この子が依頼人?
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■銀の網亭 依頼人の部屋 |
ノエルたちは個室に残っていた仲間に声をかけて、一緒に依頼人に会うことにした。部屋に近づくとかすかに竪琴の音が聞こえてくる。
おやじがドアをノックすると、『はい、どうぞ』と綺麗なボーイソプラノの返事が聞こえた。
ドアを開けて入ると、中には10歳くらいの少年がいた。
(外見はGMの描いた超手抜きイメージ画像 をご覧ください (^-^;)) サラッとしたくせのない金髪に陶磁器のような白い肌、エメラルドグリーンの明るい瞳が印象的な男の子だ。
テーブルの上には使い込まれた、それでいて手入れの行き届いた竪琴があるのが見て取れる。先程聞こえて来たのは、この竪琴の音だろう。
■おやじ To:少年 |
おまえの話を聞きたいという冒険者の人を連れて来たぞ。 依頼について詳しいことを聞かせてやってくれ |
おやじの言葉を聞いた少年の顔がパッと輝く。
■少年 To:おやじ |
あ、はいっ。この人たちが僕と一緒に旅してくれるんですか? |
少年はパーティの皆に向かい天使のような笑顔を見せて挨拶した。
■少年 To:ALL |
僕、ルーイっていいます。よろしくお願いしますっ。(ニコッ) うわーっ。本物の冒険者の方ですよねっ♪ |
■レンシオ To:ルーイ |
やぁ、こちらこそよろしく(^^) もちろん、本物だよ。どう言うのが偽物なのかは知らないけどね。 俺は魔術師のレンシオ、で (ノエルの方を指さし) |
■ダーナ To:レンシオ君 |
え?レンシオ君、この子が今回の依頼人なのか?どんな依頼だったんだ? |
■レンシオ To:ダーナさん |
いえ、まだ聞いていないのですが(^^; とりあえず、護衛ですけど。 |
■ダーナ To:レンシオ君 |
ふむ、取りあえず話を聞くところか。 受けるかどうかは、内容次第ってとこだな。 |
■ルーイ To:レンシオ |
あっ可愛いっ。 |
目を輝かせてノエルに近づき、モモンガを覗き込む。
■ルーイ To:レンシオ |
これ、おぢさんのモモンガなんですか? |
■ミルマ To:ルーイ、レンシオ |
そう、おぢさんのモモンガだよ〜。 名前はちっちゃくて軽いからカルーイかな〜。いや、女の子だからカルーナちゃんていうのよね! |
■レンシオ To:ミルマ |
はぁ!?カルーナ? それは俺の妻の名前だ! |
■ミルマ |
えっ、レンシオ君って奥さんいるの !? |
ミルマは力一杯ビックリしている。
■ノエル To:ミルマ、ルーイ |
おじさんじゃなくておにーさんでしょぅ(苦笑) それより、カルーナちゃん、いたずら好きだから、気をつけてね。 |
レンシオはそれは妻の名だと異議を唱えてるのだが、聞いてないのかわざとなのか、平気でカルーナちゃんとと呼び続けるノエルであった。
■ルーイ To:ノエル、レンシオ |
あ、はい。 ごめんなさいおにーさん(^^) それで、ちょっと触ってみてもいいですか? |
■レンシオ To:ルーイ |
構わないけど……… あ〜、呼び方に関しては、俺にも君と同じくらいの子供がいるから別におじさんと呼んでも構わないけど………(^^; |
■ミルマ |
えっ、レンシオ君って子供もいるの !? |
『レンシオ子持ち』という衝撃の告白(?)に、またまた力一杯ビックリのミルマ。
■シェル To:ALL |
カルーナちゃん、人気者だね〜(^^) |
シェルもカルーナがレンシオの妻の名だということを全然気にしていないようだ(^-^;)
ルーイはそっと手を伸ばして、モモンガの頭をなでてみる。
ちょっぴり嫌がるような仕種がまた可愛らしい。
■ノエル To:ルーイ |
なんだったらこのまま抱いてみない? |
ノエルは、ルーイが受け取りやすいように少し前の方にカルーナちゃん(仮称)をさし出す。
■ルーイ To:ノエル |
え? いいんですか? それじゃ……。 |
ルーイはノエルからカルーナちゃん(仮称)を受け取り、ふにふにと指で触る。
■ルーイ(東方語) |
うわー。ほんと可愛いなあ……。(サワサワサワ) |
思わず共通語でなく東方語が出てしまうルーイ。
■ノエル To:ルーイ(東方語) |
あとでそっちのおにいちゃんにもさわらせてあげてね。 で、自己紹介どこまで終わったんだったかな? (ミルマと目があった(笑)) |
■ミルマ To:ルーイ |
ミルマっていうの。よろしくね。賢者だよ。 |
■ルーイ To:ミルマ |
よろしく。ミルマおねーさん(^^) ミルマおねーさん、グラスランナーですよね? 今まで旅しててグラスランナーの人と話をしたことが何度かあるけどグラスランナーの人ってみ〜んな楽しい人ばかりで面白い歌とか面白い話とかいっぱい聞かせてもらえて楽しかったなあ。 おねーさんも、楽しいお話とか歌とかいっぱい知ってます? 知ってたら聞かせて欲しいなー(^^) |
