本を大切にね
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■賢者の学院 図書室の受付 |
ミルマ達はイバーロンまでの道程を確認するために、賢者の学院の図書室にやって来た。
受付には学院の生徒らしいお下げ髪の少女が座っている。
この世界ではとても高価で珍しい品である眼鏡をかけているところをみると、いいところのお嬢さんなのかもしれない。
この時間は暇なのか、手元にある書物を一心に読みふけっていて、こちらには気付いていないようだ。
■レンシオ |
さぁて、と。 とっとと地図だけ探しますかね………。 (受付に座っている人は無視・笑) |
受付の娘はレンシオの声にも全く気付く様子はない。すごい集中力だ(笑)。
■図書室 地理資料コーナー |
図書室の棚をひとつひとつ確認すると、地理関係のコーナーはすぐに見つかった。
レンシオはイバーロンまでの道が載っている地図を見つけたが、少なくとも、その地図ではオベローを通る一本道しか書かれていなかった。
更に棚を探し続けていたミルマとダーナは、もっと詳しい地図を見つけ、レンシオのところへ持って来た。
しかし、そちらの地図にも道は一本しか書かれていない。
そしてその地図ではオベローの北に古代遺跡の地図記号(?)が書かれていた。
■ミルマ To:ダーナ、レンシオ |
こっちの地図にも迂回路になりそうな道、ないねぇ オベローの北を回るルートなら取れそうだけど、山の中を通るなんてもっとアブナイかもしれないしねぇ… やっぱり、オベロー村を通るしかないのかしら? |
■ダーナ To:ミルマちゃん |
うむ、無い事はない筈だ。他の間道でもいいから、続けて探してみよう。 |
■ミルマ To:ダーナ、レンシオ |
ム〜。このオベローに近い遺跡もなんだかヤなカンジぃ…。 すっかり枯れてるから誰も近づきゃしないんだけどねぇ… |
■レンシオ To:ミルマ |
遺跡に人が近づくことがないなら、あまり近づかない方が無難かもね。 万が一のことが起きても救援が期待できないし、なにより街道情報がはっきりしないから。 |
■ダーナ To:ALL |
…危険が私を呼んでいるような気がする…。 |
■ミルマ To:ダーナ |
……… |
『呼んでへん呼んでへん』と言いたげに顔の前で手を横に振るミルマ(笑)
■図書室 受付 |
しばらく資料を探しても見つからなかったので、ミルマは遺跡の印がある地図を持って受付けの娘のところに訊きに行った。
■ミルマ To:受付けの娘 |
すいませぇん、この遺跡に関する文献は他にありませんかぁ? |
■受付の娘 To:ミルマ |
…………え? (目の前にいるミルマに気付き) うきゃああああっ!! |
驚いた拍子に手にしていた本を放り出す娘。
その本は放物線を描きミルマへ向かって飛んでくる。
ミルマの回避はなんと6ゾロ!
見事にスッと避けると空中で本を華麗にキャッチした。
■ミルマ |
ないすきゃ〜っち、なのねぇ♪ |
本を見ると、どうも素人の手作りっぽい作りで、表紙には『カナ様バト様のイケナイ大冒険 VI』とかいう題名が書かれていたりする。
謎の本である。
■ミルマ |
なぁに、このご本は……? |
■受付の娘 To:ミルマ達 |
な、な、何?(キョロキョロ) あ、あなたたち、いつの間に忍び込んだの? |
受付の娘は思いっきりわたわたしている。本気で人が来た事に気付いてなかったらしい。
■ミルマ To:受付けの娘 |
ヤダなぁ、ちゃんと入口から入ってきたよぅ。 ミルマ、その遺跡の文献が他にないかどうかききたいの〜 |
受付けに置いた地図を指しつつ、キャッチした本を返すそぶりもなく、読んで見ようと中を開くミルマ(笑)
■受付の娘 To:ミルマ |
ああっ、だ…見ちゃダメッ |
受付の娘はあわてて本を奪い取った。
■ミルマ To:受付けの娘 |
ご本はちゃんと丁寧に扱わなくちゃなの〜 投げたり乱暴に扱ったりしちゃだめよぅ? |
などと忠告の言葉を告げるミルマ
■図書室 遺跡資料コーナー |
なんだかんだあって受付の少女(胸のプレートには『シェラ・ザードリッヒ』という名前が書かれていた)はミルマを遺跡に関する資料の棚へ案内した。
■シェラ To:ミルマ |
そんなマイナー遺跡資料にあるかなあ? 『遺跡探索の傾向と対策』には……(パラパラと確認)ないし。 『試験に出る古代遺跡』……(パラパラ)やっぱりない……。 (その他何冊かの本をパラパラと確認後) やっぱり、この蔵書を丹念に調べるしかないけど……やってみる? |
目の前にあるのは巨大な書架を埋めつくす文献資料の山……。
真面目に1冊ずつ確認してたら何十日かかっても終わらないのは確実だろう。
■ミルマ To:シェラ |
マイナーな遺跡なのかぁ…。 ミルマ、めんどくさいことキライなの〜。 |
ミルマは本の山を前にすっかり嫌になっちゃったようだ(笑)
■レンシオ To:ミルマ |
そこから、必要な情報だけを探し出すのがセージってもんだ。 |
と、ごそごそ資料を調べ出すレンシオ しかしミルマは
■ミルマ To:ダーナ、レンシオ |
ミルマ、見つけた地図写しとくね〜 |
と、さっさと逃げ出して、詳しい方の地図を自前の羊皮紙に写し取る作業を始める。
■レンシオ To:ミルマ |
あ、よろしく〜 |
■ダーナ To:ミルマちゃん |
ぁ…うむ……。(資料に集中している。) |
■レンシオ |
………ダメだ、全然見つからない(−−; さぼってきたからな、セージの勉強は(−−;;;
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■図書室 閲覧コーナー |
机の1つで地図写しをしているミルマの元にレンシオがやって来た。
■レンシオ To:ミルマ |
ミルマ〜、どぉ?描けた? |
■ミルマ To:レンシオ |
かけたよ〜。こんなんでいい? 遺跡も危なそうだし、オベロー村もヤバそうだし…。やぱし両方避けて行った方がいいのかなぁ? ダーナの旦那はやる気みたいだけど…… |
■レンシオ To:ミルマ |
この場合、オベロー村の現状が問題なんだよなぁ。 下手に街道それると、何が出るかわからないからね。 護衛依頼だから、できれば安全な方にいったほうがいいんだけど、この場合、どっちが安全かなぁ。 |
■ミルマ To:レンシオ、ダーナ |
そうだよねぇ。やっぱりオベローの現状がわかんないと何とも言えないよねぇ…。 オベロー村に入る前に小人数で偵察に行ってみようか。ルーイ君を入れるのがヤバそうかオッケーそうかはそこで判断するとか? ともかく行ってみないとわかんないってコトだよね! ダーナの旦那! |
■ダーナ To:ALL |
まぁ、そういう事だな。危険が予知される事と、村の詳しい位置が把握できただけでも儲けだ。ここに居ても、これ以上の収穫はあるまい。みんなと合流するとしようか? |
■ミルマ To:ダーナ、シェラ |
うん、そうしよう〜♪ あ、ごきょうりょくありがとございましたなの〜。 ミルマ達もう帰るから、ゆっくりご本読んでね〜♪ |
■シェラ To:ミルマ |
あ、あははっ。 や、役に立てなくてごめんね〜(^^;) |
ちょっぴり顔をひきつらせながら、シェラはミルマ達を見送った。