SW-PBM #175
伝説の…

■ 発見! 伝説の…? ■
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【 ほこら 】

ようやく手にした正しい鍵で扉を開き、奥へと歩みを進める。
そこは、今までと打って変わった小ぢんまりとした部屋だった。
■ジノ To:ALL
扉は、入ってきたここだけみたいだな。
とすると……ここが終点だか?

薄暗い部屋の奥は一段高くなっており、その中心になにやら突き立っている物があるように見える。
■オスカール To:ジノ、ALL>カラレナ、リオン
どうやらそうみたいだが・・・。
カラレナさん、リオンさん、あの中心まで安全か調べられないか?・・・床もだが特に天井に気をつけてくれ。
可能なら、なにやら突き立ってる物も調べて欲しい。

この遺跡からは今のところ感じないが、悪意の有る製作者は終わったと気を抜くところに罠を仕掛ける。

■ウルス To:オスカール、ALL
なるほど。
てえことは、しんがりのおいらも後ろに注意ですな。

改めて、入り口の方を警戒する。
■クローエ To:ウルス
よろしくお願いね?

■カラレナ To:オスカール>リオン
わかりました、ちょっと待っててくださいね〜。
リオンさん、行きましょう。

■リオン To:カラレナ>ALL
あ…まってよー!
じゃあ、ちょっと探ってくるね。

慎重に奥へ進んでいく。
■ジノ To:オスカール
う、うーん……。でも、このほこらを作ったのってスレイなんだな?
あんまり、そういう意地悪をする人だとは思いたくないだなぁ。

■オスカール To:ジノ>カラレナ、リオン
ああ、俺もスレイがそんな罠を仕掛けるようなやつだとは思ってないさ。
だが、それとこれは別だ、仕事の仕上げは気を引き締めてやるところだ。
あんただって、造った酒の出来を味見するだろ?

ところで、カラレナさんリオンさん安全そうか?

■カラレナ To:オスカール>リオン
えっと……段のあたりは大丈夫そうですけど、棒の周辺はちょっと自信ないです……リオンさん、どうですか?

■リオン To:カラレナ>ALL
うーん…こっちは…ちょっと暗いからよくわからないけど…
多分大丈夫だよ。

■オスカール To:ALL
で、この突き立ってる木の棒はなんだ?
斧・・・クワ? これが伝説の武具か?

■カラレナ To:ALL
金属の板が付いてますね……武器、なんでしょうか……?

そっと近づき、手に取って引き抜こうとしてみる。
1mほどの木の棒に、ほぼ正方形の板状の金属が直角に繋げられている。
形状としては、そのものずばりクワである。
カラレナが手をかけると、多少の手ごたえはあったもののするりと地面から抜き取れた。
と同時に、その足元に「石版」と「小箱」が置かれているのに気が付く。
石版の方はここまでにあった台座と同じ文体が刻まれているようだ。
■オスカール To:ALL
ん・・・小箱?、何か書いてあるぞ。

オスカールは石版を読んでみた。
■クローエ To:オスカール
…どう? なんて書かれているの?

石版にはこうあった。

『泥土を拒まず、労苦を厭わず、そして諦めない心と勇気を示した者よ。よくぞここまでたどり着いた。
我が名はスレイ。この地に「魔法の鍬」を納めし者なり。
鍬は一振りで大地をうがち、巨大な岩をも突き崩す。
私はこの鍬の力を用いて、収穫減にあえいでいた村の農地を広げ危機を救うことに成功した。
もしも今、再び同様の危機が訪れているのならば存分に鍬を振るうが良い。
そして用を成しえた後、願わくば元通りに鍬を納めて欲しい。
後の世に、三度の危機が迫った時のために。』
■カラレナ To:ALL
これが、伝説の…。
想像してたのと全然違いました……。

■オスカール To:ジノ、ALL
参ったな・・・貸し出し専用らしい。
この鍬で耕せば、楽に開墾できるそうだが、返して欲しいそうだ。

ジノさん、この鍬を売ってしまうわけには行かなそうだが、どうすりゃいいんだ?

■ウルス To:オスカール、ジノ、ALL
…しかし、そいつを使って収穫をあげて、その収穫で収入を得るとなると、あと一年はかかりそうですな…
それでは間に合いそうもないし、ウェス坊ちゃんが黙ってみているとも思えませんし。
緊急事態として信義の問題をさておけば、のどから手が出る買い手もそれなりにいそうですがね。
それで、来年また不作となったらやはり意味がありませんしな…。
さて、どうしたものですかね…?

