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SW-PBM Scenario#158
銀のしおり

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七風のお出迎え

〜 2 〜


  銀の網亭・1階

細身の男はシャッフルしたカードをまとめ、新たな山を作ってテーブルに置いた。
■リュント To:細身の男
俺の人生バラ色って出てこないか?

■ミァ To:リュント
ネタ色じゃなくていいんでスカ〜?(・▽・)

■細身の男 To:アール&リュント
ど〜かしら〜? 上から一枚、引いてみてねン♪

■ヒノキ To:リュント
頭ン中が既にバラ色なんだからそれで満足しとけよ……。

■リュント To:ヒノキ
中も外もバラ色の方が良いだろう?
ヒノキの頭ん中は子育て色のみだもんな!

■ミァ To:リュント&ヒノキ
なにせママんですからネー(うんうん)
子育て色だと、こう、やーらかいピンク色ぽいですよネー。
バラ色と似たような色かもしれまセーン(^▽^)

■アール To:細身の男
こうか…

アールが引いたカードには、空飛ぶ天の御使いの下、寄り添う男女が描かれていた。
■アール To:細身の男
上下は…合ってるな。この絵は何を表してるんだ?
「恋人」ってところだが、どんな意味だい?

■細身の男 To:アール
お察しの通り「恋人」のカードよン。アナタはこれから、二者択一の重要な決断を迫られる場面に遭遇するってコトよ♪
その行為は、ちゃんとカミサマが見てるって訳ねン♪
ま〜アタシはカミサマなんて信じてないケド〜♪

■アール To:細身の男
カミサマ…ねぇ。
でも二者択一ってことは選べるってことだね。
なら、選ぶだけの選択肢があるだけマシだと思えるな。
結果がどうあれ…ね。

■細身の男 To:アール
あら、なんてポジティブシンキング♪

■リュント To:細身の男
俺も引いて良いんだな?

返事も待たず、引いてみると二輪の戦車に乗った若き王の姿が描かれていた。
■リュント To:細身の男
これってどんな意味があるんだ?

■細身の男 To:リュント
これは「戦車」ね。2頭の色の違う馬は、「善」と「悪」を示しているのよン。
賢い王ならば、両方とも上手く操ることができるけど、位置が「逆さ」で示されているから、よーするに無鉄砲でがむしゃらな王ってコトね♪
道無き道を暴走しながら、好戦的な王様が向かう先に平穏はなく、常に戦いとハプニングに溢れている……ってトコロかしら♪

■リュント To:細身の男
正に俺に人生そのものって感じだな(笑)
道無き道を暴走って正にその通りだよ。ハプニング大好きだからな(笑)
その占いは結構当たるのか?

占い初体験で感心している。
■細身の男 To:リュント
カードを引く人が、カードを信じていれば当たるのよン。
カードに対して疑心暗鬼だと、正しいカードは出てこないのよン♪
あ、別にアタシは占い師じゃないケドね〜♪
これってただの道楽だしぃ♪

■リュント To:細身の男
こんだけドンピシャだったら信じるだろう〜(笑)

■ミァ To:リュント
ほんとにリューちゃんぴったりの引きましたヨネー(>▽<)きゃっきゃ

■ジン To:細身の男
ほう。占いとはな・・・面白い。俺も引いてみよう。

■細身の男 To:ジン
どうぞどうぞ♪

ジンが引いたカードには、鎌を持ち、生首が転がる大地を這うように歩く骸骨の姿が飄々と描かれていた。
■細身の男 To:ジン
ぶっ!! それって端的にハッキリキッパリ言うと、アナタ死んじゃうカモってコトよ。
これからおシゴトの話をしようって時に、幸先悪いカード引いちゃったわねン♪
ま〜「始まり」を導くための「終わり」という意味でもあるんだケドね〜♪

軽い調子で。
■ジン To:細身の男
ふむ。おかしいな。さっき死に掛けたような気がしたんだが、足りなかったかな?

■細身の男 To:ジン
あらヤダ。死神に魅入られてるってヤツかしらン♪

■アール To:ジン
これがさっきの本の続きだとするなら、主人公をジンさんにして「ジンは2度死ぬ」ってとこか。
なにか物語のタイトルっぽくていいんじゃない。

さらに軽くしてみる。
■リュント To:アール
リアルすぎて笑えなくなっちゃうんじゃねえか?(笑)

■ジン To:アール、リュント>ALL
絵本の中で死ぬ分には構わんが、現実であんな強敵とはやり合いたくないな。
願わくば、そうなった時もお前らがそばにいてくれることを祈るよ。

■リュント To:ジン
任せろよ(笑)
とは言え俺が主戦力だと、思い切った戦闘を出来ないって夢で学んだけどな。
人を守る事も学んだから壁として任せてくれ。

わいわいやってるのを見て、興味を持ったヒノキが遅ればせながら覗き込む。
■ヒノキ To:細身の男
コイツを引きゃいいのか?
どれ……?

