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SW-PBM Scenario#158
銀のしおり

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可憐な寝室

★西の館MAP(別枠表示)


  西の館・2階寝室

ミァが慎重に開けた先は、今までのように魔法の光では満たされておらず、真っ暗だった。
目が慣れれば多少は物の形が見えてくるかもしれないが、探索や鑑定をするには明らかに心許ない。
■リナリア To:ALL
明かり……必要そうですね。
私、かけましょうか?

■ミァ To:リナリア
んに、そですネー。
ピカぱっぱのぷぅとお願いするのでスヨー。

■リナリア To:ミァ
ぷぅって……(汗)

■アール To:リナリア
ああ、頼むよ。
俺は読み書きばかりで、魔法を使う方の才能がからきしなんだ(笑)

精神力の薄弱さを訴えているのだが、真の理由は発動ミスにあったり(笑)
「ハンナを助けるときにも失敗しました。」とは言えないな(汗)
そんなアールの心情はつゆ知らず、素直に頷き、詠唱の構えに入るリナリア(笑)
■リナリア To:小石
(上位古代語)
万物の根源たるマナ、闇を退け光で満たしなさい!

リナリアの手のひらに置かれた小石は、問題なく魔法の光を宿したようだ。
その光で照らされた部屋は、間違いなく「普通の」寝室のようだった。
──ただし、限りなく「少女趣味で満たされている」以外は。

部屋の壁紙はうっすらとピンク色を帯びた、かわいらしい花柄で統一されていた。
じゅうたんは上品なベージュ系で、毛足が長くふかふかだ。
部屋の窓際には豪華な天幕付きベッドがあり、熊やウサギ、ネコなどの愛らしいぬいぐるみが枕元にいくつも置いてある。ふわふわのかけ布団にはハート形の刺繍がほどこされており、四隅にはピンクのレースのリボンが縫いとめられていた。
■ミァ
うわーーー、これでもかってくらいザ・乙女な部屋でスネー。
……アストーっちの部屋だったりするんでしょうカー(=▽=).。o○

■アリス To:ミァ
ふつうに考えたら、そうかも〜?
でもこの部屋の感じ、魔術師っていうよりは『まほーしょーじょ』の部屋みたいだよねっ☆

■ミァ To:アリス
そそ、まさにそんな感じでスー!
アリスっちと気が合いそー?(^▽^)

同じく『まほーしょーじょ』っぽいアリスを見ての感想。
部屋をぐるりと見回すと、壁際には細やかな彫刻が施された鏡付きの化粧台、3段チェスト、壁に作り付けのクローゼットなどがある。
恐らくそれぞれ化粧品や、衣類が入っているのだろう。
■ミァ To:ALL
日常品にちじょーひん〜。
壷に隠すのスキーな御仁ですから、タンスの中も怪しいっちゃ怪しいんですケドーゥ。
まあ乙女な部屋の主に免じて(?)、まずは他のとこ調べますかネー(’’)

部屋の角には引き出し付きの木製の机と椅子のセットがある。
机の上には、チューリップの形をした小さな可愛らしいランプ、ピンク色の革表紙がついた羊皮紙の本、そしてインク壷と羽根ペンが置かれていた。
椅子の背もたれには薄くて白い布が無造作にかけられている。
──ざっと見回して、部屋の中に怪しい気配は感じない。
■リナリア To:ALL
わぁ〜、かわいい部屋〜。
あのぬいぐるみ、いいなぁ〜。

思わず状況を忘れ、ほんわかした笑顔を浮かべる(笑)
■ミァ To:リナリア
にはは、リナリアっちも乙女っ子でスネー(^▽^)

■リナリア To:ミァ&アリス
こういう部屋にあこがれてたんです〜(///
天幕付きのベッドって、本当にあるんですね〜。

まずはお約束とばかりに、室内の探索を始める3人。
アリスは内装に見とれていたせいか、まったく集中力を発揮できなかったようだ(笑)
ミァとアールも、今回は何も発見できなかった。
■ミァ To:ALL
んにーーん。からぶりでスー。

