SW-PBM #175
伝説の…

■ 飲めや騒げや ■
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【 ギルダー村 】

村長の一声で、村の中央広場に勝負の舞台が突貫工事で設えられる。
既に周りには興味深げに見物するドワーフたちが集まり始めていた。
……中には、早くも酔っ払っている者もいるようだ。
■村長 To:ALL
勝負はこの火炎酒をどれだけ飲めるかで競う。
より多くの杯を空けた方が勝ちじゃ。簡単じゃろ?

各人の前に「とりあえず」といわんばかりのジョッキが三杯ずつ並べられる。
覗き込むと透き通った紅玉のような色をしており、香りも悪くない。
酒の強さはさておいて、味で飲むのに苦労するという事はなさそうだ。
■ウルス To:独り言
これは…なかなかいい酒ですな。ただで飲めるのはラッキーですわ。

■カラレナ To:ウルス&ALL
ほんと、良い香りがしますね〜。

アルコールの匂いにくらくらきているわけではないようだ……。
■リオン To:ALL
なかなかいいお酒なのは分かるんだけど…
名前からして結構強そうだよね、これ。

もうすでに逃げ腰気味である。
■クローエ To:ALL
香りは確かにおいしそう…だけど、多分これ、呑んだら、ちょっとすごいことになりそうな…?

■オスカール To:ALL
・・・火つけたら燃えるんじゃないか?
まあ、良い酒飲ませてもらって文句を言うもんじゃないか。

■リオン To:オスカール>独り言
名前通り本当に燃えたりして…
いやいやいや、そんなお酒なんて無理だし!

■村長 To:ALL
もちろん、ハンデはつけよう。
そちらは七人全員で挑んで貰うが、こちらの代表は三人じゃ。
順に、エイモス、ビスコン、シーゲルじゃ。

■ドワーフABC To:ALL
「「「よろしくな。いい勝負をしよう。」」」

紹介された三人のドワーフが声を重ねる。
■ウルス To:ドワーフたち→クローエ、オスカール
はいな、よろしく頼みますわ!

…ばあちゃんは無茶せんで下さいよ。オスカールのおっちゃんに任せたらいいんですからな。

■クローエ To:ウルス、オスカール
うぅ…頼もしいわねえ。
でもドワーフといえば血管にお酒が流れてるっていう冗談があるくらいよう?
みなさんも無理しないでね…

■オスカール To:ALL>ドワーフABC
おう任せろ、俺は酒に強い。相手の一人分は飲む!
エイモス殿、ビスコン殿、シーゲル殿、こちらこそよろしくな。

オスカールは上半身裸になると、ダブルバイセップス(両腕の上腕二頭筋(バイセップス)を強調する)のポーズでアピールする。
■カラレナ To:オスカール
Σ(*'_'**)!!

赤くなってオスカールに背を向ける。
■リオン To:ドワーフたち>オスカール
うん、お手柔らかにお願いするよ。

お酒に強いとか頼もしいね。
期待してるよ。

■村長 To:ALL
準備は良いか?
では……始めぃっ!

村長の合図と共に、全員がいっせいにジョッキを手に取って飲み始めた。

◆ 一杯目 ◆
一杯目は全員がクリア。気の早い者は既に二杯目に手を伸ばしている。
その一方で、早くも辛そうな表情をしている者も……。

◆ 二杯目 ◆
ここでリオンがギブアップ。二杯目の途中でジョッキに口をつけるのを諦めた。
やはりドワーフの強い酒はグラスランナーの小柄な身体には厳しかったようだ。
それと同時にクローエも脱落。
……足元が覚束ないのは、果たして杖が無いせいだけか?
■リオン To:ALL
む…無理…これ、強すぎるよ。
みんな、頑張ってね。

よほど強かったのか、すでに半分寝ている。
■クローエ To:リオン
リオンさん、リオンさん、しっかり、しっかりして?
まだ傷は浅いわ。

ばあちゃん、ばあちゃん、それ、リオンじゃなくて、オスカールの背負い袋…
ダメだ、もう前後不覚だ。
■カラレナ To:クローエ
く、クローエさん、もう休まれた方がいいですよ〜。

クローエの手から背負い袋をそっと取り戻しながら(笑)

◆ 三杯目 ◆
リオン、クローエに続いてウルス、そしてジノがここでギブアップ。成績は二杯でストップ。
ウルスは結構いける口のように見せていたが……体調でも悪かったのか。
■ウルス To:ALL
ううむ…おかしいですな。普通に調子がよきゃ、もう1、2杯はいけるはずなんですがね…。

