オラン商業地域 |
銀の網を後にしたジェスタとガイはその足で港の方へと歩いてきた。
港に近づきにつれ、川の水面を走ってくるのか涼しい風がジェスタの髪をそよがせた。
オランの商業地帯である港周辺では、すでに夜の帳が降りかかっているにも関わらずいまだに多くの店が開いていた。
■ジェスタ To:ガイ |
もう夜ね〜。ちょっと急がなきゃ。 |
■ガイ To:ジェスタ |
そんなに慌てんな、へんな野郎が出てきやがったら、この俺に任せてとけ! |
■ジェスタ To:ガイ |
ガイさんがいたら、変な野郎はびっくりしちゃいそうね。(笑) |
■ガイ To:ジェスタ |
まっ、自慢じゃねえが、俺の顔を見て怖がられた事はあるが、喧嘩を売られた事はねえからな! |
ガイはジェスタに、ちょっと胸を張ってみせます。
いや十分自慢だぞ、ガイ(笑)などというらぶらぶ会話(?)を楽しみつつも、ジェスタは品揃え豊富そうな道具屋を探す。
その彼女を認めた店の主人だろう男性が威勢のいい声をかける。
■ 店主 To:ジェスタ |
お嬢ちゃん、買い物かい? だったらうちに任せなよ。良いものをどこよりも安くしとくよ〜 |
■ガイ To:店主 |
おぅ!良いもの”だけ”頼むぜ・・・。 |
ガイは、意味深な笑みを浮かべながら、店主を見る。どうやら、”へんな物は売りつけんなよっ!”という笑みらしい。
■ 店主 To:ガイ |
うちには良い物しかないよ! 兄さんも何か買っていかないかい? |
ガイのオーガーの様な笑みに一瞬引くものの、店主はさらにそう声をかける。
そりゃ、そんなこと言われて黙って引いては商売人としての名が廃るしね。
■ガイ To:店主 |
”良いもの”があればな(笑) |
ところが当のジェスタは早々に店の中を覗き込むようにしながら、店主に聞いてみる。
■ジェスタ To:店主 |
レックスまで冒険に行くんだけれど、そういった道具類も置いてある? |
■ 店主 To:ジェスタ |
レックスにいくのかい? ということはお嬢ちゃん達は冒険者だね。 武器や防具の類は置いてないが、”冒険者の必需品”ってやつは取り扱ってるよ(^^ ささ、中に入って見てってくれよ。 |
そう言ってジェスタを手招きします。
■ジェスタ To:店主&ガイ |
そう? じゃあちょっと見ていこうっと。(^^) ガイさん、入ってみよ〜♪ |
ジェスタはガイの手を引きながら、店内に入っていきます。
■ガイ To:ジェスタ |
そ・・そうだな・・はっ・・入ってみるか! |
ガイは、ジェスタに手を握られて、少し赤くなってる模様・・・
うむ、らぶこめの王道ですね(笑)
■ 店主 To:ジェスタ&ガイ |
じっくり見ていってくれよ(^^ |
店主も二人の後について店内に戻ります。
■ガイ |
まずは、ダガーだな・・・この間ダガーがなくて苦労したからなっ! |
■ おやじ To:ガイ |
はいはい、兄さんはダガーと・・・・。 |
■ガイ To:おやじ |
ああ、おやじ・・あとロープも用意してくれ! とびきり頑丈なやつな! |
■ジェスタ To:店主 |
えっとね〜、ロープと羊皮紙、ペンやインクが欲しいんだけど…… あ……… |
何気なく店内を見回していたジェスタであったが、色とりどりのバンダナが置いてあるのに気付きます。(笑)
■ 店主 To:ジェスタ |
ロープに羊皮紙にペンとインクと・・・ん? |
■ガイ To:ジェスタ |
ん?・・なんかいいのでもあったのか、ジェスタ? |
■ジェスタ(心の中) |
あ、いーなー。ほしーなー。青もいいけど、緑も捨てがたいわね〜。 |
ガイの言葉も聞こえないくらいにジェスタはじ〜っと見入っています(笑)
■ 店主 To:ジェスタ |
お嬢ちゃんならこっちの緑色なんて似合うんじゃないかい? |
バンダナの前で止ったジェスタにそう話し掛けてきます。
■ジェスタ To:店主 |
えへへ、そう思う? |
■ガイ To:ジェスタ |
バンダナか・・・・。 おおし、ジェスタ!気に入ったのがあったら、俺が買ってやるぜ! |
■ジェスタ To:ガイ |
本当? じゃあこれにしようかな〜。 |
ジェスタは店主やガイに見られないように後ろを向いてフードを取ると、緑のバンダナを額に巻き付けた。
額の刺青はバンダナに隠れて、見えなくなる。
■ジェスタ To:ガイ |
どう? 似合うかな?(^^) |
後ろを向いてフードをとるジェスタを、優しく見つめるガイ。
■ガイ To:ジェスタ |
