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SW-PBM Scenario#163
かわいい絵筆

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雨の追いかけっこ



  イーンウェン・月影通り〜白波通り

「モザイクガーデン」を出た4人は、会話ができる程度の急ぎ足で町の北側を目指して歩き出した。
イェンスと使い魔しろとのつながりが切れない距離を保ちながらナギを追跡するためには、まっすぐリンゴ畑に向かう必要がありそうだ。
午前中よりも、あきらかに強まっている雨が4人の体を濡らす。
町は午後のお茶の時間が終わり、そろそろ夕餉の買い出しへと向かう人々で賑わい始める頃だろう。
しかし裏路地の「月影通り」には、相変わらず人気は無かった。
■リコリス To:ALL
あのね、ウーさんのとこに、リュナって子がファントム憑きの絵を持ってきてて。
そのファントムなドワーフのゴルゴル―ゴルボロッソさんが絵筆を得るには必要な手順って言って、 リュナナかウーさんどっちかのカラダを貸して欲しいって言ってる。

■ゾフィー To:リコリス
で、その結果はどうなりそうなのかしら。
わかるかぎり、状況は適時教えてくださいませな。

■リコリス To:ゾフィー&ALL
うん。任せて!
なんかリュナナさんとらぶらぶしてるけど。

■シグナス To:リコリス
……それは実に放っておきたくなるな。

■リコリス To:シグナス
なんかシグ先輩のこと、「間男」とか「魔男」とか言ってる。
どういう意味なんだろう?

■シグナス To:リコリス
いやマテヤ誰が言ってる誰が!?ウーサーか!?

■リコリス To:シグナス
うん。他にいないし。

■シグナス To:リコリス
そうか、よし。良く教えてくれた。偉いぞ。



裏切り者には死あるのみだな……

■リコリス To:シグナス
わ〜い、褒められた〜♪

面映そうに一瞬だけ笑った。
■リコリス To:シグナス>ALL
うん、今はそんなにパティの方気にしなくても大丈夫かな?
じゃあ、今のうちにあったことを伝えておくね。

リコリスは、ウーサーとシグナスと合流した時のこと、そしてそのときふたりに話したことを手早くゾフィーとイェンスに説明した。
■ゾフィー To:つぶやき>ALL
………昼に行くとは、中途半端な選択を。
まったく娘という奴は、どいつもこい…
… いえ。
絵本の通りなら「目つきの悪い男」を祓うには、虹を描く必要がありそうね。
絵筆を完成させることになるのなら、わたくしたちに手の出しづらい段階をあちらが 整えてくれたのは好都合とも言えるわ。
「穂」と「柄」と「こころ」と「描き手」、あとは「必要な手順」かしら。
対峙する前にできるだけ多くをこちらの側にそろえておきたいところですわね。

■リコリス To:ゾフィー&ALL
あれ? 「目つきの悪い男」な悪魔カエルを封印したのは、ハホハホさんたちのご先祖の ネホ・ハホさんだから、絵筆関係ないんじゃないかな?
虹で追い払ったのは、ヴィルヴィル―ヴィルコで、レヴィちゃんの親御さんだよね。
あとね、関係ないかもしれないけど気になることがあるの。
悪魔カエルの居た場所の入り口、しっかりふさがっていたはずなの。
ライさんママはトンネルで開けたって。
シグ先輩の会った、グラランちゃんのお仲間の精霊使いさんって、放ったままで大丈夫?
あの悪魔カエル、リコが「親の愛」を受けてないことを知ってたんだよね……はったりならそれはそれでかまわないんだけど……。

■ゾフィー To:リコリス&ALL
……なるほど、絵本の真相はそういう話でしたか。
となると、虹を描いて絵筆を壊すという手段は……レヴィーヤさんをこの町から追い払ってしまうかもしれないわけですわね。

