SW-PBMトップへ
Scenario Indexへ
SW-PBM Scenario#158
銀のしおり

 このシナリオのトップへ ←前のページ   次のページ→ 

蛇の巣穴

〜 1 〜


  七風亭

冒険者たちを乗せた2頭立ての馬車は、朝日に照らされたオラン市街地を走り抜け、まっすぐ常闇通りへと向かった。
朝だというのに陰気な空気に包まれた路地の一角に、ひっそりと佇む「七風亭」。
見かけはごく普通の安っぽい酒場だったが、シーフギルドに属するものなら、そこがギルドの連絡所を兼ねていることが、看板に隠された符丁から容易に見て取れた。
■ミァ
ああ、平和な馬車の旅で良かったでスーーゥ。
と、そーだ。会う前に……っと。(ごそごそ)

じゃ〜〜〜ん。こりでばっちり(・▽<)-☆

お財布『ヘビドラ』を左腕に装着。
■リュント To:ミァ
それを俺に近づけるなよ?
何でかは言わなくても分かっているよな?

ミァから離れる(笑)
■ミァ To:リュント
えー、リューちゃんってば照・れ・やさん。
こりは再会の儀式アイテムなんでスヨー。大事ですのニー(=▽=)

うりうり、と左腕をリュントの方へ(笑)
■リュント To:ミァ
て・照れているんじゃない!
ちょっと暑いから動いただけだ!

中に入ると、店内に客は無かった。
七風に促され、店の奥に隠された狭い階段を降りていくと、いくつかのドアを抜けた先の個室に、革張りの豪華なソファーに身を埋めたブロンドの女性がいた。
■七風 To:ヘルドラ
蛇姐さ〜ん、「リュントと愉快な仲間たち」連れてきたわよぉ〜♪

■ヘルドラ To:七風
ご苦労様。みんなにお茶をお願いね。

“蛇姐さん”と呼ばれた女性は、胸の大きく開いたドレスを着込み、スリットから優雅に組まれた艶かしい足を覗かせた美女だったが……年齢はよくわからなかった。手元から肩にかけてを、一匹の蛇がうねうねしながら絡み付いている。
■アール To:
「リュントと愉快な仲間たち」は、夢の中でアバランに言ったセリフ…だったハズだが…。
それとも同じようなセンスって喜ぶところなのか?

怪訝な表情で呟く。
■ミァ To:ヘルドラ
わーーー! 本物のヘルドラねーさんでスー♪

■リュント To:ヘルドラ
やっぱりヘビドラの姉御か!
なんでこんな都会にいるんだ?
さては栄転か!?

■ヘルドラ To:リュント
ヘ・ル・ド・ラ・よ(にっこり)
栄転どころかただの「お使い」よ。誰のためだと思ってんの。

いきなり不機嫌になる(笑)
■リュント To:ヘルドラ
やっぱ俺の為か(笑)
姉御も案外律儀なんだな〜
俺なんかすっかり忘れていたのに(笑)

思わず後ずさり(笑)
■ヘルドラ To:リュント
そのまま忘れてもらっても構わないのよ?
「報告書」には、良いことばかり書いたわけでもないしね(微笑)

ヘビを愛でながら前のめり(笑)
■リュント To:ヘルドラ
わ・忘れている訳が無いだろう〜?
姉御にはちゃんと推薦してもらえる事を期待していたんだから(汗)

しどろもどろ
■ヘルドラ To:リュント
まったく……そのお調子っぷりは相変わらずね(苦笑)

■ミァ To:ヘルドラ&リュント
そしてヘルドラねーさんとリューちゃんの漫才会話も相変わらずなのでスー(^▽^)にしし

■リュント To:ミァ
漫才じゃないぞ!?
俺はいつだって大真面目にしか話はしていないんだから……

説得力全く無し
年齢不詳の美女は、訪れた冒険者たちの顔ぶれを見回し、心無しか安堵したような表情を一瞬だけ浮かべると、対面のソファへと一行を促した。
■ヘルドラ To:リュント&ミァ>ALL
久しぶりね、リュントにミァ。
まずは、生きててくれて良かったわ。

