お鍋かこんで
戦闘のあと。
トドメをさされ、ぐずぐずとおがくずのように崩れ去ったヒメオロチグサの残骸は、落ち着きを取り戻したグラスランナーたちの手によって片付けられた。
(といっても、適当によけたり、穴を掘って埋めたりしただけである)
家に燃え広がっていたかがり火の炎は、なんとか消し止められ、穴が空いてしまった家には適当に毛布が被せられていた。
(これまた大雑把な処置であった)
そして、ヒメオロチグサの脅威から集落を救った、風の如く現れた冒険者 たちは、すっかり元気を取り戻した住民たちのかっこうの好奇心の的となった。
口々にお礼を言われ、その強さを絶賛され、子どもたちは戦士たちにまとわりついた。
(成人したグラスランナーは旅に出るため、集落にいるのは老人か子ども、または子育て中の夫婦のみなのだった)
見上げれば、いつのまにか空は真っ暗。
今にもこぼれ落ちてきそうな、満天の星空がいっぱいに広がっていた。
■アイネリカ To:ALL
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うーん、お土産どころではなくなってしまいましたねー(´・ω・`)
でもでもっ、みなさんのおかげで、ハンプの3番目の子も無事生まれましたし!
本当にみなさんがいてくれて、良かったですー♪
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■シグナス To:アイネリカ
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まあ、間に合って良かったよ……マジで……。
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■アイネリカ To:シグナス
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ハンプのダンナしゃんには、けっこーなトラウマが残ったかもしれませんケドねー(合掌)
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ちなみに命に別状は無いという。
■ ウーサー To:アイネリカ>配膳担当
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まあアレだ、無事に生まれたのが何よりだぜ、うん。
オレ様たちが持ってきた土産だって、また落ち着いたらあらためて渡しゃあいいんだしよ…… ん? いい匂いだな!!
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■ エプロンぐららん To:ウーサー&ALL
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さぁさ、どんどんお食べよぉ〜。
おかわりもたっぷりあるからね♪
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冒険者たちは、グラスランナーたちが用意してくれたキャンプファイヤー並のかがり火を囲んで座っていた。
そして、部族秘伝のものだという「お鍋」を、一皿ずつ配られる。
(ちなみに一皿の大きさは、スモールシールドくらいはあった)
■シグナス To:ぐららん
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お、サンキュー……って結構でかいね皿!?
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■エプロンぐららん To:シグナス
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え? これで1/10人前ぶんだよぉ〜。
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■ゾフィー To:配膳担当>つぶやき
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ありがとうございます。
…………。
…… 鍋、ですの。
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受け取った「皿」の中身を、まじまじと観察するゾフィー。
■ アイネリカ To:ALL
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山羊とシュンギィのパダふう鍋!!(☆∀☆)きらーん
あ、シュンギィというのは、この広い草原のなかでもちょっとしか採れない、ひっじょーに貴重な草なのです!!
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やわらかい山羊の肉と、なぜか七色に色づいた奇妙な草(?)が、黄金色のスープのなかで踊っている。
■シグナス To:アイネリカ
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へえ、って事は臭み消しの香草あたりかい?良い匂いじゃん。
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■アイネリカ To:シグナス
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そそ、声もきれいになっちゃいますよー♪
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■ティンリエ To:アイネリカ
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へ〜〜。ふ〜〜〜ん。いいじゃないっ。
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まんざらでもない表情。
その隣で「皿」の中身をじーと見つめ、くんくんと匂いをかいでみるソマリス。
ほっこりとやわらかく、食欲をそそるいい匂いだ。
猫の嗅覚なら、たまらなくなるほどに。
■リコリス To:ラーダ様
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(ラーダ様、今日も美味しいご飯をありがとうございます。
では、いただきま〜す)
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心の中でラーダ神への祈りを捧げた後、ゆっくりと食べ始める。
■ ソプル To:リコリス
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にゃあ〜ん? ふにゃあ〜?
(如何なものか? 美味であるか?)