ライチさんの炎の剣を持っていったのは、虹以外のヴィルコ対策ということかしら。
レヴィーヤさんは「目のきれいなお兄ちゃん」と組んで大会に参加すると話をしていたそうですの。
「おにいちゃん」の「にがおえ」がカエルだったそうですから、封印されていた男と約束していた……つまり大会が終わるまでは彼女は無事と考えていたのですが。
もし、ゴルボロッソさんが復活するならば……そして大会に勝てる強さを持つならば……「描き手」はレヴィーヤさんである必要はなくなりますわよね。
リュナさんは「ロシュ」さんや「ヤツメ」さんと組んでいたのかしら、もしそうならば、今でも組んでいるのかしら?

それから……ナギさんも弱点をかかえていることになるわ、ハノクさんが武道会で優勝すれば お母様が戻ってくるとそう信じていたみたいでしたから。

■リコリス To:ゾフィー&ALL
ヴィルヴィルって、元はむやみに暴れたりしないのに、悪魔がわざと怒らせて町を襲わせたってハホハホさんが言ってた。
悪魔とヴィルヴィルは仲悪いの?
あ、悪魔は目的は「剣」で、「こころ」はついで、とも言ってたよ。

■ゾフィー To:リコリス&ALL
< small>となると剣は絵筆より重要ということになりますわね……ダブラブルグとやらが「その剣の持ち主であることが悪魔の証明」と言っておりましたけれど……まさか、己の弱点だったりするのは、期待しすぎね。

ヴィルコは、怒りの原因が「目つきの悪い男」にあるとは知らないのかもしれません、いえ、そんなことはどうでもいいのかも。
目の前で子どもが危険にさらされているとなったら、行動を起こすのが親でしょう。
組んで大会に参戦するを聞いた時は、ペンダントを奪うことで人前で正体をさらさせ、人々に彼女を襲わせることで親の怒りを呼ぶのかと考えもいたしましたが。
そうなると「描き手」が手元にいなくなりますのよ、絵筆が「ついで」ならそれもありですかしらね。

■リコリス To:ゾフィー&ALL
ヴィルヴィルってまだ生きてるの?
悪魔カエルが親に会うためにその「絵を描かせた」ってことは、もう親ヴィルヴィルはこの世の人じゃないんじゃ……。
っていうかレヴィちゃんが新しいヴィルヴィルになるんじゃないの?

■ゾフィー To:リコリス&ALL
(神聖語)
レヴィーヤさんの親なら、生きている。そう思いますわ。
親について尋ねられた彼女は「いつかむかえにくる」と答えたそうですから。
ミガクさんがそれを受け止めたということは、レヴィーヤさんの言い方がそう信じたがっているだけと思わせるものではなかったのだろうと考えますの。
彼女がここに来たのが1年前、この1年でそんな怪物が倒されたのならなにか耳に入りそうですし。
今、ここにきている「怪物」が描かれたものなのか、親なのか、あるいは両方なのかはわかりませんけれどね。

■リコリス To:ゾフィー
そうなんだ……。
本当の親に会えるといいね。
……古代王国期にヴィルヴィルが怒った理由が「子供」だとして、いま、「子供」がこの町にいるのって偶然なのかなぁ?
まさか…「眠り」の呪文とかで時を越えちゃった子、とかいわないよね?

■ゾフィー To:リコリス
わたくしたちと同じように、普通に代を重ねてきたと考えたほうが自然よ。
町にいるのは偶然ではないでしょうけれど、時を越えたりはさせていないのではないかしら。
ペンダントだけで十分、複雑な要素を絡めればそれだけ不確定要素も増えますもの。

■リコリス To:ゾフィー
…………?
あ、そういえばレヴィちゃんについて悪魔カエル、確かこう言ってた。
あそこにあった羊皮紙の絵について聞いたとき、
海の向こうからやってくる、“ヴィルコ”が寂しくならないように『海のお友達』を作ってるんだって。
絵を描いてくれているのはレヴィちゃんで、悪魔カエルが促した通り、一生懸命絵の練習をして、ご覧の通りの腕前になったって。
レヴィちゃんは、“ヴィルコ”の子で、イーエン……イーンウェンの海底に沈んだ親に会いたくて、その姿を忠実に絵に描き起こしたって。
でも、彼女は親の姿を覚えてなかったから、教本が必要だったって。