■アール To:ミァ
必ずなにかある建物ってのもどうかと思うけどね(苦笑)

■ミァ To:アール
にははは、確かニー。でもこりだけてんこ盛りだと、つい(てへ)

■リナリア To:ALL
ぬいぐるみ、ひとつもらっちゃダメかな? 熊がかわいい〜。

一応罠を警戒しつつそ〜っと近づくリナリア。
ベッドの枕元に置かれたぬいぐるみのうち、猫だけはパペット(指人形)のようだ。
しかも、頭がやたらと大きく作られており、どうやら耳の部分は取り外し可能なヘアバンドになっているようだ。
■アール To:リナリア
リナリア…
調べるのはいいけど、その格好(エプロン)でそれ(猫ミミ)ってのは…なんか趣味的な人に連れていかれちまうぞ(笑)

■リナリア To:アール
えっ。わ、私、そんなつもりじゃ……。
ミァちゃんやアリスちゃんのほうが、絶対似合うと思いますし。

赤くなりながら拒否。
■アール To:
ミァやアリスねぇ…。
喜ぶのはノールだけのような気が(笑)

“それ”を着けた2人の姿より、ノールのはしゃぎっぷりの方が想像されて、1人でウケるw
■リナリア To:アール
ノール君、すっごくやる気だしちゃうかも。

■ミァ To:ALL
こりをつけると、言葉の通じない誰とでもおしゃべり出来るよーになるんでスヨー(>▽<)
ふつーに楽しそうなのでスー♪
てかこりがあれば、地下の番人ともよゆーしゃくしゃくで交流出来ますヨー。
とゆーわけで……やっぱし、持つべきはリィダァのジンえるにー?(=▽=)

ジンが猫耳をつけて、猫人形の口をぱくぱくさせている姿を想像(笑)
■リナリア To:ミァ
エルフさんに猫耳……か、かわいいですね。

つられて想像したらしい。
■アール To:ミァ
ジンに渡すのか…?。
誰とでも話せるのはいいが、ジンがつけるとなると、逆に相手に「ふざけるな!」って怒られそうで話にならないよw

さすがに、そこまでいった女性の「かわいい」の範囲にはついていけない(苦笑)
■ミァ To:アール
だいじょぶでスヨー。
だって相手は人間じゃないんだから、きっと美的感覚もいろいろ違いますっテー(>▽<)b

■アール To:ミァ
まあ、フードかなんかで隠すくらいでいいとは思うけどね。

■ミァ To:アール
Σ え゛え!!!?
折角の猫耳を隠すなんて、そんなも っ た い な い!!!

続いて部屋の角に置かれている机を見てみる。
机に作りつけの引き出しには罠があった。勝手に開けようとすると音声が流れる仕組みで、同時にリビングにも警報が発せられるようになっているようだ。
発見したミァが華麗なぐららんテクニックで罠を解除。続いて鍵開けにも成功し、小気味よい音を立てて開いた引き出しの奥には、豪華なフレームの眼鏡があった。
■アール To:ALL
へぇ、賢者の眼鏡ってヤツか。
この眼鏡をかけると頭が冴えてくるってことか。
しかし、1度装着すると24時間は外せないってのは、良いのか悪いのか。

おっ、ちょうど鏡もあるし、かけて見るかな?

自分ではずせなくなると言っておきながら、すっかり忘れてかけようとするw
■ミァ To:アール
(☆△☆)きらーーーーーーん!!!

その様子を目撃したミァが、すかさずジャンプして眼鏡を奪い取ろうとする。あわや装着する直前に、ミァが空中で奪い取って見事な着地!
■アール To:ミァ
ちょっと覗くだけだったのにw
そんなに見たいなら順番な!

