銀の網亭
〜 5 〜
そこへ、ドアをノックする音。隙間から美味しそうな匂いが漏れてくる。
■おかみ To:ALL
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開けてちょうだい、両手が塞がっているのよ(^^;
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■ミァ To:おかみぃ
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きゃっほう! きたきた待ってましたでスヨー!
ほいほい今開けるのでスー♪(>▽、<)
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一番乗りでドアを開ける。
■おやじ To:ミァ&ALL
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っとと……悪いな。
ひとりじゃ持ちきれないからな、この量は(笑)
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おかみに続いておやじも入ってくる。
ふたりとも両手からこぼれんばかりの飲み物と料理を持っていた。
■ヒノキ To:おかみ
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何を手伝えばいい?
テーブルに運べばいいのかな。
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■おかみ To:ヒノキ
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ありがと、助かるわ(^^;
お願いね。
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テーブルに並べられていくできたての料理と飲み物。
部屋の中はとびきり愛情のこもった、美味しそうな匂いで満たされた。
■ミァ To:おかみぃ、おやじぃ
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て ん こ も り!!!★゜.:*:.ヽ(*>▽<*)ノ。.:*:.゜★
ああもう、めっちゃ幸せなのでスヨー!
ありがとうでスー♪
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■おやじ To:ミァ
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そうやって喜んでくれるミァがいるから頑張れるのさ(笑)
よ〜く噛んで、味わって喰うんだぞ?
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ミァの頭をなでなで(笑)
■ミァ To:おやじぃ
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わーーい、なのでスー♪
ミーもおやじぃの味付けの料理、めっちゃ好きでスヨーo(≧∀≦○゛
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■リュント To:おやじ
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ミァが味わう?
ミァはのどで味わっているんだからよ〜く噛むって事は有り得ないと思うぞ?
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■おやじ To:リュント
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あぁ、ヘビの如く丸飲みって奴か……。
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■ミァ To:リュント
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んに? ミーは「超高速噛みかみ」とゆー大食い一般技能を持ってるのでハイスピードでよく噛むことが出来るんでスヨー(えへん)
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■ヒノキ To:ミァ
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一緒に舌まで噛んで食わないようにな……。
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■ミァ To:ヒノキ
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Σ な、なんで過去のミーの失敗を知ってるでスカー…!( ̄□ ̄;
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1ゾロを振ると噛むらしい(謎)
■アール To:おかみ
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おかみさん、悪いが飲み物の追加を頼みたいんだけど。
えっと、リナリアとアバランは何にするんだっけ?
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■アバラン To:アール>おかみ
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俺は赤ワインをもらうかな。ボトルで。
あ、あと桃のデザートとかない?
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■リナリア To:アール>おかみ
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私はリンゴジュースでお願いします〜。
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■ジン To:おかみ
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あー、こっちも蒸留酒とミルクをもう1本だ。
高級な方よろしく(^^
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■おかみ To:アバラン&リナリア>ALL
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はいはい。他に追加はないわね?
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おかみは皆の顔を見回すと、ぱたぱたと階下へ降りて行った。
さて、おかみが注文を受けて階下に行っている僅かな間に……
■ミァ To:おやじぃ
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おやじぃ、おやじぃ。ちょっちこっち来るでスヨー。
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部屋の隅に手招き。
ミァの目線に合うように腰を屈めながら移動。
■ミァ To:おやじぃ
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んっとでスネー。
日頃からいろいろ奢りのお世話になってるおやじぃに対して・・・・・
じゃん!
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懐から先程もらった報酬の半分ほどが入った皮袋を取り出して、おやじの手の上に置く。
■ミァ To:おやじぃ
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どどんと今後の奢り費用を進呈でスヨー♪
あ、おかみぃには秘密にしてくださいネー(・▽<)-☆
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■ヒノキ To:ミァ
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そこで金を出したら、それは単なる前払いで、奢りにゃならんと思うんだが。
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■ミァ To:ヒノキ
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んに? べっつにミーだけに奢れっていってる訳じゃないですしネー。
ほら、おやじぃってばうっかり口滑らせレベルMAXだから、今後もちょくちょくいろーーんなヒトに奢るかなーって思ったんでスヨー。
だからその軍資金?
闇献金とゆー響きもそそられますけドーーゥ(・▽・)
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感動して前が見えない……と思いきや、ふっと優しい苦笑を漏らすとミァにそっと革袋を返す。
■おやじ To:ミァ
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馬鹿。ベテラン冒険者がそんな小さいことを心配するんじゃない。
これはお前が命がけで戦った証だろう。
ちゃんと持っておけ。そして、またこの店で派手に使ってくれよ?