あとのみんな、初めまして。あたしは“蛇使いの”ヘルドラ。
普段はトールクーベっていう田舎町のギルドにいるんだけど、今回はちょっとした報告のためにオランに来ていたの。すぐに帰るはずだったんだけど、事情が変わってそうもいかなくなってね……。
ま、難しい話をする前に、とりあえず一息ついてね。

■ジン To:ヘルドラ、ALL
それはどうも。
やっと本題らしい話ができそうで一安心、といったところだな。
どうも今回は金になるような気配がしなかったもんでね。

■ヒノキ To:ALL
金……。
そぉーいえば、報酬の事なんかひとっ言も聞いてなかったな。
夢ン中で散々苦労して、もう一仕事終えたつもりでいたけどよ。

■ヘルドラ To:ジン&ヒノキ&ALL
大丈夫よ。ちゃんと「依頼」としての報酬はしっかり準備してあるから。
あとで成功条件と一緒に説明するから、その点は安心してね。

■アール To:ヘルドラ
ハジメマシテ。
リュントが姉御と呼ぶってことは…いや、なんでも…w
我々もそれにならって「姉御」が良いのかな?おねーサマとか?

■ヘルドラ To:アール
……おねーさまは勘弁して。“蛇使い”でもヘルへるでも何でも良いわよ。わかれば。

以前にも似たようなことを言われたことがあるらしく、デジャヴを感じている(笑)
■ヒノキ To:ヘル(?)ドラ
ヘル……ヘビ……?
なぁ、どっちが正しいんだ? ヘドラか?
みゃーの奴が前に使ってた財布も「ヘビドラっち」とか呼んでたし。

ドラがあげたから「ヘビドラっち」なのだろうと自己完結。
■ヘルドラ To:ヒノキ
ヘ・・ド・ラ・よ(にっこり)
お財布はミァが勝手にそう呼んでるだけよ。あたしは認めてないから。

手にまとわりつく生ヘビをなでなでしながら。
■ミァ To:ヘルドラ
Σえええーーー!!
そんなことないでスヨー! ミー聞きましたもん。
「もうミァのものだし、あたしが止める権利もないわね」って言ってましたヨー。

得意の記憶術を生かして、しっかり台詞真似。
左腕のヘビドラ(財布)をなでなでしながら言う。
■ヘルドラ To:ミァ
止めないけど認めてないってことよ(苦笑)
おかげで名前は間違えられるしネタにされるし。いい迷惑よ?

優しい苦笑を浮かべながら、ミァのほっぺをつんと突っつく(笑)
■ミァ To:ヘルドラ
てへ。(^▽^)

■ヘルドラ To:ミァ
……相変わらず癖になる感触ね。

しばしぷにぷにと(笑)
ヘルドラが自己紹介をしている間、七風が優雅な手つきで人数分の紅茶と、切り分けられた小さなショートケーキを配り終えていた。
ケーキには赤い帽子を被ったノームの姿を象った砂糖菓子が乗せられている。
■ミァ To:七風&ヘルドラ
あ! 言ってた「おやつ」でスネー(>▽<)♪
わほーわっほー! このちっこい人形菓子がまたかわいーのでスー♪

■七風 To:ミァ
あら嬉しい♪ 腕によりをかけて作った甲斐があったわ〜〜♪

お盆で口元を隠して嬉しそう(笑)
■ミァ To:七風
Σあんたさんの手作り!?
実はケーキ職人さんだったんでスカー!
その手から、あーーーんなお菓子もこーーーんなお菓子も……

きらきらうっとりな眼差しで、お盆を持つ七風の両手を見つめる。
■七風 To:ミァ
ぐららんちゃんのためなら、アタシいくらでも作っちゃうわよン♪
いつでも七風亭に食べに来てちょうだいねン♪
そのかわり、朝まで返さないケド〜♪♪

朝まで返さないのところだけ、なぜか男声で。
■ミァ To:七風
Σ( ̄□ ̄;!!!!!

ちょ、ちょっぴり遠慮したくなってきましター(T▽T)

■七風 To:ミァ
あら、朝までカードゲームでエキサイト♪って意味だったんだケド〜。
驚かせちゃったかしらン??