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巨大なソマリスの足元に近寄るソプル。
■ リコリス To:ソプル
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みにゃあ。
(うん、ちょっと熱いけどおいしいよ〜♪)
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■ ソプル To:リコリス
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にゃあ♪
(有益情報である♪)
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きゅるる〜とソプルの腹が鳴った。
■ ウーサー To:ぐららんの皆さん
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おお、鍋物たぁ有難いぜ。そいじゃあ、いただきま〜す。
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慎重な仲間たちの様子には気づかず、ウーサーは受け取った皿の中身を、ガツガツとかっ込みはじめた。
柔らかい肉と草(?)が、口のなかでうまみとともに溶けていく。
■ ディニ To:ゾフィー
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食べれるときに食べておかないと、次はいつか判らない、って聞いたことあるし。
彼らが食べれて、あたしたちが食べれないなんてないわよたぶん
せっかくの歓迎。食べなきゃ、かれらに失礼かもよ
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グラスランナーたちを目で指し示しながら、鍋の中身をほおばっていく。
■ウーサー To:ALL>ゾフィー
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ふむ……ん! こりゃあイケるぜ!
ん? 姐さんは羊は苦手か? これなら大丈夫さ、臭みも無ぇから食べやすいぜ?
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ウーサーは軟骨は勿論のこと、骨までバリバリと噛み割って髄までワイルドに堪能している。
■ゾフィー To:ウーサー>ディニ
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見た目の筋張り感から、羊ではなく山羊の肉ではないかと考えますの。
あなたの食べっぷり見ていると……ぃぇ、肉自体に問題はなさそうね。
それから踊り子さん、わたくしが気にしておりますのは、食べられるかどうかということではなくてですね……。
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「きのこ」を見ていないドライも、無警戒に腹を満たしている。
■ゾフィー To:ドライ
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この七色の草が、山羊肉の臭みを消すのに役立っているようですわ。
でもこれと「きのこ」をあわせると、どういう効果を及ぼすかしら……。
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好奇心というには、妙に黒い気配がゾフィーの目元に漂っている。
■シグナス To:ゾフィー
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……明日の飯に期待しといてくれ……。
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■ゾフィー To:シグナス
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そうね、せっかくですから、この出汁との合わせ技を拝見したいところですけれども?
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目もとの影はそのままに、閉じた扇の先をあごにあて、問いかけるような視線でシグナスをみやるゾフィー。
■ソプル To:ドライ
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(東方語)ソプルにも喰わせろにゃ〜!
おなかすいたにゃん!
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ドライの足元をカリカリと。
■ ドライ To:ソプル>エプロンぐららん
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ああ、悪かった。
すまないが、もうひと鍋用意してくれないか?
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■エプロンぐららん To:ドライ
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しゃべる猫なんて、変わってるねぇ〜
はぁい、もうひと鍋追加〜♪
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■ドライ To:ソプル
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残すなよ。食事ができる幸運に感謝するんだ。
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■ソプル To:ドライ
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(東方語)ソプルの辞書に、残すなんてコトバはないにゃん!!
ありがとにゃ〜♪
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■シーロン To:ALL>ティンリエ
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俺達も喰うとするか。ティンリエ、肉頼むな。
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自分の皿の山羊肉をティンリエの皿に移す。
■ ティンリエ To:シーロン
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ちょっと何すんのよっ!?
太っちゃうじゃないっ!
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■ウーサー To:ティンリエ、シーロン
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馬鹿だなぁ嬢ちゃん。お前さん、少しは肉付き良くしとけ?
でねぇと保たねぇぞ、こんな草原で長暮らしすんならよ? なあ?
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■ティンリエ To:ウーサー
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へっ? あ、あたしは別に、ここに住むつもりなんて……
って、肉付きなんて良くなくていいのっ! 歌姫なんだからっ!
