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SW-PBM Scenario#163
かわいい絵筆

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ネホリハホリ



  イーンウェン・白波公園

翌日。
武道会での活躍を祝う「祝勝会」で深夜まで盛り上がっていた「海鳥と潮騒亭」に、平和な朝が訪れた。

リコリスとライチは「葉隠れ屋」のハホリーナに会うために宿を出て、未だ祭りの熱気醒めやらぬ白波通りを歩いていた。
イーンウェンの空に描かれていた虹は、すでに消えてしまっていたが、空はからりと晴れ渡ったまま。
町の人々は久方ぶりの晴天を思い切り楽しむかのように、よく笑いよく歩き、買い物とおしゃべりを楽しみ、そして昨日の奇跡について熱心に語り合っていた。
■ライチ To:リコリス
ふふっ、もう、噂でもちきりだね〜。
このまま町の人たちが、昨日のこと……忘れないでいてくれるといいけど。

■リコリス To:ライチ
うん、そうだね…。
みんなが子供に、そしてその孫に伝えていってくれればきっと……っていいたいけど、それに期待してると大変なことになっちゃったりするから…。
あ、吟遊詩人さんに歌い継いでもらったり、あとはライチがこの町に帰ってくるたびに子ども達に伝えていけばきっと忘れないよ。

「子々孫々に言い伝えなければならないこと」が上手く伝わらなかったために滅びかけた街トールクーベ出身のリコリス、その言葉には実感がこもっていた。
■ライチ To:リコリス
ん、そうだね……ふふ、まだまだ私、長生きしないといけないね?

そうだ、ねぇリコ、昨日「葉隠れ屋」に会ったのって、「銀杏通り」だったっけ?
そこへ行けば会えるの?

冗談めかして笑いながら、リコリスと連れ立って歩くのは、いつもの黒装束に身を包んだライチ。
今までと違うのは、「慣れない作業で時間がかかった」漆黒のポニーテール、そして空色のリボンくらいだろうか。
さすがに荒事はもう無いと感じているのか、腰に差しているのはダガー2本だけ。
■リコリス To:ライチ
ん〜。昨日の空模様なら「銀杏通り」で会えると思うんだけど…。
今日は良い天気であの空模様じゃ無いから、中央公園にいって、お祭りスタッフさんに聞いてみようと思うの。

リコリスは「トグトグファクトリー」で買ったばかりの白い猫耳フード付きローブを着て、困ったように言った。
歩くたびに、腰の後ろについた猫しっぽの飾りがゆれている。
通行人が時々、その動きに目を奪われて立ち止まっていたりする。
■ライチ To:リコリス
ね、ねぇ……それ、可愛いんだけどさ……目立つよね?
一緒に歩くひとが、否応無しに誤解されるっていうかさ……。(汗)
変なオトナに連れて行かれないでよ? リコ……。

なんとな〜く町民たちの視線が自分にも刺さっているのに気付いたのか、苦笑まじりのひそひそ声で。
■リコリス To:ライチ
ん? ダメ?
あ、もちろん悪い人には気をつけるよ。
せっかくのローブ盗られたりしたら悲しいし。

困ったような目をライチに向けた後、大切そうにかぶった猫耳の位置を整えている。
その手つきは猫化の経験によるものか、ものすごく猫っぽい。
■ライチ To:リコリス
って、馴染んでるね……(汗

■リコリス To:ライチ
そう?
ライチもこういうの着てみる?

■ライチ To:リコリス
着ないから!?
リコみたいな子が着るからかわいいんだよ、そういうのはっ。

一瞬照れたように赤くなりつつ、何となく足を早めて公園の入口へ。
■女性の声 To:こどもたち
はいはい、慌てないで……順番に読みましょうね。
そう、ここへ座って……はい、これがあなたの絵本よ。

聞き覚えのある、か細く儚げな声が、ふとリコリスの耳に届いた。
海竜祭の2日目、いまだ陽気な人々と色とりどりのテントで賑わう白波公園の一角に、紫と黄色で彩られた丸い一頭立ての馬車が、ちらりと姿を覗かせている。
■リコリス To:ハホリーナ
あ、いた〜♪
ハホハホさん、こんにちは〜。

■ライチ To:リコリス>ハホリーナ
あ……、あのひとが?

