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SW-PBM Scenario#163
かわいい絵筆

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賢者の学院・受付



  賢者の学院・受付

詳しい手がかりを探すために、巨大な図書館を内包する賢者の学院へと足を運んだシグナスとイェンス。
早くも午後の授業を終えて、帰路につく学生たちの姿もちらほら。
入口にある受付には、一般人や冒険者とおぼしき人々が集まっており、受付の女性がにこにこ、もたもたと来訪者の対応をしていた。
■受付の女性 To:シグナス、イェンス
はぅぅ、忙しい〜〜。

あっ、こんにちは〜。
館内ご利用ですか〜?
こちらにお名前と〜、学生の方でしたら所属と〜、行き先を〜、書いてくださいね〜。

「リーヴル」と書かれた名札をつけた童顔の女性が、新しくやってきた冒険者たちを見て、そそくさとノートとペンを差し出してきた。
■イェンス To:受付嬢
はいはい。どこからどう見ても元学生ですけどね。

■シグナス To:受付嬢
やあ、こんにちわ。忙しい所、邪魔してごめんね。
今度埋め合わせしたいから、休みの日を教え……いや、うん、君が良ければ良いんだけどね、ホント。

受付でサインをしつつ、慣れた調子で軽口を叩くも、何故か最終的にキョロキョロと辺りを気にするシグナスだった。
■イェンス To:シグナス
……埋め合わせって…なにいきなり予定決めてんですか。

ついさっき会ったばかりだが。何となくシグナスの性格を理解して来たイェンス。
ちょっとツっ込みを入れてみる。
■シグナス To:イェンス
いやなに、要領悪そうな子見るとついね、遊び方も知らないままじゃ花も咲かんしさ。あっはっは。

■イェンス To:シグナス
相手が後悔するような人生を送ったらと思うと不憫でなりません…。

■ソル To:イェンス
イェンスが心配するなんてよっぽどの事なんだな、シグナスの誘いって。

■シグナス To:ソル、イェンス
無い無い無い。つか遊んだだけで後悔されたら俺泣くぞ。

■リーヴル To:シグナス
??(にこにこ)
あ〜、忙しいのはだいじょうぶですよ〜、お仕事ですから〜。
休みの日、ですか〜? えっと〜。

ごそごそと自分のスケジュール帳と思われる小さなノートを取り出し、素直に調べ始めるリーヴル。
どうやらただ聞かれただけと思っているようだ……。

そんなシグナス・ラグス19歳の日常を遠巻きに見つめる、3人の若い学生がいた。
■女学生X To:女学生Y
ねぇねぇ、あれ、見て見て! またラグス先輩、女の子に声かけてる〜。

■女学生Y To:女学生X
ほんとだ……。
この間の化け物騒動の時には、全然別の子たちを連れてたよね……?
いいなぁ……あたしも一緒に……

■女学生Z To:女学生X、Y
やめときなよ〜、あんたなんて(ひそひそ)で(ひそひそ)されて(ひそひそ)るのがオチだって。絶対。

しかしシグナスは彼女たちの気配にはまったく気付いていないのだった。
■リーヴル To:シグナス
ええっと〜、一番近いお休みはあさって……あれ?
何きょろきょろしてらっしゃるんですか〜?

■シグナス To:リーヴル
い、いや何でもないのよぜ。……きっと、大丈夫、何にも、ないの、だぜ?
っと、明後日かあ……今の仕事、オランの外に出そうなんだよなあ。
イーエンって知ってる?昔、西の海沿いでそう言う地方があったらしくてね、其れ調べに来たんだよ。
ああ、昔の地図とか地政の資料、何処に在るか知ってたら教えて欲しいな。
それじゃ、戻ってから改めて誘わせて貰うよ。街の穴場な古書の店にでも行って、その後食事とか、どうかな?

■リーヴル To:シグナス
いえん? いーえん……ですか〜?
えっとぉ〜、西にある港町に、そんな名前のところがあったような……あれ〜?
あ、今なら図書館の受付に、司書のドロシー先生がいらっしゃいますから〜、きっともっと詳しいこと、教えてくれると思いますよ〜。
私もあそこに座るのが夢なんですぅ……('-'*)

えっ、ごはん〜、ですか〜? わ〜、楽しそうでいいですねぇ〜♪
それじゃ、私のおじいさまもいっしょに連れて行ってもいいですか〜?

