Sword World PBM #37
可愛い子には旅をさせろ
序章 パーティ結成

俺の演説を聞いてくれ

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■銀の網亭 個室

 おやじに案内されて個室へと入ってみると、既に乾杯できる程度の酒とジュース、おつまみなどが用意されていた。
 個室は壁もドアも分厚く頑丈で、多少騒いだぐらいでは外に迷惑がかからないようなつくりになっている。
 だからといって、いくらでも大騒ぎをしていいというわけではないことぐらいはみんな心得ている……はずである……多分。
■おやじ To:ALL
 とりあえず飲み物は用意してあるぞ。
 料理はまたあとで追加して持ってくるが、何か他に欲しいものとかあれば云ってくれ。

■ノエル To:おやじ
 それじゃぁ、たこのマリネとながいものエコノミ焼き下さい♪

■おやじ To:ノエル、ALL
 おう、たこのマリネにながいものエコノミ焼きだな。他には注文ないか?

 解説しよう。エコノミ焼きとは……。

 水で溶いた小麦粉にキャベツ、玉子、肉などを入れて焼き上げた料理。
 イーストエンドでこういう料理が庶民の食べものとして親しまれているという噂を聞いたおやじが、噂だけを頼りに再現してみたもの。
 とても経済的な料理だということでエコノミー焼きという名がついているが、『エコノミ焼き』と縮めて呼ばれることが多い(笑)。
(ってまんまお好み焼きじゃん(^^;))
■ラウル To:おやじ
ええっと、あと、サイコロステーキと、牛タンの塩焼き、それから…
(以下、肉料理ばかりをさらに数品列挙(笑)

■おやじ To:ラウル
 サイコロ、牛タン、それから……っと。
 食欲があるのはいいことだ。その体だもんな。
 ようしじゃんじゃん食ってしっかり稼げよ。

 そういうと、ラウルの背中をバシンと叩く。
■ミルマ To:ラウル、おやじ
野菜もたべなくちゃダメだよ〜
おじさん、つけあわせにマッシュポテトとサラダボウルね!

■おやじ To:ミルマ、ALL
 はっはっは。若い奴は肉が好きなもんさ。
 よしマッシュポテトとサラダボウルも追加だな。
(まわりを見回して)
 注文はこれで終わりか。それじゃちょっと待っててくれ。

 全員の注文を聞き終え、おやじは部屋を出ていった。
■ミルマ To:ダーナ
ダーナの旦那ぁ、早速カンパイしようよぅ〜

■シェル To:ALL
ちょ、ちょっと待って〜。
まだ、みんなが飲み物持ってないよ〜。

 シェルは急いで皆に飲み物を注いでまわる。
■ノエル To:シェル
 あ、ありがと(^-^;

 ノエルはグラスの中のお酒をみてちょっと顔が引きつっている。
 でも乾杯だけならいいかと思い直し、そのままもらうことにしたようだ(笑)。
■ダーナ To:ALL
おっと、有り難うシェル。よし、みんなに(飲み物が)行き渡ったな。乾杯の名目はっと…新たな仲間と冒険に乾杯といくか?

 そこに突然レンシオがやってきた。
 肩には先程までいなかった小動物が乗っている。
■レンシオ To:ALL

ただいまぁ〜………やっと捕まった(^^;
(今は大人しく肩で丸くなっているモモンガを指さしながら)
こいつが酒場で走り回ってちょっと手間取ったんだ。
まだ俺に慣れていないみたいでねぇ………。
俺の使い魔のモモンガだよ、よろしく。

(モモンガを軽くこづきながら)
ほれ………挨拶。


 じゃんじゃじゃ〜ん!
 みなさんお待ちかねのレンシオの使い魔 とは、なんとモモンガだったのである(大げさ)

 レンシオに促されてモモンガは軽く頭を下げてみせる。
 ハッキリいって可愛い。
■シェル To:レンシオ
使い魔?
へぇ〜、これがそうなんだ〜(しげしげ)
でもかわい〜(^^)
ねえ、レンシオさん、この子(モモンガ)名前なんていうの?