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■シーロン To:ウーサー
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ま、こいつには草原の暮らしなんざ無理だろうさ。
3日で音を上げるぜきっと(笑)
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シーロンの皿からひょいひょいとシュンギィを奪い取る。
■ シグナス To:ウーサー、シーロン
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はは、あんまりからかってやんなよ?可愛がってんのは解るけどさ。
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■ティンリエ To:シグナス
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か、かわいが……って、ちがーう! 意地悪されてるのっ!(地団駄)
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■シーロン To:エプロンぐららん
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悪いな、スープだけになっちまったんで、シュンギィだけおかわりくれ。
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シーロンとティンリエとの会話に右眉頭をピクリと動かしたゾフィーは、大きな「皿」を一度置き、手持ちの食器セットから銀の皿を取り出した。山羊肉やシュンギィなどの具をつまみあげ、皿の上で一度汁気を落とすと、ゆっくりと口に運ぶ。
■ビビデ To:ALL
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あのね、赤ちゃんのなまえ、ブゥにするんだって〜♪
おとうとができて、ぼく、うれしい♪
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■ バビデ To:ALL
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バビ、おねたんになったの〜
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ビビデの話では、母子ともに健康だという。
すっかり落ちついた様子のふたりは、好奇心のままに冒険者たちの輪の中に入っていた。
喜ぶ兄妹の姿を見ながら、ふと郷愁に浸るドライ。
■ シグナス
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……弟は良いんだ。兄貴も良いんだ……姉妹でなければ……(ガクガク)
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■ ドライ To:ビビデ>バビデ
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ビビデ。護るものが増えたな。
バビデもブゥも、兄としてお前がしっかりと護ってやれよ。
バビデ。弟がかわいいからって、あまり甘やかしすぎるんじゃないぞ。
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■ビビデ To:ドライ
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うん♪
だいじょぶだよ、あぶないとこにはついてくるなって言ってるから!
バビデ、すぐぼくのあと、ついてきちゃうんだっ!
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■バビデ To:ドライ
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にぃにといっしょに〜
そうげん、たんけん〜
ブゥたんも、いっしょ♪
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幼いバビデには、「甘やかさない」の意味がよくわからないようだ。
兄にぴったりくっついて、伸ばした足の先をぷらぷらと揺らしている。
■ドライ To:ビビデ&バビデ
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ああ、今はそれでいい。
兄妹仲良く、な。
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らしくなく、二人の頭を優しくなでる。
鍋をつつくようにして、具をさらっていたゾフィーの手がぴたりととまった。
黄金色のスープの中から、ひらたくて、細長くて、くろっぽくて、堅そうな「何か」をつまみあげる。
眉間にしわを寄せたゾフィーは、無造作に「何か」をぽいと投げ捨てた。
宙をとんだ「何か」は緩やかな弧を描いてぽとりとドライの膝の上に落ちた。
■ドライ To:ゾフィー
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……食べ物を粗末にするのは感心しないな。
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そう言いながら「何か」をつまみ上げ、ソプルの鍋の中に放り込む。
■ソプル
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(ふーふーふー、ふーふーふー)
…………
(はもはもはもはも)
(もきゅもきゅもきゅもきゅ)
(ごっくん)
(東方語)……………むむっ!?
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すべて食い終わってから、「何か」が混じっていたことに気付く。
■ソプル To:ドライ
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(東方語)なんかカリッて言ったにゃ〜!
喉に刺さって死ぬにゃ〜!
もうだめだにゃん!!
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じたばたともがき苦しみ始める(時折ドライのほうをちろちろと見ながら)。
■ドライ To:エプロンぐららん
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ふむ、うまい。
すまないが、もう一皿もらえるか?
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しかしドライはそちらを見ていない。
■ ソプル To:ドライ
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(東方語)苦しんでる仔猫をほうちするなんて、神官のかざかみにもおけないにゃん!!
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元気いっぱいにじたばた。
■ シグナス To:ソプル
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色々と突っ込み所しかねえけどとりあえず落ち着け。てか猫は消化し辛いモンはマジで命に関わるから、無闇に拾い食いとかすんなよ?
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■ソプル To:シグナス
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(東方語)んにゃ?
ソプルはそんじょそこらの猫とは違うから、大ジョーブなのにゃ!(えへん)
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すっくと立ち上がる。
■アイネリカ To:ALL
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さってー、おいしーいごはんのとちゅう、さっそくで申し訳ないのですが!
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アイネリカが20皿分のおかわりを胃の中に流し終えたところで、満足気なつやつや顔で切り出す。
■アイネリカ To:ALL
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本当はー、集落に着いたらさっそくおみやげを解放して、三日三晩、大☆宴☆会☆で盛り上がろーと思っていたのですけどー。
集落まで襲われるほど、ヒメオロチグサがたくさん成長しているとなると、こう、のんびりご飯を食べてもいられませんっ!