ちらっと鍬の方を振り向いて、ぶつぶつと感想を漏らした。
■ジノ To:ALL
クワ……。武器じゃ、なかったんだなぁ。
そうなると買い手を探すのも大変だろうし、スレイの願いを考えたら売るのも申し訳ないだな。
でも、手ぶらで帰るのもなんだし。とりあえず持って帰って、村長と相談してみるだ。

■オスカール To:ジノ、ALL
そうか、なら後はウェス坊ちゃんとの戦いだな。
正直、やつが説得に応じるとは思えん。
説得するなら、ここを切り抜けておやじのキュール男爵に直接した方が良さそうだ。

祠の入口で待っててくれるはずだが、案外すぐそこまで来てるかもな。

■クローエ To:オスカール、ALL
えええ? それは困るわねえ。
わしらも結構疲れているのに…

■リオン To:クローエ、ALL
確かに元気いっぱい…ってわけにはいかないね。
そのお父さんの方も話の分かる人だったらいいんだけどなぁ…

■カラレナ To:リオン、ALL
そうですよね、話し合いで解決できたらいいんですけど……。

■ジノ To:ALL
じゃあ、できる準備はしておいた方が良さそうだな。
……ところで、その小箱の方は調べないんだか?

オスカールが取り上げた石版の横に置かれていた小箱を指し示す。
■オスカール To:ジノ、ALL
おっと見落としてたよ、危うく忘れるところだった。
罠かも知れんが開けてみよう。

罠を覚悟で小箱を開け……ようとするが、蓋が持ち上がらない。
どうやら鍵が掛かっているようだ。
■ウルス To:ALL
鍵ですかい…?
もしかして、アレじゃないですかね、ほら、地図と一緒にしまってあった奴。

■オスカール To:ウルス、ALL
おお、これか!
試してみよう。

■クローエ To:ALL
そういえば、そんなものがありましたっけ。

オスカールは地図と一緒に出てきた鍵を挿して回してみる。
「カチリ」という音がして鍵が外れ……たと思った瞬間、ばね仕掛けのように蓋が持ち上がり。
油断していたオスカールの顔面へと太い針が飛び出してきた!
■マリィ To:オスカール
オスカールさん、危ない!

完全に油断していたマリィは、慌ててオスカールに警告を発するが間に合わない。
狙い違わずオスカールの顔へと吸い込まれる太い針。
……が、刺さったかと思われたその瞬間、なんとオスカールは歯で受け止めていた!
■オスカール To:マリィ、ALL
マナちゃん、ナイスだ。
危うく頭つらぬかれて天に召されるところだったぜ・・・。しかし斬新だな、正しい鍵を使うと動く罠か。

太い針をぺっと吐き捨てると、小箱に何か入ってないか確かめてみた。
マリィの声に振り向いたウルスは、地に落ちた針を見て思わずうなった。
■ウルス To:オスカール
ふえ…たいしたもんですな。やっぱ、歯磨きは大事なんですなぁ。
で、中身は何ですかね?

■クローエ To:ウルス、オスカール
みそっ歯だったら今頃…。こわいこわい。

■リオン To:オスカール
歯で受け止める人なんて始めて見たよ…

箱の中には丸められた羊皮紙が一枚。
広げて見てみると、どこかの地図が記されているようだ。
地形を照らし合わせて考えると、このほこらからさほど離れてはいない位置にバツ印がついている。
おおよそ南に一日ほど歩いた場所のようだ。
■マリィ To:ALL
また別の何かの隠し場所かしら……。
念のため、これも複写しておきましょう。
此処を出たら彼らが待ってそうですし。

■オスカール To:マリィ、ALL
そうだな、やれることはやっておこう。
・・・地図も含めて罠だったりするとかなわんが、ここに財宝の一つもあれば助かるな。

■クローエ To:ALL
魔法の鍬でないと掘れないような場所を掘り返すと、宝物が埋まっているというわけね。
オスカールさんの言うように、これがまた業突く張りを懲らしめるための罠じゃないことを祈るしかないわねえ。

さすがに若干疑心暗鬼に。
■リオン To:クローエ>ALL
これまでが罠だったらさすがにもうやる気無くしちゃうよ。
でも、本当に罠だったらある意味作った人を尊敬しちゃうかも…

■カラレナ To:リオン>ALL
そ、そうですよね〜。
とにかく、気をつけて戻りましょう。


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GM:倉沢まこと