悪気は無かったようだ(笑)
■リュント To:七風
お前も菓子を作るのが上手いのか?
俺も一人凄い上手い奴を知っているぞ?
俺がギルドの幹部になったらパトロンになってやるって約束した奴がな(笑)
腕っ節は全然弱かったけど(笑)

■七風 To:リュント
あらン、それは「疾風の乙女亭」のロヤンちゃんのコトね?
アタシってばあの子に嫌われてるみたいなのよね〜〜。なぜかしら?
お菓子を愛する気持ちはこれっぽっちも嘘偽りないのにィ。

くねくねしながら。
■リュント To:七風
間違いなくそれだろうな(苦笑)

くねくねを見ながら(笑)
■ヘルドラ To:七風
ありがと、店に戻っていいわよ。“戸締まり”しっかりね。

■七風 To:ヘルドラ>ALL
は〜い♪
それじゃまたねン、皆様♪

ヘルドラが目配せすると、七風は大げさな仕草で一礼し、部屋を去って行った。
■リュント To:ヘルドラ
なんだ〜?
俺を推挙する話で変わったって事か〜?

■ヘルドラ To:リュント>ALL
まぁ、無関係ではないわね。

さて……、「依頼」の話を始める前に確かめておきたいことがあるわ。
みんな、銀の網亭に貼られたジャックナイフからの依頼書を見て、ここに来ていると思うんだけど。

昨夜、“悪夢”を見たかしら?

■ヒノキ To:ヘルドラ
悪夢……悪夢ねぇ。

■リュント To:ヘルドラ
あ〜あの俺が宿敵をあっさりと倒して気分爽快になった吉夢の事か?
ってなんで姉御が知っているんだ??
まさか、俺らに見せた犯人は姉御か!?

■ヘルドラ To:リュント
違う。

ドスの利いた低い声で(笑)
■アール To:ヘルドラ
リュントの言うように、良い夢なら見ましたが。

■ジン To:ALL
あー。一応、俺の場合は悪夢に分類されるだろうが、まあ、魔法の品いっぱいの楽しい夢ともいえるか。

■ミァ To:ヘルドラ
ですですヨー。
いろいろあったけど面白い経験だったし、おいしー桃食べたし。
あとはなんといっても魔法が使えたですしネー(>▽<)

■ヒノキ To:ヘルドラ
……だ、そーだ。
コイツらにとっちゃ何でも吉夢になっちまうみたいだぜ。

■ヘルドラ To:リュント&アール
やれやれ……フォローしてくれる仲間を持って幸せね、あんたたち。
あたしが聞きたいのは、高位の精霊魔法である「ナイトメア」を喰らったかどうかってことなのよ。
精霊使いならわかるはずよね?

リュント、そしてエルフであるジンに視線を送りながら。
■ジン To:ヘルドラ
何でもお見通し、ってことかな。?多少効果は違うようだが、「ナイトメア」ではあるようだが?

■アール To:ヘルドラ
用はなにかメッセージのある夢を見たかってことでしょう?
確かに「ナイトメア」という魔法のようでしたが、内容はリュントらしい結果オーライでしたから「吉夢なら見た」と返答だったんですが。

ヘルドラさんなら、そこから推測してわかる返事だったと思いますが…
それとも、「悪夢だった」という返事でなければお気に召さない理由がおありで?

■リュント To:ヘルドラ
まとめれば見たって事だな。

■ヘルドラ To:ALL
「ナイトメア」だとはっきりと自覚しているならいいわ。
吉夢だと解釈するのは自由だけど、「ナイトメア」の呪いを解かなければ、あんたたちは数日内に死んでしまうということも自覚しておいてね。
目が覚めても精神力が枯渇したままなら、未だ呪いは解かれていない証拠よ。

■ジン To:ヘルドラ
それは呪いを解く方法に心当たりがあるということかな?
呪いの儀式を施す者を知っているか
それとも古代王国期の品の効果か・・・
まあいい、話を聞こう。



 このシナリオのトップへ ←前のページ   次のページ→ 

SW-PBMトップへ
Scenario Indexへ
SW-PBM Scenario#158
銀のしおり

GM:ともまり