■ミルマ To:ルーイ |
うん!おしえてあげるぅ♪ それに、こっちのおねえさんも歌好きなんだよ〜 |
■ノエル To:ルーイ |
そうそう。私もミルマちゃんに歌教えてもらうの(^^) あ、私はノエルね。 |
■ルーイ To:ノエル |
ノエルおねーさんですね。よろしくっ♪ (ノエルの出で立ちを見て) おねーさんもおぢさ……じゃない、おにーさんと同じ魔法使いなんですか? |
■ノエル To:ルーイ |
一応、同じような魔法も使えるけどね。得意なのはもう少し別な魔法。 |
■ルーイ To:ノエル |
別な魔法って? どんな魔法なんです?(ワクワク) |
■ノエル To:ルーイ |
神様にお願いする魔法よ。魔法と言うよりお祈りって言った方がいいのかもしれないわね。 |
■ルーイ To:ノエル |
神様? あっもしかしてあの仮面ラーダみたいに神の力で悪人を退治したりするんですか? |
子供にはとても有名な仮面ラーダ。
ルーイ君にとっても憧れのヒーローのようだ……。
なお、仮面ラーダの活躍については#18や#21を参照のこと。
■ノエル To:ルーイ |
えっ?あの仮面ラーダを知ってるの!? 会ったことある?? すごいなぁ。仮面ラーダってそんなに有名だったんだ。 オランでも知ってる人は少ないと思ってたのに。 |
■ルーイ To:ノエル |
いえその……会ったことはないんです。 近くの村を旅してたときに、噂を聞いてて……。 オランに来たら会うのを楽しみにしてたんだけど……。僕がこの街に来たときにはもうオランからいなくなっちゃってて……。 |
ルーイはちょっとがっかりした表情をみせる。
■ノエル To:ルーイ |
ところで、ルーイ君は旅しながら歌う人?それとも、もっと別に得意なことあるの? |
■ルーイ To:ノエル |
あ、はい。吟遊詩人のタマゴです。やっと少しは稼げるようになったばかりの駆け出しですけど(^^;) |
■シェル To:ルーイ |
ボクはシェル、精霊使いだよ。よろしくね(ニコッ) |
シェルもルーイに挨拶をする。
■ルーイ To:シェル |
あっエルフさんだあ。 |
■ルーイ To:シェル (エルフ語) |
ボク、ルーイってイイマス。ヨロシク。 アノ、ボクノエルフ語通ジマスカ? |
途中から片言エルフ語で挨拶してみるルーイ。
■シェル To:ルーイ (エルフ語) |
(以下できるだけゆっくりとしたエルフ語) だいじょうぶ。ちゃんとわかるよ。 ルーイくん、よろしくね(^^) ボクはレンシオさんやノエルさんとはまたべつのまほうがとくいなんだよ。 そのうちみせるきかいがあるかもしれないね。 |
シェルは久々にエルフ語の会話ができてちょっと嬉しかったりする。
■ルーイ To:シェル (エルフ語) |
モシカシテ精霊サンノ魔法デスカ? ハイ、是非見セテクダサイッ(^^) |
■シェル To:ルーイ (エルフ語) |
うん。そのうちね(^^) |
■ダーナ To:ルーイ |
○×△…? 何語なんだ?それは。 若いのに色々と出来るんだな、感心だ。 私はダーナ。魔法の方は使えんがよろしくな。 |
■ルーイ To:ダーナ |
あ、今のはエルフ語です。 まだうまく話せないんですけど、父から教えてもらってるんです。一流の吟遊詩人を目指すならいろんな言葉を話せなきゃ駄目だって云われて(*^-^*)(感心だと誉められてテレテレ) ダーナさんですね。よろしくお願いします。 |
■シェル to:ルーイ |
ルーイ君のエルフ語、上手だよ(ニコッ) |
最後に残ったラウルも自己紹介。
■ラウル To:ルーイ |
オレで最後かな…? …ええと、戦士の、ラウルだ。 オレは、腕力くらいしか自慢できることねえけど、よろしくな(苦笑 |
■ルーイ To:ラウル |
はいっ。よろしくお願いしますっ。 あの……凄い筋肉ですねぇ。おにいさん凄く強いんでしょ? もし武勇伝とかあったら聞かせてくれませんか? |
キラキラと憧れの瞳で見つめるルーイ。
実はこの、線の細い頼りなげな少年は、ラウルのような筋肉ムキムキの勇者様になることが夢だったりする……。
■ラウル To:ルーイ |
ああ、いいぜ。旅の途中にでも、ゆっくり聞かせてやるさ(^-^) |
全員自己紹介も終わったところでレンシオがルーイに話しかける。
■レンシオ To:ルーイ |
モモンガはしばらく持っていても構わないけど、そろそろ依頼について話してもらえるかな? |
■ルーイ To:レンシオ |
あ、はい。ごめんなさい。 えっとですね……。 |
そして、ルーイは依頼内容について話を始めた。