■リコリス To:ALL
あ、なんかパティが重要っぽいこと聞いてる。
えっと…「魔法の絵筆」を得られるのは選ばれし者。
野心を持たぬ慈しみの精神と、心を表現し得る絵の技術の持ち主のみに用いることを許される。

絵筆を得んと欲する者は、渦真樹(うずまき)に精神を、
神馬(しんめ)に技術を試される。
でも、ゴルゴルさんは渦真樹に認められ、「柄」を得たけど、技術にて、神馬を唸らせることができなかったって。

■イェンス To:リコリス
絵心が無いと駄目って事ですか?

■リコリス To:イェンス
少なくとも、「絵筆」の使い手としては認めてもらえないんじゃないかなぁ?

■リコリス To:ALL
この『静謐』を完成させ、神馬を唸らせ、「穂」を得ること。
我が祖先、偉大なるゴーギッシュが用いし絵筆を完成させること。
我が友、はぷるまふるとの約束、果たさねばならぬ。
……だって。
そのためにゆーれいになっちゃったみたい。

■シグナス To:ALL
どうすっかね……とりあえず目先の問題からコツコツ片して行くか。
先ずは合流してから、にしねえか?何だかんだで殆ど集まれてねえし、このままズルズルする訳にゃいかんだろ。
あとはまあ……その場の勢いで行っても良いんじゃね?考えるよりは何とやら、てな。異論は認める。

■ゾフィー To:ALL
わたくしとしては、せっかくここまでやってきたことをできれば中断したくはありませんが。
先の店で、イェンスさんがそろそろ限界とおっしゃったのは、商店街を抜けたあたりでしたわよね。
とりあえずそこまでは追いかけませんか?
その時点で、ウーサーさんがどうなるかによって、続けるか合流するかを決断すればよろしいのではなくて?

■イェンス To:ゾフィー>ALL
行くなら今のうちですね。わたしとしてはこのまま続行するのがいいと思います。
と言うかせっかくですから行ってみますよ。しろをUターンさせるのも一苦労ですからね。

■リコリス To:ゾフィー&ALL
うん、もしウーさんが間に合わなそうだったら、みんなには先に行ってもらって、リコが中継としてギリギリの場所で残るよ。
リンゴ畑に行くことが悪魔カエルの思惑通りっぽいなら…リコあまり行きたくないし。
ウーさんが追いついてきたら、一緒にリンゴ畑に向かうようにすればいいよね?

■シグナス To:ALL
……OK、んじゃまあ臨機応変て事で。区切り付けれるまではこのまま行くとするか。

■ゾフィー To:リコリス
あなたを探す行為が、より大変にならなければよろしいのですけれど。

それから、カエル男の「思惑」をかなり気にしておられるあなたに、忠告をひとつ差し上げましょう。
あの手の輩の言動に影響されながら行動を決めるのは、後悔の元です。
自分の考えに従ってお動きなさい、それはなら結果は自分の責任。
少なくとも「思惑に乗せられた」と悔やむことにはなりませんわ。

■リコリス To:ゾフィー
……………むずかしいね。
ライさんは結局自分から「剣」と「こころ」を代償に差し出すことになっちゃったし。
リコを無事に帰すこと、そして今後も手を出さないことと引き換えに………。

■ゾフィー To:リコリス
あの場所で、それをライチさんに行わせたと?
だとしたら……穴に落ちかかっているのは……。

どうやらイザナクとやら、一流の指し手ではなさそうね。
あるいは油断かもしれませんけれど。
先の言葉に続けるなら、物事は見方次第、ということでしてよ。

荒々しく鼻を鳴らしたゾフィーは、歩みをゆるめることなく、器用に肩をすくめてみせた。
■リコリス To:ゾフィー
…………?