すでに勘違い状態。
■ミァ To:アール
かけたら24時間眼鏡男だって言ったのはどこの誰でスカーっ。
ええい、危ないでスネー。
ミーだってさっきのお茶セット食べたいのを我慢してますのニー(ぶつぶつ)

つまり、モノは違えど抜け駆けは許さないの精神らしい。
■アール To:ミァ
ああ、悪い悪い。
なんか、こういうのには引かれるんだよなぁ〜(^^;)

机の上に置かれた本にも、念のため警戒のまなざしを向ける。
ミァはうっかりさっくり見逃してしまったが、アールが巧妙に仕掛けられた罠に気がついた。罠を解除せずに開けようとすると、本が自動的に燃え上がる仕組みだ。
おそらく日記を他人に読ませないためなのだろう、本を焼き尽くすまで炎が消えないようになっている。
■アール To:ミァ
ミァでも見落とすことがあるんだな。
ほら、これがこう…
って、あれ?上手くはずせないな(苦笑)

■ミァ To:アール
Σ あ、あぶな…!!!!

ふ、ふふアール君が見つけてくれると思ってあえてミーは見逃したんでスヨー…!
ミーの目に狂いはなかったでスネー(=▽=;

苦しい言い訳。
気を取り直したミァが罠を慎重に且つ大胆に解除し、間髪入れず鍵も開ける。
革のベルトで押さえ込まれていた表紙がふわっとふくらみ、途中のページからひらりと一枚の羊皮紙がこぼれ落ちてきた。


 地下への鍵、覚え書き 
   3/4枚目    
   ◎+◇=▲    

■ミァ To:ALL
おお! 3枚目発見でスー♪

改めて中を見てみると、それは下位古代語で綴られたアストーカシャの日記帳のようだった。
やや幼い筆跡で、「庭の花が咲いた」とか「今日はケーキを上手に焼けた」とか、日常的な記録が綴ってあるに過ぎなかったが、ページの後半になってくると急に長文になり、細かい文字でびっしりと記録が書かれている。
■ミァ To:ALL
んーーにーー。
あのアストーっちの日記だけにいろいろ興味深くはありますけドーーゥ。
こりだけびっしり書かれてると、全部読んだら世が明けちゃうのでスー。

全て読み込むには時間が足りないと判断した一行は、できるだけ重要な情報を拾うように努力しながら速読を試みた。
結果は──

アストーカシャの作った魔法装置は、基本的には知力の「低い」生き物にしか効果はなく、知力の「高い」生き物を操るためには【鎖】と呼ばれるアイテムが必要だったこと。
それを作ったはいいが、罪悪感に苛まれ、結局使わずに宝箱に封印したということ。

それがあれば、たとえピクシーでも、サテュロスでも、スノードラゴンですらも操れたはず……と仮説を立てていたこと。

その後は、魔法装置も停止させるべきかどうか悩み続けたこと。
止めるためには怪力ゼムリャに頼んで、動力源となっている巨大魔晶石を壊すしかない……と書かれており、日記はそこで終わっていた。
■アール To:ALL
スノードラゴンでも…とは穏やかじゃないな…
アバランの済ませている「準備」が最悪それだとすると…魔法装置は止めるしかないな。

■リナリア To:アール&ALL
そ、それに……
今の状態であーくんが戻ってきたら……今のあーくんが、私たちを敵だと思っているなら、ダンスホールにいる動物たちがみんな、私たちの敵になる可能性も……。

■ミァ To:リナリア&ALL
となると、尚更アバランが戻ってくる前にここをおさらばしないとでスネー。

■アール To:タークス→ジン
ジンさん、聞いてたかい?

タークスに耳元に声をかける。
タークスはにゃあと間延びした鳴き声をあげ、前足でアールの肩をぽんぽんと叩く。
そして日記に向き直ると、肉球の弾力をうまく使ってパラパラとページをめくっていく。
■ミァ To:タークス
Σ タークスちん器用ー!(>▽<)

■リナリア To:タークス
か、かわいい〜。その肉球使い〜(///

今にも腰が砕けそうだ(笑)
■アール To:
ミュウルもあれぐらいできるなら、俺も使い魔を選べるようになったら猫にしようかな〜。

その間、タークスの目を通じて日記を見ていたジンには、もうひとつわかったことがあった。
最後のページかと思われていた日記が、実はもう一日だけ続いていたのだ。
ページが無くなったため、最初のページの余白に書き足されていたのだった。
内容は──