と言って引いたのは「恋人」の「正位置」。
先ほどアールが引いたのと同じものである。
■リュント To:ヒノキ
ついにヒノキも究極の決断を下さないといけない時が訪れるって訳か!?(爆笑)

■細身の男 To:リュント>ヒノキ
あらぁ〜、その通りねぇ。アナタも「選択」には気をつけておいた方がいいわねン♪
ついでに教えておくケド、「恋人」のカードが正位置のときは、直感やひらめきに従って「選択」したほうが上手くいくことが多いのよン。
あとは、初恋一瞬の恋を暗示してたりもするのよねン♪
ま〜恋に理屈なんてハナから通用しないんだし♪ 頑張ってねン♪

その手の話が大好きらしく、とても楽しそうに解説。
■ミァ To:ヒノキ
初恋! 一瞬の恋!!
にししししし、ですってーですってーヒノキっちー(・▽<)-☆
アールっちと一緒のカードってゆーのも息ばっちりでスネー。

言うだけ言って、殴られないようにひょいひょいとヒノキから距離を取る。
■ヒノキ To:リュント&ミァ
別に絵柄が恋人ってだけの話で、色恋沙汰に関係したものだとは限らねぇだろが。
重要な決断を迫られる、か。まぁ、覚えとくよ。

割とドライ。
■アール To:ミァ
そうだな〜ヒノキとかぁ。
ミァとリュントみたいに良い相棒になれるといいかもね。
ただ、お互いに浮ついた感情が芽生えることは無いと断言しよう。
ミァがリュントにただならない気持ちがあるとか言うなら別だがね。
そうでなければ、相棒=色恋ってのは短絡すぎだと言っておくよ。

変な例えだ。
■リュント To:アール
なんとも遠まわしな言い方だな〜
でもそういうところから始まる恋愛だってあるんだぜ?

■ミァ To:リュント、アール
そうそう。ビビビでスヨー、昔流行ったビビビー☆
これは……これはきっといいお笑いの相棒になる…!(きゅぴーーん) …みたいな?(’▽’*)ぽっ

■リュント To:アール
そうそう(笑)
昔流行ったなっていつの話だ!?
それはともかく、俺とミァのような関係を作る事も出来るんだぜ?
己から壁を作らず、ぶち当たってみろ!

■アール To:リュント
???
ま、まあ、ありがたい忠告として受け取っておくよ。

よくわからないが、勢いに押されまくりw
■リュント To:細身の男
俺は誤った選択をしない事に気を付ければいいんだな。
つか、俺は間違ったこと無いけどな(笑)

■細身の男 To:リュント
あらン、すごい自信♪
間違ったことに気付いてないだけ、な〜んてコトにならないでよン♪

腰をくねらせながら(笑)
■リュント To:細身の男
そ・そんな事はないと思うぞ?

ちょっと動揺気味(笑)
■ミァ To:細身の男
ミーも引きたいのでスヨー♪
いーです? いーです?

■細身の男 To:ミァ
ええどうぞ♪

ミァが引いたカードには、2匹の不可解な動物が絡み付いた輪が描かれていた。
■ミァ To:カード
にょ? ぐねぐね? ……ヘビっちでスー??(はて)

■細身の男 To:ミァ
あらら、「運命の輪」のカードねン。しかも逆位置♪
2匹の動物は善と悪を示していて、良いコトも悪いコトも長続きせず順番に訪れることを示しているのよン。
人との出会いと別れも同じコト、必要な時に必要な人と出会って、必要な時に別れがやってくるって訳ねン♪
逆位置なぐららんちゃんには突然のアクシデントや、涙の別れが待っているカモ〜?

にこにこと笑顔で。
■ミァ To:細身の男
なぁんだ。めっちゃ当たり前のこと言ってるんでスネー。
冒険してたらそんなの普通のことなのでスー。

まあ、とりあえず…ノールんふぁいと(・▽<)-☆ みたいなー?