初めまして、ライチです。イーンウェンの船乗りだよ。

■ハホリーナ To:リコリス&ライチ>リコリス
まあ、リコリスさん。昨日ぶり……ですわよね?
そして海のエルフさん、初めまして。

よかったわ、ぜひあなたにお会いしなくてはと思っていたのです……。

リコリスの姿を認めたハホリーナは、公園の端、見事に紅葉した紅葉の木の下に馬車を止めて、ベンチに腰掛けたまま微笑んだ。
彼女のそばにはちいさな子どもたちが、足をぶらぶらさせながら絵本を広げている。
あの時会った時のような、馬車を隠すかのような白い霧は、どこにもなかった。
■リコリス To:ハホリーナ
リコも会いたかったんだよ〜。
悪魔カエルの封印のこと、伝えようと思ってたの。
あのね――

リコリスはカエルの封印のことについて、見てきたことを伝え、そしてさらに、イザナク、イザナイのことについてもハホリーナに話した。
■リコリス To:ハホリーナ
――ってことで、カエルなイザナクさんも悲しい人だったんだよ。
昔のことだけど、二人について、何か伝わっていることってあったりする?

■ハホリーナ To:リコリス&ライチ
……。
まずは、リコリスさん、そしてあなたの友人たちが無事で良かった……そう思いますわ。

実はわたくしが、長い間閉じ込められていた白い霧の中から、こうして出てくることができたのは……イザナクが滅びたからなのです。
わたくしと、妹ネホリーナの祖先……ネホ・ハホは、遙か昔にイザナクと対峙したとき、カエルとして封じるその一瞬の隙に呪いを受けていました。

明るい木漏れ日が差し込むなか、ひらひらと紅葉が舞い落ちてくる。
■リコリス To:ハホリーナ
そうだったんだ……。

■ハホリーナ To:リコリス&ライチ
ネホ・ハホ自身、そしてその子孫たちは、イザナクが起こした事件とそれにまつわる様々なことを、他の者に知らせることはできない。
伝えようとするならば、イーンウェンの地にいられなくなる。
それでも残ろうとするならば、白い霧がその者と現世とを阻むだろう……と。

わたくしは霧の中から、わずかに呪いが弱まる時を狙って物語の欠片を誰かに伝えることに望みをかけ、妹は……別の土地から勇者を赴かせることに希望を見いだしたのですわ。

■リコリス To:ハホリーナ
それで、白い霧の中に消えちゃってたんだね〜。

■ハホリーナ To:リコリス&ライチ
伝えようとすればするほど、霧の戒めは強くなりますから……あの時、すべてをお話しすることはできませんでしたが……リコリス。
あなたが来てくれたことで確信を得たのです。
ゴーギッシュが描いた絵本を「外」に出すようわたくしに言ったのは、ネホリーナでした。
それが孤児院に届き……あなたのような冒険者のもとに届いた。
よかったわ、妹の「あばうとな占い」がはずれることがなくて。

にっこり笑って、馬車につながれている茶色の馬のたてがみを撫でた。
■リコリス To:ハホリーナ
うんっ、占い大正解だよ〜。
ネホネホさんも絵を取りに言って欲しいってリコの仲間のウーさんに頼んでたの。
ウーさんはね、昨日の大会で優勝したうさぎさんなんだよっ♪

■ハホリーナ To:リコリス
まぁ……あのかわいらしくも勇壮な、ウサミミ戦士さんが?

