#167:囚われの衛視様

6-1a パーマー邸・夜

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オラン・パーマー邸
夜の高級住宅街は、人気もなく静かだ。
辺りには全く人影が見あたらない。
ジン、アール、ウリディケは、暗闇の中を忍びつつ屋敷へたどりつく。
■ジン To:
(さて。うまく事を運んでくれているかな)

ジンはコンシールセルフの呪文を唱え、まっすぐ玄関の扉の前までやってくる。
そして、とても小さな音でノックをしてみる。
ノックの音はかすかに屋敷内に伝わった。
■プラム(メイシアス) To:
ん〜、特に異常なし。ですね。

メイシアスは館内の身回りを装いしつつ、玄関の鍵をさり気なく開きノックを返す。
そしてそのままキッチンの方へと歩いて行った。
■ジン To:メイシアス
(おつかれさん。よし、さっそく二階へ向かってみるか)

ジンはゆっくりと二階へ上がり、ファラハが居ると思われる部屋の前までくる。
そしてまた、今度は普通の調子でノックしてみる。
ノックには反応がない。
ゆっくりノブを回して見ると、どうやら鍵が掛かっている様だ。
■ジン To:ALL>アール
(ふむ。反応なしか。仕方ない、少々荒っぽいが・・・アール?)

アールが懐から道具を取り出し解錠を試みる。
鍵は音も立てずに開いた。
■ジン To:ALL
(うむ。では中に入ろうか。)

慎重にノブを回して扉を開けるジン。
最小限に扉を開き、部屋の中へ滑り込む。
他の二人も後に続いた。
部屋の奥の方に明かりがある。どうやらそこは寝台の様だ。
■レオノフ To:ファラハ?
さあ、そろそろ休もうか。
寝間着に着替えてね。

■ファラハ? To:レオノフ
は……はい。レオノフ様。

■レオノフ To:PT ALL
……っと、その前に鼠を追い出そうか。

その一言と共に、寝台の脇にある紐をレオノフは引いた。
すると、冒険者達の足下の床が開き、下に落とされた!
一階の床も同様に開き、そのまま地下室とおぼしきところに落ちていく。
着地地点は水で満たされていて、幸いにして冒険者達が怪我を負う事は無かった。
辺りは真っ暗で、水中には”何か”が居る気配がする。
■アール To:
「視えて」はいても、対処には不便だな。

魔法で一撃を与え、命中した瞬間に相手を特定するつもりのようだ。
誰に宣言するとなく魔法を唱える。
アールの放ったエネルギーボルトが相手に命中する。
一瞬上がった光に見えたのは、三体の大きな蛸だった。
ぬらぬらと光る長い触腕が冒険者達に襲いかかってきた!

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GM:teshima