SW-PBM #164 哀しみのラビリンス |
■ 冒険者、集まる ■ | ||
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【 銀の網亭 】 |
今日ものどかな日差しの降り注ぐ、オランの一角。
お昼を少し過ぎ、騒がしい空気も落ち着きを見せ始めた銀の網亭である。
『今日は珍しく』を特に強調してヒマだったことを嘆くおやじであるが、それでもそれなりに賑わいを見せているのは大したものだ。
一段落した店を眺めながら息を吐いて椅子に座ったおやじが、一枚の依頼書を手に数人の冒険者たちに声を掛けたのはそんな時である。
■おやじ To:ALL |
なあ、お前たち。さっきこの依頼書を見てたよな。 人数的にも丁度良さそうだし、お前たちでパーティを組んで受けてみたらどうだ? |
食堂としての売り上げが芳しくない以上、頼みの綱は冒険依頼の仲介料である。
依頼書の主は店でも名の通った人物らしく、仕事を逃してなるものかとばかりにおやじの眼光が鋭く光る。
■クリス To:おやじ |
ご主人、それはいくらなんでも唐突過ぎはしませんか? |
■おやじ To:クリス |
やかましい。今は一件でも多く依頼を受けて仲介料を戴かないと、ウチもなかなか厳しいんだよ。 ……ああ、食欲魔人のグラスランナーが居た頃が懐かしい。 大体お前たちだって、いつまでもブラブラしていられるモンでもないだろう。 仕事があるうちに引き受けておいたほうがいいぞ? |
そう言って、依頼書を張り出している掲示板の方に目を向ける。
そこに残っている依頼書は、既に片手で数えられるほどしかない。
■クリス To:おやじ |
昔からこの程度ではなかったのですか? てっきり寂れた冒険者の店だとばかり思っておりました。 我々も仕事をしない事には神罰を受けてしまいますからね。 |
■おやじ To:クリス |
昔からこうだったら、今まで店が続いてるわけが無いだろう!? 今日はたまたまだ、たまたま。 |
店が暇なことをとことん認めたくないらしい。
■クリス To:おやじ |
もっともっと忙しくなって給仕を雇えるほどになると良いですね。 |
嫌味の要素は一切ありません。悪気は無いんです。
■おやじ To:ALL |
お前たちが無事に仕事をこなして店で注文をしてくれれば、自然と繁盛するさ。 ……まあ、それはともかく、だ。 依頼主のルークスさんは過去にも何度かウチに依頼をくれてるし、信用は置ける人物だ。 ウォイルといえばオランでも名のある家だし、金払いに関しても心配しなくていいと思うぞ。 |
■ヘイウッド To:おやじ |
へぇ〜、そうなんだ!ルークスさんってどんな感じの人? 以前の依頼ってどういう系統のものだったかとかって聞いてもいいかなあ? |
■おやじ To:ヘイウッド |
ルークスさん本人からじゃあなかったが、最初に受けた依頼はとある女性の身元調査だったかな。 なんでもルークスさんの子供ができたから認知しろとか何とか……いや、まぁそれは女性の狂言だったんだが。 他にも気に入った女性の正体を突き止めてくれだとか、ライバルの男と決闘するのに使うから業物の魔剣を探してきてくれとか……。 い、いや。まともな仕事だってあったんだぞ? |
女好きなのは、確からしぃ。
■リキュオス To:おやじ |
なんやねん。その仕事、パーティ組まんと引き受けられんの? とりあえず話だけ聞いてみて、依頼引き受けることにしたメンバーでパーティ組めばええんとちゃう? |
テーブル席で昼間からヘイウッドと二人でエールを煽っていたリキュオスが露骨にめんどくさそうな顔をする。
■ヘイウッド To:リキュオス |
ああ、確かにそんな気もするねえ。 |
■おやじ To:リキュオス&ヘイウッド |
だから、お前たちで組んで受けてみたらどうだと言ってるんだ。 第一、迷宮探索なんてモンに少人数で行かせられるか。ウチの信用問題になる。 |
■ジン To:おやじ>リキュオス&ヘイウッド |
