【「別館」円卓の場】】 |
■ウーサー To:バルバラ |
さて、と。南国の酒を愉しむ前の、厄介ごとを片付けちまおうじゃねえか。 ヤマ主様に、外務担当。そっちのアイゼクセン卿ってえのは、してみると内務担当なのかい? なんにしろ、「層々たるお歴々」ってヤツだ。 言ってみりゃあ、アンタたちドワーフの御国の一大事ってぇ事だろうがムム如何してオレ様たち、ドワーフでもない冒険者が必要になったんだ? |
■バルバラ To:ウーサー&冒険者達 |
そうだな、では本題に入ろう。 食事も酒も続けてくれてかまわぬ。 |
再びヤマ主としての顔に戻ったバルバラは、ごく自然なしぐさでジョッキを取り上げ、口を湿らせたのち、椅子に深く座り直した。
■バルバラ To:ALL |
このヤマには、民達が生活する居住区と呼ばれる地域がある。 昔は60程あったようだが、今使われているのは、把握されているだけで12だ。 15日程前であったか、そのうちのひとつ、第46居住区の住民が全て眠りに落ちた状態で発見された。 |
■カラレナ To:バルバラ |
全て…。 |
■バルバラ To:カラレナ&ALL |
そう、全てだ。 問題の居住区は他とやや離れた位置にあり、住民の交流もあまり無かった。 我々はこの地区を隔離し、緘口令を敷いて対処方法を探った。 が、問題は解決せず。 止むを得ず、他種族の力を借りることにしたのだ。 |
そこまで話したバルバラは、僅かに身じろぎした、赤服のドワーフにちらりと顔を動かした。
■バルバラ To:ALL |
アイゼクセン卿は先々代のヤマ主の頃から、パダに繋がりを持っていての。 そちら側からひとを手配するという意見であったが…。 あの街は土地的に近すぎる。 どのような者であれ、このヤマの奥深くまで招き入れるにはそれなりの決断が必要だ。 そこにフォーシールがオランの冒険者を雇うこと提案してきた。 事情を知る各部の長を集めて決をとった結果がこういう形となったわけだ。 |
■アイゼクセン To:バルバラ&ALL |
我輩は、天秤外交を否定するつもりはありませんぞ。 だが、あのような馬車まで派遣して喧伝されては、これまでの年月、何のために積み上げてきたのか……。 |
■フォーシール To:アイゼクセン |
そもそも工房の連中はもちろん、ライデンシャフトにすら事情を話すなとしたのはお前さんだぞ。 ここぞとばかりに自慢したがるあいつらの性癖は、とうに把握してしかるべきことじゃろ。 のう、内務大臣。 |
■カラレナ To:こころのなか |
(工房って…やっぱり実在するのかな?) |
今度、咳払いをしたのはバルバラだった。
遥かな年長者達を臆することなくじろりと見やる。
何人かの冒険者達にとって、その視線のやり方は、何処か見覚えのある仕草にも思えた。
■バルバラ To:冒険者達 |
すまぬの、政治的な問題は汝らは気にせずとも良い、もとい、巻き込むつもりもない。 余計な説明を加えたわらわが悪かった、話を戻そう。 依頼を出すことに決め、オランに「馬車」を派遣した後のことだ。 今から1週間程前、今度は第16地区の住民が全て眠りに落ちた。 |
■カラレナ To:バルバラ |
あの、先ほど「感染」とおっしゃってましたが…。 その「眠り」はうつるものなんですか? 次々と、病気のように感染していって、地区全体が眠りに落ちたと…そうお考えですか? |
■バルバラ To:カラレナ&ALL |
はっきりしているのは、該当する居住区域に居た者は全て眠りに落ちたらしい、ということ。 事態が発覚した後、当区画に出入りした者で眠りについたものはいないということだ。 病ではないように思う……少なくともわれらの記録に残るものを当たった限りでは。 とは言え、その事態が発生した瞬間を見たものがおらぬのでな、判断が出来かねておる。 先ほどの少年の件で、用心したのもそのためだ。 |
