SW-PBM #175 伝説の… |
■ あなたに決めた ■ | ||
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【 銀の網亭 】 |
ウェスの元を辞して銀の網亭に戻る頃には、日が落ちかけていた。
戻ってきた冒険者たちを、店の入り口にランプを掛けに出てきたらしいおやじが目ざとく見つける。
■おやじ To:ALL |
おう、どうだった……と、その顔じゃあ聞くまでもなさそうだな。 こっちじゃ、ジノが落ち着かなげにウロウロしてたぞ。 早いところ返事をして安心させてやれ。 |
■マリィ To:おやじ |
おやじさんの予想通りですわ。 ジノさんの依頼を受ける事に決定しました。 どちらにいらっしゃいます? |
■おやじ To:マリィ |
食事をしに降りてきた以外は、部屋にこもりきりだよ。 お前たちの返事を一刻も早く聞きたくて、外出して行き違いになるのも怖いんだろう。 早く行って正式に依頼を引き受けて、安心させてやりな。 |
■ウルス To:おやじ→ALL |
はいな。今すぐ… しかし…いい返事を知らせるのはいいんですがね。 妨害が入るかもしれんという、悪い知らせはどうしましょうかね? あんまりはっきりしないことで心配させるのもどうかとは思うが… 例えば、地図を盗まれたりしたら大変ですからな。シーフの心得のあるメンバーが預かっといた方がよさそうですわな。 |
■リオン To:ウルス>ALL |
悪い知らせは…うーん、狙われているってところは伏せた方がぼくは良いと思うけどね。 不安にさせちゃうし… 地図も渡してくれるのなら預かっておいた方が安全かもね。 盗賊の心得がある…となると…ここであるのは、お姉さんだけだよね? |
と言いつつカラレナの方を見る。
■カラレナ To:リオン |
あ……はい。じゃあ、そうしますね。 ……な、無くさないようにしないと(ドキドキ) |
急にプレッシャーを感じたらしい。
それを感じ取ったのか咄嗟に
■リオン To:カラレナ |
あ…いや、そんなに気を張らなくても大丈夫だよ! ほら、お姉さんは経験豊富っぽいし! |
■ウルス To:リオン、カラレナ |
…それにもちろん、リオン君も補佐するんですな? 他に、ウェス卿のお宿が無駄に高級だったおかげで、マリィさんのにゃんこちゃんもフリーですからな。 |
■クローエ To:ウルス、ALL |
わしは、やっぱり危険があることはきちんと伝えておいたほうが良いのじゃないかと思うけれど、どうかしらねえ。 いざ誰かに襲い掛かられたときに、心構えがあるのと無いのとでは、違うのじゃないかしら。 わしらで気をつけているのは当然としても、最後の頼みの綱はやっぱり自分自身だと思うのよ? |
少し考えていたクローエは、遠慮がちにそんな事を言った。
■ウルス To:クローエ |
ううむ…それも一理ありますな。特に、もし街中をうろつくのであれば…。 それに、ジノさんは、安全な部屋でずっと吉報を待っている方ではなさそうですからな…。 |
ウルスは考え込んだ。
■オスカール To:ウルス、ALL |
伝えることが必須とも思わんが、俺は襲われる可能性を伝えたほうが良いと思うぞ。 不安になって依頼の継続が難しくなるなら、ジノには村に帰って運命を受け入れる選択をしてもらうのもアリだ。 その方がずっと安全だ。 リターンのためにリスクを犯す必然性は彼の心の中にこそある、ジノに決断してもらいたいところだ。 |
■カラレナ To:ALL |
……私も、きちんとお伝えして、ジノさんの行動が慎重になるくらいのほうがいいんじゃないかと思います……ウェスさんとの他言無用の約束を守るなら、他に武器を狙っている勢力がある、とだけお伝えする方法もありますよね。 ……ただ、彼は次期領主候補ですから……いずれ依頼が無事終わったら、村の村長なりに彼の危険性をお伝えした方がいいとは、思います……。 |
昼間に聞いておいた、二階の一番奥の部屋。そこにジノは泊まっている。
扉の前で耳を澄ませば、落ち着かずに室内をうろうろしている靴音が聞こえるかもしれない。
■カラレナ To:ジノ |
あの……ジノさん。先ほどの冒険者の、カラレナです。 依頼のお返事をしたいので……今、よろしいでしょうか? |
コンコン、と控えめにノックしてから呼びかけてみる。
■ジノ To:カラレナ |
は、はいっ! 大丈夫だ、今開けるだ……。 |
鍵を開けるのももどかしく、かちゃかちゃと慌てている手つきが聞こえる。
やがて扉が開けられると、顔を出したジノは期待と不安が半々の表情をしていた。
■ジノ To:ALL |
そ、それで……どうだか? オラの依頼……受けてもらえるんだか? |
■リオン To:ジノ |
うん。ぼく達で良かったらね。 よろしく。 |