俺の細腕1本じゃあ迷宮探索なんてどだい無理な話だ。 君らが依頼を受けてくれないと、俺も少々困るな。 まあ、無理にとは言わんが・・・ |
■クリス To:ジン |
私の細腕を使って頂けるのでしたらお貸ししましょうか? |
■ジン To:クリス |
クリスのは細腕とは言わんよ。 まあ、是非とも力をお貸し願いたいには違いないがね。 |
■リキュオス To:ジン&クリス>おやじ |
いや別に俺だって独りで迷宮探索なんかするつもりないわ。 せやけど、引き受けるかどうかは詳しい条件聞いてから決めるもんやろ普通は。 それともパーティ単位じゃないと仕事斡旋してくれんのか? |
■おやじ To:リキュオス |
何故か不思議とな、ウチには少人数では手に余るような依頼ばかり集まるんだよ。 どうしてもって言うならそっちの紹介をしてやってもいいが、小遣い稼ぎにもならんぞ? |
いわく、『何日か店を空けるので留守中の店番を頼みたい』とか。
『試験勉強中の子供が抜け出さないように見張っててくれ』とか。
『高齢で惚け始めたお婆さんの徘徊を止めてくれ』とか。
『人手不足の工事現場の手伝いに来てくれ』とか。
……そんな感じのものばっかりらしい。
■リキュオス To:おやじ |
なんにしても詳しい話聞いてからやな。 たしかに興味はあるけど、報酬金額すら書かれとらんからなぁ、その依頼。 引き受けるかどうかもわからんうちからパーティなんか組めるかいな。 |
そう言ってめんどくさそうに周囲を見回し……マリィのところで目が留まる。
■リキュオス To:マリィ |
お、姉ちゃんも地下迷宮に興味あるクチ? |
■マリィ To:リキュオス |
ええ、これでも魔術師の端くれですから。 古代の知識に触れられる機会は滅多にありませんからね。 それに、わたし一人ではこの依頼を受けるのは難しいですし、丁度一緒に受けてくれる人を捜して居た所です。 |
■リキュオス To:マリィ |
奇遇やな、俺らも仲間探してたところやねん。よかったら一緒にどや? |
引き受けるかどうかは詳しい条件聞いてから決めるんじゃなかったのか、オイ。
■マリィ To:おやじ>ALL |
おやじさんがそう言われるなら、依頼主は安心して良いでしょうね。 それはそうとして、折角こうして集まったのに、お互いの素性も詳しく知らないのは何かと問題ですし、自己紹介と行きませんか? わたしは、マリーラナ・ファリアス。マリィとお呼びください。 ラーダ神官をやっております。 若干古代語魔法も扱えますので、皆様のお役に立てると思います。どうぞ宜しく(一礼)。 |
■クリス To:ALL>マリィ |
私はファリスの聖騎士クリス・サリバンです。 お見知りおきを。 あなたはラーダ神に仕えていらっしゃるのですか。 私はファリス神に仕えております、宜しくお願い致しますm(__)m |
■ヘイウッド To:ALL |
そだね、とりあえず何にしても挨拶くらいはしとこーか。 僕はヘイウッドって呼ばれてる。一応詩詠いで食いつないでたりするけど、冒険者としてはそこのリキュオス兄さんと一緒で、手先仕事がメインかな? 後はホントかじった程度だけど、そこここ旅してる間にちょいちょいいろんな話を聞いて覚えてるのと……あとまほーは全然遠い世界のものだと思ってたけど、オランに来て冒険してから、魔法学院で古代語魔法を習いはじめたよ。 まま、とりあえずよろしくーぅ。 |
■リキュオス To:ヘイウッド |
そういや最近ずいぶん熱心に学院通っとるな。好きな子でも出来たんか?(ぇ |
■ヘイウッド To:リキュオス |
いるといいんだけどねぇ。なんてーか、まほー勉強してるコたちってさ……ややズレてるヒトが多いんだよねぇ。 まあ、それも面白いっちゃ面白いんだけどー。 さて、あの依頼書見る限りだと、最終交渉は依頼主さんと直接って感じになるかねえ。とりあえず話は聞いてみようか。 |
前半は一応、マリィに聞こえないように気を使った。
■リキュオス To:ヘイウッド>ALL |
