SW-PBM #175 伝説の… |
■ 試練? の1と2 ■ | ||
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【 ほこら 】 |
ランタンに明かりを灯し、慎重にほこらの内部へと足を踏み入れた一行。
ひんやりとした空気の中に、人の動く気配はないようだ。
ゆるい下り坂の一本道を降りていくと、やがて目の前に三つの扉が並ぶ広間へと出た。
通路と三つの扉のほぼ中心の場所に、小ぶりの台座が置かれている。
■ジノ To:ALL |
分かれ道……みたいだな。 それと、あの台座はなんだかな? |
■マリィ To:ジノ>カラレナ&リオン |
不用意に近づいては駄目ですよ。 どんな罠が仕掛けられているか分かりませんし。 カラレナさん、リオンさん。周囲を調べて貰えますか? |
■カラレナ To:マリィ&ALL |
はい、任せてください〜。 |
慎重に台座に近づいていく。
■ウルス To:カラレナ&リオン>ALL |
頼みますわ、玄人さんに。 いきなり扉三つは予想外でしたな。ちょっとわくわく…いや、あの…。 しかし、台座がある以上、何か乗せるんですかね。まさか「大地の恵み」を置け、ってんじゃ… |
■リオン To:ウルス>ALL |
いきなり3つもあるとはね。 わかれ道が多いと道に迷い易いけどね。 でも、本当にこの台座には何を乗せるんだろう… 「大地の恵み」とか…いや、それはないよね。それはそれで凄いけど。 |
カラレナと一緒に周りを捜索しながら。
だが、殆ど「カラレナと一緒にいる」だけの状態になっている。まあ年季が違うし。
台座の上には文字が刻まれているらしい石版と、ひし形の金属片。
石版は埃を被って、そのままでは文字を読み取ることができない。
扉の方は三つとも何の物音も聞こえなかった。
そして近付いた時に気づいたが、扉には台座に置かれた金属片と同じ形状のくぼみがそれぞれにある。
■リオン To:ALL>カラレナ |
うーん、あっちからは何も聞こえないけど… 他は自信ないや。 お姉さんどう?何かわかった? |
右の扉の方を指しながら言った。
■カラレナ To:リオン |
う〜ん、何も聞こえないです……。 何かがいる気配もないみたいですね〜。 |
■マリィ To:カラレナ&リオン |
罠や仕掛けが無い様でしたら、石版の埃を拭って貰えますか? わたしがやっても良いですけれど……。 |
■リオン To:マリィ |
そうだね。埃を払わないと読めないし。 読める文字だったらいいんだけど… |
そう言いながら背伸びをしつつ台座の上にある石版の埃をとった。
■クローエ To:リオン、カラレナ |
なんて書いてあるのかしら? |
石版の表面があらわになると、東方語で刻み付けられた文字が読み取れた。
そこには、
『汝に問う。我が故郷の名を答えよ。
左の扉はゴートー。真ん中の扉はポートー。右の扉はロートー。
鍵を取り、これはと思う扉を開けよ』
……とある。
■ジノ To:ALL |
……偶然迷い込んだ人を追い返すためだか? |
■ウルス To:ジノ、ALL |
そのようですな。関係者以外お断りの仕組み第一段…てな、所でしょうな。 三択なんで、暇な知りたがりが偶然正解することもありそうですがね。 とにかく、さっさと真ん中を開けて、次に参りましょうや。 |
背後をちらちらと警戒しつつ、台座に触っているメンバーを促す。
■オスカール To:ジノ>ウルス、ALL |
そんなところだろうな。 幸い、字が見えなくなるほど埃が積もるまで機能しなかったみたいだがな。 真ん中が“ポートー”か、早速はめ込んでみよう。 |
オスカールは金属片を、真ん中の扉のくぼみにはめ込め込んだ。
■クローエ To:オスカール |
気をつけてね…? |
■オスカール To:クローエ |
おう、わかった。 |
長年使われずにいたために多少固さがあったものの、すんなりと扉が動き出す。
その先は再び真っ暗な洞窟路が続いていた。
■ジノ To:ALL |
ここから見ただけじゃ、正解かどうか分からないだな。 けど、進むしかないだね。 |
■カラレナ To:ALL |
こんなふうに、仕掛けが続くんでしょうか……? ともかく、行ってみましょう〜。 |
扉を潜り抜けしばらく進むと、ぽっかりと開けた空間に出る。見渡す限り20m四方はありそうだ。
その広間の真ん中には、水溜りのようなものが大きく広がっていた。
そして入ってきた通路から水溜りまでのちょうど真ん中ほどの位置に、先ほどと同じような台座が置かれている。
壁を見ると、明り取り用のたいまつが均等に並び備え付けられているようだ。
■ウルス To:ALL |
