風の妖精なのなの
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■蛇の街道 一日目・昼 |
パーティは一旦銀の網亭で合流し、保存食を受け取ると、イバーロンの村へ向けて旅立った。
一行が歩いているこの街道は『蛇の街道』という。
オランからエストン山脈のふもとを縫うようにして思い人の街道へ続くこの街道は、山中で道がうねうねと曲がりくねっていることからそのような名で呼ばれるようになったということである。
■ルーイ To:ALL |
ねぇねぇ。冒険者って正義の味方なんだよねっ♪ 悪人どもを懲らしめたり、悪い妖魔を退治したりとかして来たんでしょ? 今までどんな冒険してきたのかとか色々聞かせて欲しいなあ。(天使の笑顔でニコッ) |
■レンシオ To:ルーイ |
あんまり聞かせたくない話のほうが多そうだなぁ…… まぁ、それはおいおい話してあげよう。 |
■ミルマ To:ルーイ |
先は長いんだしね〜♪ ところでルーイ君、しつもんがあるんだけどいいかなぁ……「正義」ってナニ? |
ミルマのこの問い掛けにより始まる『ソボクなギモンのコ〜ナ〜』(笑)
■ルーイ To:ミルマ |
え? え? え? えっとえっと正義っていうとね。 仮面ラーダみたいに悪を倒すことっ!(キッパリ) |
何だか違う気がする……
■ミルマ To:ルーイ |
ん〜?ってゆうことは、仮面ラーダの味方が「正義の味方」なんだね♪ |
■レンシオ To:ミルマ |
おいおい、ミルマ………そう言う難しい質問はするべきじゃないと思うんだ(^^; 悪いヤツをやっつける、でいいじゃないか。 俺にもそんなもんは分からないよ(^^;; |
■ミルマ To:レンシオ、ルーイ |
だってぇ、「冒険者は正義の味方」なのかどうかミルマわかんなかったんだもん。ミルマは仮面ラーダとはお友達じゃないから、正義の味方じゃないかもしれないなぁ…… 期待に添えなくてゴメンね、ルーイ君 |
■ルーイ To:ミルマ |
えっとえっとだから仮面ラーダが正義なんじゃなくって、その……仮面ラーダみたいに困ってる人を助けるのが正義なんじゃないかと…… おねーちゃん達のお仕事って困ってる人からの依頼を受けて解決したりしてるんでしょ? だからえっと正義の味方なんだよね??? |
なんだか話が難しくなってきて困ってるルーイ。
■ミルマ To:ルーイ |
そなの??? フツー、冒険者におしごと依頼するのは困ってるひとだから、ケッキョクは正義の味方になるのかなぁ……?うう〜〜ん、う〜〜ん…… むづかしくてミルマわかんなーい。 |
一緒になって困ってるミルマ
■ノエル To:ルーイ |
別に、冒険者だから正義の味方ってわけじゃないわよ。 それは、いくつかの冒険をこなして、自分がどうしてきたかで決まることなんじゃない? 「正義の味方」なんて他のみんなに思ってもらえるような仕事、してみたいものだけどね。 |
■ルーイ To:ノエル |
う〜んう〜ん。(ノエルの言葉を自分なりに理解しようとしている) でもみんな正義の味方を目指してる正義の人なんだよね?(ニコッ) |
■ノエル To:ルーイ |
まぁ、自分なりに正義だと思っているものに近づこうと努力している人、という言い方ならできるでしょうけどね。でも、それは冒険者じゃなくても同じでしょ。 それに、自分で自分が正義だって言う人って、実はかなりアブナイ人のような気がする…… それより、ルーイ君が思っている冒険者ってどういうイメージなの? |
■ルーイ To:ノエル |
だから、最初に云った通り、悪人どもを懲らしめたり、悪い妖魔を退治したりとか、困ってる人を助ける仕事をする人達だと思ってたんだけどぉ……違うんですか? |
■ノエル To:ルーイ |
ま、まちがっちゃいないんでしょうけどね。 |
■シェル To:ルーイ |
ルーイ君もいろいろ考えてるんだね〜。 大体、それであってるんじゃない? 冒険者がみんなそういう人ばかりかどうかはわからないけどね。 |
ボーっと話を聞いていたダーナが、話に割り込む。
■ダーナ To:ALL |
ふむ、「冒険者が正義か?」と問われれば、答えは確実に否だろうな。 まぁ中には、不味いパンや、なまくらを売りつける商売人が居るように、ぞんざいな仕事をする、冒険者も居るだろうがな。 |
ダーナの言葉にノエルはグサッときて落ち込んでいたりする。
自分のしてきた仕事に関して『ぞんざいな仕事』と呼ばれても仕方ないというような思いがあるらしい。
■ミルマ To:ルーイ |
なるほどぉ〜、がんばる人は正義の味方なんだ! じゃあ、みーんな「正義の味方」だね♪ルーイ君もいっしょだよ〜 (^-^) |