■ライチ To:リコリス
や、やめて〜、思い出すとまた笑いが……あははっ。

けど、ウーサーかっこよかったよね?
祝勝会のケーキも、すっごく美味しかったし。
いい仲間に恵まれて幸せだね、リコ♪

ライチはリコリスの猫耳頭を、優しくぽむ、と撫でた。
■リコリス To:ライチ
うん、みんな良い人たちばかりだよっ。
今回パーティを組まなかった銀の網亭の冒険者の人たちも、ね。

■ライチ To:リコリス
そっか〜。オランに着いたら、案内してね♪

■リコリス To:ライチ
うん、もちろん♪

■ハホリーナ To:リコリス&ライチ
イザナクは……もとはエルフであったと聞いています。
輝くような銀髪と、透けるような白い肌を持っていたとか……。
イザナイのほうは、エルフにしては珍しく、漆黒の髪をもっていたそうですわ。
ふたりはとても激しい恋愛をして、一緒になったと伝えられています。

■リコリス To:ハホリーナ
そうなんだ…。
イザナクさん…ライチさんそっくりなライチさんママのシトラスさんの絵を…イザナイさんに似てるって懐かしげに見てたの……。
そのイザナクさんとイザナイさんのこと、もっと詳しく教えてくれる?

■ライチ To:リコリス&ハホリーナ
…………。

■ハホリーナ To:リコリス&ライチ
……ふたりとも、小都市国家イーエンの魔術研究を担っていた「森を離れた変わり者のエルフ」でした。
古代王国時代末期、魔法文明の終焉を予感したふたりは、魔術の知恵と技術を後世に伝えるため、優秀な子を残したいと望んだのです。

……そこから先は、あなたが知っているとおりの物語。
イザナイの身体は、自ら生み出した「カリエンテの炎」……「ヒノカギ」とも呼ばれますが……に焼かれて灰になりました。
イザナクは風にさらわれ海に散ってゆくその灰を見て慟哭した……と言います。
ふたりの良き友人であったネホ・ハホは、怒りと哀しみのあまり悪魔の力を得てしまったイザナクに“子殺し”をさせまいと、急いで「魔法の絵筆」を作ったのですが……。
結局、悲劇の連鎖を止めるには間に合わなかったのです。

ハホリーナは黙って耳を傾けるライチに視線を移し、もう一度ふたりの顔を見て、言葉を続ける。
■ハホリーナ To:リコリス&ライチ
ふたりには、海に捨てられてしまったヴィルコのほかにも、子どもがいたようですわ。
ただ、禁忌を犯したとされたふたりはイーエンから追放されてしまいましたから、そのときに離ればなれになり、イーエンの地が津波に飲まれたあとは行方すら不明だと……

……わたくしが彼ら夫婦について伝え聞いているのは、このくらいですわ。
あなたの知りたかったことと、合っていればよいのですが……。

■リコリス To;ハホリーナ
うん、ありがとう。
絵筆を作ったのはネホ・ハホさんだったんだ……。
ねぇ、ネホ・ハホさんってどんな人だったの?

■ハホリーナ To:リコリス
え、ええと……彼女もエルフだったそうですが、絵筆を作った頃にはもうすでに歳老いたおばあちゃんだったそうですわ。
背が低く、曲がった腰に色彩豊かな衣を纏い、いつもキセルをくわえていた、「相当な変わり者」だったとか……。
ゴーギッシュのよき助言者でもあったのですよ。
生真面目で傷つきやすく、絵を描く意味について思い悩んでいた彼に使命を与え、勇気づけるという意味も込めて、「絵筆」の形をした魔法の道具を作ろうとしたのですわ。

■リコリス To:ハホリーナ
そうなんだ〜。
あ、そういえば昨日の海竜さま、見た?
絵筆のおかげで穏やかになった「ヴィルコ」は「ワダツイ」っていう伝説の存在になれたんだよね〜。