■カラレナ To:バルバラ |
その居住区は隔離されて以来、誰も立ち入っていないのですか? 住民のみなさんは眠ったまま、まだそこに? |
■バルバラ To:カラレナ>アイゼクセン |
公的にはそう手配している。 もっとも……監視はいれておるのだろう? アイゼクセン卿。 |
■アイゼクセンTo:バルバラ |
もちろんです、殿下。 報告によれば、今のところ状況に変化はないと。 それにいまのところは、あー、「見張り」にも異常は感知されておりません。 |
■カラレナ To:バルバラ&アイデクセン |
その「見張り」の方とは、どうやって連絡を? |
むっとしたように黒い顎鬚を逆立て、身を反らしたアイゼクセンの動きをみてとったか、先に口を開いたのはバルバラだった。
■バルバラ To:カラレナ&ALL |
気づいておろうが、隠し通路ならあるぞ。 この場所はいわば巨大な墓場だ、過去の遺産があちこちでひとしれず眠っておる。 隠された道や、忘れられた通路など、個々人がなにを知っているか、全てを把握できるものなぞ誰もおるまい。 |
■アイゼクセン To:バルバラ、カラレナ&ALL |
お言葉ですが、そういった場所で発症されたらかないませんのでな。 今のところは、普通の通路を使わせております。 検問をかわす方法までは、ここではお尋ねなさいませんよう。 |
肩を大きくいからせながら、やや憮然とした口調でアイゼクセンが口を挟む。
彼の視線の先は、冒険者達の頭上を超えて、後ろに佇むエイベルへと向けられていた。
■ウーサー To:バルバラ、アイゼクセン |
15日前に第46居住区、一週間後に第16地区……だが、住人たちが眠ってからこっち、それぞれの地区には動きが無えってワケだ。 なにか前兆みてぇなモンがあったかどうかは、見つかってないのか? 第46居住区ってえのは疎遠だったところに行き成りだったから無理かもしれねぇが、第16地区とやらは如何だったんだ? 第46居住区ってえのを隔離してたとはいえ、伝染病の可能性くらいは警戒してたんだろ? |
■バルバラ To:ウーサー |
警戒したといっても、全てに手を打てるわけではないのでな。 第46居住区に出入りしたと把握できている者と、水路や換気口、採光穴などで直接つながりがあり、かつ現在使われている場所、そこまでだ。 第16地区に前兆があったかに関しては、皆が煩雑に欠伸をしていたなどといった都合のいい話は聞けていない。 |
■ウーサー To:バルバラ、アイゼクセン |
それと、さっきのミムンってえ小っさいのが見つかった場所、それから普段居る場所……其処は、どの地区だったんだ? 第46居住区か第16地区、か、さもなきゃあ、どっちとも違うところかい? |
■アイゼクセン To:ウーサー&ALL |
あの場所は、区域をつなぐ通路であって、そういった意味ではどこにも属していない。 少年の住まいは第34居住区にある。 そこ、及び通路が結んでいる第3行政区と27居住区は報告を受けて直ぐ確認したが、住人はぴんぴんしていた。 お前が指摘した通り、今もひとをやって調べさせておるがな。 |
■カラレナ To:バルバラ&アイデクセン |
隔離しているふたつの地区に、何か共通点はありませんか? 例えば、人口…えと、居住者の人数とか、居住区の作りとか。 もしくは、歴史的なものでも…。 |
■バルバラ To:カラレナ&ALL |
一通り洗ってみた限りでは、意味のあるものはみつかっていないの。 歴史に関しては、記録室の書記と図書館の司が再度綿密にあたっておるが、そちらは……。 |
■フォーシール To:バルバラ |
さよう、ざっと200年ほど遡ったところですかな。 該当するものは見出せてはいないようです。 |
バルバラの視線を受けて、白髭の老人が、その長い髭をしごきながら、補足をいれた。
■マリィ To:バルバラ |
