。 |
■ ユリア(筆談) To:アルフレッド |
魔法王に愛されし歌姫・・・・・。 ではここが歌姫の宮殿なんですか? |
■ エレボス To: |
邪魔だ。 奥はどうなっているんだ? みんなは何を見ているんだ? |
エレボスは内心は興味を示しながら周囲の警戒をする。
素直じゃないねぇ(^^;
■クラウディア To:コリューン&ALL |
そうそう、夕べの月、覚えているかい? 満月って……確か今夜だったはずじゃないかね??? |
■ コリューン To:クラウディア |
そう言えば、今日辺りが満月のはずにゃん☆ これって、ラッキーなのかにゃ〜 =^-_-^=?? |
まあ、御都合主義っぽいのは気にしちゃいけません(笑)
■クラウディア To:ALL |
“満月の夜の公演”って、今も行われているっていうんじゃないだろうね? まさかとは思うけれど…… |
■ コリューン To:ALL |
とりあえず、一度、スタちゃん達の所に戻らない〜? やっぱ、きちっと調べるのは私達だけじゃ無理だにゃ〜★ |
■クラウディア To:コリューン&ALL |
賛成だね。 手がかりも出てきたことだし、今晩どうするかも決めなきゃいけないだろうしね。 |
■ アルフレッド To:コリューン&ALL |
そうだね、今日はこの位にしとこうか。 それと、このプレートは俺が預かっとくよ。 |
クラウディア達一行は一旦遺跡を後にし、野営地へと戻ることにした。
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