おう、すっごい似合ってるぜ! それに、決めろよジェスタ! |
■ジェスタ To:ガイ&店主 |
そう?(*^^*) じゃあ、これもください☆ |
■ 店主 To:ジェスタ&ガイ |
はい毎度(^^ せっかくだしにいさんもお揃いのバンダナを買っていかないのかい?(^^ |
■ガイ To:おやじ&ジェスタ |
・・お・・お揃いだ〜!? ・・は・・ははは・・そ・・そんな・・なあ・・ジェスタ・・・。(^^;; |
ガイはどーやら恥ずかしくててかなり焦っているらしい。
でもほんとはしたいんだろ?(笑)
このこの(うりうり)
■ジェスタ To:ガイ |
あ、隣にリストバンドがあるわよ? バンダナと同じ色もあるし、これなら恥ずかしくないんじゃない? |
お揃いの色を勧めてみるジェスタ。
どーやらバンダナが恥ずかしいと勘違いしているらしい(ぉ
■ガイ To:ジェスタ&おやじ |
・・お・・おぅ、そうだな!・・・リ・・リストバンド・・・リストバンドでいいぜ・・。 ・・は・・はは・・。(^^;; |
ガイは一生懸命平静を装おうとしているが、心の動揺は隠せない様子(笑)
その証拠に額に汗が、たらたらたら〜と流れている。
若いねぇ〜(笑)
■ 店主 To:ジェスタ&ガイ |
ええと、それなら同じ柄の奴もあったはずだよ。 ほら、これこれ。 |
リストバンドの山からジェスタのバンダナと同色同柄のリストバンドを発掘し、店主は何故かジェスタに手渡す(笑)
■ジェスタ To:店主 |
ありがと〜☆ |
■ 店主 To:ジェスタ&ガイ |
さて、さっきの注文の品を持ってくるから、何かあったら遠慮なく呼んでくださいな。 |
そういって店主は奥に引っ込んでいく。
■ガイ To:ジェスタ |
・・・・・・・。 そ・・その・・な・なんだ・・・あのおやじ、結構商売うまいな・・は・・はは・・。 な・・なあ・・”ジャスタ(?)”!・・・。 |
ガイ君、愛しき人の名前を間違えるなんて・・・・。
2人きりになったことで、どうやら”照れ”が”最高潮”に達したようである(笑)
でもその前にお店の中なんだから二人きりというわけでもないと思うんだけど(^^;
■ジェスタ To:ガイ |
??? リストバンドは嫌だった? |
ジェスタは名前の間違いのことは特に反応せずに、しどろもどろのガイの様子を不思議そうに見ながら聞く。
(注)ジェスタはまだ子供です。(笑)(ジェスタPL談)
■ガイ To:ジェスタ |
い・・嫌なもんか!・・とっても気にいったぜ、そのリストバンド! |
■ガイ To:(胸中) |
俺・・どうしちまったんだ?・・なんで・・こんなに汗かいてんだ?? |
どうやら、ガイは自分の気持ちに気付いていないらしい(笑)
大丈夫このシナリオ終了する頃にはちゃんと気がついているよ(笑)
■ガイ To:(胸中) |
こりゃ・・はやく帰って寝たほうが良さそうだな(^^:: |
■ジェスタ To:ガイ |
大丈夫〜? |
様子のおかしいガイに「?」のジェスタだった。
いや、それはそれでちょっと鈍すぎじゃ・・・・さてなにやらラブコメが店内で行われていたとも知らずに、しばらくして店主が荷物を抱えて戻ってくる。
■ 店主 To:ガイ&ジェスタ |
はい、お待たせ。 お嬢ちゃんはロープにペンにインクと羊皮紙だったね。 あとそのバンダナでしめて30ガメル。 兄さんはダガーにロープで80ガメルだ。 リストバンドはどうするんだい?(笑) |
■ジェスタ To:店主 |
ありがと〜☆ |
■ガイ To:おやじ |
も・・もちろん、買うぜおやじ! 全部でいくらだ? |
■ 店主 To:ガイ |
こっちのとあわせて84ガメルだ(^^ |
■ガイ To:おやじ |
84ガメルだな・・はいよっ! |
おやじに代金を渡して商品を受け取るガイは、なんだか、とっても落ち着かない様子☆
とにかく早く帰ろうとします。
■ガイ To:ジェスタ |
そ・・それじゃジェスタ、みんなも待ってることだし・・・帰ろうか? |
■ジェスタ To:店主&ガイ |
また来るね〜☆ じゃ、帰ろ〜。 |
■店主 To:ガイ&ジェスタ |
毎度〜、今後ともごひいきに(^^ |
ジェスタとガイは道具屋を出ると、並んで日の落ちた街の雑踏に消えていった。
途中で屋台に立ち寄って、ガイに食べ物を奢らせたかは不明らしい。
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