にこにこと答える。リーヴルに「も(?)」まったく他意は無いらしい。
■シグナス To:リーヴル
そっか、それじゃ先生に聞いてみるよ、ありがとう。
おじいちゃんとかい?ああ、構わないけど……それじゃどうしよっか、おじいちゃんにプレゼント、見たいな感じで行って見るかい?

戸惑う事無く受け応えるシグナス。他意の有無はさて置き、まだ真っ当な生き方の範疇である……と、自分では願っているのだった。
■リーヴル To:シグナス
わ〜、いいですねぇ〜♪ おじいちゃん、大酒飲みなので〜、お酒がた〜っくさん飲めるお店がいいですぅ〜。
それじゃ、調べもの頑張ってくださいね〜♪

きらきらと祖父思いの瞳を輝かせながら、お見送りするリーヴル。
■シグナス To:リーヴル
OK、それじゃこっちの仕事が終ったら、改めて誘いに来るぜ。

■ソル To:シグナス
おじいちゃん連れでも良いんだ。それで段々信用を得ていくのかな。ふぅん、色々と手があるんだなぁ。

何かを学んでいるらしい15歳男子。
■シグナス To:ソル
そりゃあ、自分と相手だけが良けりゃ良い。ってなあ好みじゃねえし。ま、変な下心は持たない事だな。

■シグナス To:イェンス
さてと、とりあえず何から調べたモンか。
地名の方は、まだはっきりしてるし……そっちから追って見るのと、直接魔法の絵筆ってので行ってみるか?

■イェンス To:シグナス
そうですねぇ。土地の方は地図を見てちょっとした歴史を見ればいいかと。
問題は魔法の筆ですか。
あとカエルの紋章も調べられたら調べてみましょう。

■リーヴル To:イェンス
……あれ〜? イェンスさん……イェンス・リマタイネンさん、ですか〜?

立ち去ろうとするふたりを、記帳をよくよく見つめていたリーヴルが呼び止める。
■イェンス To:リーヴル
はい? 何か…?

■リーヴル To:イェンス
教授からご伝言、預かってるんですよ〜。
えっとぉ……

リーヴルの頭がカウンターの下にひっこんだかと思うと、しばらく下で何かと格闘する音が響いた。
やがて髪の毛が乱れまくった状態で顔を出す。
■リーヴル To:イェンス
あぅあぅ、ありました〜。
えっと〜、生物学教授のリノゲイド先生からです。
「優秀な生徒である君に相談したいことが在るので、ヒマな時に私の部屋へ来るように」
だそうです〜。あ、お友だちがご一緒でも構わないそうですよ〜。

どこかへぶつけたらしい頭を抑えながら、手元のメモを読み上げるリーヴル。
■ソル To:リーヴル
イェンスが優秀…?何かの間違いじゃない?名前間違ってない?書いてあるのはイエンスだとか。

■リーヴル To:ソル
え〜〜? そ、そんなことないですよぉ〜。
ちゃんと、い、ぇ、ん、す、り、た、ま、……(あわわ)り、ま、た、い、ね、ん、さんあてですぅ〜〜。

メモを指差し確認しつつ、ゆ〜〜っくりと読み上げる。
■シグナス
……タリナイネン、とか言われなくて良かったな。

■イェンス To:リーヴル
頭、大丈夫ですか?(天然ドジっ子ですね…)

■リーヴル To:イェンス
はぅっ、バレてたんですか〜……(>_<;

隠しているつもりだった。
■イェンス To:リーヴル
リノゲイド教授ですか。恩師に呼ばれたとあっては行きたいのも山々ですが…。

■シグナス To:イェンス
……流石に暇、て訳じゃ無いよなあ。
まあでも、教授の話じゃシカトするモンでもねえし、話だけでも聞きに行ってくれば良いぜ?先に調べ始めとくから。
暇な時で良い話なら、大した事じゃないだろうし。仕事に差し支える類の話だったら、適当に茶ぁ濁してスルーすれば良いしな。

それじゃあ俺、ドロシー先生の所に行ってくるよ。

■イェンス To:シグナス
そうですか? ではお言葉に甘えてわたしはちょっとリノゲイド教授にお会いして来ます。
もしこちらでも聞ける事があったら聞いておきますね。
そちらも頑張って下さい。

■ソル To:イェンス、シグナス
オレもイェンスについて行ってみるよ。
イェンス一人じゃぁ、適当にお茶じゃなくて本格的にお茶しそうだし。

■シグナス To:イェンス、ソル
ああ、それじゃとりあえず、終わったらまたここで落ち合おうか。そんじゃ、お互い頑張ってみますかね。



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GM:ともまり