せやな。どうするかはそれから決めるとしよか。 っと俺はリキュオスな。普段はスラムで生活しとるけど、金がなくなるとこの店でも時々歌わせてもろてる。 |
正確には下品な歌声で迷惑がられているのだが。
……追い出されない程度にお願いしよう。
■ジン To:ALL |
俺はジンだ。三角塔の学徒ってとこだな。 古代語魔法も精霊魔法も使えるよ。 それと、こいつは相棒のタークスだ。 ふむ。依頼人の名と似てるな。 |
ジンの足元から黒猫が顔を出し、不満そうににゃあと鳴く。
■リキュオス To:ジン |
………相棒ねえ。 |
ジンが黒猫と戯れている姿を想像して、なにやら微妙な顔をするリキュオス。
■クリス To:ジン>ALL |
ジン殿は大変優秀な魔法使いでいらっしゃいますから、皆さん安心して援護を期待出来ますよ。 |
真顔です。嫌味の要素は一切ありません。
■ジン To:クリス |
・・・おだてても何も出ないぞ。 |
まんざらでもないらしいw
■ゼファルディート To:ALL |
おーい、僕のそのパーティに混ぜてくれない? いま、フリーなんだ。 クリスさん、ジンさん、マリィさんとは以前にもパーティ組んだことあるし、ね(きらっ) |
物欲しそうにウィンクをかましつつ、パーティに近づくゼファルディート。
すかさず一歩後ろに下がるリキュオス。心なしか顔が引きつっている。
■クリス To:ゼファルディート |
これはこれはゼファルディートさんじゃないですか? ついこの間ご一緒しましたね? ご一緒出来るのなら光栄です。 一緒に邪悪退治にいざゆかん! |
■ゼファルディート To:クリス |
やあ、クリスさん! でわ、悪逆非道の輩たちを一掃しちゃいましょう(笑) |
そんなリキュオスとは対照的に、いきなり意気投合する2人。
■リキュオス To:ゼファルディート |
ゼファ、ゼファ……えーと、なんやって?(汗) |
名前覚え切れてない。
■ゼファルディート To:リキュオス |
(くすっと笑)ゼファでいいよ。 人間たちの世界にでてきてから、そう呼ばれることの方が多かったしね。 |
■クリス To:ゼファルディート |
ではゼファルディートさん、早速行こうじゃありませんか! |
すっかり乗り気(笑)
■おやじ To:ALL |
で、どうするんだ? 仕事を請ける……とりあえず、話を聞く気だけでもあるなら、ちょうど取次ぎの人が来たみたいだぞ。 |
■クリス To:ALL |
人助けならぬご主人の懐を潤す意味でもお話を聞いてみたいですね。 |
おやじがそう言うのと同時に、カランという涼やかなベルの音を響かせて入り口の扉が開かれた。
そこに立っていたのは、これほど冒険者の店に不似合いな格好は無いだろうと思われる姿の女性である。
濃い藍色を基調としたロングスカートのワンピースに清潔な白いエプロン。ワンポイントのフリルが可愛らしく目に映る。
服の袖口も同様に白のカフスで品良く纏められ、頭にはこちらも白いヘッドドレス。
……いわゆる、メイドさんというやつである。
■メイドさん To:おやじ |
ご主人、お邪魔いたします。 依頼を受けてくださる方が決まりましたか伺いに来たのですが……。 |
生真面目さを感じさせる、人によっては硬いと思うほどの口調。
無表情とも言えるほどにその顔にも変化は無く、人形が動いているのではないかと疑いたくなる。
それでもそこに冷たい印象を受けないのは、その女性の腰周りにまとわり付く同じ服装をしている女性……女の子(?)のおかげだろう。
■小さいほうのメイドさん To:おやじ |
おやじさん、こんにちは〜っ。 えっへへー、お店のケーキが食べたくてくっ付いて来ちゃいました。 ……あっ、サボリじゃないですよっ? お買い物に出てきたついでってやつですっ。 |
買い物ついでの寄り道。……人はそれをサボリと言うのではないだろうか。
■クリス To:メイドさん |
お引き受け致します。 邪悪退治ですね? |
こいつは依頼書を見ていないのだろうか?