その資料調査、わたしにも手伝わせて貰えムムしまった、わたしは ドワーフ語の読み書きは出来ませんでした……。 それ以外の資料ならお手伝い出来ると思います。 |
■バルバラ To:フォーシール |
ふむ、どうじゃ、フォーシール。 |
■フォーシール To:バルバラ、マリィ&冒険者達 |
記録室は無理ですな。 図書館ならお願いできるかもしれませんが、すでに精査に入っておりますからのう、辛い作業ですぞ。 関係あろうがなかろうが、棚に並んでいる本を1冊ずつ順にひたすら読み込んでいく、それだけです。 貴重なお人手をそんな単純作業に割いていただいて、構いませんのかな。 |
■マリィ To:フォーシール |
ふむ……それでは辞退しておきます。 |
■フォーシール To:マリィ&ALL |
さようか。 まぁ、その作業のせいで図書館には、所属の者が夜通し詰めておりますでの。 客人方は、いつでも閲覧出来るようにいうておきましょう。 もっとも、資料の多くはドワーフ語で、残りはほぼ下位古代語ですからな。 どこまでお役にたてるかはわからぬが。 |
■カラレナ To:バルバラ |
眠ってしまった方々についてですが…。 さきほどのミムンくん、なんだかいい夢を見ているようでした。 他の方々も、そんな様子でしたか? それから…時間が経っても、脱水したり、飢えたり…ということも無いんですよね? |
■バルバラ To:カラレナ&ALL |
われわれも、真っ先に心配した事態が餓死じゃ。 幸いにして、その兆候はみられない、緩慢に進行しているのかどうかまではわからぬが。 後は、夢か……? |
ヤマ主の顔が向けられる前に、アイゼクセンに何事か囁きかけられた従者らしきドワーフが、目礼をして部屋を出でいった。
■アイゼクセン To:バルバラ |
今、確認にやりました。 こちらの苦労も知らず、夢なとむさぼって寝ほうけておるというなら、そんな奴らは死ぬまで寝かせておけとでも言いたくなりますぞ、まったく。 |
■ウーサー |
どうかねぇ……目覚めたくなくなるくれぇ良い夢なんぞよりゃあ、いっそのこと悪夢のほうが、まだマシかもしれねぇぜ? |
■オスカール To:ウーサー |
起きる理由があるやつはそうかも知れんが・・・。 普通のやつは、悪夢でも起きれないんじゃ そのうち精神が擦り切れる。 まあ、状況はまだましかもな。 |
■カラレナ To:バルバラ |
私たちは、そのふたつの地区に入りこんで調査することは許されますか? あ、でももし、目が覚めた住民の方が私たちを見たら、びっくりしてしまうかも…。 どなたかにご同行いただいたほうがいいんでしょうか。 |
■バルバラ To:カラレナ&ALL |
われらに思い当たる手は打った。 そなたらには、それ以上…いや、以外の視点を求めておる。 問題解決に良かれと思うことは、なんでもやってもらってかまわぬ。 同行者を望むなら、指名しても構わぬし、必要な能力を言ってくれれば見繕いもしよう。 |
■アイゼクセン To:ALL |
殿下も含めて。 「見張り」の邪魔はしないでもらいたいです。 なんびとが眠ろうが、運営せねばならぬ日常があるということは、ご理解いただきたい。 |
■カラレナ To:アイデクセン |
あの、邪魔しないようにするには、どうすれば… 「見張り」の方がどんな方なのか、私たち、わからないんですけど…。 |
右手で素早く「協力」「お願いします」と符丁を送る。
■アイゼクセン To:カラレナ |
冒険者は普段、密偵を見かけたらどう行動する? 常識で判断したまえ。 |
■フォーシール To:アイゼクセン>カラレナ |
やれやれ、卿が敵を作るのは勝手だが、わしらを巻き込まんところでやってくれ。 カラレナ嬢、失礼しましたの。 あまり気にせず、普通に行動しとってくれてかまいませんぞ。 |
カラレナをみやったフォーシールの手元が動く。
「奴」「理解」「パダ」「言葉」「少し」。