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エプロンぐららんに、21杯目のおかわりを要求しつつ。
■ アイネリカ To:ALL
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とりあえず、今夜は客人用の家でぐーっすり休んでもらってー。
明日からさっそく、草刈り作業に入っていただいていいですか〜?
お土産は、ぜーんぶ片付いて、集落のみんなが安心して過ごせるようになってから、お披露目ってコトにしましょう♪
ナマモノとかないですよね〜?
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■ シグナス To:アイネリカ
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ああ、一応こっちじゃ珍しそうな食材は日持ちするの選んで……
……あー、そうだ。おやじさんに押し付けられた「きのこ」があるんだった。
アレは明日あたりにもう使った方が良いかもな。
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■アイネリカ To:シグナス
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ほっほーぅ。キノコ!!(☆∀☆)きらーん
乾燥した草原では貴重ですね〜♪♪
では明日の夜は「シグナスシェフのびっくりキノコ料理」で!!
煮ても、そのまま焼いてもおいしそうですね〜♪
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当然、「茸」のことだと思っている。
■ シグナス To:アイネリカ、ALL
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まあ、うん、美味いっちゃ美味いしね……気にせず食い尽くしてくれ……。
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■ゾフィー To:つぶやき
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「焼いても」ね……まったくこいつらの食事嗜好ときたら……。
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■リコリス To:ソプル
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みにゃ〜。
(人間語しゃべれないから通訳してもらっていい?
お礼はオランに帰ってから「ボスネコ御用達のおいしい」で。)
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猫動作で「お願い」をする。
■ ソプル To:リコリス
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にゃんっ! みにゃ〜にゃ ♪
(承知! 御礼楽しみである♪)
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てしっ、と自らの胸を猫手で叩いて快諾。
■ リコリス To:アイネリカ
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にゃー、にゃにゃん。にゃにゃんにゃ?
(草刈ポイントがあるんだよね〜。「1000年賢者の木」もそこに入ってるの?)
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■アイネリカ To:リコリス>ビビデ
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えーっとお……私の知ってるポインツには、そんなよーなものは無かったですが……ビビデっ、説明どぞっ!
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びしぃと両手でビビデを示す。
■ビビデ To:アイネリカ
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え? え?
あ、せんねんけんじゃのきのこと?
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■アイネリカ To:ビビデ
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そそ、お手紙に書いてくれたお話を、みんなにしてあげてくださいなー(^∀^)
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■ビビデ To:アイネリカ
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うん、わかった!
持ってくるから、ちょっと待っててねっ!
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ビビデはぴょんと立ち上がると、自宅があるであろう方向へと駆けていく。
■ドライ To:アイネリカ
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こちらは問題なしだ。
しかし、今日みたいなことが起こるんじゃあ、何人か集落に残しておいたほうがいいんじゃないか?
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■アイネリカ To:ドライ
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ままま、そこは大丈夫ですよー。
そのための「戦闘用あーまー1ごう」、なのですから!!
私とティンリーで留守を預かって、しっかり集落を守っておきますからー♪
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■ティンリエ To:アイネリカ
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座長も大変ね〜って、え、ええええっ!?
何であたしも入ってんのよ!?
あれだけリバースしてたの見てたじゃない!?
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■アイネリカ To:ティンリエ
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ダイエットもできて、一石二鳥じゃないですかー(=∀=)
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ぎりぎりとアイネリカの首を締め上げるティンリエ。
■ シグナス To:アイネリカ、ティンリエ
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ま、まあ無理して乗れとは言えんけど愈々の時は頼むな。無理しない程度で。
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■ドライ To:アイネリカ&ティンリエ
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そういうことなら、草刈は任されよう。
くれぐれも、うまく立ち回ってくれ。
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■アイネリカ To:ドライ&シグナス
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ほーい♪ 期待しているですよー!!O(>∀<)O
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■ シグナス To:ティンリエ
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……あぁ、そうだ。仲間の方からなんだが、記憶障害関係の調べモン、こっちで仕事終ったら捜して見る事になりそうなんよ。
何か解ったら、君にも伝えとくな。
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■ ティンリエ To:シグナス
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え? そ、そうなの?
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ちら、と一瞬だけ隣のシーロン(もくもくとシュンギィを食べている)を見る。
■ティンリエ To:シグナス
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……うん。きっとね!
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