情報料はケチらずに
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■銀の網亭 個室 |
ルーイとの話を終えたパーティの面々は個室へと戻って来た。
料理は冷めてしまったようだが、まだ酒とつまみは十分残っている。
■レンシオ To: |
(水を飲みつつ) ………結局モモンガの名前って決まったっけ………? モモちゃんは却下したし………カルーナは………却下したっけか………? う〜ン……… |
■ノエル To:レンシオ |
お待たせ〜 カルーナちゃん、すっかりルーイ君になついたみたい。 でも、カルーナちゃん一人にしていたずらとかしないのかな? |
■レンシオ To:ノエル |
………結局カルーナに決まったんだ(^^;; そうだねぇ………夜行性だから、ぼちぼち部屋の中を飛び回っている頃じゃないかなぁ……。 |
■シェル To:レンシオ、ノエル |
ふう…。 なんとか仕事決まったね。明日からがんばんなきゃ。 (…あ、カルーナちゃん、抱かせてもらうの忘れてた(^^;;)) 使い魔かあ…。 そういう、友達ができる魔法っていいね(^^) ボクもそのうち勉強してみようかな。 あ、使い魔じゃないけど、ボクも明日の朝になったら友達を紹介するよ(^^) |
その頃ルーイ君はというと
■銀の網亭 ルーイの部屋 |
■ルーイ To:カルーナ |
ホントに可愛いなあ。ほらこちょこちょこちょ |
レンシオもちょっとくすぐったかったかもしれない
■ルーイ To:カルーナ |
明日から冒険者さんとの旅かあ……楽しみだなあ。うふふっ 君もよろしくねっ。(チュッ) |
カルーナに口づけするルーイ。もしかしてその感触がレンシオにも(ぉ
■銀の網亭 個室 |
■レンシオ |
(その頃のレンシオ)うっ!………何だったんだろう、今の感触は……… |
■銀の網亭 ルーイの部屋 |
突然部屋を飛び回り始めるカルーナ。
■ルーイ To:カルーナ |
うわあっ!? ど、どうしたんだよ急にっ!!! |
■銀の網亭 個室 |
少年の慌てふためいたような声がどこぞから聞こえて来た……。
■レンシオ To:ノエル |
………ほらね………。 って、俺の精神に同調したのか(^^;; |
■シェル To:レンシオ、ノエル |
カルーナちゃんて、これからが遊び時間みたいだね(^-^;;) |
■ダーナ To:ALL |
…私は帰ってもう寝るぞ。 |
そんなこんなでその夜はふけていった……。
■常闇通り 盗賊ギルド |
皆も寝静まった頃、ミルマは、銀の網亭を抜け出して常闇通りの盗賊ギルドに顔を出した。
カウンターには、お馴染みミスティ姉さんこと「暴風の」ミストラルが暇そうに座っている。
■ミスティ To:ミルマ |
おや? 嬢ちゃんじゃないかい。 久しぶりだねぇ。今日は何の用だい? |
■ミルマ To:ミスティねえさん |
ひさしぶりですぅ、ミスティねえさん。 ミルマ、こんど遠出することになったのね。それで、出先の事を知りたくて来たの。イバーロンていう村なんだけど、繋がりある? |
■ミスティ To:ミルマ |
イバーロン? あああそこかい。 繋がりがないこともないけどね。 情報が欲しいっていうんならもらうものもらってからだね。 |
そういうと、ミスティは指で〇を作ってみせる。
■ミルマ To:ミスティねえさん |
……? 支店の情報知りたいだけなのにお金取るの? ギルドも苦労してるんだねぇ…、はい。これでいい? |
ミルマは懐から 20 ガメル取り出してカウンターに置いた。
■ミスティ To:ミルマ |
おやおや 嬢ちゃんも苦しいのかい? まあサービスしとくけどね。 あそこにあるのは支店という程のものじゃないけどね、金まわりのいい村だから、うちからの連絡員が常駐してるよ。 |
そういいながら連絡員とのツナギの取り方を示したメモを渡してくれた。