老ドワーフの指の動きは、確かに今のオランにおける符丁を示しながら、手文字にも古語というものがあるのかとも思わせる不思議な優美さを有していた。
■カラレナ To:フォーシール |
あ、はい。ありがとうございます…。 |
小さく頭を下げ、同時に符丁でも礼を伝える。
■ウーサー To:ALL |
被害のあった地区は、見ておきてぇよな? 犠牲……ああ、いや。眠り続けちまってる連中の様子も含めて、な。 それと、医術に詳しいヤツにも同行してほしいと思うんだが、どうだい? 発生から日数が経ってるワケだし、新しい症状が出ていないとも限らねぇ。 あとは……そうだ、な。此処の子供らは普段、どんなふうに暮らしてるんだ? 余所の地区どうしで一緒に遊んだりは、するもんなのかい? |
■オスカール To:ウーサー、ALL |
そうだな、現場と被害者は確認しとかないとな。 |
■バルバラ To:ウーサー&ALL |
まずは子どもの件に答えよう。 基本は住まう地区から離れたりはしない。 地区と地区とが近接していた、住人の多かった時代には、その辺りもおおらかであったようだが。 |
■フォーシール To:ALL |
ふぉっふぉっふぉ。 あの頃は良き時代でしたのぅ。 子どもだけが知っている道やら、部屋やら……。 わしらも「ひみつのとりで」なぞ決めて遊んだものです。 「見張り」なんぞの顔色を伺っとる、今の子どもらは気の毒じゃ。 |
■アイゼクセン To:ALL |
以前に、不幸な事故がありましてな。 子どもが命をおとしたのです。 以来、勝手な行き来は禁じられました。 罰せられるのは、親ですからな。 皆、厳しくしつけようというもの。 |
額に手をやり、そのまま前髪を掻き上げるように動かしながら、ひときわ声を高くするアイゼクセン。
■カラレナ To:アイデクセン |
行き来したことが原因で…ですか? |
■アイゼクセン To:カラレナ |
正確に言うなら「出て行った事が原因で」だ。 今回の事とは関係がない。 今から三十数年前の話だ。 |
おそらく無意識にだろう、額をさすりながら、アイゼクセンはちらりとバルバラに気遣うような視線を向けた。
■バルバラ To:アイゼクセン |
そんな目で見ずともよい。 わらわは不自由を感じていないぞ。 子どもというものは、それなりにたくましくも、したたかにもなるものじゃ。 |
額に手をやる仕草をして見せるバルバラ。
アイゼクセンは、自分の手の動きに気づいたように、慌ててその手を収めた。
■カラレナ To:バルバラ |
……。 |
■ウーサー To:アイゼクセン |
関係がない、ねえ……ちと気になるが、まあそいつぁ今でなくて良いか。 すまねぇが後でその三十数年前とやらの話、アンタから詳しく聞かせてもらうかもしれねぇが、構わねえよな? |
■アイゼクセン To:ウーサー&ALL |
それがこの問題となんらかの関わりがあるというならば、いくらでも話してやろう。 ただし、お前たちの興味から尋ねることであれば、断る。 |
■ウーサー To:アイゼクセン |
そりゃあ勿論、関わりがあったなら……の話さ。 |
肩を竦めて酒を呷ってから、バチッと音がしそうな勢いのウインクまで付け加えてみせる。
■ウーサー To:アイゼクセン |
依頼のあいだはきちんとそうするぜ、閣下? |
髭を逆立てんばかりのの勢いで肩をそびやかしたアイゼクセンは、ウーサーから顔を背ける様にして背もたれに沈み込んだ。
口元を拭うふりをして浮かべかけた笑いをごまかしたバルバラは、慣れた様に話題を戻す。
■バルバラ To:冒険者達 |
それから、現場の確認か。 今から行くつもりか、それとも明日、日が出てからにするのか? それによって、同行者の手配も変わろう。 それからどちらの地区に行くのかも教えて欲しい。 こちらは、主にアイゼクセン卿の為かもしれぬが。 |
■カラレナ To:仲間 |