そもそもノールのために涙する…のか??
■細身の男 To:ALL
さて、お遊びはこのくらいにしてそろそろ行くわよン♪
遅刻したら、アタシが蛇姐さんに怒られちゃうんだから〜。おお怖〜。

そう言うと細身の男はカードをベルトポーチにしまい込み、音も立てずに立ち上がった。
リュントと同じくらいの高身長の男は、細い指先を皆に見えるように一瞬動かし、盗賊の符丁でメッセージを送ってきた──

『七つの風が扉を開け、“蛇”の巣穴にご案内する』
了解と符丁で返す
■リュント To:細身の男
蛇姐さんまさかじゃないよな?

■七風 To:リュント
ん? まさかって何が〜? 心配しなくてもアナタが良く知ってる“蛇”だわよン。
いきなり毒牙にかけられるってコトは無いと思うけど〜♪

■リュント To:七風
やっぱヘビドラ姉さんか!
こうも早くリベンジのチャンスが訪れるとは!?

リュントの頭ではヘビドラと記憶しています(笑)
■七風 To:リュント
あらヤダ。蛇姐さん、名前を間違えられると根に持つわよぉ。
何しろ蛇だけあって、ねちっこ〜いんだから♪

■リュント To:七風
わ・わかってるよ!
恨まれると蛇を首に巻かれちまうからな……

■ミァ To:七風
ヘルドラねーさん久し振りなのでスー(>▽<)
元気してるですかネー。あいかーらずヘビへびですかネー。
そりともパワーアップして、ヘビドラってますかネー!
わーいわーい! お迎えありがとなのでスヨー♪

■七風 To:ミァ
どーいたしまして♪ ぐららんちゃんのためなら、アタシ頑張っちゃうわよ〜ン♪

■アール To:ミァ
リュントが姉さんというくらいだから、さぞ妙齢の女性ってことか。

違うところに反応。
■リュント To:アール
年齢の事はあんまり言わない方がいいと思うぞ?

■七風 To:アール
そーよぉ、蛇姉さんの年齢を知った者は消されるって都市伝説、知らないのォ?

ひそひそと。
■リュント To:アール
よく川に死体が浮かんでんだろう?
一説には姉御が死体処理で流しているって話だぜ?

■アール To:リュント&七風
いや、本人に直接聞くのは失礼だから、リサーチしとこうと思ったんだが…
その反応を見て、想像しておくよ。

あっさり。
■七風 To:ALL
あ、食べきれないならその塔みたいな朝食、馬車に持ち込んで良いからねン♪

開け放たれた板窓からチラリと見えるのは、2頭立ての馬車。
■ヒノキ To:七風
ああ、それは大丈夫。
どんな量でも一瞬で胃袋に収めるある意味での魔法使いがいるから。

そう説明しながら、ミァに目配せ。
■ミァ To:ヒノキ
んに?( )・▽・()もぐもぐもぐ

みるみるうちにテーブルの上の皿がからっぽになってゆく。
■七風 To:ヒノキ&ミァ
あっはっは♪
そういえば蛇姐さん、はりきっておやつを準備してたみたいだわよン♪
「おだんご頭のために」って♪

そう言いつつ、ミァにばちんとウィンク。
■ミァ To:七風
おやつ!!!!!
やったーーー! ヘルドラねーさんってばやっさしいのでスー!
わっくわく♪ わっくわく♪

今にも小躍りしそうだ。
■ヒノキ To:ミァ
まだ食うのか……。
その身体のどこに入るんだ?

■ミァ To:ヒノキ
にはははのはー!
ミーの胃袋は完全無欠のブラックホーールゥでスー(^▽^)♪

■リュント To:ALL
いざ、本当の依頼を受けに出発しようじゃねえか

しっかり自分の分は完食した上で席を立つ
■アール  To:リュント
2頭立ての馬車…なんか、さっきのリュントの占いを思い出すな…
お手柔らかに頼みたいね。

■リュント To:アール
何なら、俺が御者をやってやろうか?(笑)
楽しい道中になるかも知れないぞ?
街中だけど。

■七風 To:リュント&アール
アタシの愛馬、ポチとタマは気性がは・げ・し・いから、アタシ以外のヒトに命令されると後ろ足で蹴ってくるわよン♪
確かに楽しい道中になりそうだけど〜♪

何かを期待するような目で(笑)
■リュント To:七風
馬らしくない名前を付けやがって(苦笑)
俺の操車技術も捨てたもんじゃないけど、楽できるのなら御者を任せるとするか。

■ミァ To:リュント
リューちゃんが顔に馬蹄の跡つけてヘルドラねーさんと感動の再会するのも面白そうですけドーーゥ。
……でも暴れ馬車はイイ思い出ないから、ミーちょっち勘弁(−▽−;)

最初の冒険の暴れ馬車を思い出したのはここだけの秘密だ。


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