スノードラゴンの様子がおかしい。まるで狂ったかのように咆哮を上げながら飛んでいるのを何度か見かけた。何かを探しているらしい……ということ。
そして、どうしても魔法装置無しで侵略から森を守り切る自信が持てないため、この森ごと永遠の吹雪の中に封印するべきかもしれない、と思い始めたこと……。
日記は間違いなく、そこで終わっているようだった。
■ジン To:
(これは・・・一番最近書かれたものか)

別の部屋にいるジンは、タークスが得た最後の日記の内容を皆に伝える。
そしてミュウル越しにリナリアに皆へも、皆に伝えるように話かける。
■リナリア To:ジン
すごい……ジンさん、他のこともわかっちゃったみたいです。

ミュゥル越しにそれを聞いていたリナリアが、皆に内容を伝えた。
■ミァ To:ジン
おお!! 流石ジンえるにーなのでスー♪
しっかしスノードラゴンの探し物、でスカー……。
あ〜〜〜…なんだかとっても、今、ヒノキままんのお子様毛玉んが頭の中に〜〜頭の中に〜〜(=△=)

ふと気づくと、椅子の背もたれにかかってる肌触りのよさそうな白い布が、一行の好奇心を誘うかのように、美しい光沢を放っていた。
■アール To:
おや、これはなんだろう…まさかカーテン?、じゃあ、ないよ…

何気なく手にとってみると、手触りの良いその布ははらりとその姿をあらわに…
それはアールが通常は目にしないカ・タ・チ…
■リナリア To:アール
……そ、それって…(///

思わず硬直。
■アール To:(リナリア)
あー、なるほどネ〜
そーきましたデスか〜

不自然に棒読み(一応リナリアの気を引くように)してから、下着(!)と思われる“それ”を鑑定し始める…
残念ながら(?)特別な効果は見受けられなさそうだった。
その間、リナリアは見ていられないのか、耳まで真っ赤になって目を背けていた(笑)
■アール To:(リナリア)
この刺繍使いや布質からすると、古代王国時代に流行ったといわれている、高級な下着ってとこか。
特別なことは、なにもなさそうだが…その、そーいう筋に高く売れそうだな。
しかし、誰か持っていてもらわないと、気まずいなぁ…(笑)

あえて独り言調、しかし後半はちょっと声が裏返り気味(笑)
心なしか耳を赤くしながら、目線を送らずにリナリアへ手渡す。
■リナリア To:アール
な、なんで私に渡すんですか〜。
アールさん、まさか……これ、持って帰るつもりなんですか?(涙)

何か大きなショックを受けたのか、涙目になって問いかける(笑)
■アール To:リナリア
いや、そんな反応されてもなぁ…(^^;)
(真面目な顔で…難しいがw)
別にどう思って貰っても構わないが、これが価値のある品だってのは確かだ。
正直なところ、これを換金して報酬代わりにっていう気はあるがな。
……
えーっと、そうだ、一番の利点はかさばらないし。
………
あ、あとは、俺が持っていたら間違いなく「変な人」じゃないかw

あせりながら、いろいろと言い訳
でも半分以上は理由になってない。w
■リナリア To:アール
よ、よくわかりませんけど、あずかっておきます……。

うつむきながら下着を受け取った(笑)
■ミァ To:アール
………(¬ x¬)
アールっちの査定、マイナス5と……(メモ)

■アール To:ミァ
こら、さっきから何メモってるんだよw
だいたい誰に報告するつもりだ?

■ミァ To:アール
んに? まずはヒノキっちですかネー(=▽=)ノ

■アール To:ミァ
まずはってところが引っかかるぞ。
失敗の評価は仕方ないけど、それ以外を評価されるのは辛亥だな。
俺は別にやましい事をした覚えはないぞ?
なあ、リナリア。

本当に悪気はないようだ。
■リナリア To:アール
はい、わかってます(^^)

ふたりのやり取りが楽しかったらしく、くすくすと笑みを漏らした。


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銀のしおり

GM:ともまり