右手を差し出しつつそう言ったリオンの後ろでウルスもよろしく、と頷く。
■ジノ To:ALL |
あ……ありがとうっ。助かるだ、こちらこそよろしく頼むだ。 |
差し出されたリオンの手を取って、ちぎれんばかりにぶんぶんと振り回す。
■ジノ To:ALL |
えっと、それで武器を探すにあたってもう一つお願いがあるんだけど……。 オラも一緒に行動させて欲しいだよ。 本当なら、これは村のためにオラ自身がやらなきゃいけない事だ。でも悔しいけど、オラにはそれだけの実力がないだ。 だからせめて、あんたたちが探索するのをこの目に焼き付けておきたいだよ。 |
■マリィ To:ALL |
分かりました。でも、最低限自分の身は自分で守ってください。 それに、時には逃げる勇気が必要になる事もあります。 よく、この言葉の意味を考えて行動してくださいね。 |
■ジノ To:マリィ |
もちろんだ。 迷惑にならないよう、気をつけるだよ。 |
勢い込んでうなずいた。
■ジノ To:ALL |
今日はもう遅いから、実際に行動するのは明日からだな。 まずはどこに行くつもりだか? |
■ウルス To:ジノ |
おいら達もまだ、はっきり決めている訳ではないんですわ。それぞれで思っていることはあるはずなんで…ジノさんもおいでになるんなら、みんなで少し話し合った方がいいですな。 |
■ジノ To:ALL |
そしたら……下の酒場へ行くだか? オラの部屋、全員が入れるほど広くはないだから……。 |
扉の隙間から見えるその部屋は、四畳半ほどの間取りしかない。
そこにベッドやら文机やらクローゼットやらも詰め込まれているのである。
ジノに加えてパーティ全員が入ろうものなら、座る事さえできないだろう。
ウェスの泊まっていた部屋とは大違いである。
■オスカール To:ジノ、ALL |
じゃあ、おやじに掛け合ってみよう。 うまくすれば個室が空いてて使えるかもしれん、無ければ酒場のテーブル席で我慢するしかないけどな。 |
一足先にオスカールが階下へ降りてその事を掛け合うと、あっさりと個室の利用を許可された。
使用料は「一人二品、最低でも注文をすること」……だそうである。
【 銀の網亭 個室 】 |
渡された鍵は、その日の昼に使ったのと同じ部屋のものだった。
扉を開けると、見覚えのある大きな丸テーブルが出迎える。
■おやじ To:ALL |
さて、じゃ注文を取るぞ。 一人二品。飲み物は別だ。……なるべく高いものを頼むと嬉しいぞ。 |
本音が漏れた。
■クローエ To:おやじ |
(くすくす) |
■カラレナ To:おやじ |
えっと……(何が高いのかな?) じゃあ、キノコの具を混ぜたごはんと、旬のお魚料理をください〜。飲み物はあったかいグリーンティで(^^ |
■カラレナ To:ジノ |
あ、ジノさんも何か注文してくださいね。 お腹が減ってはなんとやら……ですから。 |
■ジノ To:おやじ |
え、ええと……そしたらエール……を、グラスで。 あと、枝豆と冷奴……お願いするだ。 す、すまねぇだ、安い注文で。 |
結構、懐が厳しいらしい。
■ウルス To:おやじ→ジノ |
おいらは、揚げジャガに、魚と鶏の唐揚げに、羊肉のシチュー。 それと、濃い黒ビールを大ジョッキで頼んますわ。 …注文のことは気にしなさんな。出せる者が出せばいいんですからな。 |
■カラレナ To:ジノ |
そうですよ〜。来たものをみんなでいただきましょう。 |
■ジノ To:ALL |
あ、ありがとうだ。お言葉に甘えるだ。 |
■オスカール To:ジノ>おやじ |
枝豆と冷奴か・・・旨そうだな、俺もジノと同じエールとそれで頼む。 |
■おやじ To:オスカール |
エールはジョッキでいいな。 せめてそれくらいは頼め。 |
依頼人には懐を心配してスルーしたが、冒険者相手には容赦ない。
■オスカール To:おやじ |
・・・分かった、それで頼む。 |
■リオン To:おやじ |
おじちゃん容赦ないなぁ… じゃあ、ぼくはミルクをジョッキで! それと…魚と鶏の唐揚げ美味しそうだな…じゃあ、それで。 |
■おやじ To:リオン |
……もう一品だ。 |
冒険者相手には容赦ない。
■リオン To:おやじ |
う…他の皆と大きさを比べてよ。容赦が無いんだから… じゃあ…とりあえず、パンも頼むよ。 そんなに食べれないから小さいのでお願いね。 |
■マリィ To:おやじ |
(懐の財布から100ガメル金貨を取り出して) これでそこそこ良いワインを三本もらえます? あと、わたしは兎肉のローストとパンを良いかしら。 |
■クローエ To:マリィ |
あらあら、マリィさん太っ腹ねえ? |
豪気な頼みっぷりにびっくりした様子のクローエ。
■クローエ To:おやじ |