どうしましょう? 私は、今からでも、どちらかの地区を少しでも見ておきたいです。 あまり遅くなると明日に響きますから、短時間になっちゃいますけど…。 |
■ウーサー To:カラレナ、ALL |
ああ、オレ様も賛成だ。 とりあえず、二番目に被害が発生した場所——第16地区から見て廻るのはどうだ? 多少なりとも新しいほうが、痕跡なりなんなりも見つけやすいんじゃあねえか? |
■カラレナ To:ウーサー&ALL |
あ、そうですね。なるほどです。 |
■オスカール To:ウーサー>カラレナ、ALL |
そこから調べるのが、理屈に合ってそうだな。 調査は遅らせると、次の事件がおきてしまうかもしれん、始めるのは早い方が良い。 |
■ウーサー To:バルバラ&ドワーフたち |
おっと、そうだ……例の二箇所の地区だが、動物はどうなった? いや、まあ、此処でも何かしらの動物を飼ってたりはしねぇのかい? 猫とか鳥とか。 それに此処でだって、ネズミだの虫だのくらいは出るんだろ? |
■バルバラ To:ALL |
家畜の類がいるのは生産区だ。 今のところ何かあったとは報告を受けておらぬ。 鼠は、少なくともわらわは見たことがないの。 さすがに虫となると、はて……。 |
■アイゼクセン To:冒険者達 |
現場に行くというなら、お前たちが調べればよい。 我輩の部下を、這いつくばらせたりはしないぞ。 |
■カラレナ To:マリィ |
マリィさんのにゃんこさん…一緒に連れて行って大丈夫でしょうか? |
■マリィ To:カラレナ |
大丈夫。この子はわたしが側に居るうちはおとなしいですから。 それに、狭いところを見るのにも役に立ちますよ。 |
■カラレナ To:バルバラ |
それから…ふたつの地区の地図のようなものをお借りできませんか? |
■バルバラ To:カラレナ&ALL |
うむ、地図だな、手配させよう。 医術の知識を持つものは、やはり今宵から同行させるか? 知識が深いがかなりの年配者と、行動力に長けたそこそこ出来る若手と、どちらがよかろう。 |
■ウーサー To:バルバラ、ALL |
知識の深いほうは、残しといたほうがいいと思うぜ? さっきの小僧っ子の容態をしっかり見といてもらわなきゃならねぇだろうし、あたらしい睡眠者が運び込まれたときに、すこしでも多くの情報を拾っておいてもらえるかもしれねぇだろ? それに、オレ様たちが調査に行っている場所に、事件の「元凶」が這い出てくるかもしれねぇ。そうなりゃあ、ちょっとでも逃げ足の利くほうがいいんじゃあねえか? |
■バルバラ To:ウーサー>エイベル |
ふむ、確かに一理ある。 エイベル・フェルゼン。守備隊の医術師、彼の表名はなんといったか。 まだ詰めているだろうか? |
■エイベル To:バルバラ |
クラインです、バルバラ様。 夜半まで当番ですので、こちらに来るよう伝えましょう。 ツヴァイクを行かせますが、他に何かございますか。 |
■バルバラ To:エイベル&ツヴァイク |
それが終わったら、ぬしらも食事を取れ。 客人達の案内は、他の者にやらせよ。 |
その時扉を叩く音がし、アイゼクセンの指示を受けたドワーフが戻ってきた。
男はアイゼクセンの後ろにまわると、何事かをささやきかける。
■アイゼクセン To:バルバラ>冒険者達 |
先に出た夢の件ですが、皆が皆にやけて眠りについているわけではなさそうです。 うなされている者もいれは、静かに休んでいる者もいるとのことでした。 ……なかなか興味深い視点とは思ったが、残念だったな。 |
■ウーサー To:ひとりごと |
ん〜、そうか……同一の夢を見せたい、ってえよりはこう、夢を見るような状態にさせるってえのが目的、ってことか……? |
■オスカール To:アイゼクセン、ALL |
いや、そうでもない。 この情報で原因の絞込みが出来る、有難い事だ。これからも頼む。 |