SW-PBM #164 哀しみのラビリンス |
■ 到着、転送 ■ | ||
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【 迷宮・部屋◆ 】 |
ようやく辿り着いた下層へ向かうための部屋。
その室内へ入ると、仄かな明かりに照らし出されて様々な形状の機具が目に入る。
しかし一見して下に降りるための階段のようなものはなさそうだ。
■レントン To:ALL |
そこで少しお待ちいただくであります。 今、準備をするでありますので。 |
レントンはそう言って、機具の一つに飛びつくとガチャコガチャコとなにやら複雑そうな操作を始めた。
■ヘイウッド To:レントン |
へぇー、なんかもっとこう、宝珠とかそういうまほーっぽいものを想像してたんだけど、意外といかついんだねえ。 |
軽口をたたきながら機具類を感心して見ているそぶりでうろつきながら、横目でレントンのしている操作手順を記憶しようと試みる。
■レントン To:ヘイウッド |
あまりうろうろしないで欲しいであります。 気が散って、手元が狂うであります。 |
そう言いながら、すささっと手元を背中で隠すように位置を変えて、改めて操作を続ける。
■マリィ To:PT ALL |
(敢えて共通語で) しかし……ルナクリアという人物。 まだ生きているのでしょうか。 そうでなければ、やっかいなアンデットになっている気がします。 話が通じる相手だと良いのですが……。 |
■リキュオス To:マリィ |
それこそ「ウラシマ効果」でもない限り、まともなニンゲンちゅうこたないやろな。 …もっともこれまで聞いた話じゃ、たとえニンゲンやったとしても「話が通じる相手」かどうかはかなり怪しい。 ま、ウワサなんてアテにならんけどな。 |
機具の操作を続けるうさぎの背中を眺めながら共通語で答える。
■リキュオス To:ALL |
で、確認やけど。 俺ら「哀しみの乙女」に会うてどないするんや? 迷宮造った目的を聞き出したら任務完了? 「善良な旅行者」てスタンスでええのん? |
■ヘイウッド To:リキュオス>クリボー(ルークス) |
(共通語) いいんじゃないのかな?無理やり敵対することもないだろうし。 (小声)まあ、依頼内容からすると相手が脅威となるものであれば取り除いた方がベストなんだろうけど、もし本当にまほー王国時代から存在してる人でこの迷宮自体創ったほどの魔力の持ち主だったら、ちょっと手に負えないだろね。 とりあえずコミニュケーションが可能なら、迷宮造った目的や、外……ルークスさんの私有地に危険があるのかどうかを聞いて、まーもしありそうならなるべく外には危害出さないでって交渉するくらいが実現可能そうなラインな気がするけど…… そんな感じでOKかな?ま、会ってみないことにはどう転ぶかわからないけどね。 |
■ルークス(通信) To:ALL |
《まあ、そうだねぇ。 現状では危険度の判断はできないし、害がないものを無理に排除するのも気がひけるし。 そもそも、居住の優先権を言うならルナクリアさんの方が先だしねぇ。 僕らがそれを知らないで、上に屋敷を建てちゃったわけだから。》 |
割とのほほんとした意見。
■リキュオス To:ルークス |
交渉持ちかけて逆に立ち退きを求められた場合は? |
■ルークス(通信) To:リキュオス |
《そのあたりは、僕自身が交渉するべき事だよ。 君たちを頼りにするとしたら、理不尽な条件を突きつけられた時の取引のカードとしてかな。 ……あ、先に言っておくけど、その辺の報酬の話は全部が無事に片付いてから、だからね。》 |
釘を刺された。
■リキュオス To:ルークス |
相変わらず「自分だけ安全な場所から」な(笑) |
■ルークス(通信) To:リキュオス |
《……あのさ。 僕は君たちの依頼人であって、同じ立場にいるわけじゃないんだよ? 安全を確保されるのも、一つの権利としていいはずだけど。 なんでその事を、皮肉られなきゃいけないのかな。》 |
さすがに気分を害したらしい。
■アイレン(通信) To:リキュオス |
《……リキュオス様、少し口を慎まれたほうが良いかと思います。 依頼人の心証を悪くしては、何の得もないでしょう。》 |
■ベル(通信) To:リキュオス |
《……あ。ルークス様、メモ付けてます。 表紙に査定評価……って書いてありますねぇ。いわゆるエンマ帳って奴です。 ちなみにリキュオスさんの欄、真っ赤っかです。》 |
■クリス To:リキュオス&ルークス |
依頼する側とされる側、立場が変われば仕方が無い事なんです。 これが世の中の摂理と呼ばれる奴ですよ。 ルークスさんも話しを全て間に受けないで下さいね。 彼特有の軽口ですから。 |
そんな事を言い合っているうちに、レントンの操作の手が止まる。
そしてしばらくすると、部屋の中央にフッと光の球が浮かび上がった。
見る見るうちにそれは面積を広げ、円盤状の光の輪となる。
■レントン To:ALL |
皆様、お待たせしましたであります。 それが下層へのゲートであります。飛び込めば一瞬であります。 |
そう言うと、レントンは自ら見本を見せるかのようにぴょいと身体を入れる。
すると一瞬で音もなく、レントンは輪の中に溶けるように消えてしまった。
■リキュオス To:ALL |
「ここから先は引き返せないぞ!みんな準備はいいか?」 |
■クリス To:リキュオス |
準備は万端ですが、引き返せなくなると帰り道が心配ですね…… |
雰囲気をぶち壊し。
■ヘイウッド To:ALL |
ま、そんときゃそんときでー。 うんじゃ、おっさきー。 |
言うが早いか、あっさりと光の輪の中に飛びこんだ。
■マリィ To:クリス |
戻れないのなら、レントンさんが外に出る事も出来ない訳ですし、ここは信用して良いかと思いますよ? |
皆に続いて光の輪に飛び込んだ。
■リキュオス To:ヘイウッド、マリィ |
…いや、今のはボケたつもりなんやけど? 誰もツッコんでくれへんの?_| ̄|◯ |
皆が消えた空間に向かって虚しく呟いてから光の輪に飛び込むリキュオス。
■クリス |
ルークスさんじゃありませんが普通は真に受けますよ…… |
つぶやきながら皆の後を追う
■ジン To:ALL |
…まあ、最悪戻れなくてもかまわんがな。 |
誰もいない部屋で1人つぶやくと、ジンは光の輪に飛び込んだ。
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GM:倉沢まこと