わしは…そうねえ、なにかお勧めのサラダをボウルで。取り皿もお願いね。それと山菜のリゾットにしようかしら。 飲み物には、たまごスープをくださいな。 |
ほどなくして、テーブルの上に注文の品々が並ぶ。
めいめいでそれを口に運びながら、明日の行き先の相談が始まった。
■カラレナ To:ALL |
えと、行き先ですけど…… 武器の正体や地図の半分、伝説を調べるために、学院は必須ですよね。 それから、昼にジノさんから教えていただいた、学院近くで食堂を営んでいるというポートー村出身のスレンダーさん。 あとは……隠された情報を探るという意味で、ギルドでしょうか? |
カラレナの言うギルドとは、もちろん「盗賊ギルド」のことである。
■ジノ To:カラレナ |
ぎ、ギルド? |
ジノには馴染みの薄い言葉のようだ。
■ウルス |
カラレナさんの言うとおり、賢者の学院は必須ですな。 専門家が見れば、地図の書体だのインクだの、紙自体も手がかりになるやも知れませんし。 まずは、そろって学院に行くとしますかね。 色んな意味で、シーフギルドも外せませんが、こちらは本職にお願いするしかありませんな。 |
■リオン To:カラレナ>ALL |
そうだね。行き先としたらそれぐらいかな? ギルドはそれなりに情報も揃ってると思うし…それなりに高いけど… ここは分かれて行くのかな?やっぱり |
■オスカール To:ALL |
じゃあ、分かれて調べるのも良いかもな。 普通に考えたら「マリーラナ」チームと「カラレナ」チームだな。 |
■カラレナ To:オスカール |
ま、まな……かな? |
■マリィ To:オスカール>ALL |
何ですかその妙な言い方は。 とりあえず、わたしは学院で地図の調査でしょうね。 あそこの文献から何か手がかりが掴めるかもしれませんし。 |
■オスカール To:マリィ>ALL |
ああ、実は昔見た劇団の双子の女優の名前だ、お嬢さん方に良い愛称がないか考えてたら思い出した。 それと俺も学院について行く、こう見えても図書館の利用の仕方のレクチャーは受けてる。 |
オスカールにも、山奥の寒村なら“賢者”と呼んでくれる人がいるかもしれない程度の実力は有るのだ。
もっとも実態は“ちょっと物知りなおっさん”に過ぎないが。
■ウルス To:ALL |
まなかな…街道沿いのどっかで聞いたような聞かないような…語呂はいいですな。 ともあれ…おいらも学院ですかね。 無学なもんで、下位古代語すら読めませんが…ギルドにはもっと縁がないですし。 |
■カラレナ To:ALL |
じゃあ、私はギルドに行ってきますね。 |
■リオン To:ALL |
うーん、学院の方は行っても役に立ちそうにないしなぁ… そういう意味ではぼくもギルドの方かな? お邪魔にならないようにこっそり着いていくよ。 |
■マリィ To:カラレナ |
では、そちらは宜しくお願いします。 |
■ジノ To:ALL |
ええと……手分けするなら、オラはどこについて行けばいいだか? |
■マリィ To:ジノ |
出来れば学院の方が良いですわね。 ジノさん、文字は読めます? |
■ジノ To:マリィ |
東方語なら大丈夫だけど……。 共通語は、分からないだ。 |
そういえば、依頼書もおやじの代筆だった。
■オスカール To:ジノ、ALL |
ジノのしゃべり方で“もしや”と思ったんだが、村の出来事なら村の方言で書いてあるかも知れん。 無理にとは言わんが、案外重要な仕事が出来るかもな。 |
そう言いながら冷奴をスプーンでほじって食べる。
■ウルス To:ジノ |
それに、ギルドの方は関係者以外お断りの部分も多いですからな。 学院の資料あさりなら、体力も使いますからな。おいらやジノさんでも、手伝いくらいは出来ますわ。 |
■カラレナ To:ウルス&ジノ |
それに、スレンダーさんを訪ねるなら、同じポートー村出身のジノさんがいらしたほうが、こちらのことを信頼してもらえそうですもんね。 |
■クローエ To:カラレナ、ジノ、ALL |
ウルスさんの言うように、確かに学院や図書館での調べものは、人手があった方が良いですしね。 それじゃあ、ジノさんには学院へ一緒に来てもらいましょうか。 …そうねえ、わしも学院のほうへいきましょう。前に、ジンさんに調べもののコツを教わったことですし。 |
■マリィ To:ALL |
それじゃあ、決定と言う事で。 明日に備えて英気を養う為に食事を楽しみましょうか。 |
■ウルス To:マリィ、ALL |
はいな。皆さん、良かったらこれどうぞ。スパイスが効いて美味いですぞ。 …ジノさんも遠慮せず。 |
自分の揚げジャガと唐揚げを心持ち前へ出しつつ…人の枝豆やら兎ローストやらに物欲しげな視線を送っている。
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GM:倉沢まこと