SW-PBM #175 伝説の… |
■ 試練? の3と4 ■ | ||
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【 ほこら 】 |
水溜りの先にあった扉を拾い上げた鍵で開け、さらに先へ。
先ほどの通路とほぼ同じだけの距離を進むと、再び開けた空間が見えた。
ランタンの光の届く先には、おなじみの石造りの台座。
さらにその向こうの薄暗がりの中に、金属製のピラミッドのような物が置かれているようだ。
■ジノ To:ALL |
何かあるみたいだけど……さすがに光が届かないだな。 もう少し進んで確認したいけども。 |
そうは言いながらも、自分は慎重に歩を止める。
勝手に先に行って迷惑になることを気にしているようだ。
最後尾のウルスも、ジノの後方で立ち止まる。一応、後ろを確認してから。
■ウルス To:ジノ、ALL |
ですな。なにやら面白そうであやしげなモノがありますな。 …カラレナさん、リオンさん、偵察をお願いできますかね。 |
■リオン To:ウルス |
そうだね。何か怪しそうだよね…あれ。 とりあえず、何かないか見てくるよ。 |
■カラレナ To:ALL>リオン |
少し待っててくださいね。 リオンさん、行きましょう〜。 |
ふたりでピラミッドらしきものを不思議そうに見ながら。
近付いて確認したところ、台座にもピラミッドにも罠らしきものはないようだ。
ピラミッドの方は高さはほぼ人間の大人と同じくらい。底辺も同じ長さの正四角錐の形状。頂点の一角は欠けており、どうやらこぶし大の穴が開いているようだ。
そして肩の辺りから一本、煙突のようなものが生えている。さらにその足元にはしっかりとした作りの脚立が一つ。
底辺の四隅からはパイプのようなものが繋がっており、地面の中まで伸びている。
そこから目を向こうにやると、ピラミッドの陰に隠れて井戸のようなものが設置されている。
■リオン To:ALL |
うーん、罠とかはなさそうだね。 とりあえず、またあるこの台座の文字でも見たら何かわかるかもしれないね。 |
台座の埃を払うと、おなじみの東方語の文字が刻まれている。
そこには、
『鍵は水に浮く。労苦を厭わぬ者のみが手にすることができる』
……とあった。
■ウルス To:リオン |
どうですかい? 今度は何と書いてありますかね? |
■リオン To:ウルス、ALL |
えーっと…『鍵は水に浮く。労苦を厭わぬ者のみが手にする事ができる』…だってさ。 水…ということは、あの井戸が関係しているのかな? |
■ウルス To:ALL、オスカール |
なるほど。つまりは、水を汲んでそこに入れろと言うことですかね。力仕事ですな…なら、ここはおいら達の出番ですな。 |
進み出て、オスカールの肩を叩き、井戸に近づく。
■オスカール To:ウルス |
よっしゃ、いっちょやったるか。 |
■ウルス To:ALL |
どれ、試しに1杯汲んでみましょうかね。 |
ウルスは、井戸から桶1杯に水を汲んで脚立に上がり、ピラミッドに水を注いだ。
が、水はすぐに足元の四隅から伸びるパイプに吸い込まれて流れてしまう。
■ウルス To:ALL |
こりゃ、よほどどんどん水を入れないと上までたまりそうもありませんな。 井戸で水を汲む役と、間に立って水桶を渡す役と、脚立の上で注ぐ役とに別れるってのはどうですかね? |
■オスカール To:ウルス、ALL |
おう、そうしよう。 持ち上げるのはウルスに任せる、俺は井戸水汲みの応援に入るよ。 |
■クローエ To:残りのメンバー |
それじゃあ、わしらは間で水桶をリレーしましょうかねえ。 |
■カラレナ To:ALL |
きっと「根性」を試す試練なんですね〜。 頑張りましょう。 |
そして、協力して水を汲み入れ続けることおよそ二時間。
ようやく頂点の穴から溜まった水が見えるくらいまでになり、その水面にプカリと浮くようにして鍵が手の届くところに来た。
■ジノ To:ALL |
みんな、そろそろ鍵が取れそうだよ。 |
伸び上がってなんとか穴を覗き込む。
さすがに手までは届きそうにない。
■ウルス To:ジノ→リオン |
ようやく結果が出そうですな。リオン君、誰かがピラミッドに張り付いたら、肩に上って鍵を拾えませんかね? |
■リオン To:ウルス |
どうだろう…うーん、取れそうだね。 じゃあ、誰か手伝ってー! |
■クローエ To:オスカール |
はぁ、はぁ、はぁ… 一番働いてくれてるところ、なんだか心苦しいけれど、もう一仕事だけ、お願いできないかしら? |
ろくな筋力も無いのに無理してリレーに加わった所為で、クローエ婆ちゃんは息も絶え絶えな風味だ。
■オスカール To:リオン、クローエ |
おう、待たせた! 今持ち上げるからな。 |
オスカールはリオンを肩車すると、一気に持ち上げた。
■リオン To:オスカール |
落とさないでね…! 高いんだから…! |
オスカールにしっかりと掴まりながらリオンは井戸の中を覗き込んだ。
目の前まで浮かび上がって来た金属製の欠片……鍵を、慎重に拾い上げる。
そうして手に入れた鍵で扉を開け、さらに奥へと進む。
そしてこれまでと同じ距離を歩いた先に、三度石造りの台座が現れた。
その向こうには、こちらは金属製の台座に埃を被っているものの鍵らしきものが並べられているのが見える。