正義談議に一区切りついたところで、シェルはシルフを封じた弓を肩からおろし、みんなの前に出した。
■シェル To:ALL |
オランも出たことだし、そろそろいいかな。 みんな、ボクの新しいともだちを紹介するよ。 ミルマさんには話したけど、今朝、風の精霊シルフに仲間になってもらったんだ。 名前はシルフィだよ。 シルフィ、挨拶して。 |
シルフィは、シェルの言葉に応え、スーッと姿を現す。
姿は半透明な全裸エルフの上半身。ちょっとルーイの教育に悪いかもしれない。
■シルフィ To:ALL(精霊語) |
呼ばれて飛び出てなのなの〜ん♪ シルフィなの〜よろしくなのなの〜ん♪ |
しかし精霊語なのでシェル以外には意味は判らない
■ダーナ To:シルフィ |
は、裸ではないか…わ、若い娘がけしからん。 |
ダーナは顔を赤くしてシルフィから目を背ける。
■シェル To:シルフィ、ALL |
シ、シルフィ……(^-^;;) (シルフって意外とひょうきんなんだ…(^-^;;)) シルフィには精霊語しか通じないけど、ボクが通訳するから普通に話しかけていいよ(^^) |
■シェル To:ALL(共通語) |
え、え〜と、 「呼ばれて飛び出て、な、なのな〜ん♪ シルフィなの〜、よろしく、な、なのなの〜ん♪」 って言ってるよ(^-^;;;) |
シェルは顔を真っ赤にしながらキャピキャピ言葉を必死に通訳する。(笑)
■ミルマ To:シルフイ (共通語) |
わー、きれーい……。ミルマ精霊さんって初めて見るぅ。 ごきげんよう、シルフィさん。ミルマなのなの〜。よろしくなのなの〜ん♪ |
■シルフィ To:ミルマ(精霊語) |
は〜い♪ どもどもよろしくなのなの〜 |
シルフィはニパッと糸目笑顔になって挨拶する。
とてもカルイ奴……さすが風の精霊(笑)
■シェル To:ミルマ(共通語) |
「は〜い♪、どもどもよろしく、な、なのなの〜」 (シルフィ〜、そのなのなの〜っていうのやめて〜、通訳できないよ〜(^-^;)) |
『なのなの〜』まで律儀に通訳しなくてもいいとおもうのだが(^-^;)
シェルってば、妙なところで生真面目な奴である。
■レンシオ To:シェル |
ほぉ………これがシルフか………。 風を操ることが出来るなら、俺のモモンガと良いコンビが出来るかな? |
シルフの操る風に乗り、延々と飛行を続けるカルーナの姿を思い浮かべるレンシオ。
■シルフィ To:レンシオ(精霊語) |
???(ニコニコニコ) なになになに〜? |
何を云われてるのかよくわからないけどニコニコしてるシルフィ
■シェル To:シルフィ(精霊語) |
シルフィ、風起こしてモモンガを飛ばすことできる? |
■シルフィ To:シェル(精霊語) |
吹き飛ばすの〜? 判ったの。やってみるの〜 |
ビューッと突風が吹き、カルーナはレンシオの肩から吹き飛ばされた。
そのまま風に乗り、数百メートル先までとばされていくカルーナ。
それを敏捷度21で追いかけるレンシオ。
■レンシオ To;シルフィ |
ちょっと待てぃ、やりすぎだァ〜。 カルーナ待て〜((((((((;−ー)/ |
■シルフィ To:シェル(精霊語) |
大成功なのなの〜。シルフィえらいの〜。ほめてほめてなの〜(^^) |
■ミルマ |
わ〜、すごーい。レンシオ君とカルーナちゃんてばもうあんな先の方に…… |
■シェル To:シルフィ(精霊語) |
うわぁ〜、あんなとこまで飛んでったよ。 シルフィ、すごいな〜(^^) |
レンシオがカルーナを追いかけて走って行くのをポカンと眺めていたルーイは、改めてシルフィに視線を移し……
■ルーイ To:シルフィ |
はややや〜。こ、これが精霊さん? 本物の? |
すっと手を伸ばして触れてみようとする。
しかし、シルフィはクスクス笑いながらひょいっと避けると、風を起こしてルーイの髪をくしゃくしゃにしてしまう。
■ルーイ |
うひゃあっ。や、やめっ!! |
■シルフィ To:ルーイ(精霊語) |
触っちゃ嫌なのなの〜ん。くすくすくす |
■シェル To:ルーイ、シルフィ |
ははは、シルフィは気紛れだからね(^^) 触っちゃ嫌なの〜って言ってるよ。 シルフィと仲良くなったら、触らせてもらえるかもね …って、シルフィ、あんましからかっちゃダメだよ(^^;;) |
■ルーイ |
あう〜。ごめんねシルフィちゃん |
そう言いいながら、くしゃくしゃになった髪を手櫛で直すルーイ。
■ノエル To:ルーイ |
手鏡買いそびれたままだった…… ほらほら、まだ髪の毛はねてるょ |
■ルーイ To:ノエル |
あっ、ありがとうおねーちゃん。 |
と、こんな感じで一行の旅ははじまったのであった。