■ハホリーナ To:リコリス
ええ、人波に紛れてこっそりと見ていましたわ。
海を統べるもの――「ワダツイ」、伝え聞いていたとおり、本当に美しくて……優しい目をしていましたね。

■ライチ To:リコリス
……。
どうして海が恋しいのか、わかった気がするよ。

ライチは白波公園からわずかに見える、さざめく海の波間を見やる。
その表情は不思議と穏やかに見えた。
■リコリス To:ライチ
ライチはずっと、パパさんやご先祖様がいる海に見守られてるんだね〜。

■ライチ To:リコリス
……そう思ってて、いいかな? いいよね?
……ありがとう、リコ。

ライチは海からの風を吸い込むようにして大きくひとつ深呼吸をし、リコリスに向き直って微笑んだ。
リコリスもライチにうれしそうな笑顔を返す。
■ハホリーナ To:リコリス&ライチ
あ、そうですわ。
勇者にはお礼を渡すようにと、妹から言われていたのです。
リコリスさんとライチさん、それから他の仲間たち、全部で何人いらっしゃるの?

■リコリス To:ハホリーナ&ライチ
え〜と、ライチとウーさんと、シグ先輩にフィーさん、あとイェンさんとソルさんとリコ。
7人かな?

指を折って数え、確認するようにライチを見た。
ライチは任せるよ、といった表情でこくんと頷いた。
■ハホリーナ To:リコリス&ライチ
では、これを。
どうか、受け取ってくださいね。

ハホリーナが差し出したのは、ひとつの木箱。
その中に、手のひらに収まるほどの小さな小瓶が、整然と並べられている。
瓶の中身は、大きさの不揃いな細かい砂粒のようだ。
青や緑、青緑、緑がかった青、白──など、海を思わせる色を持っていた。
■リコリス To:ハホリーナ
うわぁ〜、きれい〜♪
ありがとうっ。

■ライチ To:リコリス
すごいね〜、海を閉じ込めたみたい。
海から採れる砂なのかな?

■リコリス To:ライチ
んと…シーメモリーズっていうこの地方の海底でごくまれに採れる砂粒だと思う。
瓶とかに詰めたものを耳元にあてると、波の音がかすかに聞こえくるんだって。

小瓶の一つを手にとって、ためしに耳に当ててみた。
ライチもそれにならって、そっと耳に近づけて目を閉じる。
──「フレンジィ号」で昼夜聞いていたような、穏やかな波の音が、まるで遠くから聞こえてくるかのようにふたりの耳に響いた。
幾重にもやさしく重なり合いながら。
■ライチ To:リコリス>ハホリーナ
きれいだね……。
ありがとう、ハホリーナさん。大切にするね。

■リコリス To:ハホリーナ
こんなにたくさんいいの?
うれしいっ、ありがと〜、ハホハホさん♪
いいお土産が出来ちゃった。

小瓶を木箱に丁寧に戻すと、嬉しそうに頭を下げた。
■ハホリーナ To:リコリス&ライチ
よかったですわ、喜んでいただけて……。
他のみなさんにも、よろしくお伝えくださいね。

これからの「葉隠れ屋」は、読みたいときにいつでも、真実を綴った本に出会える図書館として、頑張っていきますわ。
また、みなさんで遊びに来てくださいね。

■リコリス To:ハホリーナ
うん、もちろん。
またね〜♪

リコリスの声にあわせてそっと頭を下げるライチ。
ハホリーナはにっこり微笑んで、やさしく手を振りながらふたりを見送った。
■ライチ To:リコリス
あ……、そうだ。リコ、手を出してくれる?

ライチは急に立ち止まり、突然思い出したかのようにそう言った。
■リコリス To:ライチ
ん? うん、はい。

差し出されたリコリスの手の中に、きれいに折りたたまれた白いハンカチが滑り込まれる。
■ライチ To:リコリス
遅くなっちゃってごめんね。ちゃんと、約束は果たしたよ?