■リキュオス To:クリス |
はやっΣ( ̄Д ̄;; しかも地下迷宮の調査とちゃうんかい! |
すかさずツッコんでおく。
■クリス To:リキュオス |
即断即決は私のモットウですから(笑) |
こいつの頭には深慮遠謀と言う言葉を聞いた事が無い(笑)
■メイドさん To:クリス&リキュオス |
お願いしたいのは迷宮調査です。 邪悪退治は……その経過上、やっていただくことにはなるかもしれませんが。 |
一言訂正を入れてから。
■メイドさん改めアイレン To:クリス |
では、貴方が請けてくださるのですね、ありがとうございます。 改めまして、私はウォイル家に勤めておりますアイレンと申します。どうぞよろしくお願いします。 しかし、失礼ですがお一人では……。 |
■クリス To:アイレン |
私はクリス・サリバンと申します。 何卒宜しくお願い致します。 一人では何か不都合が御座いますか? |
■アイレン To:クリス |
……いえ、ご自分の命をそれだけ軽く見て平気だと仰るのでしたならば、ルークス様にご紹介をするのはやぶさかではありませんが。 |
暗に、一人で潜ったら死ぬよ? と言われているようなモンである。
■クリス To:アイレン |
自分の命を軽くなど見ておりませんよ。 邪悪は許せないだけです。 もちろん依頼主様からそれなりの人数を用意せよとのお話しがあればもちろん従わせて頂きます。 |
■マリィ To:クリス>アイレン |
ちょっとクリスさん! ……失礼しました。一応ここに居る6名でお仕事を引き受けようと思っていたところです。 この人数なら問題ありませんでしょう? |
■アイレン To:マリィ |
そうですね、6名ほどでパーティを組んでいただけるのでしたなら、安心してお任せできるでしょう。 前回依頼した冒険者の方たちも、6名で組んでいらっしゃいましたし。 ……ところで、そちらの方々で引き受けていただくというのは、合意の上であると解釈してよろしいのですよね? |
さっきのクリスの先走り発言が気になっているようだ。
■クリス To:ALL |
もちろん皆様方が組んで頂けるのでしたら喜んでお願い致します。 私はたとえ一人で行けと言われても行く覚悟があるだけです。 |
だんだん分からず屋になっていく(泣)
■リキュオス To:こころのなか |
(ひょっとしてツッコみ待ち…?ここはツッコんだ方がええんか!?) |
真顔のクリスを見ながら悶々とするリキュオス。
初対面でいまいちキャラを掴みかねているようだ(笑)
■アイレン To:クリス |
……少なくとも、ルークス様がそこまで無体な事を言うとは思いませんので。 そのあたりは、ご安心いただいてよろしいかと。 |
■クリス To:アイレン |
常識的な考えをお持ちの依頼主様で安心致しました。 |
■ヘイウッド To:リキュオス |
なんてゆーか……ちょっと方向違うけど微妙にシロノワールさんと似た匂いを感じるなあ。 けーけんな神官さんってのは僕らとは別方向に世間からずれてくものなのかなー。 |
■リキュオス To:ヘイウッド |
いや、性格とちゃうか? |
即答(笑)
■クリス To:ヘイウッド |
んん?? 何かそこでおっしゃいましたか? |
■ヘイウッド To:クリス |
ああ、いや、さすが神官戦士さんは一味ちがうなー、って話ねぇ。 |
■クリス To:ヘイウッド |
神官戦士ではありません。 聖騎士です! |
妙なこだわり(笑)
■アイレン To:クリス |