リコリスにはよくわからなかったようだ。
■ゾフィー To:リコリス>ALL
そういえばリコリスさん、あなたお昼に皆で交わした会話の内容をお聞きになっておられないようね。
今のうちにお伝えしておきますわ。
皆様、聞き間違えているところがございましたら、穴を埋めてくださいませな。

ゾフィーは、いつもより落とした声でやや早口に、昼に宿で交わされた情報をリコリスに伝えた。
■リコリス To:ALL
「白馬」がハホハホさんの馬だったんだ……。
あれ? でも、「葉隠れ屋」の馬車引いてた馬さんは茶色い馬さんだったよ。
「空の色の導き」がないと会えないんだって。
不思議なんだよ。白い霧の中に消えちゃったの。

■ゾフィー To:リコリス&ALL
「神馬」と呼ぶ馬に、労働馬車を牽かせるかしらね。
威厳は大事よ、少なくとも、そのように見せることはしないでしょう。
逆に姿を見せるのに相応しいのは、祭りの場でしょうか。
霧については……シグナスさんが会ったという、リンゴ畑の老婆に尋ねてみたら、どんな答えが返ってくるかしら。

■リコリス To:ゾフィー
じゃあ、お祭りの時には、白いお馬さんに会えるのかもしれないんだね。

■ゾフィー To:ALL
あとなにかございましたっけ……そうそう、レヴィーヤさんが描いた絵の中に、ナギさんと猫を肩に乗せたリュナさんがイチョウ林でスケッチをしている作品がありましたわ。

■リコリス To:ゾフィー
そういえば、3人で一緒にイチョウ林に行ってたって、墓守のおじさん言ってたよ。

■ゾフィー To:リコリス
ええ、わたくしもミガクさんから伺いました。
カエルがあの場所から動けなかったとしたら、模写の元になった本を運んだのはリュナさんのようにも見えますが、盗賊や精霊使いが忍び込み、リュナさんはそれを知って監視していたという可能性もあり得ますわね。
そのリュナさんですけれど、今も猫をつれておられまして?

■リコリス To:ゾフィー
うん、一緒にいるよ。

■リコリス To:ゾフィー&ALL
あ、悪魔カエルについてはじゃあ、リコが一番詳しいの?
イザナク=ラハブルはね、破壊神カーディスの従順な下僕で、「全てを無に帰す」という目的を遂行するために動くの。
ラハブルは、直接手を下し破壊や殺戮を行うことは好まなくて。
人の町に潜入し、内乱や戦乱の種を撒いたり自滅を誘うなどの手法をとることを好むの。
その方法には個体差があるけど、破壊へと導くことに悦びを感じるという性質にかわりはないんだって。
この悪魔は接触した種族の用いる言語をひとこと聞いただけで、その言葉を話すことができるようになるの
で、強さはね、半封印の状態しかわからないけど、少なくとも魔法の発動体作れるぐらいの魔術師で、獣の眷属呼び出せるぐらいの暗黒神官だよ。
あと、知覚は五感で暗視もできるの。

やがて曲がりくねった「月影通り」を抜け、賑やかな大通り──「白波通り」に出た。
さすがに雨足が強くなってきたせいか、フード付きのマントを被るようにしながら早足で歩く町民たちの姿が目立っている。
それでも野菜やくだものを売るテントには、主婦たちの賑やかな人垣ができていた。
■ワンピースの町娘 To:ショートパンツの町娘
でね、あの流れるような青と緑のコントラスト。
今度の新作に映えると思うの……♪
手足もすらっと長いし、モデルにぴったり……♪

■ショートパンツの町娘 To:ワンピースの町娘
ああもぅ、わかったから早く材料買って帰ろっ。
今夜はシチューでいいのよね?

