SW-PBM #175 伝説の… |
■ 追って追われて ■ | ||
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【 グロザルム山脈 】 |
ギルダー村を出発してから、地図を頼りに歩いて三日。
進む先にグロザルム山脈の峰々が壁のようにそびえ立つ様が大写しになってくる。
■ウルス To:ALL |
だいぶ山が迫ってきましたな。 もう少し歩いたら、あの山の麓らへんにデコがぶつかりそうな気がしますな。 |
■リオン To:ウルス>ALL |
背が高いと大変なんだね。 ぼくだと…幸いにも当たらなくて丁度良いかも。 |
■クローエ To:ウルス |
お…面白いことを言うのねえ? デコ…デコが…ぷふ。 |
なんかツボに入ったのか笑いが止まらなくなったようだ。
■ジノ To:ALL |
うん、だいぶ近付いてきただな。 ギルダー村を出て三日経つし、そろそろ祠が見つかるだかな? ……見てすぐに分かるようなものだったら良いんだけど。 |
頭に叩き込んだ地図を思い浮かべながらなんとなしに言う。
■ウルス To:ジノ |
なにせ、百何十年前の祠ですからなぁ。どうなっとるやら。 山の形とか…そういう変わらなくて分かりやすい手がかりが、もっとあればいいんですがね。 |
■オスカール To:ジノ |
全くだ、祠が埋もれてたらもはや見つけられるか分からん。 あと、ウェス坊ちゃんの動向も気になるところだ。 まあ・・・俺達がお宝を見つけるまで襲ってはこないと思うが、いつ襲われても不思議ではないからな。 |
■ウルス To:オスカール、ALL |
ですな。用心に超したことはありませんわ。 |
思い出したように、急に辺りをきょろきょろ。
■ジノ To:ALL |
オラはそういうの分からないけども、何か気配があったりするんだか? |
突然警戒し始めた冒険者たちを見て不安になったらしい。
■クローエ To:ジノ |
用心ですよジノさん。 わしらも注意してますけれど、長丁場だと気の抜けることもありますからね。 ジノさんも何か気づいたようなことがあったら、わしらに教えてくださいな? |
落ち着いた様子でクローエはジノに言った。
ぐるりと視線をめぐらせたその時、カラレナとマリィの視界に気になるものが飛び込んできた。
上空に、なにやら黒い影が飛んでいる。……良く見るとカラスのようだ。
人里から離れたこの辺りで見かけるのは珍しい。
■カラレナ To:ALL |
……? こんな辺鄙な場所で、カラスさん……ちょっと珍しいですね〜。 |
上空を仰ぎ見ながら。
■リオン To:カラレナ |
え?こんなところにカラスなんて居るんだ。 珍しいね。普通こういう所ではあまり見かけないはずだけど。 |
同じくカラレナが見ている方を目を凝らしつつ仰ぎ見ながら。
■マリィ To: |
「万物の根源たるマナよ、不可視なるその力を明らかにせよ……」 |
マリィのセンスマジックは効果を発揮した。
空中の不審なカラスを見上げてみる。
……不安は的中し、悠然と飛ぶカラスからはっきりとした魔力を感じ取る。
■マリィ To:ALL |
予想通りですわ。 あのカラスは何物かの使い魔です。 魔力の反応を検知しました。 |
■オスカール To:マリィ、ALL |
そうか・・・ならば使い魔かもな。 相手もこっちを追ってきてる・・・しかも本当に使い魔なら使役主の魔術師も1kmも離れてないってことか? 近すぎるな、全員騎乗してたら分単位で接敵ってか。 |
■マリィ To:オスカール&ALL |
そういうことです。 直ぐ後ろに彼らが居る事は間違い有りませんね。 |
■リオン To:マリィ、ALL |
しかも使い魔が居るとなるとそれなりな人だよね。 やだなぁ…出来る限り会いたくないけど… |
■カラレナ To:リオン&ALL |
彼らに祠の位置を教えてしまうことになりますね……。 でも、あんな上空では手が出せませんし……仕方ないですよね。 彼らより先に武具を発見して、確保しちゃったほうが良さそうです。 |
気合いを入れ直すかのように、ぐっと握りこぶし。
■リオン To:カラレナ、ALL |
うーん、やっぱりそうするしかないのかなぁ。 簡単に見つかればいいけど。 確保するなら急がないとね。 |
■オスカール To:リオン>カラレナ、ALL |
そうするしかないだろうな・・・・俺達が祠を見つけてるんだ、カラスも見つけてるだろう。 なに、お宝を手に入れるまでは手出ししたりしないさ、貴族らしく俺達に働かせてから最後に奪うつもりだろうよ。 |
■ウルス To:オスカール、ALL |
坊ちゃんご自身で来てますかね…まあ、マメなお方らしいですからな。 こっちが向こうに気づいてるってことも分かってるんでしょうな。 魔法で不意打ちは食らいたくないですなぁ…いや、不景気なこと言ってるときではありませんな。 |
■ジノ To:ALL |
……あ! みんな、見るだよ。あれがそうでないだか? |
ジノが真っ直ぐに向けた指の先。
山すそのひだに隠れるようにして、ぽっかりと口を開けた黒い穴が見えた。
入り口には人の手が加えられているらしく、崩れないように補強されているのが遠目にも分かる。
■オスカール To:ジノ |
祠じゃなくて洞窟の入り口か・・・お宝は『伝説の武具』だからな、罠が仕掛けてあったり魔物が出ても不思議ではないな。 とは言っても、後ろからはすぐそこまでウェス坊ちゃんが迫ってきている。外に残っても捕まって大変な目に遭いそうだな・・・・ジノさん、色々大変なんで なんとか頑張ってパーティの真ん中辺りから離れないようにしてくれるか? |
■ジノ To:オスカール |
分かっただよ。 邪魔にならないように気をつけるだ。 |
■リオン To:ALL |
とりあえず、行くしかないみたいだね。 戻っても追手がいるし… 誰から入る? 後ろからいきなりというのもあり得る話だしね。 |
洞窟の奥の方をじーっと覗きながら。
■カラレナ To:ALL |
じゃあ、私が先頭で行きますね。 罠もあるかもしれませんから……。 |
そう名乗り出たものの、内心はドキドキ。
■リオン To:カラレナ |
じゃあ、ぼくも後から着いていくよ。 まだ経験は浅いけど役に立つと思うよ。 |
そんなカラレナに気ついたのかこう言った。
■オスカール To:カラレナ、リオン |
俺もすぐ後ろにいるから、ヤバくなったらすぐ換われよ。 |
■ウルス To:オスカール、ALL |
そんじゃ、おいらはしんがりですな。 |
■カラレナ To:ALL |
ありがとうございます〜。 それじゃ、行きましょう。 |
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GM:倉沢まこと