こりゃまた、妙な所に出ましたな。さて、今度の台座にはなんと書いてありますかね? |
■オスカール To:ウルス、ALL |
よし、調べてみよう。 |
先ほどと同じように埃を被っていた台座を払うと、そこには東方語で刻まれた文字。
『鍵は地にあり。泥土に塗れるを厭わぬ者のみが手にすることができる』
とある。
■オスカール To:ウルス、ALL |
どうやら広間の真ん中の水溜りに入って、底をさらわんといかんらしい。 罠があるかも知れんが、さらいに行ってくるよ。 |
■ウルス To:オスカール |
よっしゃ、おいらもやりますわ。 |
■リオン To:ウルス、オスカール |
ぼくの第六感は何もないと言っているけど…気をつけて入った方が良いよね。 じゃあ、ぼくも探してみようかな。見つかるといいけど。 |
オスカールは真ん中の水溜りに踏み入り、泥をさらい始めた。ウルスとリオンもそれに続く。
泥は粘つくように身体にまとわりつき、次第に動きを阻害する。
明かりがパーティの持ち込んだランタン以外にない今の状況では、泥水の中に突っ込んだ自分の手元すら見通せない。
■ウルス To:オスカール、ALL |
こりゃ、だめですな。暗すぎますわ。水の中まで照らすんなら、もっと明かりが要りますな。そういや、この部屋、たいまつがたくさん置いてましたっけ?あれをつけるんじゃないですかね? 水面が光ったり、影も邪魔になったりせん配置になっているかも…。 |
■リオン To:ウルス>ALL |
あれはそれの為なのかなぁ? 松明に火をつけたら床が上がってくる!なんていう話を聞いたことがあるけど… そういうのだったら楽だったのになぁ… 誰か、明かりちょーだーい! |
■オスカール To:ウルス、リオン |
あの松明は、捜索用に準備されてるのかも知れん。ただ・・・罠だと引っかかるしかないのがつらい。 正直に言うと、仕掛けだとしても手が出しづらい。 |
■マリィ To: |
「万能なるマナよ、暗黒を退ける光となれ」 |
杖の先端に明かりが灯った。水溜まりを捜索しているオスカールたちの元へ近づく。
照らし出された三人の腰より下は既に泥で真っ黒といった状態。
さらには明かりが増えても、水の底まで見通せるというほどにはなりそうにない。
探すのに多少は楽になったとはいえ、手探りなのはかわらなそうだ。
■オスカール To:マリィ |
すまんな、ありがとう。 |
■マリィ To:オスカール |
いえいえ、わたしも手伝いますわ。 |
マリィはローブの裾を腰辺りまで引き上げ、袖を肩まで捲り、衣服が濡れ無い様に注意しながら捜索を手伝い始めた。
■カラレナ To:ALL |
私も手伝いますね〜。 |
カラレナも巻きスカートをたくし上げ、特に躊躇する様子も無く泥をさらっていく。
■クローエ To:どろんこ組 |
みんなでやったほうが楽に終わりそうかしら。 それにしても泥遊びなんて200年ぶりだわねえ。 |
クローエも軽口を叩きながら、ローブの裾と袖をたくし上げて泥田浚いに加わった。
■ウルス To:クローエ |
に、200年ぶり…。比べりゃ、おいら達はつい最近までやってたことになりますな。 もっとも、こんな豪快な泥遊びは生まれて初めてですがね。 |
■オスカール To:ウルス、どろんこ組 |
ああ、全くだ。 基礎工事でも、ここまで泥濘だと普通休むからな。 |
■カラレナ To:ALL |
ふふ、でも小さい頃の遊びを思い出して、ちょっと楽しいです〜。 |
■ジノ To:ALL |
あ、オラも手伝うだよ。 |
結局全員で参加して、およそ二時間後。
おびただしい小石を拾い上げた中に混じって、ようやくそれらしい金属片を発見する。
……その頃には全員、泥だらけとなっていた。
■ジノ To:ALL |
やっと見つかっただか〜。 これで先に進めるだな。 |
さすがに辛そうに、腰を叩いたり。
■ウルス To:ジノ、All |
錆びて鍵の形が変わっちゃいないか心配でしたが…そんなことはなさそうですな。 まあ、金属にはプロのドワーフ鍛冶師がそんな失敗をしたりはしませんわな。 |
■マリィ To:ALL |
鍵を使って、先に進みましょう……。 でもその前にちょっと休ませて欲しいです。 |
濡れて泥だらけの手足から、泥を拭いながら言う。
■リオン To:ALL |
そうだね。思ったよりも時間掛ったなぁ… 早く次へ行きたいけど… さすがに少しぐらいは休みたいね。 |
他のメンバー以上に泥だらけになりながら。
まぁ、小さいので致し方ないが。
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GM:倉沢まこと