野菜を吟味する、仲良さげな(?)町娘2人のおしゃべりも聞こえてくる。
この賑やかさなら、仲間内のひそひそ会話を町民に聞かれることも無さそうだ。
■シグナス
また君等か!?

■リコリス To:ワンピースの町娘
あれ? ねぇ、青と緑って、そんな髪の人この辺で見かけた?
もしかしたらその人、リコたちが探している人かもしれないの。
背格好とか、どっちにいったかとか、教えてもらえる?

■ワンピースの町娘 To:シグナス>リコリス
あら、さきほどはどうも……♪

その子ですか……? 「林檎通り」をリンゴ畑のほうへ、風のように駆けていくのを見ました。
まだ小さな女の子で、と〜っても可愛かったから、よく覚えてるの……♪

町娘はシグナスに軽く会釈をしたあと、にっこりと夢見るような表情で言った。
■ショートパンツの町娘 To:リコリス
ああ、深い意味は無いから、気にしないでね〜。

手に持ったにんじんを左右に振りながら。
…………?
■シグナス To:娘達
ああ、うん。此方こそ。とりあえず見て見ぬふりをする情けはあるのでご安心を。いや、見て悪い訳じゃないけれど何と無く。

■ショートパンツの町娘 To:シグナス
何か微妙に誤解されたままっぽいんだけど、まぁ、いいわ。

■シグナス To:ショートパンツの子
いや、うん。大概察せた事に軽い絶望を覚えたから微妙な所は丸っと見なかった事にするのが平和かな、と。

■ゾフィー To:ワンピースの町娘
それはどのくらい前のことになりまして?

■ワンピースの町娘 To:ゾフィー
ええと、お昼過ぎくらいだったかしら……ううん、もうすこし後だったかしら?

■ショートパンツの町娘 To:ワンピースの町娘
カフェのランチタイムは終わってたわよね。

■ゾフィー To:町娘達
あらまあ、ではだいぶ前の話になりますのね。
急いだほうがよさそうね、教えていただいてありがとうございました。

■ワンピースの町娘 To:ゾフィー
いえいえ〜♪

娘ふたりは、再び野菜の吟味に戻って行った。
■リコリス To:ALL
あ、さらに話進んだみたい。
えっと……。
ゴーギッシュが鎮めた“蛭子(ヴィルコ)”は、イーンウェンの地から離れぬ。
何時また、予期せぬことで怒りを燃やし、津波とともに襲ってこぬとも限らぬ。
誰も傷つけず戦わず鎮められるよう、絵筆はイーンウェンの地に必要である。

「こころ」無き未完成絵筆には、虹は描けぬ。
心は様々な色を持つ……虹には色彩が必要である。
「はぷるまふる」の名を与えられ愛でられし子に、それは代々伝えられているもの。
この時代なれば、我が友シトラス・ウェスペルの子孫に受け継がれているはずである。
……………。
『静謐』を完成させ、「穂」そして「柄」を得たあと、子孫を捜し出し、心を借り受けなければならぬ。
………。

リコリスは心苦しそうに言葉に詰まった。
が、きゅっと口元を引き締めると、話を続けた。
■リコリス To:ALL
これってライチさんのことに間違いなさそう。
ライチさんの今の正式な名前は「ライチ・ハプルマフル・ウェスペル」。
ライチって名前は自分で勝手につけたって言ってたけど。
でも、「絵筆」とか「こころ」には心当たりなかったみたいだったよ。

■ゾフィー To:リコリス&ALL
「海竜祭」の起源が怪物鎮めの逸話であることまでは、お母様から「昔話」として聞かされていたそうですけれど、“ヴィルコ”の名まではご存知なかったようでしたし。
すべてが伝えられる前に、事件が……ということかもしれません。