悔しげであるが、目はとろんとしている。
■ビスコン To:ALL
わーっはっはっ!
まだまだぁっ。

対するドワーフABCの方は順調に杯を重ねていく。

◆ 四杯目 ◆
さらにここでマリィが脱落。
しかし三杯しっかりと飲み干したのは健闘と言えるか。
■マリィ To:ALL
無念……。後は任せましたわ。


◆ 五杯目 ◆
ここでついにドワーフ側から最初の脱落者が出た。
ドワーフCことシーゲルである。
■シーゲル To:ALL
ぬ、ぬうぅ……っ!
朝から飲んでいた分のツケが来たか……っ。

負け惜しみっぽい。

◆ 六杯目 ◆
そしてオスカールがここでギブアップ。
酒に強いと豪語しただけあって五杯しっかりと空にしているのは立派である。
ところが、その横でいまだ飲み続ける意外な伏兵がいたりした。
■カラレナ To:ALL
おいしいです〜。とっても飲みやすいですし〜。

空のジョッキを持って、にこにこと笑顔。
■オスカール To:ALL
くはぁっ目が回る、ここが限界か・・・・。
カ..ナさんはまだイケるのか、酒飲みのネ申だな。


◆ 七杯目 ◆
ここまで残っていたのはなんとカラレナ。
その身体のどこに……と首を傾げたくなる六杯を飲み干してしまった。
これにはギャラリーのドワーフたちからも拍手が上がる。
そして同時にドワーフ側のもう一人、エイモスもここでギブアップとなった。
■カラレナ To:ALL
う〜ん……お、お腹がいっぱいです……。

酔ったというより、胃が水分で満たされてしまったようだ(笑)
■エイモス To:カラレナ
ふうぅっ。
やりますなぁ。わしらと同じだけ飲むとは大したもんだ。

酒臭い息を吐き出しながらにこっと笑いかけてくる。
■カラレナ To:エイモス
そうですか? 光栄です〜。

こちらもにっこりと笑顔を返す。
■ウルス To:カラレナ
はああ…お見それしました。本当に強いってのは、こういうのを言うんですなぁ。

■カラレナ To:ウルス
そ、そうなんでしょうか……。
あんまり自覚は無いんですけど……。

ほんのり桜色のほっぺに手を添えて。
■ビスコン To:ALL
まだまだ、まだまだまだあぁぁっっ!!
まだ飲めるぞ、どんどん持ってこーい! がっははは!!

その横で、我関せずといった風情でビスコンは次々にジョッキを空にしていく。

◆ 八、九、十杯目 ◆
一人飲み続けるビスコンだったが、その空けた杯が二ケタになろうかというところで突然、
ゴトリ。
と音を立ててテーブルに突っ伏した。
恐る恐る様子を窺うと、次第に重低音のいびきが聞こえ始める。……限界を超えて寝てしまったらしい。
それでもジョッキを掴んだままなのはさすがといったところか。
■オスカール To:ビスコン
この火酒をこれだけ呑むとは・・・・あんたは酒呑みの勇者だ。

■ウルス To:ビスコン
いや、全く…世界は広い。こんな猛者がいるとは…


◆ 合計成績 ◆
まずパーティ側は
・リオン、クローエ……1
・ウルス、ジノ……2
・マリィ……3
・オスカール……5
・カラレナ……6
となり、「1+1+2+2+3+5+6」で20杯。

一方のドワーフ側は
・エイモス……6
・ビスコン……9
・シーゲル……4
となり、「6+9+4」で合計19杯。
■村長 To:ALL
……どうやら勝負がついたようじゃな。飲み比べは人間たちの勝ちとする。

厳かに村長の口から結果が発表されると、観客たちから大きな拍手が巻き起こった。
■村長 To:ALL
しかし、わずか一杯の差とはのう。
うむうむ、見ごたえのある良い勝負じゃった。

■マリィ To:
「ラーダ神よ……、我が身体を浄化せしめよ……」

酔いが回って弱々しく神聖魔法を詠唱する。
神聖魔法は効果を発揮し、マリィの酔いは醒めた。
■マリィ To:村長
……こ、これでわたし達の事を認めてくださるかしら?
そうしたら、ジーゴさんが住んでいた家に案内して貰えるんですね。
もっとも、みんなの酔いが醒めた後ですが。

■ウルス To:マリィ、村長
なんの…おいらはまら、らいじょぶ…ひくっ。

■リオン To:寝言
うぅ〜ん…もう無理〜…(すぅすぅ)

■クローエ
(すぅすぅ)

いつの間にか寝てるし。
■カラレナ To:ALL
みなさ〜ん、風邪ひいちゃいますよ〜。

■村長 To:ALL
どうやら、そちらの神官さんの言うとおりのようじゃな。
この調子では明日まで酔い潰れとるじゃろ。
今日はわしの家で休むと良い。明日、みんなが起きたらジーゴの家に案内してやろう。

眠ってしまったり足元の定まらない者を助けるように、村の有志が肩を貸して村長の家へと運んでいく。

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GM:倉沢まこと