俺はその方が嬉しいよ。
今度はうっかり口を滑らせたりしないからな(笑)
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ミァの頭をぽんぽんと叩く。
■ミァ To:おやじぃ
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ちっ。おやじぃの口滑らせレベルアップ作戦は失敗でスカー。
ミーがめっずらっしーく、すぺしゃりぃな太っ腹魂を出したってゆーのに、おやじぃってば欲が無いのでスー(・▽・)ノ
ま、そこまでゆーなら次回のお楽しみに取っておくでスヨー。
その時は大量注文の料理地獄をとくと味わうがいーのでスー(^▽^)♪
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■おやじ To:ミァ
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おぅ、待っているぞ(笑)
それまでには、銀の網亭の食料庫を充実させておかないといけないな(笑)
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やがて追加の品を持っておかみが戻ってきた。
テーブルはもう何も乗せられないほどいっぱいだ。
毛玉が美味しそうな匂いにつられてうろうろしている。
■ヒノキ To:毛玉
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もーちょっと待ってな。
みんなで乾杯するまで食べたらダメだぞ。
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しつけ教室開始。
小首を傾げてヒノキを見つめた後、ちょこんと座り込んで素直に待ちの姿勢。
でもつぶらな瞳はこんがり焼けたチキンに釘付け。
■アリス To:毛玉
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あはっ、いい子いい子♪
もうちょっと待ったら、好きなだけ食べられるからね〜。
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■リュント To:ヒノキ
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乾杯するまでダメなのか!?
俺は口をつけちまったぞ!?!?
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こいつにもしつけが必要(笑)
■ヒノキ To:リュント
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……鳥以下のトリ頭がいたよ。
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■アリス To:リュント
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だめだよ〜。
そういうところから、おじさん化がはじまるんだよっ。
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■アール To:リュント
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やれやれ、最後くらいちゃんとできないのかね?
幹部がこれじゃ、先が思いやられるなぁ。
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■アバラン To:リュント
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まったくだ。俺が戻ってくるまでに、ギルドが滅んでないことを祈るぜ(笑)
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■リュント To:ALL
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ふっ(笑)
俺一人位じゃオランのギルドは潰れないぜ(笑)
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■アール To:リュント
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ミァとセットなら潰せそうだな(笑)
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■アリス To:アール
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いくらなんでも無理だよ〜。
……食費でちょっとだけ傾かせるくらいなら、できちゃうかも?
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■ミァ To:アール
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ふっ(=▽=)
任せておけでスー♪(胸張りっ)
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と。反らした胸ならぬ腹から、ぐるぎゅぎゅぎゅ〜〜〜!という盛大な音が。
■ミァ To:ALL&ジン
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ああううう、腹減り度数がいい加減オーバーフローなのでスー!
ミーも早く食べたいです食べたいでースーヨー(>△<)
ジンえるにー! すぐさま乾杯しよーでスー!!
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目の前の料理に、うずうずそわそわ。
■アール To:ジン
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最後に一仕事、お願いしましょうかね。
ぱーっと頼みますよ。
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とぽとぽと平皿にミルクを注いで、タークスの前に置く。
にゃあとひと鳴きして、乾杯を待たずに皿を舐めるタークス。
■ミァ To:タークス
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タークスちん、抜け駆けでスネー!(びしっ)
……でもまぁかわいーから大目に見てあげるのでスー。
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■ジン To:ALL
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さあ、いいかな。
じゃあ今回の仕事の成功と、リュントとミァの大出世を祝って。
乾杯!
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■リュント To:ALL
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それとみんなの今後の成長も願って乾杯!!
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■アール To:ALL>リナリア&ハンナ
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それと、これからの新しい出会いにも。
乾杯!!
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■リナリア To:アール&ALL
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はい、乾杯です〜。
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■ミァ To:アール>ALL
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それを言うなら、今回のステッキィな出会いたちも足さなきゃでスヨー(・▽<)-☆
今とこれからの全てに…乾杯っ!!
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■アバラン To:ALL
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そうそう、俺も入れてくれよな(笑)
銀と七色と、ギルドの繁栄に乾杯!っと。
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■ヒノキ To:ALL
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ん、乾杯。
まぁこれからも、死なない程度に適当にやっていくって事で。
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■アリス To:リナリア
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ところで、いつこっちを出るつもりなのかなぁ?
ほら、夢の中で約束した、お茶会をしないといけないからっ☆
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冒険者たちが掲げたグラスが、澄んだ音を立ててぶつかる音が響く。
それは物語の終わりと、次に始まる物語の扉を開ける音でもあった。
オランギルドの幹部となった、リュントとミァ。
そして、銀の網亭に残り、冒険者としての道を歩む仲間たち。
彼らの物語は、まだまだこれからも続くのだ。
Fin
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