パダ:盗賊ギルド |
冒険者達は、道端の物乞いなどをあたってギルドに辿り付いた。
受付では、暇なのか一人の青年が居眠りをしている。
■エル To:受付 |
お邪魔いたします。 ……仕事中に堂々と居眠りとは、盗賊ギルドというのは随分とおおらかな職場なのですね。 |
ズレた感想。
■シグナス To:エル、受付 |
ま、こう言う街じゃ暇になり易いのかもな、知らんけど。……とりあえず起きてくれ、来客だぜ。 |
■受付 To:ALL |
……っと、こいつは失礼。 で、何のご用でやんしょ? |
■シグナス To:受付 |
なに、用事って程でもないけど顔見せにな。 依頼の都合、こっちで色々調べモン在りそうだから先に面通ししとこうと思って。 |
■受付 To:ALL |
はいはい、余所の方ですな。 何か紹介状みたいなの貰ってます? |
■シグナス To:受付 |
はいよ。俺はオランのシグナスだ。一応向こうのギルドの平所属やってるよ。 |
預かった紹介状を渡しつつ
■エル To:受付 |
僕は付き添いということで。 |
さすがにファリス神官を名乗るのはまずそうだと判断したらしい。
■エル To:受付 |
お仕事で「下位古代語をしゃべるリュンクス」というものを探しているのですが、こちらにそういった情報は入っていませんか? |
■受付 To:エル>シグナス |
流石にそんなレア情報は無いですねー。 ところで紹介状によると、うちから一人人を出せと書いてありますな。 あ、お代は既に振り込まれて居ると言う事なので、お二人からは貰いませんよ。 他に聞きたい事が無ければそいつを連れて来ますが? |
■シグナス To:受付 |
レア情報か、やっぱ……ん、って事は何か専門でも居るのか? 幻獣に詳しいなら十全なんだが……ま、任せるぜ。見た目や性別は問わないし、いやマジデマジデ。 |
■エル To:シグナス |
…………じーっ。 |
疑惑の目。どこまで本気で言っているのか図りかねている様子。
■受付 To:シグナス |
専門っちゅう訳じゃありませんがね。 結構パダの遺跡をちょろちょろしているんで、道案内には適切でしょ。 少々お待ちを。 |
受付はそう言うと奥へ引っ込み、少しして小柄な男を連れて戻って来た。
■小柄な男 To:ALL |
へっへっへっ、旦那方が今回の依頼人ですかい? あっしはこの辺で遺跡潜りをやってるロックスってケチな盗賊でやんす。 以後お見知りおきを。 |
■シグナス To:ロックス |
……OK、宜しく頼むぜ。あとなんか、その登場の仕方はアレだぜ、こう、微妙に疑わしくなるからな!? |
■エル To:ロックス |
ロックスさん、ですね。よろしくお願いします。 早速ですが、有望そうと思われるポイントなどありましたらお教え願いたいのですが。 |
■ロックス To:エル |
んー、依頼を受けて色々調べて見たでやんすが、先ずは現場でしょうな。 後はそこから捜索の範囲を広げる感じで。 ああ、あっしなら”近づくとヤバイ”所も大体分かるんで、そこは避けるのが良いでやんしょ。 |
■シグナス To:エル、ロックス |
ん……まあ最初はソレで良いと思うぜ。 ただ、俺達が近付かない場所を選んで住んでるって可能性もあるけど。 ……まあ、今の所可能性の話しだしな、一手ずつ確実に進めて行くつもりだ。 |
■ロックス To:ALL |
他になにかあります? 無かったら、お仲間に会わせて頂きたいでやんす。 まさかお二人で遺跡に潜る訳でもありやせんでしょ? |
■エル To:ロックス |
ええ、あと二人。別行動で情報を集めてもらっています。 では、待ち合わせのお店に戻りましょうか。 |
■ロックス To:ALL |
へっへっへっ、待ってる間何か奢ってくださいよう。 あっし、丁度腹が減りましてね。 |
揉み手をしながら言うロックス。
■エル To:ロックス |
そういうおねだりはシグナスさんにしてください。 僕は無一文ですので。 |
正確には残り所持金「2ガメル」である。
■シグナス To:エル、ロックス |
はは、まー軽く一食位は構わねーけど。とりあえず戻って合流してから、だな。 |
彼を連れてシグナスとエルの二人はギルドを後にした。