……騎士というのは立派な爵位の一つであって、国の王なり神殿の高司祭なりから叙勲を得なければ名乗ることすら許されないはずですが。 もしも叙勲を得ずに勝手に名乗っていたりするのであれば、それは身分詐称であり犯罪です。 ……いえ、でもファリス神に仕える方ですし、そんなあからさまな嘘をつく筈は……。 |
冒険者の店なぞに入り浸るような騎士様などいるのかという懐疑と、クリスの聖印を見て『まさかファリス神官が嘘を?』という相反する疑問が渦巻いている。
■クリス To:アイレン |
なんですって!? ファリス神に仕え、戦える者は全て聖騎士だと思っておりました(泣) ではヘイウッドさんのおっしゃる通り私はまだ神官戦士なのですね……… |
えらい落ち込みようだ(笑)
■アイレン To:クリス |
知らずに名乗っていらしたのですか……。 どこで誰が聞いているかも分かりませんし、少しお控えになられた方が宜しいですよ。 |
呆れ顔。
というか、神殿の人間は誰もツッコまなかったのか。
■クリス To:アイレン |
そのようですね。 今しばらく控えるように致します。 |
意気消沈。
■マリィ To:アイレン>PT ALL |
先程、此処に居る6人とも興味が有ると言う事で、お話を伺おうとしていたところですわ。 一応、合意は取れていると思って良いです。 皆さん、それで宜しいですわね? |
■クリス To:マリィ |
結構で御座います。 |
■ヘイウッド To:マリィ |
ん、いいよー。とにかく話聞いてみよう。 |
■リキュオス To:マリィ |
まあ構わんけど。 なんちゅうか、おやじに焚き付けられた気がしなくもない。 |
■ジン To:リキュオス、ALL |
いつものことさ。 まあ、おやじの紹介でやった仕事で死んだことはない。 安心してくれ。 |
その言い回しは安心できないのではw
■おやじ To:ALL |
はっはっは。まぁ、頑張って仕事してこい。 お前たちが良い仕事をしてくれれば、店の評判も上がってもっと依頼が舞い込むしな。 |
そして仲介料をがっぽりと。
■ゼファルディート To:ALL |
もちろん、僕も構わないよ、さっきはそのつもりで声をかけたんだしね〜。 |
■小さいメイドさん改めベル To:ALL |
邪悪〜、じゃっあく〜。う〜ん、出ますかねぇ? 地下迷宮にはそーゆーのが付きものって言いますけど。 でもでも、出たら退治してくれるんですよねっ! あっ、ベルっていいます、よろしくですっ。 |
邪悪を退治してくれるつぉくてカッコ良くて優しい冒険者を前に、瞳をキラキラと(笑)
■クリス To:ベル |
ご丁寧に痛み入ります。 私はクリス・サリバンと申します。地下迷宮と呼ばれる所には必ず邪悪が潜むと相場で決まっております。 ご心配なく。私が全て殲滅致します。 |
■リキュオス To:クリス |
って即答かよΣ( ̄Д ̄;; ぶっちゃけ報酬次第やろ、そのへんは。 |
■クリス To:リキュオス |
報酬無しでも私はやりますよ? それが正義の為です! |
■ベル To:クリス |
おぉ〜。スゴイです。カッコいいですっ。 期待してますよっ。お土産もっ。 |
……戦利品、の事だろうか。
■クリス To:ベル |
地下迷宮でお土産ですか? ヒカリゴケ等が見つかると良いのですが……… |
観光のお土産だと勘違いしているらしい(笑)
■ジン To:ベル |
俺も報酬は適当でいいな。 その地下迷宮ってのが古代王国期のものであれば、それを見てまわれるだけでいい。 |
■アイレン To:ジン |