さりげなくもらした『金まわりがいい村』という情報と連絡員の情報までで20ガメル分ということらしい。
■ミスティ To:ミルマ |
で、他の情報はいらないのかい? |
■ミルマ To:ミスティねえさん |
イバーロンまでの道すがら、何か噂を聞かないかなぁ〜 ここらへんに追いはぎが出るとか、化け物が出るとか…? |
ミルマはさらに 20 ガメル取り出してカウンターに置いた。
■ミスティ To:ミルマ |
おやおや、またそれかい? そういうしみったれた出し方されたら、しみったれた情報しかもらえないよ。 まとめてバーンと出した方が情報もバーンともらえて結果的にお得だって知らないのかい? イバーロンまでの道だろ? 特に変なものが出るって話は聞かないねえ。 その額じゃこんなとこかな。 |
■ミルマ To:ミスティねえさん |
……わかったもん。 |
ミルマはふところから財布を出してカウンターに置いた。
中身は 160ガメル入っている(全部で 200 ガメル持ってきていたたのだ)
■ミルマ To:ミスティねえさん |
じゃあ、この額ならどんなところぉ? |
ミスティはミルマの剣幕にキョトンとしたあとプッと吹き出した。
■ミスティ To:ミルマ |
はははっ、嬢ちゃん豪気だねえ。気に入ったよ。 ちょっと待ってな。 |
ふっと立ち上がって、ガサゴソと奥の棚から報告書を取り出して素早くサササッと目を通して戻って来た。
ミルマはきょとんとした顔で待っている。
■ミスティ To:ミルマ |
イバーロンの村ってのは薬草の取引で儲けてるおかげで、あんな山奥にある割りには大きな村でね、今じゃ村というよりも町と呼んだ方がいいぐらいのところだよ。まあ昔からの習慣で村と呼ばれているけどね。 報告を見た限りではここ最近、本当に何も問題はなし。 儲けた金で、腕が立って信用のおける戦士を雇って村の警備ととか治安とか守らせてるおかげで村の中も安全そのもの。 あたしら裏稼業のものにとっちゃやりにくいことこのうえない村だけどね。 で、イバーロンへの道中の方だけど……。 薬草の買い付けに商人達がよく行き来してるけど、そいつらが道中危ない目にあったとかという話もないようだね。 ただしだ……。一つだけ最近気になるっていえば気になる話があってね。 |
そこまで話してちょっと間をおくと……。
■ミルマ To:ミスティねえさん |
(どきどき) |
■ミスティ To:ミルマ |
イバーロンへいく途中にある村、山一つ手前にあるオベローという村だけどね、イバローンから薬草を仕入れて来て出張販売みたいな形で売ってたりしてたんで頻繁に行き来があったんだけど……最近パタッとその村から人が来なくなったんだってさ……。出張販売もやめちゃったらしいね。 その村を通って来た商人に訊いても村人の愛想が悪くなったぐらいで、特に変わったことはなかったという話なんだけど……。 ちょっと気になる話だろ? 何かあるのかもしれないよ。 |
■ミルマ To:ミスティねえさん |
むむぅ…。それはゼッタイ何かあったのね〜。そうとしか思えないの〜。 |
ニヤッとわらって。
■ミスティ To:ミルマ |
とまあ、その額ならこのくらいの話になるね。 どうだいバーンと出した方がお得だろ? |
■ミルマ To:ミスティねえさん |
うん、さぁっすがはミスティねぇさん!すっごいお得な情報だったの〜 |
■ミスティ To:ミルマ |
まあ、ちょっといじわるいっちゃったし、ホントは200の話だけど、全部で100でいいよ。 そのかわり、その件について何か判ったときは、ギルドに教えとくれよ。 向こうの連絡員に伝えてもらうのでも構わないからさ。 |
■ミルマ To:ミスティねえさん |
わぁい、ありがとうなの〜。 何かつかんだら報告しまーす。じゃあ、ミルマ行ってくるね〜 |
ミルマは、ばいばーいと手を振って盗賊ギルドを後にし、宿に帰るのだった。