……ありがと、リコリスにもう一度会わなきゃって思えたから、私は今回のこと、乗り越えられたと思ってるよ。
あ、幸い穴も空いてなかったし、ちゃんと洗濯してあるからね?

最後には冗談めかして言いながら、いつものようにちょっと身をかがめて、リコリスと視線を合わせながら微笑んだ。
■リコリス To;ライチ
うん、ライチが無事に戻ってきてくれてよかったよ♪

■ライチ To:リコリス
祝勝会のとき聞いたんだけど、エレミアまでの護衛は、ロシュとヤツメが替わってくれるって。
……オランまで一緒だね、リコ♪

そしていきなり満面の笑みを浮かべると、リコリスの小さな体(猫耳と猫しっぽ付き)をがばっと抱きしめた。
ぎょっとしてふたりを見つめる、まわりの町民たち。
■リコリス To:ライチ
やった〜♪
ねぇライチ、もしよかったらオランに居る間リコのお家に泊まる?
宿代浮くしっ。

リコリスも負けじとライチの身体をぎゅーと抱きしめた。
■ライチ To:リコリス
いいの?!
実を言うとね、海の旅は物入りだからいつだって心許なくて……あははっ。
嬉しいよ、また、背中の流しっこしようね♪

そっとリコリスの身体を話して、頭を撫でながら微笑むライチ。
もはや、お祭りを楽しむ人々からの視線は気になっていないようだ。
■リコリス To:ライチ
うんっ、一緒にお風呂も入ろっ♪
あ……お兄さんたちはみんな「良い人」だから、安心してね。
ちょっとお説教が長かったりするけど……。

■ライチ To:リコリス
ふふ、リコのことを心配してくれる、優しい兄さんたちなんだね。
離れているとなおさら、そう思わない?

■リコリス To:ライチ
うん、そうだね。
早くオランに帰りたいよっ。
今頃なにしてるのかな〜?

いつものように研究室で忙しそうにしている兄たちの様子がリコリスの脳裏に浮かんだ。
■リコリス To:ライチ
ライチ、改めて、これ持っててくれる?
海の護衛に行くライチがそのまま懐かしい人たちの下に帰っちゃわないように、陸に戻ってきてくれるようにおまじない。

リコリスは白いハンカチを改めて差し出した。
■ライチ To:リコリス
リコ……。
ありがとう……。
けど、私は恋しい海に留まったりしないよ。だって、懐かしいひとや、大切なひとは……陸にもいるんだから。
みんなに会うために、そして護るために……私はいつだって元気で帰ってくるよ。

まるで誓いを立てるかのようにそう言って、ライチはそっとハンカチを受け取った。
■ライチ To:リコリス
私は、約束は守るタチなんだ。今言ったことの証明のために、次に旅立つ海から帰って来るまで、この色……大切にしまっておくね。

そして腰から黒塗りのダガーを1本、鞘ごと外すと、リコリスに差し出した。
■ライチ To:リコリス
……リコはこれを持っていて。
まっすぐで一途で、誰かのためなら危険を顧みない、けれど日だまりのように明るい聖女が、いつだって無事に冒険から帰って来れるように。

■リコリス To:ライチ
ありがと〜♪ リコ、うれしい♪
リコも必ずこれを返しに冒険から戻ってくるね。

リコリスは黒塗りのダガーを大切そうに受け取ると、胸元にぎゅっと抱きしめた。
■リコリス To:ライチ
あ、そうだ、お兄ちゃんたちにお土産買いたいの。
これからモザイク屋さん行っても良い?

■ライチ To:リコリス
うん、行こう!
私も、早く眼鏡仕上げてって、ミガクの奴をせっつかなきゃいけないしね♪

ライチはリコリスの手をとって歩きだした。
鮮やかに紅葉した落ち葉が舞い散るなかを、確かな足取りで。


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