 シェルは乾杯そっちのけでモモンガを撫でまわしている(笑)。
■レンシオ TO:シェル
………………。
名前………、決めてなかったな。
メスだ…なんか適当に考えてやって(^^;

■ミルマ
名前かぁ…。う〜む……何がいいかなぁ…

■ノエル
なにがいいかなぁ…

 またもミルマとハモっているノエル。合唱隊結成の日も近い(?)
■シェル To:レンシオ
名前〜?
ん〜と…モモンガだから…モモちゃん♪
ダメ?(^^;;;)

 そのまんまやん(笑)
■レンシオ TO:ALL

ン〜………モモ………モモを思い出すから、却下(^^;;

まぁ、それはそうと、乾杯の準備は出来てるんだよね?
まだ決まっていないけど、リーダーがやるもんだよね。
………ところでリーダー誰?


■ノエル To:レンシオ
 レンシオさんじゃないの?

■シェル To:ALL
パーティ作るときもレンシオさんが中心だったもんね〜。
レンシオさんがリーダーでいいんじゃない?

■レンシオ TO:ノエル
俺?
ダーナさんがいるのに、俺がリーダーやることないじゃない。
いつもどおり、俺はダーナさんを推薦するよ。

■ミルマ TO:ダーナ
異議な〜し♪
だって、もう乾杯文句考えてるもんね?ダーナの旦那〜

■ダーナ To:ミルマちゃん&ALL
うぉっほん、ゲホゲホ…そんなつもりはなかったんだが…。
…好きなんだよ…乾杯の音頭とか…幹事とか…。

意地悪い言い方しやがる…。


 本当に演説とかが好きだねぇ……。
■レンシオ TO:ダーナさん
じゃ、例によってよろしくお願いしますね♪

■シェル To:ダーナ
それじゃ、ダーナさん、よろしく〜(^^)
乾杯の文句ちゃんと考えてあるなんて、さすがダーナさん♪

■ダーナ To:ALL
ふん、私は引き受けるとは言った覚えはないぞ。
…まぁ、断るとも言ってないがな(苦笑)。

え〜、そんな訳でだ、取りあえず乾杯の音頭を
取らせてもらう事になったのだが…。
その前にだ、まず一席ぶっておくか(ニヤリ)。


 ゴソゴソと懐から、一枚の羊皮紙を取りだす。
■ダーナ To:ALL
まぁ、こんな事もあるかと用意はしておいたがな(苦笑)。(一呼吸。)朴訥な私であるが、まずパーティ結成に当たり、
その心構えを語らせて頂く。

わたしも、このオランで数度の冒険をこなしてきた。
最近、やっと一端の冒険者として自覚も出てきた。
そして、ここにいる仲間も初顔の方が少ない位だ。
そんな中で、この度あらたな冒険に出掛ける訳だが、
最初に一つ、言っておきたい事がある…。

いつの冒険でも生き残ろう…強い敵が現われた時は、潔く完敗を…。


 語りに熱を帯びてきたダーナ、口を湿らせる為にクイッとエールを煽る。
■レンシオ TO:ALL
かんぱ〜い♪
じゃ、これからしばらくよろしくな〜

って、おい、こら!


 モモンガは、レンシオの持ち上げたグラスに取り付き、興味深げに眺めていたが、レンシオにしかられて、あっちゃこっちゃと飛び回り、改めて一騒ぎ起こしたりするのであった……。
■ダーナ To:レンシオ君&ALL
おぃ!間違いだ、まだ乾杯ではない!
モモちゃん!頼む!まだ乾杯の音頭は終わってないぞ〜!

 騒ぎの中、まだ演説は終わってないと必死で主張するダーナ。
■ノエル
おやじさんに怒られないかな(^^;

 こんな大騒ぎして大丈夫かと心配するノエル。
 ダーナの言葉など聞いてない。
■シェル To:ALL
かんぱ〜い♪
かんぱいってたしか全部飲むんだよね。
それじゃ。(ゴクゴク)
…って、ありゃ、モモちゃんてば元気いいね〜(^^;;)

 コップの中身を一息に空けていたりするシェル(笑)
 むろんダーナの言葉を聞いてない。
■レンシオ
い、いや。だから、まだモモちゃんと決めた訳じゃないってば………

 モモンガの名前がなしくずしにモモちゃんに決まりそうなので焦るレンシオ。
 やっぱりダーナの言葉を聞いてない。
■ミルマ To:シェル
わーい、ミルマおかわり〜。シェル君も飲む〜?

 当然ダーナの言葉を以下同文
■シェル To:ミルマ
ありがと〜(^^)。ミルマさんも飲んでね〜♪

■ダーナ To:(独り言)
あぁ…朝方までかかって考えた演説だったのに…。

 誰も演説を聞いてくれないと、一人落ち込むダーナであった。

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GM:すた(Starlight)
E-mail:sta@green.interq.or.jp