あまり詳しいことは存じませんが、ルークス様にお話を聞いた限りでは、恐らく古代魔法王国期のものだろうという事です。 報酬も不当に少ない額を提示するつもりはありませんので、ご安心を。 |
■リキュオス To:クリス&ジン |
けっ、こちとら生活かかっとんねん。 道楽で冒険者しとるあんたらとはワケがちゃうねんて。 |
■ゼファルディート To:リキュオス |
まあまあ、ヒトそれぞれ目的が違うのは当たり前なんだからさ それに冒険者家業なんて、お金稼げて、人助けも出来てと、世のため己がためにはもってこいの職業なんだから。 目的が違っても結果はいっしょだよ。 |
■アイレン To:ALL |
では、お話を聞いていただくのはこちらの6名様という事で。 皆様がよろしければ、すぐにでもお屋敷にご案内できますが。 他に何か、ご用件を抱えていらっしゃる方などはいませんか? |
アイレンたちも買い物帰りなので、そこまで付き合うわけにはいかない。
すぐに動けるのでないならば、地図を書いて置いていくとのことだ。
■クリス To:アイレン>ALL |
私は買出し等の所用もないのですぐにでも案内して頂いて問題ありませんが、皆さんはいかがです? 挨拶を通しておかないといけない等有りますか? |
■リキュオス To:アイレン |
まあ昼酌の途中やったんやけどな。付き合わんこともないで。 |
■アイレン To:リキュオス |
今から屋敷に向かうのでしたら、3時のおやつでよろしければご用意させていただきます。 ……お酒は、さすがにお出しできませんが。 |
■リキュオス To:アイレン |
姉ちゃんが付き合うてくれるんやったら、お茶でも全然構わんで〜。 |
まるっきり酔っぱらいだ。
■アイレン To:リキュオス |
ご一緒におやつの時間を過ごすくらいでしたならば、お付き合いさせていただきますが。 |
■クリス To:リキュオス |
酒は嗜む程度が一番ですよ? 何でも過ぎると体に毒ですから。 |
■ベル To:リキュオス |
そぉですよ〜(もぐもぐ) お酒なんかより(ぱくぱく) ケーキの方が良いですよ〜(もぎゅもぎゅ) |
リスのようにほっぺたを膨らませながら、幸せそうにケーキを味わっていたベルが口を挟む。
いつの間にやら買い込んでいた、大量のお持ち帰り用ケーキ。……を、つまみ食いしていたようだ。
今から屋敷に向かって、3時のおやつとやらにこのケーキが出てくることはほぼ確実であろう。
■クリス To:ベル |
ケーキも食べ過ぎは肥満の元になります。 常に節度を持った行動が大事です。 |
うら若き女性に対して何つー事を。
■ベル To:クリス |
だいじょーぶですっ! ケーキは、ベルの栄養源ですからっ。 |
理由になってない。
■リキュオス To:クリス |
おせっかいも嗜む程度が一番でっせ? |
■クリス To:リキュオス |
その通りです。 私も言葉が過ぎたようですね。 慎むと致しましょう。 |
■リキュオス To:クリス |
お、おう…。 |
予想外に素直な反応に、思わず間抜けな返事を返してしまうリキュオス。
やはりキャラを掴み切れていないようだ。
■アイレン To:ALL |
では、ご案内いたします。 皆さま、付いていらしてください。 |
かくして、メイドさんに先導される冒険者一行という、誰がどう見ても珍妙な集団が出来上がった。
銀の網亭のおやじがその様子を生温かい視線で見送ったのは、ここだけの秘密にしておこう。
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GM:倉沢真琴