■リコリス To:ゾフィー
そっか、そうだよね……。
ライチさんがまだ小さいときのことって言ってたし。

■リコリス To:ALL
それで、ウーさんが今起こってることをゴルゴルゆーれいに伝えてる
それに対する答えは――。
ゴーギッシュの時代、悪魔は“蛭子”の子をイーエンの大地の上に呼び込み、其を殺め、身体を海岸に晒し地上の人間の所業に見せかけ、親の怒りを呼んだ。
同じ悲劇を繰り返してはならぬ。
――だって。

■ゾフィー To:つぶやき>ALL
同じ悲劇……ふっ…
…ふ…ふん、独創性に欠けておりますこと、やはり策士としては二流ね。

■リコリス To:ALL
それで、リュナナさんがウーさんが「こころ」取り戻しに行っている間に身体を貸して、絵を完成させておく、と言ってくれてる。
ウーさん、どうするんだろう?

■ゾフィー To:リコリス&ALL
少なくとも、女性に幽霊をとりつかせて、自分は自由に行動する道を選ぶ種類の男性ではなさそうに思いますけれど、どうかしらね。
完全な絵筆がなくても絵が完成できるというならば、描き足りないのが「虹」ということではなさそうですけれども。

■リコリス To:ALL
あとね、リュナナさん、今話している内容についてはよくわからないって言ってる。
“蛭子”の子とか言ってて、レヴィちゃんの名前とか出てこないからかなぁ?

■リコリス To:ALL
あ、決まったみたい。駄目だって言ってる
ロシュのことが気になるとかなんとかいってるけど、リュナナにドワーフのおじさんゆーれいが取り付くのがイヤだって。
でね、絵を如何するって言ってる。
ウーさんが持ってると荒事になったときに危なそうだから、リュナに預けてもいいかって。
リコは、それでいいと思うんだけど。

■ゾフィー To:リコリス&ALL
ちょっと話がわかりづらいですけれど、預ける絵とは『静謐』を指すのかしら?
それでしたら、安全圏に置いておいた方がよろしいでしょうね。
預ける場所と相手に関しては、ウーサーさんの判断を信じることにいたしましょう。

■リコリス To:ゾフィー
うん、そのゆーれい付きの絵。

■シグナス To:リコリス、ALL
まあ、ウーサーの奴がそう決めたならそれで良いさ。
何だかんだでその場で話してるあいつの方が、マシな判断できてるだろ。
それでしくじった時は、俺等も一緒に取り返しゃ良いしな。

■リコリス To:ALL
じゃあ、OKって返事するね。

■リコリス To:ALL
話纏まったみたい。
リュナナさん、ロシュさんが病気なこと、しらなかったみたい。
これからパティと「不知火亭」ってとこに行って、ウーさんはこっちに向かってくるって。
今からなら、この大通りを抜けた先ぐらいで合流できそう。

■イェンス To:リコリス
あぁ、ロシュさん…は海にダイビングなさった方で…。わたしもお会いしたんですが。
もっと詳しく言っておけば良かったですね(汗)。

■リコリス To:イェンス
そうなんだ〜。
どんな人だった?
なんでこの町にいるのとか、何か言ってた?

■イェンス To:リコリス
男性のこ綺麗な吟遊詩人さんでしたよ。
この町には…はて。宿に泊まっていると言う事は元々この町に居る…訳ではないんですよね。

■ゾフィー To:イェンス
海にいた理由や、飛び込む羽目になった訳が気にならなくもないですが。
そのあたり、なにかわかりまして?

■イェンス To:ゾフィー
吟遊詩人と聞いていたので話しのネタに船にでも乗って大波に巻き込まれたんだと思ってたんですけど
ちゃんとした理由も聞くべきでしたかねぇ。

■ゾフィー To:リコリス
ところで、今回の場合あなたとパティさん…との繋がりはどうなりますの?

■リコリス To:ゾフィー
「不知火亭」ってとこの場所にもよると思うけど、途中で切れちゃうと思う。
けど、ウーさんがそれで安心できるなら、リコ、いいと思うよ。



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かわいい絵筆

GM:ともまり