■ウルス To:ALL |
おや、鍵がいっぱいですな…もしかして、「本物はどれだ?」って奴ですかね? |
覗き込んでみると、鍵と台座はリングのようなもので直接つなげられているようだ。
ぱっと見た限りでは力ずくで取れるようには思えない。
■クローエ To:ウルス、ALL |
そうねえ、どれが本物なのかしら。 ここの仕掛けの作り主が、鍵が大好きだって事だけはわかるけれど。 |
■リオン To:ALL |
大好きにしても作り過ぎだよね、これ… どれが本物か…って実物がわからないから難しいよね。 |
■オスカール To:リオン、ALL |
罠だと思えば不思議でもないさ・・・気が滅入るだけで。 |
石の台座の埃を払って文字を読み取ると、
『正しき鍵はひとつのみ。諦めない心と勇気を持つ者のみが手にすることができる』
……とあった。
■オスカール To:ウルス、ALL |
とうやらそうらしいな。 まあ・・・・・・がんばるか。 |
■ジノ To:ALL |
でもこれ、鍵と台座ががっちり繋がってるだよ。 簡単に取れるんだか……? |
■カラレナ To:ジノ&ALL |
あ、本当ですね。 取り外すのにコツがいるんでしょうか? |
カラレナは鍵周辺に罠が無いことを確認したあと、繋がってる部分をよく観察してみた。
■カラレナ To:ALL |
これ……古代王国時代に使われていたパーティグッズで、似たようなものがあったような気がします。 確か、罰ゲーム用で……。 眠らされたり、笑わされたりする効果があるんですよ〜。 |
■ウルス To:ALL |
ううむ。ちょいと勇気の要る仕掛けですな。 しかしまぁ、死にゃあしないでしょうし…死ぬ思いはしそうですが…。 ここは度胸を決めてやってみますかね。 …ここに手を置けばいいんですな。 |
ウルスはパネルを触ると、全身をぴくりとふるわせた。
何かをこらえるようにして、外れた鍵を取り上げて鍵穴に差し込むが、扉は開かない。
ウルスは鍵を投げ捨てて、くるりと振り向いて…
■ウルス To:カラレナ |
愛していると言ってくれ! …ねえ、愛していると!! |
いきなりしがみついてカラレナにキスを迫る。
その手は熱くほてり、その目は熱っぽく潤んでいる。
■カラレナ To:ウルス |
きゃー!? ◎×△〒#%&!! |
言葉にならない悲鳴を上げながら、とっさにシーフの身のこなしで迫り来るウルスの身体をくるりんと反転させオスカールのほうへ押し出す。
■オスカール To:カラレナ |
まじか、カナちゃん! どうする、俺! |
■ウルス To:オスカール |
オスカールさん…キレイな目をしてますなぁ… ああ、そのヒゲをおいらのヒゲと… |
ふらふらつつも、かなりの速度でオスカールに迫るウルス。
オスカールがあわてて体をかわそうとしたはずみに、オスカールの角材がウルスの前に突き出され…
飛び込んできたウルスの顔面が、吸い込まれるようにクリーンヒットする。
■ウルス To:独り言 |
ぐううう…… |
鼻血を吹いてうずくまるウルス。
どうやら、自制心も多少は取り戻せたようだ。
■オスカール To:ウルス>ALL |
強烈な効果だな・・・やらんワケにはいかんなら、さっさとすますか。 |
オスカールはパネルを触ると、全身をぴくりとふるわせた。何かをこらえるようにして、外れた鍵を取り上げて鍵穴に差し込むが、扉は開かない。オスカールは鍵を投げ捨てて、くるりと振り向いて…
■オスカール To:ALL |
ウルス頑張れよ、 俺は過去15人の女に迫ったが、全部玉砕だぜ! それと、俺はホモじゃねえ! 本当に女が大好きなんだ!! |
目の前のキス魔に刺激されて、性癖をぶっちゃけるオスカール。
■ジノ To:ALL |
あわわわ。 み、みんな大丈夫だか〜? |
■マリィ To:ALL |
なんか、混沌としてきましたわね……。 っと、わたしもやってみましょう。 |
先の二人と同じ様にパネルに手を付けて、鍵を取り上げ、
鍵穴に差し込むが、扉は開かなかった。
そして、急に鼻がむずむずとしてきた。
■マリィ To:ALL |
はっくしょん! はっくしょん! これがのろ……はっくしょん! 詠唱が……はっくしょん! |
非常に苦しそうである。
■カラレナ To:マリィ |
だ、大丈夫ですか? 早くここを突破しないと……私もやってみますね。 |
慌ててパネルに手をつけ、鍵を取り上げてみる。
どうやら当たりを引いたようだが……
■カラレナ To:ALL |
やっ、やりまし……くしゅん! 当たり……くしゅん! は、鼻が……くしゅん! |
マリィとふたりで大合唱。
■ウルス To:カラレナ、マリィ |
やりましたな!しかし、大丈夫ですかい? もしかして、そのくしゃみ、キスで止まるかも…。 |
■カラレナ To:ウルス |
なっ、何言って……くしゅん! るんで、くしゅん!すかっっ! くしゅん!! |
鼻を押さえながらウルスから距離をとるカラレナ。
■ジノ To:ウルス |
さすがにそんな方法は聞いたことがないだよ……。 |
冷静に突っ込み。
■ウルス To:カラレナ、ジノ |
むう…やっぱり? |
しょんぼりと肩を落とす。
ほんとにやる気だったのか。
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GM:倉沢まこと