オラン港・工事現場 |
一旦港湾事務所組と港組に分かれていた冒険者達は合流し、情報を交換した。
再び手分けして情報収集をする事になった冒険者達は先ず、オラン港の工事現場へ向かう。
工事現場は筋骨逞しい男達が多数働いていて、活気に満ちている。
現場監督らしい男に「バーベラの兄を」と告げると、一人の日焼けした男を連れてきた。
彼がバーベラ嬢の兄らしい。
■ハリー To:ALL |
俺がバーベラの兄だけども。 名前はハリー。それで、何を聞きたいんだ? |
■ウルス To:ハリー |
初めまして。おいらはウルスと申します。 おいら達は失踪者の事件を調査している冒険者でして。 お忙しい所をすみません、妹さんの失踪当時について少しうかがいたいのですが…かまいませんか。 |
■エル To:ハリー |
同じく、調査をさせていただいています、エルと申します。 |
■ハリー To:ウルス |
その事か……。悪いが俺は事件の内容は詳しく知らないぜ。 それでも良ければ。 |
■ウルス To:ハリー |
はいな。よろしくお願いします。 さて、早速ですが妹さんは、毎日同じ時間にお弁当を届けておられたんですかね? そのとき、どの道を通っておられたかご存じでしょうか? |
■ハリー To:ウルス |
大体同じ道だとは思う。 でも、時々ふらっと裏道に入ったりする事もあったし……。 ちょっとぼんやりしたところがあってね。 届けてくれる時間は、前後する事があったけれど大体同じ位。 太陽がてっぺんに登る位だね。 |
■エル To:ハリー |
時間的には、お弁当を届けた帰り道で姿を消した、という感じでしょうか。 ほとんど真昼の時間帯なのに目撃者がいないということは、やはり裏道に入ったところを狙われたのかもしれませんね……。 最後にあった時に、何か話をしたりはしましたか? 気になることを言っていたりとか、そういったことは。 |
■ハリー To:エル |
特に何も無かったな。いつも通りだよ。 とは言え、何時もより浮かれていたと言うか、何があったか知らないが、妙に元気が良かったのは覚えている。 その所為で居なくなっちまったかと思うと……やりきれん。 |
■ウルス To:ハリー |
裏道に入られるときがあると… 考え事があると上の空になってしまう質ですかね。それとも興味を引く物を見ると他を忘れてしまうのか…。 ここからご自宅へ帰る場合、大まかにはどの方向へ向かうことになりますかね。 |
■ハリー To:ウルス |
港沿いを通って、商業地区との境目辺りかな? 長屋が建ち並んでいる辺りだよ。 |
■エル To:ウルス |
……新たな情報が得られそうな気がしませんね。 切り上げて、屋台の方に回ってみますか? |
■ウルス To:エル |
そうですな。一通り話はうかがえたようですし。 |
■ウルス To:ハリー |
いろいろとお話し下さって、どうも有り難うございました。 おいら達は調査を続けます…早く妹さん達が見つかるよう、努力してますので…また何かあったらよろしくお願いします。 |
■ハリー To:ウルス |
宜しく頼みます。 俺じゃ、心配する事しか出来ないんで……。 |
深々と、二人に礼をするハリー。